富加町
岐阜県加茂郡の町
とみかちょう 富加町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方、東海地方 | ||||
都道府県 | 岐阜県 | ||||
郡 | 加茂郡 | ||||
市町村コード | 21502-3 | ||||
法人番号 | 1000020215023 | ||||
面積 |
16.82km2 | ||||
総人口 |
5,747人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 342人/km2 | ||||
隣接自治体 | 関市、美濃加茂市 | ||||
町の木 | ドウダンツツジ | ||||
富加町役場 | |||||
町長 | 渡邉圭太 | ||||
所在地 |
〒501-3392 岐阜県加茂郡富加町滝田1511番地 北緯35度29分05秒 東経136度58分47秒 / 北緯35.48472度 東経136.97964度座標: 北緯35度29分05秒 東経136度58分47秒 / 北緯35.48472度 東経136.97964度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集濃尾平野の最北端(旧飛騨街道の出入口)にあたり、中濃(旧美濃国の中部)の中央部に位置する。町内の半分近くを山林が占め、平地は住宅地となっている。
- 山:梨割山(278.2m)
- 加治田山(加治田城・却敵城)
- 白華山(白華山清水寺)
- 堂洞山(富加町夕田 堂洞城)
- 高畑山(旧織田信長本陣跡)
- 大平賀・犬山・加治田川小牧(丘陵)
- 河川:川浦川、津保川、大洞川
地名
編集- 大平賀
- 大山
- 加治田
- 高畑
- 滝田
- 羽生
- 夕田
歴史
編集古代には数多くの古墳が存在し、渡来人の存在や、富加町の氏族と朝廷との繋がりが知られる。日本最古の戸籍「半布里戸籍」ゆかりの地である。
戦国時代には美濃佐藤氏・美濃斎藤氏が拠った加治田城の遺構が残っている。中濃攻略戦の際には織田信長も加治田城に泊まっており、信長と美濃斎藤氏との繋がりも深い。戦国時代においては3度の合戦(加治田・堂洞合戦、関・加治田合戦、加治田・兼山合戦)が富加町内で行われている。
年表
編集- 1889年(明治22年)7月1日 - 岐阜県において町村制が施行される。現在の富加町域では加茂郡加治田村・滝田村・羽生村・高畑村・大山村・夕田村・大平賀村が発足する[1]。
- 1897年(明治30年)4月1日 - 滝田村・羽生村・高畑村・大山村・夕田村が合併して富田村が発足する[2]。
- 1949年(昭和24年)10月1日 - 富岡村から大平賀が分離して富田村に編入される[2]。
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 富田村と加治田村が合併して富加村が発足する[3]。
- 1974年(昭和49年)7月1日 - 富加村が町制を施行して富加町が発足する[4]。
- 2003年(平成15年)4月1日 - 美濃加茂市と加茂郡の6町1村(坂祝町、富加町、川辺町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村)が、「美濃加茂市・加茂郡町村合併協議会」を設置。
- 2004年(平成16年)12月31日 - 合併協議会解散。
行政
編集町制60周年を記念してゆるキャラのとみぱんが制定された。
町長
編集- 渡邉圭太(2024年6月2日就任、1期目)
歴代町長(村長)
編集- 板津亨 (1954年 - 1963年)
- 井上鐘平 (1963年 - 1975年) ※1974年に町制施行により初代富加町長となる。
- 織部均 (1975年 - 1991年)
- 渡辺武利 (1991年 - 2012年)
- 板津德次 (2012年 - 2024年)
議会
編集- 定数:8名
- 任期:2027年4月29日
友好交流都市
編集- 友好交流市
- その他
人口
編集富加町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 富加町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 富加町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
富加町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
経済
編集特産品
編集- 古代米
- 黒米
- 赤米
- 古代米を使用した饅頭(紅ごま・穂の香・紫の舞い)(米寿庵)
- 堂上蜂屋柿
- 美濃ヘルシーポーク(銘柄推進協議会)
- 純米酒・半布里戸籍睦鳥、加治田城、黒米酒、赤米酒
- 黒米最中
- 黒米もち・赤米もち
- 富月(クリーム・抹茶)(菓子乃屋 ふづき)
- 松茸料理
- 半布里そば道場
- 半布里工房
- 加治田営農組合
工業
編集教育
編集大学
編集中学校
編集- 美濃加茂市富加町中学校組合立双葉中学校 - 富加町に所在する。美濃加茂市と富加町の組合立の中学校であり、両自治体の生徒が通学する。
小学校
編集交通
編集鉄道
編集バス
編集- あい愛バス「フルーツ蜂屋線」
- 美濃加茂市のコミュニティバスだが、富加町内に「コメリ富加店」「富加羽生」バス停がある。
- 関市内巡回バス「関上之保線」
- 関市のコミュニティバスだが、富加町内に「長峰坂」「大平賀」「小牧口」バス停がある。
道路
編集施設
編集名所・旧跡・遺跡・観光スポット
編集- 史跡
- 神社
- 寺院
- 大梅寺
- 東香寺
- 清水寺 - 十一面観音坐像・二天門・清水谷川公園-京都の音羽山清水寺と同じ1200年の歴史がある草創縁起。
- 龍福寺 - 佐藤忠能、池田恒興の遺品がある。
- 光宗寺
- 齢峰寺 - 2体の無縫塔があり、池田恒興・池田元助父子のものと伝承(岐阜県指定重要文化財[8])
- 法源寺
- 蓮光寺
- 智勝院
- 萬久寺
- 鳳林寺
- 淨光寺
- 長安寺
- 弘法堂
- 護国観音堂
- 観音庵
- 観光スポット
祭事・催事
編集文化
編集文化財
編集- 田の神祭 - 岐阜県指定無形民俗文化財
- 雲板 -岐阜県指定重要文化財
- 佐藤紀伊守肖像画 - 富加町指定重要文化財
- 池田恒興(信輝)遺品の馬具と槍 - 富加町指定重要文化財
- 東香寺庭園 - 富加町指定重要文化財
- 清水寺・木造十一面観世音菩薩坐像 -国の重要文化財(毎年成人の日午前中だけご開帳)
- 木造地蔵菩薩立像 - 岐阜県指定重要文化財
- 光宗寺・銀杏の木 - 富加町指定天然記念物
- 木造聖観世音菩薩立像 - 岐阜県指定重要文化財
他にも多くの文化財が保存されている。
歴史資料
編集富加町出身の人物・ゆかりのある人物
編集- 加治田衆(旧加治田地域の衆)
- 平井信正(宮内卿[要曖昧さ回避])(公卿、高官、武将)
- 平井綱正(武将)
- 平井貞誠(歌人・茶人)
- 佐藤忠能(一代加治田城城主)
- 佐藤忠康(武将)
- 佐藤昌信(武将)
- 八重緑(佐藤の娘姫)
- 正室院(佐藤の次女で斎藤利治の正室)
- 長沼三徳(武将)
- 長沼藤治兵衛(武将)
- 西村治郎兵衛(武将・忍者)
- 湯浅新六(武将・槍術)
- 大島光義(武将・弓術)
- 大島光成(大島光義長男)
- 大島光政(大島光義次男)
- 大島光俊(大島光義三男)
- 大島光朝(大島光義四男)
- 大島吉綱(槍術家・大島光義養子・湯浅新六の弟子)
- 大島義保(加治田大島氏、旗本)
- 大島義浮(加治田大島氏 旗本寄合席)
- 大島義陳(加治田大島氏 旗本寄合席)
- 佐藤信則(武将)
- 佐藤堅忠(武将)
- 佐藤継成(武将・旗本)
- 佐藤成次(武将・旗本)
- 井戸宇右衛門(武将)
- 白江権左衛門 (武将)
- 小森半平(武将)
- 梶田直繁(野武士・川並衆)
- 梶田繁政(武将)
- 岸信周(堂洞城主)
- 岸信房(武将)
- 岸信貞(武将)
- 梅村良澤(隠士)
- 斎藤利治(斎藤道三の末子、二代加治田城主)
- 斎藤利堯(斎藤利治の祖父、三代加治田城主)
- 斎藤義興(利治の子、道三の孫)
- 斎藤市郎左衛門(利治の次男、道三の孫)
- 斎藤徳元(武将・俳人)
- 斎藤元忠(武将)
- 西尾氏教(武将・旗本)
- 大野喜月(詩人・俳人・歌人)
- 木村小舟(児童小説家)
- 中村敬一(政治家)
- 加藤七左衛門(剣道家)
- 坂井賢一(剣道家)
- 金田英太郎(教育者)
- 板津宇平治(政治家)
- 愨大機(僧)
- 長沼正(海軍少佐)
- 酒向健三(陸軍中佐)
- 丹羽修二(刀工)
- 河合米田(画家)
- 佐野えんね(ドイツ語学者)
- 板津德次(町長・保護司)
- 天池信正(実業家・コーディネーター)
- 天池正登(研究員)
脚注
編集- ^ 富加町史編集委員会 1980, p. 453.
- ^ a b 富加町史編集委員会 1980, p. 454.
- ^ 富加町史編集委員会 1980, p. 709.
- ^ 富加町史編集委員会 1980, p. 710.
- ^ 本部は関市であるが、三分の一面積は富加町となっており、地域支援協定において災害時における施設使用に関する協定書が富加町と結ばれている
- ^ 富加町認可小規模保育事業
- ^ 坂祝町・川辺町・富加町・七宗町・白川町・八百津町・東白川村)と協定
- ^ a b 「富加町の重要文化財」富加町公式HP
- ^ 『岐阜県遺跡地図』
- ^ 旧飛騨街道沿いと城下町は現在でもそのままの姿で見る事ができ、加治田地域は歴史保存地域となっており、開発は出来ない地域である
- ^ 「一級河川において季節に蛍が見られる観光地」
- ^ 岐阜新聞 「人の和」華やか 富加町で民踊まつり 2017年 9/25「第43回民踊まつり(中濃民踊協会、岐阜新聞・ぎふチャン主催、岐阜県教育文化財団協賛、関市教育委員会、富加町教育委員会、日本民踊研究会、日本民踊・新舞踊協会後援)が24日、岐阜県加茂郡富加町滝田のタウンホールとみかで開かれ、出演者が華やかな踊りで来場者を魅了。」
参考文献
編集- 富加町史編集委員会 編『富加町史』 下巻 通史編、岐阜県加茂郡富加町、1980年4月25日 。