モーターボート記念競走

MB記念から転送)

モーターボート記念競走(モーターボートきねんきょうそう)は、ボートレースSG競走の1つ。

ボートレースメモリアル
モーターボート記念競走
格付け SG
優勝賞金 4200万円
優勝戦 6名
各準優勝戦上位2名
準優勝戦 得点上位18名
予選 4日間
出場資格 各ボートレース場から推薦された選手
開催施行者から推薦された選手
主催者 各県市・組合・企業団
開催地 日本の旗 持ち回り
開催時期 8月下旬 - 9月上旬
第1回執行日 1955年8月20日
次回開催予定
開催期間 第71回 2025年
8月26日 - 31日
開催地 ボートレース若松
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2014年からは「ボートレース メモリアル(BOAT RACE MEMORIAL)」[1]と呼ばれる。本競走は5大SG競走・GRANDE5の第3戦に位置付けられている。

概要

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ボートレースダービー(全日本選手権)に次いでグレード制が制定される前から続く特別競走である。正式名称はモーターボート記念競走。「総務大臣」の下付賞がある。

1995年、第41回大会(三国)から、開催される本場を除く23競艇場から1人ずつ推薦される選考方式となった。[2]

2012年、第58回大会(桐生)から、開催される本場を除く23ボートレース場から2人ずつ推薦される方式(必ず優先出場選手が含まれる)に変更される。

2014年、第60回大会(若松)では、優勝戦の上位3選手に対して金・銀・銅メダルが贈呈されることとなった。

2015年、第61回大会(蒲郡)から、優勝戦上位3選手のメダルだけでなく、出走選手にもメダルを贈呈することとなった。ただし、スタート事故による返還金が発生した場合は、メダルの贈呈は行われない。

8月最終週に開催されることが多いが、年によっては8月と9月にまたがって開催される場合がある。

出場資格[3]

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  • 優先出場
  • 開催されるボートレース場を除いた全てのボートレース場から推薦された選手(各場2名ずつの46名「必ず優先出場選手を含めること」) 2011年までは各場1名ずつの推薦であった。
    • 例:A競艇場の場合優先出場選手と一般選手の2名やB競艇場は一般2名など
  • 開催競艇場の施行者が希望する選手
※優先出場以外の選手は開催年の後期A1級であること(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)、および前年6月から開催年5月末までの出走回数160走以上の出走が必須である。
  • 選出除外・出場取消
    • 前々回(2年前)のモーターボート記念から開催年のオーシャンカップのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
    • 前回(前年)のモーターボート記念から開催年のオーシャンカップのSG準優勝戦及び賞金王決定戦の「トライアル1st/2nd・順位決定戦」で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
    • 怪我・病気に伴う出場辞退者。
    • 前年6月から前検日までに褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手。

歴史

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  • 1954年昭和29年)4月に開催された全国モーターボート競走施行者協議会(全施協)の総会において、競艇発祥を記念し競艇記念日を定めその記念行事を行うことが提案された。これを受け翌年の1955年(昭和30年)5月の全施協臨時総会において、4月6日を競艇記念日として定め、その記念行事として大村競艇場で同年8月20日 - 23日に本競走の第1回を開催することが決定した[4]
  • 1968年(昭和43年)、10月10日よりボートレース児島にて開催予定であった第14回大会は中止となった。これは、同年9月23日に同競艇場で発生した騒擾事故に対する不適切な収拾措置が競走法違反とされ、施行者の倉敷市に対し運輸省より1ヶ月(同年10月4日 - 11月3日)の開催停止命令が出されたためである[5]
  • 2002年、第48回大会でボートレース史上初となるナイター競走によるSG開催がボートレース蒲郡で開催された[6]
  • 2019年からは優勝者がボートレースバトルチャンピオントーナメントへの優先出場権が与えられる新たなシステムが加わった。

エピソード

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  • 第47回大会(2001年)(多摩川)において優勝した市川哲也は、完全優勝(出走した7レース走全て1着)を達成した。
  • 第57回大会(2011年)(福岡)の優勝戦は出場した6名が全員九州勢、うち5名の所属支部が福岡だったが出畑孝典岡崎恭裕の2艇がフライングを起こし、10億円超の返還が発生した。
  • 第58回大会(2012年)は前回優勝の瓜生正義が連覇を達成。倉田栄一以来となる48年ぶりの快挙となった。
  • 第64回大会(2018年)は台風20号の影響により8月23日(3日目)の開催が中止順延となった[7]
  • 第65回大会(2019年)(大村)は9月1日に優勝戦が行われ毒島誠が連覇を達成し、前述の瓜生以来7年ぶり3人目の快挙となったが、ともに1号艇での優勝は毒島が初。また毒島は2013年9月1日に優勝戦が行われた第59回大会(2013年)も優勝している。(9月1日優勝戦はその第59回大会以来である)
  • 第66回大会(2020年)(下関)は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、開催地・ボートレース下関が立地する山口県在住の各日2,000人を上限とする事前抽選入場制が取られた。
  • 第70回大会(2024年)(丸亀)9月1日に優勝戦が行われ、馬場貴也が大会連覇を達成し、5年ぶり4人目の快挙を達成した。

歴代優勝者

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出典はボートレースオフィシャルウェブサイトにあるボートレースメモリアルの各回ページより。

回数 開催年 優勝戦日 開催場 ボート 優勝者
選手名 登録番号 年齢 住所
所属支部
枠番 コース 決まり手
1 1955年(昭和30年) 8月23日 大村 ハイドロ 真島勝義 38 33 長崎 4 - -
ランナー 豊島勝 315 25 香川 3 - -
2 1956年(昭和31年) 10月21日 ハイドロ 鈴木成彦 292 25 三重 1 - -
3 1957年(昭和32年) 7月31日 びわこ ハイドロ 貴田宏一 976 22 岡山 5 - -
4 1958年(昭和33年) 5月18日 芦屋 ハイドロ 前田道積 1056 28 長崎 5 1 -
ランナー 山岡貫太 303 24 三重 5 1 -
5 1959年(昭和34年) 5月24日 若松 ハイドロ 上原茂 260 25 東京 3 - -
ランナー 松本稔 1313 29 愛知 4 - -
6 1960年(昭和35年) 5月8日 平和島 ハイドロ 井上一二郎 528 31 兵庫 4 - -
7 1961年(昭和36年) 8月6日 宮島 ハイドロ 松尾泰宏 1203 24 佐賀 3 - -
8 1962年(昭和37年) 8月6日 住之江 ハイドロ 芹田信吉 1126 29 福岡 1 - -
9 1963年(昭和38年) 9月24日 下関 ハイドロ 金藤一二三 121 34 大阪 3 6 -
ランナー 倉田栄一 318 31 三重 5 1 -
10 1964年(昭和39年) 5月19日 芦屋 ハイドロ 倉田栄一 318 32 三重 6 - -
11 1965年(昭和40年) 7月27日 若松 ハイドロ 芹田信吉 1126 32 福岡 6 - -
12 1966年(昭和41年) 7月26日 福岡 ハイドロ 金子安雄 1435 27 埼玉 4 - -
13 1967年(昭和42年) 7月11日 常滑 ハイドロ 竹内淳麿 1348 30 愛知 6 - -
14 1968年(昭和43年) 児島 中止
15 1969年(昭和44年) 8月6日 丸亀 ハイドロ 岡本義則 1488 34 福岡 4 4 まくり
16 1970年(昭和45年) 8月4日 下関 ハイドロ 山田豊志 884 35 福岡 5 - -
17 1971年(昭和46年) 8月17日 桐生 ハイドロ 瀬戸康孝 678 36 佐賀 1 - -
18 1972年(昭和47年) 7月19日 福岡 ハイドロ 彦坂郁雄 1515 31 千葉 6 5 差し
19 1973年(昭和48年) 9月4日 下関 ハイドロ 瀬戸康孝 678 38 佐賀 2 1 逃げ
20 1974年(昭和49年) 8月13日 丸亀 ハイドロ 野中和夫 2291 30 大阪 6 6 差し
21 1975年(昭和50年) 9月2日 下関 ハイドロ 北原友次 1481 35 岡山 6 3 抜き
22 1976年(昭和51年) 8月17日 桐生 ハイドロ 渡辺義則 2325 28 宮崎 1 6 差し
23 1977年(昭和52年) 8月30日 浜名湖 ハイドロ 加藤峻二 1485 35 埼玉 1 3 差し
24 1978年(昭和53年) 8月24日 唐津 ハイドロ 村上一行 2073 33 岡山 2 4 まくり
25 1979年(昭和54年) 8月8日 丸亀 ハイドロ 野中和夫 2291 35 大阪 2 5 まくり
26 1980年(昭和55年) 8月5日 常滑 ハイドロ 栗原孝一郎 2324 32 埼玉 3 3 差し
27 1981年(昭和56年) 8月5日 平和島 ハイドロ 高峰孝三 2390 35 群馬 4 6 -
28 1982年(昭和57年) 8月10日 蒲郡 ハイドロ 彦坂郁雄 1515 41 千葉 1 5 2周1M差し
29 1983年(昭和58年) 8月16日 戸田 ハイドロ 望月重信 2626 34 神奈川 3 2 まくり
30 1984年(昭和59年) 8月7日 若松 ハイドロ 北原友次 1481 44 岡山 5 1 逃げ
31 1985年(昭和60年) 8月6日 下関 ハイドロ 野中和夫 2291 41 大阪 2 1 2周2M差し
32 1986年(昭和61年) 8月5日 芦屋 ハイドロ 倉重宏明 2036 42 福岡 4 1 逃げ
33 1987年(昭和62年) 8月5日 丸亀 ハイドロ 国光秀雄 2697 33 長崎 2 4 まくり
34 1988年(昭和63年) 8月9日 浜名湖 ハイドロ 松野寛 1592 47 静岡 2 1 逃げ
35 1989年(平成元年) 8月8日 福岡 ハイドロ 松田雅文 2502 38 福岡 6 1 逃げ
36 1990年(平成2年) 8月7日 丸亀 ハイドロ 平尾修二 2485 42 香川 6 5 差し
37 1991年(平成3年) 8月7日 下関 ハイドロ 西田靖 3072 29 神奈川 1 4 2周1M差し
38 1992年(平成4年) 8月31日 浜名湖 ハイドロ 今村豊 2992 31 山口 1 3 2M差し
39 1993年(平成5年) 9月1日 福岡 ハイドロ 原田順一 2273 43 福岡 2 2 差し
40 1994年(平成6年) 8月30日 児島 ハイドロ 関忠志 2380 43 岡山 1 1 逃げ
41 1995年(平成7年) 8月29日 三国 ハイドロ 中道善博 2096 46 徳島 5 2 まくり
42 1996年(平成8年) 9月1日 蒲郡 ハイドロ 新良一規 2930 40 山口 3 4 ツケマイ
43 1997年(平成9年) 9月2日 若松 ハイドロ 安岐真人 1864 52 香川 4 5 まくり差し
44 1998年(平成10年) 8月30日 多摩川 ハイドロ 長岡茂一 3227 33 東京 4 4 まくり差し
45 1999年(平成11年) 8月29日 児島 ハイドロ 山本浩次 3558 26 岡山 2 1 抜き
46 2000年(平成12年) 8月27日 若松 ハイドロ 西島義則 3024 38 広島 6 5 差し
47 2001年(平成13年) 9月2日 多摩川 ハイドロ 市川哲也 3499 32 広島 3 5 ツケマイ
48 2002年(平成14年) 9月1日 蒲郡 ハイドロ 今垣光太郎 3388 32 石川 2 1 逃げ
49 2003年(平成15年) 8月31日 唐津 ハイドロ 田中信一郎 3556 30 大阪 1 1 逃げ
50 2004年(平成16年) 8月29日 蒲郡 ハイドロ 今垣光太郎 3388 34 石川 3 5 抜き
51 2005年(平成17年) 9月4日 若松 ハイドロ 菊地孝平 3960 27 静岡 2 3 まくり
52 2006年(平成18年) 9月3日 桐生 ハイドロ 中村有裕 4012 26 滋賀 1 1 逃げ
53 2007年(平成19年) 9月2日 蒲郡 ハイドロ 魚谷智之 3780 31 兵庫 2 2 差し
54 2008年(平成20年) 8月31日 若松 ハイドロ 今垣光太郎 3388 38 石川 2 3 まくり差し
55 2009年(平成21年) 8月30日 丸亀 ハイドロ 池田浩二 3941 31 愛知 3 3 差し
56 2010年(平成22年) 8月29日 蒲郡 ハイドロ 今村豊 2992 49 山口 1 1 逃げ
57 2011年(平成23年) 8月28日 福岡 ハイドロ 瓜生正義 3783 35 福岡 4 4 まくり
58 2012年(平成24年) 8月26日 桐生 ハイドロ 瓜生正義 3783 36 福岡 1 1 逃げ
59 2013年(平成25年) 9月1日 丸亀 ハイドロ 毒島誠 4238 29 群馬 1 1 逃げ
60 2014年(平成26年) 8月31日 若松 ハイドロ 白井英治 3897 37 山口 2 2 まくり
61 2015年(平成27年) 8月30日 蒲郡 ハイドロ 篠崎元志 4350 29 福岡 2 2 抜き
62 2016年(平成28年) 8月28日 桐生 ハイドロ 菊地孝平 3960 38 静岡 2 2 抜き
63 2017年(平成29年) 8月27日 若松 ハイドロ 寺田祥 3942 38 山口 1 1 逃げ
64 2018年(平成30年) 8月27日 丸亀 ハイドロ 毒島誠 4238 34 群馬 1 1 逃げ
65 2019年(令和元年) 9月1日 大村 ハイドロ 毒島誠 4238 35 群馬 1 1 逃げ
66 2020年(令和2年) 8月30日 下関 ハイドロ 寺田祥 3942 41 山口 1 1 逃げ
67 2021年(令和3年) 8月29日 蒲郡 ハイドロ 原田幸哉 3779 45 長崎 1 1 逃げ
68 2022年(令和4年) 8月28日 浜名湖 ハイドロ 片岡雅裕 4459 36 香川 6 6 恵まれ
69 2023年(令和5年) 8月27日 福岡 ハイドロ 馬場貴也 4262 39 滋賀 1 1 逃げ
70 2024年(令和6年) 9月1日 丸亀 ハイドロ 馬場貴也 4262 40 滋賀 3 3 まくり差し

今後の開催予定

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関連項目

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  • 全国ボートレース甲子園 - 2019年から開催されているGII競走の一つ[9]。出場選手の選出方法が類似するが、当該競走は「全47都道府県代表」として選出される。

脚注

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外部リンク

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