中華民国の首相
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(行政院長から転送)
中華民国の首相(ちゅうかみんこくのしゅしょう)では、中華民国における行政府の長、並びにそれに準ずる職位について記述する。1912年1月1日の独立宣言以降、その職位名は様々に変化してきたが、1928年以降は行政院長である。
歴代中華民国首相
編集国務総理
編集「中華民国臨時約法」の設置により、「臨時大総統」によって「内閣」の長としての「総理」が任命されるようになる。
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 | 大総統 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 唐紹儀 | 1912年3月13日 | 1912年6月17日 | 袁世凱 | |
代理 | 陸徴祥 | 1912年6月17日 | 1912年6月29日 | ||
2 | 1912年6月17日 | 1912年8月20日 | |||
代理 | 趙秉鈞 | 1912年8月20日 | 1912年9月25日 | ||
3 | 1912年9月25日 | 1913年5月1日 | |||
代理 | 段祺瑞 | 1913年5月1日 | 1913年7月17日 | ||
代理 | 朱啓鈐 | 1913年7月17日 | 1913年7月19日 | ||
代理 | 段祺瑞 | 1913年7月19日 | 1913年7月31日 | ||
4 | 熊希齢 | 1913年7月31日 | 1914年2月12日 | ||
代理 | 孫宝琦 | 1914年2月12日 | 1914年5月1日 |
政事堂国務卿
編集(せいじどうこくむきょう)
1914年5月1日に「内閣」を「政事堂」と改名し、「総理」も「国務卿」と改名する。
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 | 大総統・皇帝 |
---|---|---|---|---|---|
5 | 徐世昌 | 1914年5月1日 | 1915年10月27日 | 袁世凱 | |
代理 | 陸徴祥 | 1915年10月27日 | 1915年12月21日 | 中華帝国(洪憲皇帝) | |
6 | 1915年12月21日 | 1916年3月21日 | |||
7 | 徐世昌 | 1916年3月21日 | 1916年4月22日 | ||
8 | 段祺瑞 | 1916年4月22日 | 1916年6月29日 | ||
黎元洪 |
国務総理
編集1916年6月29日に「政事堂」は「内閣」と再び改名し、「国務卿」も「国務総理」と改名される。
行政院長
編集 中華民国 行政院長 中華民國行政院院長 Premier of the Republic of China | |
---|---|
庁舎 | 金華官邸 |
任命 | 中華民国総統 |
根拠法令 | 中華民国憲法 中華民国憲法増修条文 行政院組織法 |
初代就任 | 譚延闓(国民政府) 翁文灝(憲法施行後) |
創設 | 1928年10月28日(国民政府) 1948年5月25日(憲法施行後) |
継承 | 2位 |
職務代行者 | 行政院副院長 |
ウェブサイト | 中華民国行政院 |
行政院長(繁: 中華民國行政院院長、閣揆、英語: President of the Executive Yuan、Premier of the Republic of China)は、中華民国の行政院の長であり、首相に相当する。
概要
編集総統や副総統のポストが空席の時、最長3か月まで臨時総統を務める。
権限
編集- 行政院会議(いわゆる閣議)の主宰。
- 閣僚の推薦(総統が任命)。
- 立法院へ施政方針と報告書の提出。
- 立法院への出席と答弁。
- 総統が署名する法令への副署。
- 立法院へ行政命令提案権の提出 - 法律、予算、戒厳令、大赦、宣戦・講和、条約の締結。
- 緊急事務処理権 ‐ 総統は緊急な処理の事務をとることを求めて、行政院会議の決議。
- 国会解散権 - 総統の同意を必要とする。
- 再議権力 - 立法院の採決の法律案、予算案はおよび行政院に重要な政策の決議を変えるように求めて、総統の認可を得た後で移すことができて立法院に再議してもらう。
選出方法
編集総統によって直接任命される(憲法増修条文3条1項により立法院の同意は不要)。
ただし、立法院において行政院長不信任決議案が可決されたときは失職する(憲法増修条文3条2項3号)。
歴代行政院長
編集1928年に国務総理から行政院長に名称が変更された。
憲法施行前
編集代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 副院長 | 秘書長 | 主席 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 譚延闓 | 1928年10月25日 | 1930年9月22日 | 馮玉祥 | 呂苾籌 | 蔣介石 |
代理 | 宋子文 | 1930年9月23日 | 1930年10月1日 | |||
2 | 蔣介石 | 1930年11月24日 | 1931年12月15日 | 宋子文 | 呂苾籌 | |
代理 | 陳銘枢 | 1931年12月15日 | 1932年1月1日 | 林森 | ||
3 | 孫科 | 1932年1月1日 | 1932年1月29日 | 陳銘枢 | 鄭洪年 | |
4 | 汪兆銘 | 1932年1月29日 | 1935年12月16日 | 宋子文 | 曽仲鳴→褚民誼 | |
代理 | 宋子文 | 1932年8月22日 | 1933年3月17日 | |||
5 | 孔祥熙 | 1935年7月1日 | 1935年8月25日 | 孔祥熙 | 褚民誼→翁文灝 | |
代理 | 1935年11月2日 | 1935年12月15日 | ||||
6 | 蔣介石 | 1935年12月16日 | 1938年1月1日 | 孔祥熙 | 翁文灝→魏道明 | |
代理 | 孔祥熙 | 1936年12月12日 | 1937年4月5日 | |||
代理 | 王寵恵 | 1937年4月5日 | 1938年1月1日 | |||
7 | 孔祥熙 | 1938年1月1日 | 1939年12月11日 | 張群 | 魏道明→蔣廷黻 | |
8 | 蔣介石 | 1939年12月11日 | 1945年6月25日 | 孔祥熙 | 陳儀→張厲生 | |
蔣介石 | ||||||
代理 | 宋子文 | 1944年12月7日 | 1945年6月25日 | |||
9 | 1945年6月25日 | 1947年3月1日 | 翁文灝 | 蔣夢麟→甘乃光 | ||
代理 | 蔣介石 | 1947年3月1日 | 1947年4月23日 | |||
10 | 張群 | 1947年4月23日 | 1948年5月29日 | 王雲五 | 李惟果→端木愷 |
憲法施行後
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脚注
編集- ^ 馬英九任命無黨籍張善政為行政院院長
- ^ “内閣総辞職 頼行政院長「恨みも悔いもない」 後任に与党重鎮・蘇氏/台湾”. 中央社フォーカス台湾 (2019年1月11日). 2019年1月12日閲覧。
- ^ “蘇貞昌氏、2度目の行政院長就任へ意気込み「結果出す」/台湾”. 中央社フォーカス台湾 (2019年1月11日). 2019年1月12日閲覧。