手塚卓志
日本のゲームクリエイター
手塚 卓志(てづか たかし、Takashi Tezuka、1960年11月17日 - )は、日本のゲームクリエイター。任天堂情報開発本部制作部 部長[1]および同統括[2]を経て、同社企画制作本部企画制作部 統括[3]を務めた後、2018年6月より同社執行役員および企画制作本部 上席統括に就任[4]。愛称は、TENTEN(てんてん)。
てづか たかし 手塚 卓志 | |
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2024年 撮影 | |
生誕 |
1960年11月17日(64歳) 大阪府 |
出身校 | 大阪芸術大学 |
職業 |
ゲームクリエイター 任天堂執行役員 同社企画制作本部上席統括 |
代表作は『マリオシリーズ』、『ゼルダの伝説シリーズ』、『どうぶつの森シリーズ』など。
来歴
編集1979年、大阪府立茨田高等学校(2期生)を経て、1984年に大阪芸術大学芸術学部デザイン学科を卒業後、任天堂へ入社する。なお、任天堂で『マリオ』シリーズや『ゼルダの伝説』シリーズなどの曲を手掛ける近藤浩治とは同じ大学の同期生。2018年6月28日付、任天堂執行役員 企画制作本部 上席統括[5]。
家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」(ファミコン)の黎明期からゲーム制作に携わり、1985年発売の『スーパーマリオブラザーズ』を共に制作した任天堂の宮本茂や株式会社SRDの中郷俊彦とは、以降長年にわたり共同開発を行っている[6]。当時多忙だった宮本に代わり、『スーパーマリオブラザーズ2』のほとんどのデザインを担当しており、宮本と協力しながら、その後のほとんどのマリオシリーズに携わっている[7]。
作品
編集ディレクション・ゲームデザイン
編集- スーパーパンチアウト!!(ドット絵の作成)[8]
- デビルワールド(ドット絵の作成)[9][10]
- スーパーマリオブラザーズ(アシスタントディレクター)
- スーパーマリオブラザーズ2[10]
- ゼルダの伝説(宮本茂と共同、作画も担当)
- スーパーマリオブラザーズ3[10]
- スーパーマリオワールド
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース
- ゼルダの伝説 夢をみる島
- スーパーマリオ ヨッシーアイランド
- スーパーマリオ64(アシスタントディレクター)
- スーパーマリオラン
プロデュース
編集- ヨッシーストーリー
- どうぶつの森
- ルイージマンション(宮本茂と共同)
- どうぶつの森+
- スーパーマリオサンシャイン(宮本茂と共同)
- ゼルダの伝説 風のタクト(宮本茂と共同)
- どうぶつの森e+
- マリオカート ダブルダッシュ!!(宮本茂と共同)
- ピクミン2(宮本茂と共同)
- ドンキーコングジャングルビート(ゼネラルプロデューサー、宮本茂と共同)
- キャッチ!タッチ!ヨッシー!
- やわらかあたま塾(ゼネラルプロデューサー)
- おいでよ どうぶつの森(ゼネラルプロデューサー)
- New スーパーマリオブラザーズ(ゼネラルプロデューサー)
- ヨッシーアイランドDS(シニアプロデューサー、大島直人と共同)
- Wiiでやわらかあたま塾(ゼネラルプロデューサー)
- Wii Music
- 街へいこうよ どうぶつの森(ゼネラルプロデューサー)
- マリオ&ルイージRPG3!!!(シニアプロデューサー、宮本茂と共同)
- New スーパーマリオブラザーズ Wii(木村浩之と共同)
- スーパーマリオギャラクシー2(小泉歓晃と共同)
- ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D(シニアプロデューサー、高橋伸也と共同)
- スーパーマリオ 3Dランド(ゼネラルプロデューサー、宮本茂と共同)
- New スーパーマリオブラザーズ 2(木村浩之と共同)
- とびだせ どうぶつの森(ゼネラルプロデューサー)
- New スーパーマリオブラザーズ U(木村浩之と共同)
- スーパーマリオ 3Dワールド(ゼネラルプロデューサー、宮本茂と共同)
- ヨッシー New アイランド
- ヨッシー ウールワールド
- スーパーマリオメーカー(木村浩之と共同)
- スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS(木村浩之と共同)
- ポチと! ヨッシー ウールワールド
- Hey! ピクミン
- New スーパーマリオブラザーズ U デラックス(木村浩之と共同)
- ヨッシークラフトワールド
- スーパーマリオメーカー2
- ピクミン4
- スーパーマリオブラザーズ ワンダー
監修
編集- ヨッシーのパネポン(デザインアドバイザー)
- スターフォックス64
- ゼルダの伝説 時のオカリナ
- マリオゴルフ64
- マリオゴルフGB
- マリオテニス64
- マリオストーリー
- マリオテニスGB
- ゼルダの伝説 ふしぎの木の実(堀田拓司と共同)
- モバイルゴルフ
- マリオカートアドバンス
- ピクミン(進捗管理)
- マリオゴルフ ファミリーツアー
- マリオ&ルイージRPG(制作監修)
- マリオパーティ5
- ゼルダの伝説 4つの剣+
- マリオゴルフGBAツアー
- ペーパーマリオRPG(キャラクター監修)
- マリオテニスGC
- ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
- マリオパーティ6
- ヨッシーの万有引力
- マリオパーティ アドバンス
- スターフォックス アサルト(進捗管理)
- ぶらぶらドンキー
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
- マリオテニスアドバンス
- マリオパーティ7
- マリオ&ルイージRPG2(制作監修)
- マリオバスケ 3on3
- ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス(中郷俊彦と共同)
- スーパーペーパーマリオ(ゲームグラフィック監修)
- ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
- ドンキーコング たるジェットレース
- マリオパーティ8
- ドンキーコング ジャングルクライマー
- マリオパーティDS
- スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
- キャプテン★レインボー(キャラクター監修)
- ゼルダの伝説 大地の汽笛
- MARIO SPORTS MIX
- ゼルダの伝説 スカイウォードソード(中郷俊彦と共同)
- いただきストリートWii
- マリオパーティ9
- ペーパーマリオ スーパーシール
- マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース2
- マリオパーティ アイランドツアー
- マリオパーティ10
- ゼルダの伝説 トライフォース3銃士
- マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX
- ペーパーマリオ カラースプラッシュ
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- プリンセスピーチ Showtime!(シニアスーパーバイザー)
エピソード
編集ファミコン専門誌『ファミリーコンピュータMagazine』(徳間書店インターメディア)で、宮本茂とともに「ゼルダの伝説Q&A」というコーナーを担当し、『ゼルダの伝説』に関する読者からの質問に回答していた。この中では宮本と手塚が「MIYAHON」「TENTEN」と名乗っていたが、これは『ゼルダの伝説』のスタッフロールで表示される名前に由来する。
脚注
編集- ^ “社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その2 (1/10)”. 任天堂 (2009年11月13日). 2016年8月27日閲覧。
- ^ “社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ 2』 1. 「マリオ塾」”. 任天堂 (2012年7月24日). 2012年8月8日閲覧。
- ^ “無口なヒーロー「マリオ」発売30年、引き継がれる任天堂DNA”. Bloomberg (2015年12月21日). 2016年8月27日閲覧。
- ^ “代表取締役等の異動に関するお知らせ” (pdf). 任天堂. 2018年4月26日閲覧。
- ^ 人事、任天堂 日本経済新聞(2018/4/26)
- ^ “社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その2 (3/10)”. 任天堂 (2016年10月28日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ 『POWER+UP―米国オタクゲーマーの記したニッポンTVゲーム興隆の軌跡』、pp.91)
- ^ “社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その2 (2/10)”. 任天堂 (2016年10月28日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ “社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その2 (2/10)”. 任天堂 (2016年10月28日). 2016年10月29日閲覧。
- ^ a b c “「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」発売記念インタビュー 第3回「スーパーマリオブラザーズ篇」”. 任天堂 (2016年10月28日). 2016年10月29日閲覧。