寓話』(ぐうわ)は、2024年12月25日PHENOMENON RECORDからリリースされた花譜の 4th アルバムである[1][2][3]。オリジナルアルバム前作『狂想』と同様、収録曲が同じでジャケットイラストおよび同梱品の異なる『寓話α』(通常版)と『寓話β』(通常版)の2つのBOXに加え、『寓話α』一式が限定グッズと共に同梱されたスペシャルボックス(『寓話α』Special Box)を加えた3形態にて販売されている[1][4][5]。同日にデジタルアルバム『寓話』としても配信されている[6]

『寓話α/寓話β』
花譜スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル PHENOMENON RECORD
プロデュース PIEDPIPER (Executive Producer)
花譜 アルバム 年表
I SCREAM LIVE3
(2024年)
寓話α/寓話β
(2024年)
『寓話α/寓話β』収録のシングル
  1. GSA
    リリース: 2024年5月22日
規格品番
KAF-0452(寓話α)
KAF-0453(寓話β)
KAF-0454(寓話 Special Box)
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概要

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3rd アルバムまではカンザキイオリをメインコンポーザーとする楽曲から構成されていたが、本作はその卒業以降初となる花譜のオリジナルアルバムである[4][2]。アルバムの制作開始は2024年1月14日の『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」』にて発表され[7][8]、発売日は2024年10月12日に行われた『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE「YARN -不可解空間-」』にて発表された[9]

本作は 3rd アルバム『狂想』以来1年9か月ぶりのオリジナルアルバムである[5][注釈 1]。全参加クリエイターおよび収録楽曲が公表されたのは、2024年11月3日に開催されたKAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線 DAY-2の『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』においてであった[5][11][12]

KAMITSUBAKI STUDIOプロデューサーのPIEDPIPERのキュレーションにより、複数のクリエイターと制作が行われた[1]。参加したコンポーザーは、KAMITSUBAKI STUDIOに所属するGuiano笹川真生、Neuron (Empty old City) らに加え[2]大森靖子水槽紀里谷和明らであった[12]

『寓話α (Special Box)』には、6周年記念のバーチャルミニライブ『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE 「YARN -不可解空間-」』の映像が同梱された[3]

収録曲

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全15曲[4]。収録されている楽曲は、カンザキイオリ以降に引き継がれた楽曲という意図で「歌承曲」と名付けられている[4][3]

寓話α/寓話β
#タイトル作詞・作曲編曲時間
1.「かみのいないせかいで (Instrumental)」朝比奈健人朝比奈健人
2.アポカリプスよりNeuron (Empty old City)Neuron (Empty old City)
3.「何者」Kanata Okajima, Hayato YamamotoHayato Yamamoto
4.「俯瞰する事象」朝比奈健人
5.「この世界は美しい」GuianoGuiano
6.「スイマー」水槽水槽
7.「ホワイトブーケ」Neuron (Empty old City)Neuron (Empty old City)
8.「黄金の木」Neuron (Empty old City)Isao Sudo / Neuron (Empty old City)
9.「ダンダラボッチ」獅子志司Numa
10.ゲシュタルトKanata Okajima(作詞・作曲),
久保田真悟(作曲) / 栗原暁 (Jazzin’park)(作詞・作曲)
久保田真悟 (Jazzin’park)
11.「カルペ・ディエム」AMAMOGU(作詞)/ Mr.Adventure, MILKY(作曲)松田純一
12.「スワン」紀里谷和明(作詞) / Kanata Okajima(作曲)菅原一樹
13.「代替嬉々」大森靖子大久保薫
14.「Replaceable Goodbye」笹川真生笹川真生
15.「そしてまたはじめる(Instrumental)」朝比奈健人朝比奈健人
合計時間:

イベント

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発売に際し、リリースを記念して2024年12月25日から12月29日にかけてTOWER RECORDSではポップアップストアが開催された[13][14]。東京のタワーレコード渋谷店、大阪のタワーレコード梅田NU茶屋町店で開催された[14]。このポップアップストアでは、新シングル廻花『ターミナル』が114枚限定でゲリラ発売された[15]

また、2024年12月23日から2025年1月12日にかけて、セルフフォトブース「Photomatic」とのコラボレーションが全国8箇所で実施されている[2]

mora では、限定耳元ボイスが特典としてつけられた[6]

特別番組

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2024年12月26日には、本作のリリースを記念した特別番組「M-ON! SPECIAL 『花譜』 〜寓話〜」が放送された[16]

YARN -不可解空間-

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『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE「YARN -不可解空間-」』
花譜ライブ・ビデオ
リリース
時間
レーベル PHENOMENON RECORD
プロデュース PIEDPIPER
規格品番
KTR-0176
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『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE「YARN -不可解空間-」』(しんかライブシリーズ アンノウンスペース 02 かふ バーチャルミニライブ「ヤーン ふかかいくうかん」)は、2024年10月12日に花譜活動6周年を記念して開催されたミニライブである[17]。Youtube上で無料で配信されると同時に[17]、ライブストリーミングサービス Z-aN にてマルチアングル配信のチケットが販売された[18]

「SINKA LIVE SERIES」は、2023年3月4日に開催されたバーチャルライブ『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」』を EP. 0 としてスタートしたライブシリーズであり[19]V.W.Pのメンバーによる EP. I から EP. IV が開催されていた[20]。2024年2月17日には「UNKNOWN SPACE 01」として春猿火Youtubeでのミニライブ『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 01 HARUSARUHI VIRTUAL MINI LIVE 「BEAST OF THE HEART -不可解空間-」』が開催されていた[17][21]。『YARN -不可解空間-』はそれに続く「UNKNOWN SPACE 02」としてナンバリングされているライブである[17]

収録曲

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ライブ映像が収録された Blu-ray は、『寓話α』Special box に同梱されて販売された[3][5]。以下の13曲が収録された[22]

Blu-ray Disc
#タイトル作詞作曲・編曲
1.  
2.心臓と絡繰  
3.過去を喰らう  
4.アンサー  
5.戸惑いテレパシー  
6.痛みを  
7.ニヒル  
8.青春の温度  
9.狂感覚  
10.アポカリプスより  
11.この世界は美しい  
12.ゲシュタルト  
13.Replaceable Goodbye  

脚注

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注釈

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  1. ^ カバーアルバム『I SCREAM LIVE 3』は2024年10月30日に発売されている[10]

出典

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  1. ^ a b c 音楽ナタリー編集部 (2024年10月12日). “花譜がアルバム「寓話」リリース、「アンサー」英詞Ver.配信も決定”. 音楽ナタリー. 2024年12月25日閲覧。
  2. ^ a b c d KAMITSUBAKISTUSIO・PHENOMENON RECORD所属の花譜 4th Album「寓話」をリリース”. PANORA. パノラプロ (2024年12月25日). 2024年12月25日閲覧。
  3. ^ a b c d 花譜、ニューアルバム『寓話』&「アンサー」英語バージョンをリリース”. billboard JAPAN (2024年10月12日). 2024年12月25日閲覧。
  4. ^ a b c d 倉嶌孝彦. “花譜4thアルバム「寓話」特集|新たな制作体制で加わった“視点”、岡嶋かな多と語る互いの印象と新曲”. 音楽ナタリー 特集・インタビュー. p. 1. 2024年12月25日閲覧。
  5. ^ a b c d 都築陵佑 (2024年11月3日). “花譜のアルバム『寓話』全参加クリエイター発表 作詞に紀里谷和明”. KAI-YOU. 2024年12月25日閲覧。
  6. ^ a b 寓話/花譜”. 音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~ (2024年12月25日). 2024年12月25日閲覧。
  7. ^ KAI-YOU.net編集部 (2024年1月4日). “Vシンガー花譜、新たな姿「廻花」の活動を本格始動 舞台劇など8つの新企画発表”. KAI-YOU. 2024年1月17日閲覧。
  8. ^ ノンジャンル人生 (2024年1月15日). “バーチャルシンガー花譜 もうひとつのプロジェクト「廻花」始動 ワンマンライブでその姿を公開”. MoguLive. MoguraVR. 2024年1月17日閲覧。
  9. ^ KAI-YOU編集部_音楽・映像部門 (2024年10月12日). “花譜、4thアルバム『寓話』を発表 カンザキイオリ卒業後初のアルバム”. KAI-YOU. 2024年12月25日閲覧。
  10. ^ I SCREAM LIVE3”. OTOTOY (2024年10月30日). 2024年12月25日閲覧。
  11. ^ 【花譜】花譜 4th Album「寓話」参加クリエイター一挙公開”. KAMITSUBAKI STUDIO (2024年11月3日). 2024年12月25日閲覧。
  12. ^ a b 音楽ナタリー編集部 (2024年11月3日). “花譜アルバムに大森靖子、水槽、紀里谷和明ら参加 星街すいせいやMoe Shopとのコラボ曲配信”. 音楽ナタリー. 2024年12月25日閲覧。
  13. ^ 音楽ナタリー編集部 (2024年12月16日). “花譜、4thアルバム「寓話」ポップアップストアがタワレコにオープン”. 音楽ナタリー. 2024年12月25日閲覧。
  14. ^ a b 【花譜】4th Album「寓話」リリース記念 TOWER RECORDS POP UP STORE 開催決定!” (2024年12月16日). 2024年12月25日閲覧。
  15. ^ Yugaming (2024年12月25日). “廻花、渋谷と大阪でCDをゲリラ販売 Vシンガー花譜のもう一つの姿”. KAI-YOU. 2024年12月25日閲覧。
  16. ^ 中村実香 (2024年12月25日). “4thアルバム『寓話』をリリースするバーチャルシンガー・花譜が見せる現在地点! 崎山蒼志、星街すいせいらゲストのコメントも収録した特別番組「M-ON! SPECIAL 『花譜』 〜寓話〜」”. HOMINIS. 2024年12月25日閲覧。
  17. ^ a b c d KAMITSUBAKI STUDIO・花譜 ミニライブ「YARN -不可解空間-」を10月12日にYouYubeで開催へ”. PANORA (2024年9月23日). 2024年12月25日閲覧。
  18. ^ SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE 「YARN -不可解空間-」”. Z-aN. 2025年1月2日閲覧。
  19. ^ 音楽ナタリー編集部 (2023年3月5日). “花譜、「不可解」シリーズを完結させ新たな旅立ちへ「私とみんなの物語はまだ始まったばかり」”. 音楽ナタリー. 2025年1月2日閲覧。
  20. ^ 株式会社THINKR (29 December 2023). "『神椿代々木決戦二〇二四』直前!V.W.Pによるライブシリーズ『SINKA LIVE』全編の特別再配信が決定!". PR TIMES (Press release). 2025年1月2日閲覧
  21. ^ HARUSARUHI VIRTUAL MINI LIVE「BEAST OF THE HEART -不可解空間-」 – KAMITSUBAKI RADIO”. 神椿無電. 2025年1月2日閲覧。
  22. ^ 花譜 (2024), SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE #02 YARN 不可解空間 KAF VIRTUAL MINI LIVE, PHENOMENON RECORD 。KTR-0176。

関連項目

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外部リンク

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