地質時代区分表 (詳細)(ちしつじだいくぶんひょう しょうさい)では、地質時代における時代区分の詳細について述べる。

区分表

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以下の区分表の時代名については日本地質学会発行のICS2023/09版[1]に準拠している。同資料の年代は ペルム紀、三畳紀、白亜紀及び先カンブリア代を除き、A Geologic Time Scale 2012[2] による。ペルム紀、三畳紀、白亜紀については、それぞれの時代を取り扱う国際層序委員会の小委員会による。 地質系統・年代の日本語記述については日本地質学会の「国際年代層序表 v2023/09」[1]を参照。

基底年代は国際層序委員会のICS Chart v2023/09[3]に基づき更新作業中である[注釈 1]

地質時代・詳細
累代 基底年代
百万年
注釈
顕生代 新生代 第四紀 完新世
(Holocene)
メガラヤン  0.0042
ノースグリッピアン  0.0082
グリーンランディアン  0.0117
更新世
(Pleistocene)
後期更新世 0.129 Tarantian(タランティアン)が提案されている。[4]
チバニアン  0.774
カラブリアン  1.8
ジェラシアン  2.58
新第三紀 鮮新世
(Pliocene)
ピアセンジアン  3.6
ザンクリアン  5.333
中新世
(Miocene)
メッシニアン  7.246
トートニアン  11.63
サーラバリアン  13.82
ランギアン 15.97
バーディガリアン 20.44
アキタニアン  23.03
古第三紀 漸新世
(Oligocene)
チャッティアン  27.82
ルペリアン  33.9
始新世
(Eocene)
プリアボニアン  37.8
バートニアン 41.2
ルテシアン  47.8
ヤプレシアン  56
暁新世
(Paleocene)
サネティアン  59.2
セランディアン  59.2
ダニアン  66
中生代 白亜紀 後期
(Late)
マーストリヒチアン(Maastrichtian)   72.1±0.2
カンパニアン (Campanian)   83.6±0.2
サントニアン (Santonian)   86.3±0.5
コニアシアン (Coniacian)  89.8±0.3
チューロニアン (Turonian)   93.9
セノマニアン (Cenomanian)   100.5
前期
(Early)
アルビアン (Albian)  ~113.0
アプチアン(Aptian) ~121.4
バレミアン (Barremian)  125.77
オーテリビアン (Hauterivian)   ~132.6
バランギニアン (Valanginian) ~139.8
ベリアシアン (Berriasian) ~145.0
ジュラ紀 後期
(Late)
チトニアン (Tithonian) 149.2±0.7
キンメリッジアン (Kimmeridgian)   154.8±0.8
オックスフォーディアン (Oxfordian) 161.5±1.0
中期
(Middle)
カロビアン (Callovian) 165.3±1.1
バトニアン (Bathonian)  168.2±1.2
バッジョシアン (Bajocian)  170.9±0.8
アーレニアン (Aalenian)  174.7±0.8
前期
(Early)
トアルシアン (Toarcian)   184.2±0.3
プリンスバッキアン (Pliensbachian)  192.9±0.3
シネムーリアン (Sinemurian)  199.5±0.3
ヘッタンギアン (Hettangian)   201.4±0.2
三畳紀 後期
(Late)
レーティアン (Rhaetian) ~208.5
ノーリアン (Norian) ~227
カーニアン (Carnian)  ~237
中期
(Middle)
ラディニアン (Ladinian)  ~242
アニシアン (Anisian) 247.2
前期
(Early)
オレネキアン (Olenekian) 251.2
インドュアン (Induan)  252.902±0.024
古生代 ペルム紀 ローピンジアン (Lopingian) チャンシンジアン (Changhsingian)  254.14±0.07 長興世[5]
ウーチャーピンジアン (Wuchiapingian)  259.51±0.21 呉家坪世[5]
グアダルピアン (Guadalupian) キャピタニアン (Capitanian)  264.28±0.16
ウォーディアン (Wordian)  266.9±0.4
ローディアン (Roadian)  273.01±0.14
シスウラリアン (Cisuralian) クングーリアン (Kungurian) 283.5±0.6
アーティンスキアン (Arttinskian)  290.1±0.26
サクマーリアン (Sakmarian)  293.52±0.17
アッセリアン (Asselian)  298.9±0.15
石炭紀 ペンシルバニアン亜紀 後期 (Late) グゼリアン (Gzehlian) 303.7±0.1
カシモビアン (Kasimovian) 307.0±0.1
中期 (Middle) モスコビアン (Moscovian) 315.2±0.2
前期 (Early) バシキーリアン (Bashkirian)  323.2±0.4
ミシシッピアン亜紀 後期 (Late) サープコビアン (Serpukhovian) 330.9±0.2
中期 (Middle) ビゼーアン (Visean)  346.7±0.4
前期 (Early) トルネーシアン (Tournaisian)  358.9±0.4
デボン紀 後期 (Late) ファメニアン (Fammennian)  372.2±1.6
フラニアン (Frasnian)  382.7±1.6
中期 (Middle) ジベティアン (Givetian)  387.7±0.8
アイフェリアン (Eifelian)  393.3±1.2
前期 (Early) エムシアン (Emsian)  407.6±2.6
プラギアン (Pragian)  410.8±2.8
ロッコヴィアン (Lochkovian)  419.2±3.2
シルル紀 プリドリ (Pridoli)  423.0±2.3
ラドロー (Ludlow) ルドフォーディアン (Ludfordian)  425.6±0.9
ゴースティアン (Gorstian)  427.4±0.5
ウェンロック (Wenlock) ホメリアン (Homerian)  430.5±0.7
シェイウッディアン (Sheinwoodian)  433.4±0.8
ランドベリ (Llandovery) テリチアン (Telychian)  438.5±1.1
アエロニアン (Aeronian)  440.8±1.2
ラッダニアン (Rhuddanian)  443.8±1.5
オルドビス紀 後期 (Late) ヒルナンシアン (Hirnantian)  445.2±1.4
カティアン (Katian)  453.0±0.7
サンドビアン (Sandbian)  458.4±0.9
中期 (Middle) ダーリウィリアン (Darriwilian)  467.3±1.1
ダーピンジアン (Dapingian)  470.0±1.4
前期 (Early) フロイアン (Floian)  477.7±1.4
トレマドキアン (Tremadocian)  485.4±1.9
カンブリア紀 フロンギアン (Furongian) Age 10 ~489.5
ジャンシャニアン (Jiangshanian)   ~494
ペイビアン (Paibian)  ~497
ミャオリンギアン (Miaolingian) ガズハンジアン (Guzhangian)  ~500.5
ドラミアン (Drumian)  ~504.5
ウリューアン (Wuliuan)  ~509
Epoch 2 Age 4 ~514
Age 3 ~521
テレニュービアン (Terreneuvian) Age 2 ~529
フォーチュニアン (Fortunian)  538.8±0.2
原生代 新原生代 エディアカラン (Ediacaran)  ~635
クライオジェニアン (Cryogenian) 720
トニアン (Tonian) 1000
中原生代 ステニアン (Stenian) 1200
エクタシアン (Ectasian) 1400
カリミアン (Calymmian) 1600
古原生代 スタテリアン (Statherian) 1800
オロシリアン (Orosirian) 2050
リィアキアン (Rhyacian) 2300
シデリアン (Siderian) 2500
太古代(始生代) 新太古代(新始生代) (Neoarchean) 2800
中太古代(中始生代) (Mesoarchean) 3200
古太古代(古始生代) (Paleoarchean) 3600
原太古代(原始生代) (Eoarchean) 4031±3
冥王代 (Hadean) 4567

注釈

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  • 古生代カンブリア紀における未定義の区分は暫定的に通番がふってある。
  • 古生代における各世及び期の日本語での名称は、日本地質学会「地質系統・年代の日本語記述ガイドライン 2015年4月改訂版」[6]に拠った。
基底年代は以下の異なった定義により規定されている[7]
  • 基底年代は西暦2000年を基準にしている。
  • 新第三紀以降の年代数値で誤差の表示の無い年代はミランコビッチ・サイクルに基づいた絶対年代(天文年代)である。
  • 基底年代の数値の前の波線「~」はおおよそという意味である。
  • 顕生代とエディアカラ紀の基底年代の内、 GSSP(Global Boundary Stratotype Section and Point:国際標準模式層断面および地点) に基づいて定められたものについては、記号   を付した[8]
  • 先カンブリア時代のクライオジェニアン以前の基底年代はGSSA英語版(Global Standard Stratigraphic Age:国際標準層序年代)の絶対年代に基づく。

注釈

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  1. ^ 更新済みの印として基底年代の色を削除している。

出典

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  1. ^ a b 日本地質学会 「International Chronostratigraphic Chart (国際層序委員会) v2023/09」
  2. ^ F.M. Gradstein, J.G. Ogg, Mark Schmitz, Gabi Ogg (2012). The Geologic Time Scale 2012 2-Volume Set (1st ed.). Elsevier. ISBN 9780444594259 
  3. ^ 国際層序委員会 https://stratigraphy.org/ICSchart/ChronostratChart2023-09.pdf
  4. ^ 第四紀の定義”. 日本第四紀学会. 2014年12月30日閲覧。
  5. ^ a b 磯﨑行雄、太田彩乃「超海洋中央部での古生代末大量絶滅事件と浅海環境の急変─海山頂部相中・上部ペルム系石灰岩の生層序および岩相層序─」(PDF)『地学雑誌』第110巻第3号、2001年、427-432頁、2012年6月1日閲覧 
  6. ^ 日本地質学会 「地質系統・年代の日本語記述ガイドライン 2015年4月改訂版」 閲覧2015-10-29
  7. ^ 兼岡一郎 (2011) 「地質年代表における年代数値」日本地質学会、閲覧2012-5-31
  8. ^ 国際層序委員会 (ICS) GSSP Table - All Periods (PDF) 閲覧2015-10-29

外部リンク

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