柊マグネタイト
柊マグネタイト(ひいらぎマグネタイト)は、日本の音楽家、ボカロP。別名、磁鉄鉱P、薩摩P、薩摩ホグワーツPとしても知られる。代表曲は『マーシャル・マキシマイザー』『テトリス』など。
柊マグネタイト | |
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出身地 |
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ジャンル | J-POP |
職業 |
音楽プロデューサー ボカロP 作詞家 作曲家 編曲家 DJ |
活動期間 | 2020年 - |
著名使用楽器 | |
初音ミク 鏡音リン GUMI 花隈千冬 可不 星界 裏命 羽累 重音テト 歌愛ユキ |
柊マグネタイト | |
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YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2020年 - |
ジャンル | 音楽 |
登録者数 | 34.8万人 |
総再生回数 | 119,217,307 回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2025年2月17日時点。 |
柊サブネタイト | |
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YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2021年 - |
ジャンル | 音楽 |
登録者数 | 4.97万人 |
総再生回数 | 6,751,587 回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2025年2月17日時点。 |
略歴
編集ニンテンドーDSの作曲ソフト「KORG M01」で作曲を始めたのち、バンド活動を行った[1]。その後VOCALOIDを使用した楽曲を作りはじめ、2019年の時期に平沢進の存在を知る[1]。2020年9月には「或世界消失」を投稿して柊マグネタイト名義でデビュー[2][3]。この曲はおよそ11分半という異例の長さを持っている。その後2曲目の「旧約汎化街」で殿堂入り(ニコニコ動画内で10万回再生突破)を果たした。
そして2020年12月に開催された「The VOCALOID Collection 2020 Winter」のルーキー部門で参加した「終焉逃避行」で1位を獲得。知名度を上昇させた[1][4]。
2021年、YouTubeとニコニコ動画にて、CeVIOの可不を使用した「マーシャル・マキシマイザー」を投稿した。この楽曲は大ヒットを記録し、同年11月には、ニコニコ動画で再生回数100万回を達成した(CeVIO伝説入りと呼ばれる)現在も多くの歌ってみたやアレンジなどが投稿されている。
曲などの創作は、以前はデスクトップパソコンやスピーカーを使っていたが、2021年からは、ほとんどノートパソコンで制作している[5]。またYouTubeにおいて、サブチャンネル「柊サブネタイト」を開設している。
2023年、プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミクに登場する、Vivid Bad Squadへの書き下ろし楽曲の制作を、C'Na(作詞作曲)雪乃イト(編曲)と共に担当したことが発表された[6]。同年8月19日にゲーム内で遊べる楽曲として収録されると同時に、YouTubeとニコニコ動画にて、初音ミクが歌唱する「リアライズ feat.初音ミク」が公開された[7][8]。プロジェクトセカイ公式YouTube等ではVivid Bad Squadと初音ミクが歌唱バージョンも公開された[9]。2024年11月現在、YouTubeに公開されたものはどちらも250万回以上再生されている[7][9]。
「ざぁこ」非公開騒動
編集楽曲「ざぁこ」は、柊マグネタイトのYouTubeチャンネルおよびニコニコ動画の公式アカウントを通じて公開された。しかし、海外を中心に批判が殺到し、公開から数時間でMVが非公開となった。
日本と海外の反応の違い
編集楽曲「ざぁこ」は、日本国内では概ね好意的に受け入れられたが、海外のリスナーから例えば以下の理由での批判が確認されている。
- 魚のイラストが男性器を連想させるという主張
- 本楽曲のMVには魚のイラストが登場するシーンがあり、一部の海外リスナーがこれを「男性器の暗喩である」と主張した。一方でMVに魚が登場するのは「ざこ(雑魚)」と言う単語に登場する漢字の「魚」とかけた表現であるとする意見も存在する。
- 歌愛ユキの使用
- 本楽曲には「歌愛ユキ」と言うボーカロイドが起用されているが、特に英語版の利用規約にて「性的な表現を目的とした使用」が禁止されているにもかかわらず、直接的な表現を避けてはいるものの性的な内容を連想するような表現を用いていると言う主張も存在する。
公式の声明
編集「ざぁこ」の非公開後、柊マグネタイトは楽曲のリメイク版を制作中であることを公式Xで報告した。新バージョンでは、問題となった表現を修正しつつ、楽曲の持つテーマやメッセージ性を維持する方向で調整が進められているとされる。
人物
編集- 好きなアーティストと音楽のルーツとして平沢進を挙げており、現在も「めちゃくちゃハマっている」と語っている[1][10]。友人とカラオケに行った際に初めて聴き、「完全に洗脳されて、帰りに聴きまくってました。」としている[1]。ニコニコ動画の「平沢進」のタグをよくチェックしており、ハマり始めた時期に観た『エイリアンエイリアンを平沢進っぽくアレンジ』には感激したとしている[3]。
- 憧れているのはナユタン星人、マーティン・ギャリックス、スクリレックス、活動については平沢進に憧れている[3]。
- クラシック、ロシア民謡、中田ヤスタカも好んでいる[10]。
- Twitterでいいね×1秒の曲を作ると公言し、7万秒(≒19時間)という異常な長さの曲を現在制作中である[11]。
- 2023年3月7日に「薩摩ホグワーツのテーマ」を投稿し、ニコニコ動画では、いいね数と殿堂入り(再生数10万回超え)するまでにかかった時間の自己ベストを更新し、代表曲の一つとして語られるようになった[12]。
ディスコグラフィ
編集配信日 | タイトル |
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2020年9月3日 | 或世界消失 |
2020年10月30日 | 旧約汎化街 |
2020年12月11日 | 終焉逃避行 |
2021年6月2日 | 凹面黙示録 |
2021年8月19日 | アンプランド・アポトーシス |
2022年1月21日 | ファブリック・フラワー |
2022年4月27日 | 撫でんな |
2022年10月28日 | ヴァイパー/缶缶&柊マグネタイト |
2022年12月14日 | ラッシャイナ |
2022年12月21日 | ユニ/柊マグネタイト, 春瀬愛羅, ミドリノハサミ |
ユニ(ハルリノver.) | |
2023年6月16日 | リトライ |
2023年6月29日 | パーフェクション |
2023年9月11日 | やめてください |
巫 | |
2023年11月28日 | リアライズ |
2024年2月28日 | 可不ェイン |
2024年7月26日 | Red Rose |
2024年11月26日 | テトリス |
2025年2月9日 | ざぁこ(削除済み) |
楽曲提供
編集発売日 | タイトル | アーティスト |
---|---|---|
2021年3月17日 | くじら | 湯上響花 |
2021年6月16日 | 夢現境界層 | あらき |
2021年10月13日 | ディメンション | ヰ世界情緒 |
2021年11月19日 | ライヤイヤ | 雨模様のソラリス |
2022年1月26日 | Eclipse | VESPERBELL |
2022年2月22日 | 撫でんな | わかばやし |
2022年3月12日 | マジックアワー・ノーオーディエンス | 道明寺ここあ |
2022年4月17日 | クライシス | 稀雨 |
2022年6月10日 | 今さらサレンダー | 梓川 |
2022年7月8日 | レイン | シユイ |
2022年7月12日 | 刻印 | ヰ世界情緒×幸祜 |
2022年7月31日 | Twilight | VESPERBELL |
2022年8月9日 | リロード | あらき |
2022年10月1日 | キャンディハウス | そらる |
2022年10月28日 | ヴァイパー | 缶缶 |
2022年11月23日 | イノセント | 栗林みな実 |
2022年11月26日 | 再見ロマネスク | VALIS |
2022年12月24日 | Mercury | シユイ |
2023年2月15日 | Cold Garden | 広瀬裕也 |
2023年5月26日 | リミライチューン | uijin |
2023年7月9日 | メイベル | いれいす |
2023年8月19日 | リアライズ | Vivid-BAD-SQUAD |
2024年1月10日 | ReinE | 初兎 |
2024年3月20日 | 夜桜 | フォーエイト48 |
タイアップ
編集公開日 | タイトル | 備考 |
---|---|---|
2023年3月19日 | リトライ | コロコロコミック×ボカコレスペシャル企画「運命の巻戻士」イメージソング |
2024年5月31日 | Red Rose | スマホゲーム 「#コンパス 戦闘摂理解析システム」”アミスター” テーマソング |
2024年7月13日 | アンテナ39 | 初音ミク「マジカルミライ 2024」テーマソング |
脚注
編集- ^ a b c d e “『ボカコレ』で更新された「ボーカロイドとランキングの重要性」 柊マグネタイト&Fushiと考える”. リアルサウンド. blueprint (2021年10月1日). 2024年11月16日閲覧。
- ^ “ボカロP【柊マグネタイト】さんを またまた勝手に紹介してみた”. ヴィレッジヴァンガード (2021年4月10日). 2024年11月16日閲覧。
- ^ a b c “今注目のボカロP・柊マグネタイトが語る作曲秘話、ニコ動のコメントサーバーお引越し情報etc… 『週刊ニコニコインフォ 第30号』レポート”. ニコニコニュース オリジナル. ドワンゴ (2021年2月22日). 2024年11月16日閲覧。
- ^ “「ニコ動に昔みたいな熱量感じた」新世代ボカロP 柊マグネタイト×higma対談”. KAI-YOU.net. カイユウ (2021年4月15日). 2024年11月16日閲覧。
- ^ “作曲者は小学生 「ボカロ」が進化、パソコンで簡単制作( 要購読契約)”. 日経電子版. 日本経済新聞社 (2021年12月7日). 2024年11月16日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/hiiragi_magne/status/1684169514970386433”. X (formerly Twitter). 2024年11月16日閲覧。
- ^ a b (日本語)『柊マグネタイト「リアライズ」feat. 初音ミク【Official Music Video】』 。2024年11月16日閲覧。
- ^ 『リアライズ / 柊マグネタイト feat.初音ミク』2023年8月19日 。2024年11月16日閲覧。
- ^ a b (日本語)『リアライズ / Vivid BAD SQUAD × 初音ミク【3DMV】』 。2024年11月16日閲覧。
- ^ a b “jon-YAKITORYと柊マグネタイトが語り合う、創作における“覆面”であることの意義”. Real Sound|リアルサウンド テック. 2024年11月16日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/hiiragi_magne/status/1423299678209122312”. X (formerly Twitter). 2024年11月16日閲覧。
- ^ 『薩摩ホグワーツのテーマ【チェスト】【ホグワーツ・レガシー】』2023年3月7日 。2024年11月16日閲覧。