魔法 (花譜のアルバム)
『魔法』(まほう)は、2020年11月25日にリリースされた花譜の 2nd アルバムである[10]。『魔法α (Ein Lied, um die Welt zu verändern.)』および『魔法β (Wer schön sein will, muss leiden.)』の2形態としてリリースされた[10]。2020年12月16日にはデジタルアルバム『魔法』としても配信されている[5][10]。
『魔法α/魔法β』 | ||||
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花譜 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | KAMITSUBAKI RECORD | |||
プロデュース | PIEDPIPER (Executive Producer)[4] | |||
チャート最高順位 | ||||
花譜 アルバム 年表 | ||||
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『魔法α/魔法β』収録のシングル | ||||
規格品番 | ||||
KTR-019 (魔法α)[8] KTR-020 (魔法β)[9] |
また、本アルバムのRemix Albumである『魔法γ』についても本項で述べる。
概要
編集2020年10月10日、花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」にてリリースが発表された[10]。リリース当初はBOOTH経由での販売で[10]、現在ではFINDME STOREを通じてD2Cで販売されている[11][12]。
ジャケットイラストはαとβで異なり、『魔法α』はイラストレーターのPALOW.、『魔法β』は漫画家の宇佐崎しろが書き下ろした[3]。
CDアルバム以外にも、写真集「透明2」、ポエトリーCDの音声劇「御伽噺」、アクリルキーホルダー、ステッカー、トレーディングカードセット、ラバーバンドに加え、花譜、カンザキイオリ、PIEDPIPERからの寄稿文が同梱されている[3]。このうち音声劇、アクリルキーホルダー、ステッカー、トレーディングカードセット、ラバーバンドはαとβで異なる[3][10]。
本作品に収録されている楽曲「まほう」には「音楽は魔法」という歌詞があり、花譜はこれをとてもいい言葉だと感じつつ、聴き手にとってもこのアルバムが魔法のような存在になってくれたら良いと語っている[13]。また、「音楽は魔法」という言葉について、音楽の中の言葉は自分に都合のいい解釈ができ、現実逃避にもなる点で音楽は「魔法」であるが、逆にそれが故に、独り善がりでわざとらしいと感じ、我に返り虚しくなる瞬間もあるため、願望や意思とは無関係に容易く解けてしまうところも「魔法」らしいと解釈している[14]。
収録曲
編集全15曲[3]。作詞・作曲は全てカンザキイオリが手掛けている[3][4]。なお、4曲目「私論理」は安宅秀紀、14曲目の「まほう feat.理芽」は及川創介が編曲を手掛けており、それ以外はカンザキイオリ自身の編曲である[4][15][16]。レコーディングおよびミックスエンジニアとしてbirdie houseの齊藤裕也が、4曲目「私論理」のミックスエンジニアとして安宅秀紀、マスタリング・エンジニアとして Sterling Sound の Randy Merrill が携わっている[4]。
全作詞・作曲: カンザキイオリ。 | ||||
# | タイトル | 編曲 | その他 | 時間 |
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1. | 「魔法の無い世界(Instrumental)」 | カンザキイオリ | ||
2. | 「危ノーマル」 | カンザキイオリ | ||
3. | 「アンサー」 | カンザキイオリ | ||
4. | 「私論理」 | 安宅秀紀 | ||
5. | 「戸惑いテレパシー」 | カンザキイオリ | ||
6. | 「彷徨い」 | カンザキイオリ | ||
7. | 「畢生よ」 | カンザキイオリ | ||
8. | 「花女」 | カンザキイオリ | ||
9. | 「メルの黄昏」 | カンザキイオリ | ||
10. | 「痛みを」 | カンザキイオリ | ||
11. | 「モンタージュ」 | カンザキイオリ | ||
12. | 「景色」 | カンザキイオリ | ||
13. | 「帰り路」 | カンザキイオリ | ||
14. | 「まほう feat.理芽」 | 及川創介 | 歌唱:花譜・理芽 | |
15. | 「世界線は分岐する(Instrumental)」 | カンザキイオリ | ||
合計時間: |
2曲目の「危ノーマル」はエナジードリンク『ZONe』IMMERSIVE SONG PROJECTコラボ曲であった[3][17]。3曲目「アンサー」はテレビアニメ『ブラッククローバー』のエンディングテーマに起用された[3][18]。5曲目「戸惑いテレパシー」は「HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D × docomo」のテーマソングとして制作された[7]。7曲目「畢生よ」は山田悠介の小説『俺の残機を投下します』のテーマソングとなり、PVが制作された[19]。「メルの黄昏」、「帰り路」および「まほう feat.理芽」は『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』にて発表された楽曲である[13]。13曲目「帰り路」はカンザキイオリが花譜へのインタビューをもとに作った楽曲である[13]。12曲目「景色」はNetflixオリジナルアニメ『日本沈没2020』グランドエンディングテーマとなった[3]。
反響
編集2020年12月28日付のBillboard Japanダウンロードアルバムランキングでは、『魔法』が7位にランクインした[20]。
魔法γ
編集『魔法γ』 | ||||
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花譜 の リミックス・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | KAMITSUBAKI RECORD | |||
プロデュース | PIEDPIPER | |||
花譜 アルバム 年表 | ||||
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規格品番 | ||||
KTR-0039[22] |
『魔法γ (Je stärker wir sind, desto unwahrscheinlicher ist der Krieg.)』(まほう ガンマ)は2021年12月22日に発売された花譜のリミックス・アルバムである[21]。上記『魔法』の15曲のうちインストゥルメンタルを除く13曲を、13名のアーティストがそれぞれリミックスしたものである[21]。リミックスアルバムとしては『観測γ』に続く第二弾である[21]。
活動3周年を記念した10大プロジェクトのうち、第2弾としてリリースが発表された[22]。CDのほかに、パスケース、アクリルキーホルダー、ポストカード、缶バッジ、そしてリミックス参加アーティストからのアルバム「魔法γ」への寄稿文が同梱されている[22]。
収録曲
編集全作詞・作曲: カンザキイオリ。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「危ノーマル(廉 Remix)」 | |
2. | 「アンサー(楽園市街 Remix)」 | |
3. | 「私論理(いよわ Remix)」 | |
4. | 「戸惑いテレパシー(あめのむらくもP Remix)」 | |
5. | 「彷徨い(吐息 Remix)」 | |
6. | 「畢生よ(柊マグネタイト Remix)」 | |
7. | 「花女(wotaku Remix)」 | |
8. | 「メルの黄昏(雄之助 Remix)」 | |
9. | 「痛みを(Peg Remix)」 | |
10. | 「モンタージュ(鬱P Remix)」 | |
11. | 「景色(香椎モイミ Remix)」 | |
12. | 「帰り路(100回嘔吐 Remix)」 | |
13. | 「まほう feat.理芽(MIMI Remix)」 | |
合計時間: |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 『VTuberスタイル 9月号』 2022, p. 6.
- ^ 『クイック・ジャパン Vol. 162』 2022, p. 80.
- ^ a b c d e f g h i “魔法α”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b c d 魔法α (Ein Lied, um die Welt zu verändern.) (CDブックレット), KAMITSUBAKI RECORD, (2020-11-25)
- ^ a b “デジタルアルバム売上TOP3作品”. Oricon News. オリコン. 2023年3月15日閲覧。
- ^ 音楽ナタリー編集部 (2021年8月30日). “花譜の2DAYSライブ「不可解弐 REBUILDING」がライブCDに”. 音楽ナタリー. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b “戸惑いテレパシー”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
- ^ “【花譜】2nd Album「魔法α」 _ DISCOGRAPHY”. KAMITSUBAKI STUDIO (2020年11月25日). 2024年1月1日閲覧。
- ^ “【花譜】2nd Album「魔法β」 _ DISCOGRAPHY”. KAMITSUBAKI STUDIO (2020年11月25日). 2024年1月1日閲覧。
- ^ a b c d e f 音楽ナタリー編集部 (2020年10月11日). “花譜の2ndアルバム「魔法」リリース決定、“音楽同位体”として歌唱ソフト「可不」の発売も決定”. 音楽ナタリー. 2023年3月15日閲覧。
- ^ “【花譜】2nd Album「魔法α(Ein Lied, um die Welt zu verändern.)」”. FINDME STORE. 2023年3月15日閲覧。
- ^ “【花譜】2nd Album「魔法β(Wer schön sein will, muss leiden.)」”. FINDME STORE. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b c 倉嶌孝彦 (2020年11月25日). “花譜「魔法」インタビュー|バーチャルの世界から 音楽という名の魔法をかける - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 2023年3月16日閲覧。
- ^ 倉嶌孝彦 (2020年11月25日). “花譜「魔法」インタビュー|バーチャルの世界から 音楽という名の魔法をかける - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. p. 2. 2023年3月16日閲覧。
- ^ 花譜 -KAF- (2020年1月8日). “花譜 #49「私論理」 【オリジナルMV】”. YouTube. 2023年3月16日閲覧。
- ^ 花譜 -KAF- (2020年11月24日). “花譜 #69「まほう feat.理芽」【オリジナルMV「不可解弐Q1」Live Ver.】”. YouTube. 2023年3月16日閲覧。
- ^ ゆうき (2020年5月14日). “花譜、新曲「危ノーマル」は新エナジードリンクとコラボ テーマは“没入””. KAI-YOU. 2023年3月16日閲覧。
- ^ ゆうき (2020年4月3日). “花譜「アンサー」が『ブラッククローバー』新ED 作詞作曲はカンザキイオリ”. KAI-YOU. 2023年3月16日閲覧。
- ^ “花譜が歌うテーマソング「畢生よ」起用のPV製作中 山田悠介、最新小説「俺の残機を投下します」7/14発売”. PANORA (2020年6月1日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ あいざわなみ (2020年12月24日). “花譜「Billboard Japan」ランキングで7位に 嵐、米津玄師と並びトップ10入り”. KAI-YOU. 2025年1月2日閲覧。
- ^ a b c d “魔法γ”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b c MoguLive編集部 (2021年10月19日). “バーチャルシンガー花譜 活動3周年を記念した10大プロジェクト始動! 「魔法γ」発売決定”. MoguLive. MoguraVR. 2023年3月15日閲覧。
参考文献
編集- 芝崎浩司 編『VTuberスタイル 9月号』株式会社アプリスタイル、2022年8月26日、3-15頁。
- クイック・ジャパン編集部 編『クイック・ジャパン Vol. 162』太田出版、2022年8月26日、74-88頁。ISBN 978-4778318277。OCLC 1342547424。
関連項目
編集- 観測 (花譜のアルバム) - 花譜 1st アルバム