第41回グラミー賞
第41回グラミー賞(41st Annual Grammy Awards)は1999年2月24日にロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで開催された。
概要
編集この年はセリーヌ・ディオンが主役で、映画『タイタニック』主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」が年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞を受賞。ローリン・ヒルは年間最優秀アルバム賞と最優秀新人賞など5部門を受賞した。
主要部門受賞者
編集当節の記述のうち、特記していない項目の出典は[1]である。
主要4部門
編集- 年間最優秀レコード賞
- "マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(My Heart Will Go On)" - セリーヌ・ディオン(『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ』所収)
- 年間最優秀アルバム賞
- 『ミスエデュケーション(The Miseducation Of Lauryn Hill)』 - ローリン・ヒル
- 年間最優秀楽曲賞
- "マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(My Heart Will Go On)" - ジェームズ・ホーナー&ウィル・ジェニングス(ソングライター)(セリーヌ・ディオン『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ』所収)
- 最優秀新人賞
ポップ
編集- 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(My Heart Will Go On)" - セリーヌ・ディオン(『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ(Let's Talk About Love)』所収)
- 最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "My Father's Eyes" - エリック・クラプトン(『ピルグリム(Pilgrim)』所収)
- 最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Jump Jive An' Wail" - ブライアン・セッツァー(『ダーティー・ブギ(The Dirty Boogie)』所収)
- 最優秀ポップ・コラボレーション
- "I Still Have That Other Girl" - バート・バカラック&エルヴィス・コステロ(『ペインテッド・フロム・メモリー(Painted from Memory)』所収)
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Sleepwalk" - ブライアン・セッツァー(『ダーティー・ブギ(The Dirty Boogie)』所収)
- 最優秀ダンス録音
- 最優秀ポップ・アルバム
- 『レイ・オブ・ライト(Ray Of Light)』 - マドンナ
- 『ピルグリム(Pilgrim)』 - エリック・クラプトン
- 『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ(Let's Talk About Love)』 - セリーヌ・ディオン
- 『レフト・オブ・ザ・ミドル(Left of the Middle)』 - ナタリー・インブルーリア
- 『ダーティー・ブギ(The Dirty Boogie)』 - ブライアン・セッツァー・オーケストラ
トラディッショナル・ポップ
編集- 最優秀トラディッショナル・ポップ・ボーカル・パフォーマンス
ロック
編集- 最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "Uninvited" - アラニス・モリセット(『シティ・オブ・エンジェル:オリジナル・サウンドトラック(City of Angels)』所収)
- 最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "Fly Away" - レニー・クラヴィッツ(『5』所収)
- 最優秀ロック・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "The Roots Of Coincidence" - パット・メセニー・グループ(『イマジナリー・デイ(Imaginary Day)』所収)
- 最優秀ハードロック・パフォーマンス
- "Most High" - ジミー・ペイジ&ロバート・プラント(『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル(Walking into Clarksdale)』所収)
- 最優秀メタル・パフォーマンス
- "Better than You" - メタリカ(『リロード(Reload)』所収)
- 最優秀ロック・ソング
- "Uninvited" - アラニス・モリセット (『シティ・オブ・エンジェル:オリジナル・サウンドトラック(City of Angels: Music from the Motion Picture)』所収)
- 最優秀ロック・アルバム
- 『グローブ・セッションズ(The Globe Sessions)』 - シェリル・クロウ
- 『Before These Crowded Streets』 - Dave Matthews Band
- 『Premonition』 - ジョン・フォガティ
- 『Version 2.0』 - ガービッジ
- 『セレブリティ・スキン』 - ホール
オルタナティヴ
編集- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンス
- 『ハロー・ナスティ(Hello Nasty)』 - ビースティ・ボーイズ
- 『クワイヤーガール・ホテル(From the Choirgirl Hotel)』 – トーリ・エイモス
- 『Is This Desire?』 – PJ ハーヴェイ
- 『Airbag / How Am I Driving?』 – レディオヘッド
- 『アドア(Adore)』 – スマッシング・パンプキンズ
R&B
編集- 最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "Doo Wop (That Thing)" - ローリン・ヒル(『ミスエデュケーション(The Miseducation Of Lauryn Hill)』 所収)
- 最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "St. Louis Blues" - スティーヴィー・ワンダー(ハービー・ハンコック『ガーシュウィン・ワールド(Gershwin's World)』所収)
- 最優秀R&Bパフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "The Boy Is Mine" - ブランディ&モニカ(『ネヴァー・セイ・ネヴァー(Never Say Never)』所収)
- 最優秀R&Bソング
- "Doo Wop (That Thing)" - ローリン・ヒル(『ミスエデュケーション(The Miseducation Of Lauryn Hill)』 所収)
- 最優秀R&Bアルバム
- 『ミスエデュケーション(The Miseducation Of Lauryn Hill)』 - ローリン・ヒル
- 『ライヴ(Live)』 – エリカ・バドゥ
- 『ネヴァー・セイ・ネヴァー(Never Say Never)』 – ブランディ
- 『ア・ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ(A Rose Is Still a Rose)』 – アレサ・フランクリン
- 『Embrya』 – マックスウェル
- 最優秀トラディショナルR&Bボーカル・アルバム(新設)
- 『ライヴ!ワン・ナイト・オンリー(Live! One Night Only)』 - パティ・ラベル
ラップ
編集- 最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス
- "Gettin' Jiggy wit It" - ウィル・スミス(『ビッグ・ウィリー・スタイル(Big Willie Style)』所収)
- 最優秀ラップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Intergalactic" - ビースティ・ボーイズ(『ハロー・ナスティ(Hello Nasty)』所収)
- 最優秀ラップ・アルバム
- 『VOL.2...ハード・ノック・ライフ(Vol. 2... Hard Knock Life)』 - ジェイ・Z
カントリー
編集- 最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- "You're Still the One" - シャナイア・トゥエイン(『Come On Over』所収)
- 最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀カントリー・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- 最優秀カントリー・コラボレーション
- "Same Old Train" - クリント・ブラック、ジョー・ディフィー、マール・ハガード、エミルー・ハリス、アリソン・クラウス、パティ・ラヴレス、アール・スクラッグス、リッキー・スキャッグス、マーティ・スチュアート、パム・ティリス、ランディ・トラヴィス、トラヴィス・トリット、ドワイト・ヨアカム
- 最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "A Soldier's Joy" - ヴィンス・ギル&ランディ・スクラッグス(ランディ・スクラッグス『Crown Of Jewels』所収)
- 最優秀カントリー・ソング
- "You're Still the One" - ロバート・ジョン・"マット"・ランジ&シャナイア・トゥエイン(ソングライター)(シャナイア・トゥエイン『Come On Over』所収)
- 最優秀カントリー・アルバム
- 『ワイド・オープン・スペーシズ(Wide Open Spaces)』 - ディキシー・チックス
- 最優秀ブルーグラス・アルバム
- 『Bluegrass Rules!』 - リッキー・スキャッグス・アンド・ケンタッキー・サンダー
ニューエイジ
編集- 最優秀ニューエイジ・アルバム
ジャズ
編集- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・ソロ
- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス(個人もしくはグループ)
- 『ガーシュウィン・ワールド(Gershwin's World)』 - ハービー・ハンコック
- 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス
- 『カウント・プレイズ・デューク(Count Plays Duke)』 - グローヴァー・ミッチェル by カウント・ベイシー・オーケストラ
- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス
- 『アイ・リメンバー・マイルス(I Remember Miles)』 - シャーリー・ホーン
- 最優秀コンテンポラリー・ジャズ・パフォーマンス
- 『イマジナリー・デイ(Imaginary Day)』 - パット・メセニー・グループ
- 最優秀ラテン・ジャズ・パフォーマンス
- 『ホット・ハウス(Hot House)』 - アルトゥーロ・サンドヴァル
ゴスペル
編集- 最優秀ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム
- 最優秀ロック・ゴスペル・アルバム
- 『You Are There』 - Ashley Cleveland
- 最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム
- 『He Leadeth Me』 - Cissy Houston
- 最優秀コンテンポラリー・ソウル・ゴスペル・アルバム
- 『The Nu Nation Project』 - カーク・フランクリン
- 最優秀サザン、カントリーもしくはブルーグラス・ゴスペル・アルバム
- Various Artists『The Apostle - Music From and Inspired by the Motion Picture』 - Peter Afterman、John Huie、Ken Levitan(プロデューサー)
ラテン
編集- 最優秀ラテン・ポップ・パフォーマンス
- 『ラテンの貴公子~ヴェルヴェ~(Vuelve)』 - リッキー・マーティン
- 最優秀トロピカル・ラテン・ポップ・パフォーマンス
- 最優秀メキシカン-アメリカン・ミュージック・パフォーマンス
- 最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ・パフォーマンス
- 『Sueños Líquidos』 - マナー
- 最優秀テハーノ・ミュージック・パフォーマンス
- 『Said And Done』 - フラコ・ヒメネス
ブルース
編集- 最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム
- 『Any Place I'm Going』 - オーティス・ラッシュ
- 最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム
- 『Slow Down』 - ケブ・モ
フォーク
編集- 最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム
- 『ロング・ジャーニー・ホーム(Long Journey Home)』 - チーフタンズ
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム
- 『カー・ホイール・オン・ア・グラヴェル・ロード(Car Wheels on a Gravel Road)』 - ルシンダ・ウィリアムス
レゲエ
編集- 最優秀レゲエ・アルバム
ポルカ
編集- 最優秀ポルカ・アルバム
- 『Dance with Me』 - ジミー・スター
ワールドミュージック
編集- 最優秀ワールドミュージック・アルバム
チルドレンズ
編集- 最優秀ミュージカル・アルバム(子供向け)
- セサミストリート『Elmopalooza!』 - John Boylan(プロデューサー)
- 最優秀スポークン・ワード・アルバム(子供向け)
- Various Artists『The Children's Shakespeare』 - Dan Musselman、Stefan Rudnicki(プロデューサー)
スポークン
編集- 最優秀スポークン・ワード・アルバム
- 『車椅子のヒーロー(Still Me)』 - クリストファー・リーヴ
- 最優秀スポークン・コメディ・アルバム
ミュージカル・ショー
編集- 最優秀ミュージカル・ショー・アルバム
作曲・編曲
編集- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- ベラ・フレック&フレックトーンズ "Almost 12" - Future Man、ヴィクター・ウッテン(作曲者)(『Left of Cool』所収)
- 最優秀楽曲(映画もしくはテレビ向け)
- セリーヌ・ディオン "マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(My Heart Will Go On)" - ジェームズ・ホーナー、Will Jennings(ソングライター)(『タイタニック』より。『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ』所収。)
- 最優秀インストゥルメンタル作曲(映画もしくはテレビ向け)
- 『プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)』 - ジョン・ウィリアムズ(作曲者)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- "Waltz for Debby" - ドン・セベスキー(編曲者)(『I Remember Bill: A Tribute to Bill Evans』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり)
- ハービー・ハンコック "St. Louis Blues" - ハービー・ハンコック、Robert Sadin、スティーヴィー・ワンダー(編曲者)(『ガーシュウィン・ワールド(Gershwin's World)』所収)
パッケージングおよびノーツ
編集- 最優秀録音パッケージ
- マドンナ『レイ・オブ・ライト(Ray of Light)』 - Kevin Reagan(アート・ディレクター)
- 最優秀ボックスド録音パッケージ
- ハンク・ウィリアムズ『The Complete Hank Williams』 - Jim Kemp、Virginia Team(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ
- マイルス・デイヴィス・クインテット『Miles Davis Quintet 1965-1968』 - ボブ・ベルデン、マイケル・カスクーナ、Todd Coolman(アルバム・ノーツ・ライター)
ヒストリカル
編集- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- ハンク・ウィリアムズ『The Complete Hank Williams』 - Colin Escott、Kira Florita、Kyle Young(プロデューサー)。Joseph M. Palmaccio、Tom Ruff(エンジニア)。
制作・エンジニアリング
編集- 最優秀エンジニアド録音(非クラシカル)
- シェリル・クロウ『グローブ・セッションズ(The Globe Sessions)』 - アンディ・ウォレス、Tchad Blake、Trina Shoemaker(エンジニア)
- 最優秀エンジニアド・アルバム(クラシカル)
- ロバート・ショウ(指揮者)、アトランタ交響楽団『サミュエル・バーバー:Prayers of Kierkegaard/レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:Dona Nobis Pacem/バルトーク・ベーラ:Cantata Profana』 - ジャック・レナー(エンジニア)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル)
- リミキサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
ミュージック・ビデオ
編集- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)
- マドンナ "Ray of Light" - ジョナス・アカーランド(ビデオ・ディレクター)
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)
- ルー・リード『American Masters - Lou Reed: Rock and Roll Heart』 - ティモシー・グリーンフィールド=サンダース(ビデオ・ディレクター、ビデオ・プロデューサー)。Susan Lacy、Tamar Hacker(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
編集脚注
編集- ^ “Past Winners Search”. GRAMMY.com. 2011年10月12日閲覧。
- ^ John Swenson (2002年10月8日). “Rock News: Music's high and low notes”. UPI.com. 2011年10月12日閲覧。
外部リンク
編集- Grammy.com(英語)