株式会社ウルトラ・ヴァイヴULTRA-VYBE, INC.)は、日本のインディペンデントのレコード会社出版社である。旧商号をSFC音楽出版株式会社(エスエフシーおんがくしゅっぱん-)といい、その当時、「ソリッドレコード」というレコードレーベルを運営していたことでも知られる。

株式会社ウルトラ・ヴァイヴ
ULTRA-VYBE, INC.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
150-0011
東京都渋谷区西原2-8-5
設立 1986年2月3日
業種 情報・通信業
法人番号 2011001008855
事業内容 1. 音楽ソフト類のディストリビューション
2. CD等の原盤制作及びプロデュース
3. 海外レーベルの日本国内正規ライセンシー
4. 店舗事業
5. 音楽著作権の管理業務
6. 書籍雑誌類の出版
7. レコード会社各社の企画監修・制作協力・ライナーノート作成及びデザイン全般
代表者 代表取締役 高 護
資本金 1000万円
売上高 約12億円(第33期決)
従業員数 約50名
決算期 11月末日
外部リンク http://www.ultra-vybe.co.jp/
テンプレートを表示

概要・略歴

編集

ソリッドレコードの時代

編集

1986年(昭和61年)2月3日、『季刊リメンバー』を編集・発行していた高護が「SFC音楽出版株式会社」として設立した。同日、ジャックスのLPレコードのアルバム『リアリゼイション』をリリースし、レコードレーベル「ソリッドレコード」をスタートした[1]

初期のソリッドレコードは、はっぴいえんどはちみつぱい頭脳警察などの未発表音源等のリイシュー、休みの国ザ・フォーク・クルセダーズの廃盤の発掘と再発売、梅木マリダニー飯田とパラダイスキングスリーファンキーズ弘田三枝子等の音源発掘を積極的に行った[1]。また、1988年(昭和63年)には、パール兄弟サエキけんぞう窪田晴男ビブラストーン沖山優司らが書き下ろし、平山みきらが歌うという企画盤『ソリッドレコード夢のアルバム』をリリースした[1][2]

1989年(平成元年)には、ヒップホップ専門のBPMレーベルで「President BPM」としての活動を終えた近田春夫が、同レーベルから、近田の率いる新バンド・近田春夫&ビブラストーン(のちのビブラストーン)のデビューアルバム『Vibra is Back』をリリースした[3]。また、1991年には、MEN'S 5のデビューアルバム『裏メンズ5』をリリース[4][5]、近田を中心とした独自の音楽世界に活動と発表の場を提供した。

ソリッドレコードは、山下達郎がアメリカのライノ、イギリスのエイスと並ぶ、「良心的なマイナー・レーベル」に数えるほどの「良心的」レーベル[1]として活動を続けたが、1992年(平成4年)3月25日 、一旦活動を休止した[1]

ウルトラ・ヴァイヴの時代

編集

2000年(平成12年)1月1日、商号を「株式会社ウルトラ・ヴァイヴ」に改称した[1]カルチャー誌HOTWAX』を編集・発行、70年代を中心とした日本映画和製ロック歌謡曲の発掘と紹介を行い、同社のディストリビューション事業部では、「SWEET REPLIES」というレーベルでインディペンデントのアーティストのレコードリリースを支援している[5]

現在、東京・下北沢カフェ「mona records」(店長行達也[6])も経営[5]

データ

編集

関連項目

編集
  1. ^ a b c d e f 「ソリッド・レコード活動休止時の広告」(1992年3月25日)の記述を参照。黒澤進による同レーベルの総括が記載されている。ウェブ上では、#外部リンク内の「ソリッドレコード」リンク先で同記述が読める。
  2. ^ ソリッドレコード夢のアルバム」の項の記述、および同アルバム『ソリッドレコード夢のアルバム』(ソリッドレコード、1988年6月25日発売)のジャケット、ライナーの記述を参照。
  3. ^ Vibra is Back」の項の記述、および同アルバム『Vibra is Back』(ソリッドレコード、1989年12月1日発売)のジャケット、ライナーの記述を参照。
  4. ^ MEN'S 5」の項の記述、および同アルバム『裏メンズ5』(ソリッドレコード、1991年5月25日発売)のジャケット、ライナーの記述を参照。
  5. ^ a b c #外部リンク内の同社公式サイト「ULTRA-VYBE」リンク先の記述を参照。
  6. ^ 行達也」の項の記述、および同カフェ公式サイト「mona records」の記述を参照。

外部リンク

編集