有田町
有田町(ありたちょう)は、佐賀県の西部に位置する町で、西松浦郡に属する。日本の伝統工芸品の1つ、有田焼の産地として知られている。
ありたちょう 有田町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 佐賀県 | ||||
郡 | 西松浦郡 | ||||
市町村コード | 41401-8 | ||||
法人番号 | 5000020414018 | ||||
面積 |
65.85km2 | ||||
総人口 |
18,037人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 274人/km2 | ||||
隣接自治体 |
伊万里市、武雄市 長崎県:佐世保市、東彼杵郡波佐見町 | ||||
町の木 | イチョウ・縄文アラカシ | ||||
町の花 | サクラ | ||||
有田町役場 | |||||
町長 | 松尾佳昭 | ||||
所在地 |
〒849-4153 佐賀県西松浦郡有田町立部乙2202番地 北緯33度12分38秒 東経129度50分57秒 / 北緯33.21064度 東経129.84903度座標: 北緯33度12分38秒 東経129度50分57秒 / 北緯33.21064度 東経129.84903度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集佐賀県の西部に位置し、町の南西部から南部にかけて長崎県との県境に接する。町土の約7割を森林や山岳で占める。 町を分断して伊万里湾へとつながる有田川を挟む地形が特徴的である。
地形
編集- 山岳: 国見山(777m)・八天岳(714.1m)・青螺山(618m)・牧ノ山(552.6m)・黒髪山(516m)・金山岳(352.3m)・蓮華石山(350m)・幕ノ頭(319.8m)
- 河川: 広瀬川・有田川・白川川・上南良川・黒牟田川・黒川川
- 湖沼: 楠木原大堤池・樋杓川池・濁淵池・山谷堤池・林野池・桑々田池・伊毛原池・竜門ダム・有田ダム・古木場ダム
気候
編集隣接している自治体
編集地名
編集地域 | 面積/km2 | 世帯[* 1] | 人口[* 1] | 旧町村 | 位置 | 町・字 |
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有田 | 27.09 | 4281 | 11857 | 有田町 | 南東 | 赤絵町1~2・赤坂・泉山1~2・岩谷川内1~3・応法 ・大樽1~2・大野・上幸平1~2・黒牟田・桑古場 ・幸平1~2・境野・白川1~2・戸杓・戸矢・中樽1~3・ 中の原1~2・南山・南原・稗古場1~2・古木場・ 外尾町・外尾山・本町・丸尾[* 2] |
西有田町 | 38.71 | 2635 | 9072 | 西有田町 | 西から北東 | 泉町・大木宿・上本・上内野・上山谷・北ノ川内・ 楠木原・黒川・桑木原・下内野・下本・下山谷・蔵宿・ 岳・立部・二ノ瀬・原明・広瀬・広瀬山・仏ノ原・舞原・ 山谷切口・山谷牧・山本・代々木 |
計 | 65.80 | 6916 | 20929 |
有田町の行政地名は上記の通りであり、東部地区で住居表示が実施されている(なお、山林地区は大字が設置されていない状態である)。合併前は有田町は東部地区に加え2大字、西有田町は3大字からなっていたが、合併時に自治会単位で以下のように地名を分割している。
なお、東部地区を除く地域は、大字の後に甲・乙などの符号がついていたが、それらも合併後の住所表記に引き継がれ、現在も地番の前に表記されている。
旧有田町中部 (旧東有田町)
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旧有田町西部 (西有田町曲川から一部編入)
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旧西有田町曲川 (旧曲川村)
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旧西有田町大木 (旧大山村大木)
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旧西有田町山谷 (旧大山村山谷)
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東部地区の住居表示は1990年代ごろに行われており、それ以前は「西松浦郡有田町」に続いて番地を表記していた。
人口
編集有田町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 有田町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 有田町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
有田町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
歴史
編集ありたまち 有田町 | |||||
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廃止日 | 2006年3月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 有田町(ありたまち)、西有田町 →有田町(ありたちょう) | ||||
現在の自治体 | 有田町 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 佐賀県 | ||||
郡 | 西松浦郡 | ||||
市町村コード | 41401-8 | ||||
面積 | 27.09 km2 | ||||
総人口 |
12,296人 (国勢調査、2005年) | ||||
隣接自治体 | 西有田町、杵島郡山内町、長崎県佐世保市、東彼杵郡波佐見町 | ||||
有田町役場 | |||||
所在地 | 佐賀県西松浦郡有田町岩谷川内2丁目8番1号 | ||||
座標 | 北緯33度10分58秒 東経129度53分20秒 / 北緯33.18278度 東経129.88889度 | ||||
ウィキプロジェクト |
沿革
編集- 1871年(明治4年)廃藩置県時に有田町域は、有田皿山、新村、曲川村、大木村、山谷村に分かれていた。
- 1888年(明治21年)4月 - 町村制公布により有田皿山を法律的には町(全国的にも極めてまれな、町名に「町」が付かない町)とし、その他は村となった。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制にあわせ、有田皿山を有田町に改称。同時に新村・曲川村・大山村が発足。
- 1895年(明治28年)11月13日 - 新村→有田村に名称変更。
- 1947年(昭和22年)1月1日 - 有田村が町制施行、東有田町となる。
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 有田町と東有田町が合併(新設合併)し、新たに有田町が発足。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 西松浦郡曲川村と大山村が合併(新設合併)し、西有田村が発足。
- 1956年(昭和31年)1月1日 - 西有田村のうち上南川良山、下南川良山、南川良原、青木地区が分村して有田町に編入。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 西有田村が町制施行、西有田町となる。
- 1967年(昭和42年)7月9日 - 集中豪雨により土砂災害が多数発生。陶磁器工場の半数近くが被害に遭った[1]ほか、白川、仏ノ原では土砂崩れにより住民が生埋めとなった[2]。
- 2006年(平成18年)3月1日 - 有田町(ありたまち)と西有田町が合併(新設合併)し、新たに有田町(ありたちょう)が発足。
- 2019年(平成31年)1月 - 西九州させぼ広域都市圏に参加[3]。
行政
編集歴代町長
編集有田町(2006年-)歴代町長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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初 | 岩永正太 | 2006年4月16日 | 2010年4月15日 | |
2 | 田代正昭 | 2010年4月16日 | 2014年4月15日 | |
3 | 山口隆敏 | 2014年4月16日 | 2018年4月8日 | |
4 | 松尾佳昭 | 2018年4月9日 | 現職 |
議会
編集町役場所在地
編集- 有田町役場(旧西有田町役場):有田町立部乙2202番地
- 有田町東出張所(旧有田町役場):有田町岩谷川内2丁目8番1号
マスコットキャラクター
編集- ありたん
- セラミー
姉妹都市・提携都市
編集県政・県の出先機関
編集出先機関
編集- 佐賀県窯業技術センター
国政
編集警察
編集消防
編集- 伊万里・有田消防本部
- 有田消防署
産業
編集有田町に本社を置く企業
編集有田町に工場・事業所を置く企業
編集- アンスコ九州工場
市外局番
編集郵便局
編集- 郵便番号
- 〒844-0xxx(旧有田町)
- 〒849-4xxx(旧西有田町)
金融機関
編集テレビ
編集健康・福祉
編集- 平均年齢 : 47.36歳
- 年少人口(0 - 14)割合:14.45%
- 生産年齢人口(15 - 64)割合:58.18%
- 老年人口(65 - )割合:27.37%
病院
編集教育
編集大学
編集- 佐賀大学有田キャンパス
高等学校
編集中学校
編集小学校
編集幼稚園
編集- 私立
- あかさかルンビニー幼稚園
- ルンビニー幼稚園
保育所
編集- 町立
- くわこば保育園
- おおぎ保育園
- やまだに保育園
- 私立
- 同朋広瀬保育園
- あかさかルンビニー保育園
- 同朋天神保育園
- 平安保育園
- 同朋保育園
- 私立(認可外)
- ぴっかぶー保育園(ルンビニー幼稚園内)
交通
編集最寄り空港は佐賀空港または長崎空港だが、いずれも有田町から直通する公共交通機関はない。
鉄道路線
編集町の代表駅はJRと松浦鉄道の両方が乗り入れ、JR特急「みどり」「ハウステンボス」も停車する有田駅。町役場の最寄り駅は西有田駅。
バス
編集現在、町内を運行する高速バスはない。1997年4月20日までは福岡市 - 佐世保市間の高速バス「させぼ号」に有田町内を運行する便があったほか、2012年1月1日から2014年10月11日までは会員制バス「YOKARO」が佐世保 - 有田 - 嬉野 - 博多間に運行されていたがいずれも休止された(後者は運行会社が2019年8月27日に廃業)。
タクシー
編集- 有田タクシー
- 西肥亀の井タクシー
道路
編集自動車専用道路
編集町内には自動車専用道路自体が通っておらずインターチェンジもない。町の南隣の波佐見町・佐世保市域に西九州自動車道が通っており、町との境界に近い場所に波佐見有田ICと佐世保三川内ICがある。当町の名を冠する波佐見有田ICは町の東側(おもに旧有田町域)に近く、佐世保三川内ICは町の西側(おもに旧西有田町域)に近い。
一般国道
編集主要地方道
編集文化施設
編集- 佐賀県立九州陶磁文化館
- 有田町生涯学習センター(有田町東公民館)
- 有田町歴史民俗資料館
- 有田町歴史民俗資料館東館
- 有田町参考館
- 有田町陶磁美術館
- 有田町歴史民俗資料館西館
- 炎の博記念堂
- 有田町西図書館(有田町庁舎内)
- 有田町東図書館(有田町生涯学習センター内)
スポーツ施設
編集- 有田町文化体育館
- 赤坂体育館
- 有田町武道場
- 赤坂球場
- ひらき球場
- 泉山体育館
- 泉山弓道場
- 白磁ヶ岳相撲場
- 白磁ヶ岳テニスコート
- 白磁ヶ岳ゲートボール場
- 円山テニスコート
- 円山ゲートボール場
- 円山運動公園
- 有田町体育センター
- 中央運動公園
特産品
編集観光スポット・イベント
編集観光スポット
編集- 有田内山(重要伝統的建造物群保存地区)
- 陶山神社
- 歴史と文化の森公園
- 佐賀県立九州陶磁文化館
- 有田陶磁美術館
- 有田ポーセリンパーク
- 竜門峡(名水百選「竜門の清水」)
- 岳の棚田(日本棚田百選のひとつ)
文化財
編集- 史跡天狗谷窯跡
天然記念物
編集- 有田のイチョウ(泉山弁財神社)国の天然記念物
歴史的景観
編集- 有田内山(白壁土蔵の商家やトンパイ塀など)※重要伝統的建造物群保存地区選定
- 陶山神社(日本で唯一の陶器製鳥居)
イベント
編集- 有田雛のやきものまつり(2月 - 3月)
- 黒髪山 山開き(4月第1日曜日)
- 有田陶器市(4月29日 - 5月5日)
- 九州山口陶磁展(4月29日 - 5月10日)
- 陶祖祭(5月4日)
- ほたるみにきん祭(6月)
- 佐賀セラミックロード車いすマラソン大会(6月)
- 有田夏祭り 納涼花火大会(7月)
- 有田ウィンドウディスプレイ甲子園(7月 - 8月)
- 十八夜(8月18日)
- 有田皿山まつり(10月17日)
- 秋の有田陶磁器まつり(11月)
- 有田石場相撲大会(11月中旬の日曜日)
- にげ餅(11月22日の夜)
- ゆく年くる年「有田碗灯まつり」(12月31日 - 1月1日(祝)2時ごろまで)
出身有名人
編集★は故人
- 古賀峯一 - 海軍軍人、元帥海軍大将、連合艦隊司令長官、横須賀鎮守府司令長官、支那方面艦隊司令長官 ★
- 福島喜三次 - 東京ロータリークラブ初代幹事 ★
- 松枝茂夫 - 中国文学者 ★
- 青木龍山(久重) - 陶芸家 - 文化勲章 ★
- 井上萬二 - 陶芸家 - 重要無形文化財保持者
- 14代酒井田柿右衛門 - 陶芸家 - 重要無形文化財保持者 ★
- 江藤源次郎 - 画家で米国へ渡り、コネチカット州のコスコブ・アート・コロニーに集まった印象派画家たちに日本画技法を伝え、米国でのジャポニスムを起こすのに貢献。★
- 岩永浩美 - 参議院議員
- 深川忠次 - 深川製磁創業者、元有田町長 ★
- 江副孫右衛門 - 日本特殊陶業初代社長、元日本硝子社長、元東洋陶器社長、元有田町長 ★
- 米村矢一 - 殺陣師、九州忍者保存協会所属
- 迎祐一郎 - プロ野球選手、広島東洋カープ所属
- 笹井宏之 - 歌人 ★
- 蒲原達也 - サッカー選手、サガン鳥栖所属
脚注
編集- ^ 陶器工場の半分が壊滅『朝日新聞』昭和42年7月10日夕刊、3版、11面
- ^ 「伊万里市が孤立 佐世保・五島も被害」『朝日新聞』昭和42年7月10日朝刊、12版、15面
- ^ 佐世保市. “西九州させぼ広域都市圏(連携中枢都市圏)形成に係る連携協約締結について”. 佐世保市. 2020年3月19日閲覧。