1973年の日本競馬
1973年の日本競馬(1973ねんのにほんけいば)では、1973年(昭和48年)の日本競馬界についてまとめる。馬齢は旧表記で統一する。
1972年の日本競馬 - 1973年の日本競馬 - 1974年の日本競馬
概要
編集ハイセイコーが社会的ブームを巻き起こす
編集地方競馬(大井競馬場)から中央競馬へ移籍した競走馬ハイセイコーが、3月から5月にかけて皐月賞優勝を含む中央競馬重賞4連勝を達成し、その人気は社会的ブームに発展した。
できごと
編集1月 - 3月
編集4月 - 6月
編集- 4月1日
- 4月15日 - ハイセイコーが皐月賞に優勝、話題となる[1]。
- 4月21日 - 中央競馬第3回東京1日開催より、場内有線テレビがカラー化される[1]。
- 5月16日 - 園田競馬場において、第1回楠賞全日本アラブ優駿が開催される[2]。
- 6月23日 - 勝馬投票券の自動券売機の試作品が中山競馬場で試用される[2]。
7月 - 9月
編集10月 - 12月
編集- 10月21日 - 東京競馬場において、初の地方競馬招待競走が実施され、地方競馬から6頭が出走した。優勝馬は中央・中山のユウシオで、地方最先着は名古屋競馬のウエルデイ(4着)であった[2]。
- 12月1日 - 中央競馬の厩務員組合のひとつである京葉労組が前日スト、このため第5回中山1日の開催が取りやめになる[2]。
- 12月2日 - 愛知杯に出走したシルバーランドが、日本で初めて芝2000mのコースを2分を切るタイムで走破した。
その他
編集競走成績
編集中央競馬主要競走
編集- 第33回桜花賞(阪神競馬場・4月8日)優勝 : ニットウチドリ(騎手 : 横山富雄)
- 第33回皐月賞(中山競馬場・4月15日)優勝 : ハイセイコー(騎手 : 増沢末夫)
- 第67回天皇賞(春)(京都競馬場・4月29日) 優勝 : タイテエム(騎手 : 須貝彦三)
- 第34回優駿牝馬(オークス)(東京競馬場・5月20日) 優勝 : ナスノチグサ(騎手 : 嶋田功)
- 第40回東京優駿(日本ダービー)(東京競馬場・5月27日) 優勝 : タケホープ(騎手 : 嶋田功)
- 第14回宝塚記念(阪神競馬場・6月3日)優勝:ハマノパレード(騎手:田島良保)
- 第34回菊花賞(京都競馬場・11月11日) 優勝 : タケホープ(騎手 : 嶋田功)
- 第4回ビクトリアカップ(京都競馬場・11月18日) 優勝 : ニットウチドリ(騎手 : 横山富雄)
- 第68回天皇賞(秋)(東京競馬場・11月25日) 優勝 : タニノチカラ(騎手 : 田島日出雄)
- 第18回有馬記念(中山競馬場・12月16日)優勝 : ストロングエイト(騎手 : 中島啓之)
中央競馬・障害
編集中央競馬・アングロアラブ
編集地方競馬主要競走
編集- 第22回川崎記念(川崎競馬場・2月2日)優勝 : ネロ(騎手 : 高橋三郎)
- 第19回東京ダービー(大井競馬場・6月11日)優勝 : ヨウコウザン(騎手 : 岡部正道)
- 第19回全日本アラブ大賞典(大井競馬場・12月10日)優勝 : ホウラツキー(騎手 : 佐々木竹見)
- 第19回東京大賞典(大井競馬場・12月24日)優勝 : ヒデムサシ(騎手 : 辻野豊)
騎手招待競走
編集表彰
編集優駿賞
編集リーディング
編集リーディングジョッキー
編集分類 | 騎手の氏名 | 勝利数 |
---|---|---|
中央競馬 | 福永洋一 | 80 |
地方競馬 | ||
ばんえい競走 |
リーディングトレーナー
編集分類 | 騎手の氏名 | 勝利数 |
---|---|---|
中央競馬 | 夏村辰男 | 48 |
地方競馬 | ||
ばんえい競走 |
リーディングサイアー
編集順位 | 中央競馬 | 地方競馬 |
---|---|---|
1 | チャイナロック |
リーディングブルードメアサイアー
編集順位 | 中央競馬・地方競馬総合 |
---|---|
1 |
フリーハンデ(優駿)
編集誕生
編集この年に生まれた競走馬は1976年のクラシック世代となる。
競走馬
編集- 2月23日 - シービークイン
- 3月29日 - ニッポーキング
- 4月5日 - グリーングラス、クラウンピラード
- 4月6日 - コーヨーチカラ、サワーオレンジ
- 4月15日 - トウショウボーイ
- 4月18日 - ディアマンテ
- 4月19日 - テンポイント
- 4月22日 - ホクトボーイ
- 4月24日 - テイタニヤ
- 5月11日 - カシュウチカラ
- 5月22日 - クライムカイザー
人物
編集- 1月8日 - 酒井忍騎手(川崎)
- 1月12日 - オリビエ・ペリエ騎手(フランス)
- 1月22日 - 草地保隆騎手(水沢)
- 2月10日 - 牧光二調教師(JRA)
- 2月16日 - 土谷智紀騎手(JRA)
- 2月17日 - 櫻井拓章騎手、調教師(ホッカイドウ)
- 3月3日 - 小安和也騎手(大井)
- 3月5日 - 阿部英俊騎手(水沢)
- 3月12日 - 小林淳一騎手(JRA)
- 7月19日 - 高橋優子調教師(金沢)
- 8月3日 - 菊沢隆仁騎手(JRA)
- 8月15日 - 橋本美純騎手(JRA)
- 9月21日 - 金原学騎手(浦和)
- 9月25日 - 田中学騎手(兵庫)
- 10月23日 - 上村洋行騎手、調教師(JRA)
- 11月16日 - 吉永護騎手(JRA)
- 11月22日 - 納谷和玖騎手、調教師(大井)
- 12月1日 - 松浦政宏騎手(兵庫)
- 12月2日 - 白田日出夫騎手(船橋)
死去
編集競走馬
編集人物
編集脚注
編集出典
編集参考文献
編集- 競馬歴史新聞編集委員会『新版競馬歴史新聞』日本文芸社、2004年。ISBN 4-537-25205-7。
- 一般社団法人 中央競馬振興会『日本近代競馬総合年表』中央競馬ピーアール・センター、2018年。