M-1グランプリ2024
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『M-1グランプリ2024』(エムワングランプリ2024)は、吉本興業・朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第20回大会。2024年12月22日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。大会スローガンは「お前たちが一番おもしろい。」。優勝者は令和ロマン。
M-1グランプリ2024 | |
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受賞対象 | 結成15年以内の漫才師(2人以上) |
開催日 | 2024年12月22日(敗者復活戦、決勝) |
会場 | テレビ朝日(決勝) |
国 | 日本 |
主催 | M-1グランプリ事務局 吉本興業 朝日放送テレビ(ABCテレビ) |
司会 | 今田耕司 上戸彩 |
報酬 | 賞金1000万円他 |
最新受賞者 | 令和ロマン |
公式サイト | 公式サイト |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | ABCテレビ・テレビ朝日系列 |
放送時間 | 2024年12月22日 18時30分 - 22時10分 |
概要
編集通算20回目の開催であることから、大会ロゴに「20th anniversary」のマークがつけられている[注 1]。総エントリー数は再エントリーを含め10330組となり、初めて5桁の大台に達した[1]。
前年度王者の令和ロマンが、前年度エンディングでの宣言通り、異例の参戦表明[2][3]。過去の王者のエントリーは、第10回(2010年)のパンクブーブー以来、実に10大会ぶり(14年ぶり)である。
決勝戦は準決勝を勝ち上がった真空ジェシカ、トム・ブラウン、ヤーレンズ、エバース、ダイタク、令和ロマン、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロック、そして敗者復活戦を制したマユリカを加えた10組で争われた。
大会の流れ
編集1回戦から準々決勝まで
編集エントリー受付は6月26日から8月31日まで[4]。1回戦は8月1日から10月4日にかけて開催。北海道、仙台、埼玉、千葉、東京、静岡、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄に加え、第10回(2010年)以来実に10大会ぶり(14年ぶり)に新潟が追加され、9地区・12都道府県での開催となった[5]。その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月7日 - 21日に2回戦、10月27日 - 11月8日に3回戦、11月20日 - 22日に準々決勝が開催された。
1回戦では2017年にベストアマチュア賞を受賞した経験のある完熟フレッシュが一度敗退し、後に再エントリーするも再び1回戦敗退に終わっている[6][7][注 2]。また、9月27日には「teruo haruo[8]」という、ダウンタウンがかつて名乗っていたコンビ名「青空てるお・はるお」を思わせる名前のコンビが出場。出身地もダウンタウンと同じ兵庫県であることから、活動休止中の松本人志が復帰するのではないかと話題になり、1回戦としては異例の完売が起きた[9]。実際にはダウンタウンとはまったくの別人であったが、独特な漫才を披露し、ネタ中に松本人志へのエールを送った[10]。
3回戦では前年度のファイナリストで今大会がラストイヤーだったモグライダーが敗退[11][注 3]。準々決勝ではラパルフェ[12]が第15回(2019年)の決勝戦でニューヨークが披露したネタの物真似をし、大きな話題を呼んだ[13]。なお、3回戦・準々決勝のネタ動画配信はコンプライアンス基準が例年より厳しくなり、問題があるとみなされたくだりがカットされる動画が相次ぎ、中には登場シーンを除いてネタ自体がカットされた例もあった[14]。
エントリーした10330組のうち、1721組が2回戦、408組が3回戦、132組が準々決勝に進出。準々決勝初進出組は駐輪ガム、涼風、茜250cc、いつもたいしゃ、愛凛冴、マーメイド、カンフーカンフー、タレンチ、帝国チーズグラタン、例えば炎、生姜猫、ヤマシタマキシ(やました、真輝志)、センリーズ、無尽蔵、乙女ブレンド、サルベース、家族チャーハン、おとうふ、ボブのコーラ、まぐろ兄弟、アズーロ24、ガクヅケ、シモリュウ、マリーマリー、ぱろぱろ、今夜も星が綺麗(ヒロ・オクムラ、三福エンターテイメント)、頭虚偽罪(サツマカワRPG、こたけ正義感)、ダンゴ虫たち(荻野将太朗、さかざきまさき、けんぞう)、ネコニスズ、ドラゴン(鈴木バイダン、山内仁平)、マウンテンブック、スロッピ、TOKYO COOL、太鵬、夕げ、パパパスタ!?の36組。
ベストアマチュア賞は結成3年の大学生コンビ「乙女ブレンド[15]」が受賞し、準決勝でオープニングアクトとしてネタを披露した。ベストキッズ賞は女子コンビ「あわよくば[16]」が受賞した。
準決勝(大会の流れ)
編集12月5日にNEW PIER HALLにて開催。今大会では初の試みとして、準決勝進出30組をTVerで発表した。前年度と同様にTVerでの投票企画で選ばれたワイルドカード枠のロングコートダディを加え、31組が出場した。
準決勝初進出は家族チャーハン、十九人[注 4]、金魚番長、ドンデコルテ[注 5]、カラタチ、ひつじねいり、例えば炎、今夜も星が綺麗[注 6]、豆鉄砲、ジョックロックの10組。一方で大阪準々決勝からの準決勝進出者は過去最少の6組にとどまった。
審査の結果、真空ジェシカが4年連続、令和ロマンとヤーレンズが2年連続、トム・ブラウンが6年ぶり、エバース、ダイタク、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロックが初の決勝戦進出を果たした。
敗者復活戦(大会の流れ)
編集12月22日に新宿住友ビル・三角広場にて開催。ワイルドカード枠のロングコートダディを除く準決勝敗退21組に出場資格が与えられ、観客投票「サバイバルラウンド」と芸人審査「ファイナルサバイバルジャッジ」の両方を勝ち抜いた1組のみ勝ち上がることができる。
司会は7年連続の陣内智則に加え、齋藤飛鳥が初めて担当。芸人審査員は野田クリスタルと渡辺隆が前大会から続投し、新たに斎藤司、久保田かずのぶ、井口浩之が就任した。
サバイバルラウンドでは、Aブロックは6組目の金魚番長、Bブロックは4組目のマユリカ、Cブロックは6組目のインディアンスが勝利。ファイナルサバイバルジャッジではマユリカとインディアンスが2票ずつで並んだため、審査員5名の決選投票により、マユリカが決勝戦に進出した。
決勝戦(大会の流れ)
編集12月22日にテレビ朝日にて開催。司会は18大会連続の今田耕司と、13大会連続の上戸彩[17]。
審査員は海原ともこ、博多大吉、塙宣之、礼二が前大会から続投、石田明[注 7]と哲夫が第11回大会(2015年)以来9年ぶりに、柴田英嗣[注 7]、山内健司[注 7]、若林正恭が初めて就任し[注 8]、第11回(2015年)以来の9人体制での審査となった。
オープニングVTRでは『M-1』の創設者である島田紳助の直筆メッセージが紹介された[18]。
ファーストラウンドの出番順を決める「笑神籤(えみくじ)」を引き演者を発表する役割には、パリオリンピックでメダルを獲得した阿部一二三(1 - 3組目)、早田ひな(4 - 7組目)、萱和磨(8 - 10組目)が招かれ、1人ずつ順番に登場した。笑神籤による抽選の結果、令和ロマン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、マユリカ(敗者復活組)、ダイタク、ジョックロック、バッテリィズ、ママタルト、エバース、トム・ブラウンの順でネタを披露。連続進出のコンビ(4組)、初進出のコンビ(5組)、返り咲きのコンビ(1組)と綺麗に分かれる順番となった。
審査員9名による採点の結果、バッテリィズが1位通過、令和ロマンが2位通過、真空ジェシカが3位通過で最終決戦に進出。CM中にファーストラウンド上位の組からネタ順を選択し、例年通りファーストラウンド下位から順にネタを披露した。最終投票では塙が真空ジェシカに、哲夫、若林、礼二がバッテリィズに、大吉、石田、山内、柴田、ともこが令和ロマンに投票。5票を獲得した令和ロマンが第20代王者となり、『M-1』史上初の2連覇を達成した[19]。
TVerでのリアルタイム配信では、視聴人数がおよそ115万人、最大同時接続数がおよそ42万台となり、2022年4月にTVerがリアルタイム配信サービスを開始して以降の民放全局の全番組の中で、最も多くの人に視聴された番組となった[20]。
結果
編集決勝戦(結果)
編集金背景 | 1位通過、優勝 |
銀背景 | 2位通過 |
銅背景 | 3位通過 |
赤文字 | 審査員別の最高評点 |
青文字 | 審査員別の最低評点 |
赤太文字 | 全体の最高評点 |
青太文字 | 全体の最低評点 |
- 順位は最終決戦に進出したコンビは票数、それ以外のコンビはファーストラウンドの得点による順序。
- ファーストラウンドの得点が同じ場合は、高得点を付けた審査員の人数が多いコンビを上位とし、得点欄に括弧書きで高得点を付けた審査員の人数を記載[注 9]。
- 所属事務所は出場当時。
- 敗者復活組はキャッチコピーが無いため、「(敗者復活組)」とする。
- 順位や得点などをまとめた表は、矢印がついたセルをクリックすると、昇順、降順、元の順の順番で並び替えられる。
順位 | コンビ名 所属事務所 |
No. | 結成年 | 決勝戦進出歴 | キャッチコピー | ファースト | 最終決戦 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出番 | 得点 | 出番 | 得票 | ||||||
優勝 | 令和ロマン 吉本興業 |
2684 | 2018年 | 2年連続 2回目 | Champion | 1番 | 850点 | 2番 | 5票 |
2位 | バッテリィズ 吉本興業 |
6307 | 2017年 | 初進出 | 浪花のド直球 | 7番 | 861点 | 3番 | 3票 |
3位 | 真空ジェシカ プロダクション人力舎 |
19 | 2012年 | 4年連続 4回目 | アンコントロールIV | 3番 | 849点 | 1番 | 1票 |
4位 | エバース 吉本興業 |
2342 | 2016年 | 初進出 | 雑談ファンタジスタ | 9番 | 848点 | ||
5位 | ヤーレンズ ケイダッシュステージ |
502 | 2011年 | 2年連続 2回目 | 逆襲のノンストップ・ウザ | 2番 | 825点 | ||
6位 | トム・ブラウン ケイダッシュステージ |
496 | 2009年 | 6年ぶり 2回目 | ラスト無秩序 | 10番 | 823点 | ||
7位 | ダイタク 吉本興業 |
2585 | 2009年 | 初進出 | 双子無双 | 5番 | 820点 (5名) |
||
8位 | マユリカ 吉本興業 |
67 | 2011年 | 2年連続 2回目 | (敗者復活組) | 4番 | 820点 (4名) |
||
9位 | ジョックロック 吉本興業 |
6349 | 2022年 | 初進出 | 爆音ダークホース | 6番 | 819点 | ||
10位 | ママタルト サンミュージックプロダクション |
4224 | 2016年 | 初進出 | デカすぎるにもほどがある! | 8番 | 812点 |
出番順 | コンビ名 | 得点計 | 大吉 | 塙 | 哲夫 | 若林 | 石田 | 山内 | 柴田 | ともこ | 礼二 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 令和ロマン | 850 | 96 | 93 | 90 | 94 | 96 | 96 | 95 | 97 | 93 |
2 | ヤーレンズ | 825 | 92 | 92 | 91 | 92 | 92 | 91 | 91 | 94 | 90 |
3 | 真空ジェシカ | 849 | 97 | 94 | 90 | 93 | 95 | 97 | 94 | 95 | 94 |
4 | マユリカ | 820 | 93 | 91 | 88 | 91 | 91 | 90 | 89 | 96 | 91 |
5 | ダイタク | 820 | 90 | 93 | 89 | 92 | 90 | 92 | 88 | 94 | 92 |
6 | ジョックロック | 819 | 89 | 91 | 91 | 90 | 89 | 93 | 88 | 95 | 93 |
7 | バッテリィズ | 861 | 95 | 93 | 95 | 95 | 97 | 96 | 96 | 97 | 97 |
8 | ママタルト | 812 | 88 | 89 | 89 | 89 | 90 | 93 | 89 | 92 | 93 |
9 | エバース | 848 | 94 | 94 | 93 | 94 | 96 | 94 | 93 | 94 | 96 |
10 | トム・ブラウン | 823 | 95 | 95 | 92 | 93 | 88 | 90 | 87 | 94 | 89 |
出番順 | コンビ名 | 得票数 | 大吉 | 塙 | 哲夫 | 若林 | 石田 | 山内 | 柴田 | ともこ | 礼二 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 真空ジェシカ | 1 | ★ | ||||||||
2 | 令和ロマン | 5 | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ||||
3 | バッテリィズ | 3 | ★ | ★ | ★ |
敗者復活戦(結果)
編集- コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー、成績表の金背景は決勝戦進出者。
- サバイバルラウンドの太字は各試合の勝者、金背景はファイナルサバイバルジャッジ進出者。
結果 | コンビ名 | 所属事務所 | No. | 結成年 | 出番 | 芸人審査 |
---|---|---|---|---|---|---|
決勝戦進出 | マユリカ | 吉本興業 | 67 | 2011年 | B-4番 | 2票[注 10] |
芸人審査敗退 | インディアンス | 吉本興業 | 4341 | 2010年 | C-6番 | 2票[注 11] |
金魚番長 | 吉本興業 | 2195 | 2018年 | A-6番 | 1票 | |
観客審査敗退 | 十九人 | ASH&Dコーポレーション | 1479 | 2018年 | A-1番 | |
今夜も星が綺麗 | プロダクション人力舎/SMA | 4050 | 2020年 | A-2番 | ||
フースーヤ | 吉本興業 | 3785 | 2016年 | A-3番 | ||
ドンデコルテ | 吉本興業 | 2356 | 2019年 | A-4番 | ||
ダンビラムーチョ | 吉本興業 | 5360 | 2011年 | A-5番 | ||
カベポスター | 吉本興業 | 355 | 2014年 | A-7番 | ||
カラタチ | 吉本興業 | 2458 | 2011年 | B-1番 | ||
ナイチンゲールダンス | 吉本興業 | 2338 | 2017年 | B-2番 | ||
滝音 | 吉本興業 | 5366 | 2016年 | B-3番 | ||
家族チャーハン | 吉本興業 | 959 | 2022年 | B-5番 | ||
男性ブランコ | 吉本興業 | 4913 | 2011年 | B-6番 | ||
豪快キャプテン | 吉本興業 | 5550 | 2019年 | B-7番 | ||
シシガシラ | 吉本興業 | 2436 | 2018年 | C-1番 | ||
豆鉄砲 | ワタナベエンターテインメント | 4590 | 2018年 | C-2番 | ||
オズワルド | 吉本興業 | 3750 | 2014年 | C-3番 | ||
スタミナパン | SMA | 6553 | 2014年 | C-4番 | ||
例えば炎 | 吉本興業 | 3743 | 2020年 | C-5番 | ||
ひつじねいり | マセキ芸能社 | 2629 | 2019年 | C-7番 |
試合 | 暫定勝者組 | ネタ終了組 | ||
---|---|---|---|---|
コンビ名 | 得票率 | コンビ名 | 得票率 | |
第1試合 | 十九人 | 34% | 今夜も星が綺麗 | 66% |
第2試合 | 今夜も星が綺麗 | 34% | フースーヤ | 66% |
第3試合 | フースーヤ | 44% | ドンデコルテ | 56% |
第4試合 | ドンデコルテ | 26% | ダンビラムーチョ | 74% |
第5試合 | ダンビラムーチョ | 49% | 金魚番長 | 51% |
第6試合 | 金魚番長 | 61% | カベポスター | 39% |
試合 | 暫定勝者組 | ネタ終了組 | ||
---|---|---|---|---|
コンビ名 | 得票率 | コンビ名 | 得票率 | |
第1試合 | カラタチ | 25% | ナイチンゲールダンス | 75% |
第2試合 | ナイチンゲールダンス | 47% | 滝音 | 53% |
第3試合 | 滝音 | 36% | マユリカ | 64% |
第4試合 | マユリカ | 56% | 家族チャーハン | 44% |
第5試合 | マユリカ | 53% | 男性ブランコ | 47% |
第6試合 | マユリカ | 79% | 豪快キャプテン | 21% |
試合 | 暫定勝者組 | ネタ終了組 | ||
---|---|---|---|---|
コンビ名 | 得票率 | コンビ名 | 得票率 | |
第1試合 | シシガシラ | 60% | 豆鉄砲 | 40% |
第2試合 | シシガシラ | 27% | オズワルド | 73% |
第3試合 | オズワルド | 44% | スタミナパン | 56% |
第4試合 | スタミナパン | 61% | 例えば炎 | 39% |
第5試合 | スタミナパン | 42% | インディアンス | 58% |
第6試合 | インディアンス | 51% | ひつじねいり | 49% |
記録
編集- 第17回(2021年)から4年連続で、準決勝通過者が決勝戦経験者4組・初進出5組となった。
- 真空ジェシカが笑い飯以来となる4年連続のストレートでの決勝戦進出を決めた[注 12]。
- ケイダッシュステージ所属のコンビが2組同時に決勝戦進出を果たした(トム・ブラウン、ヤーレンズ)[注 13]。
- 第15回(2019年)のかまいたち以来、5年ぶりにラストイヤーのコンビが準決勝を通過した(トム・ブラウン、ダイタク)。
- 初めて双子のコンビ(ダイタク)が決勝戦に進出した[注 15]。
- 過去の優勝者(令和ロマン)が準決勝を通過したのは、第6回(2006年)のフットボールアワー以来2組目。
- 前年の優勝者(令和ロマン)が準決勝を通過したのは史上初[注 16]。
- 大会史上初めて、エントリーNo.6000以上のコンビが決勝戦に進出した(バッテリィズ、ジョックロック)。エントリーNo.5000以上のコンビとしてもこの2組が初めて。
- ジョックロックはコンビ内で年齢差が10年195日あり、史上最もコンビ内で年の離れたファイナリストとなった。芸歴差も第6回(2006年)のザ・プラン9と並ぶ歴代1位タイの7年(福本ユウショウ:11年、ゆうじろー:4年)である。
- 礼二(中川家)が第11回(2015年)から10年連続で審査員を務め、中田カウス(第2回(2002年)- 第10回(2010年))と並んでいた審査員連続出演記録を更新した。
- 第15回(2019年)から6年連続で敗者復活組の出番が4組目以内となった[注 17]。
- 第13回(2017年)から8年連続で敗者復活組がファーストラウンド敗退に終わっている。
- 2年連続で決勝進出コンビ発表の際に最後に呼ばれたコンビが準優勝となった。[注 18]。
- ヤーレンズの平均91.67点は、全審査員から90点以上の得点を獲得した例としては最も低い平均点である。
- バッテリィズがファーストラウンドで歴代3位の平均点(95.67点)を記録した。
- 初めて平均94点以上を獲得したコンビ(エバース:94.22点)がファーストラウンドで敗退した。
- 初めてファーストラウンドで全組が90点以上の平均点を獲得した。
- 最終決戦進出かファーストラウンド敗退かを分ける3位と4位の平均点差が0.11点と過去最小。
- ネタ終了時点で最終決戦進出圏内に入ったコンビが4組と、上位2組が進出する形式だった第1回(2001年)と並んで過去最少であった。
- 第17回(2021年)から4年連続で、吉本興業以外の事務所所属コンビが最終決戦に進出した[注 19]。
- 令和ロマンが『M-1』史上初の2連覇を成し遂げた[19]。同一の全国ネットの主要お笑い賞レース(M-1グランプリ、R-1グランプリ[注 20]、キングオブコント、日清食品 THE MANZAI[注 21]、THE W)での2度の優勝および2連覇は、『R-1ぐらんぷり』2007・2008のなだぎ武以来2回目の事例である。
三連単人気ランキング
編集三連単順位予想キャンペーンの1番人気は「1位・ヤーレンズ、2位・令和ロマン、3位・真空ジェシカ」、2番人気は「1位・ヤーレンズ、2位・令和ロマン、3位・エバース」、3番人気は敗者復活戦では「1位・ヤーレンズ、2位・令和ロマン、3位・トム・ブラウン」、公式サイトでは「1位・ヤーレンズ、2位・令和ロマン、3位・敗者復活組」であった。
人気 | コンビ名 | 実際 |
---|---|---|
1番 | 令和ロマン | 1位 |
2番 | ヤーレンズ | 5位 |
3番 | 真空ジェシカ | 3位 |
4番 | トム・ブラウン | 6位 |
5番 | エバース | 4位 |
6番 | ダイタク | 7位 |
7番 | 敗者復活組(マユリカ) | 7位 |
8番 | ママタルト | 10位 |
9番 | バッテリィズ | 2位 |
10番 | ジョックロック | 9位 |
紹介VTR
編集今大会の敗者復活組を除く決勝進出コンビ9組の紹介VTRでは「M-1とは―」への2人の返答が表記された。
コンビ名 | M-1とは― |
---|---|
令和ロマン | 宿命 |
ヤーレンズ | 免罪符 |
真空ジェシカ | ライフライン |
ダイタク | 好きで嫌い |
ジョックロック | 最高の刺激 |
バッテリィズ | 甲子園 |
ママタルト | 自己肯定 |
エバース | 存在証明 |
トム・ブラウン | 夢 |
スタッフ
編集個別記事のある人物・会社のみ記載し、所属先は省略する。
- 構成:石原健次
- 予選審査員:遠藤敬、大井洋一、里村仁志、下田雄大、友野英俊、友光哲也、ハスミマサオ、堀由史、やまだともカズ
- ナレーション:畑中ふう、アラン・J、Sayoko Kamei
- ABCテレビ本社 Cサブ
- P:岸岡孝治
- デジタル:佐々木匡哉
- 営業:竹野康治郎
- 協力:よしもとブロードエンタテインメント、tv asahi create、アイネックス、住友不動産、森ビル、テイクシステムズ、テルミック、共立、tv asahi service、VALSE inc.、テレビ朝日映像、三交社、俳優座劇場、つむら工芸、テレフィット、ハリウッド美容専門学校、イングス、戯音工房
- 映像提供:テレビ西日本
- 画像提供:NHK、AP東京スポーツ/アフロ
- 取材ディレクター:三谷三四郎
- プロデューサー:芝聡
- 協力:テレビ朝日
- 制作:朝日放送テレビ、吉本興業
関連番組
編集- M-1ラジオ〜〇〇のチカラ〜(ABCラジオ、radiko、YouTube、Amazon Music、stand.fm)
- 11月4日 - 2025年1月27日 毎週月曜 23:30 - 24:00に放送。歴代『M-1』王者がパーソナリティとなり、『M-1』で一躍スターになった芸人や悔しい思いをした芸人などを迎え、それぞれの目線で『M-1』を語る。過去のファイナリストだけでなく、今大会を終えた後の芸人達も出演する。
- M-1グランプリ ファイナリスト同窓会(Lemino)
- 11月29日から12月13日にかけて順次配信。第6回(2006年)、第10回(2010年)のファイナリストが集まり、当時の『M-1』の思い出などを語り合う。第6回(2006年)からはチュートリアル、トータルテンボス、ザ・プラン9のお〜い!久馬とヤナギブソン、第10回(2010年)からは笑い飯、ナイツ、スリムクラブが出演。
- M-1グランプリ20回記念 俺たちだって面白い!1万組のエントリー物語(ABCテレビ・テレビ朝日系列、TVer)
- 12月15日 12:55 - 13:55に生放送。今大会にエントリーしたコンビの密着映像を公開。この番組内で決勝戦と敗者復活戦の審査員発表も行われた。出演者はブラックマヨネーズ、堀田茜、大仁田美咲。
- キラリと光るマヂカルスターを探せ! 2024(Lemino)
- 12月16日 17:00から順次配信。1回戦の中から厳選された、個性の強いネタを披露した「マヂカルスター」にマヂカルラブリーがコメントする。
- まもなくM-1グランプリ2024 敗者復活戦会場から徹底考察&生リポート(TVer)
- 12月22日 13:30 - 14:40に生配信。敗者復活戦会場(新宿住友ビル・三角広場)にて敗者復活戦の徹底考察や生リポートなどを行う。出演者は平成ノブシコブシ、松田好花、おいでやす小田。
- ラジオでウラ実況!M-1グランプリ2024(ABCラジオ、radiko)
- 12月22日 18:00 - 22:30に放送。決勝戦のサイマル生中継を組み込んだ特別番組。出演者はユースケ、橋本直、野田クリスタル、鷲尾千尋。
- M-1グランプリ2024 祝!20回 漫才師たちの大反省会(Lemino)
- 決勝戦終了直後に生配信。決勝戦を終えたばかりのファイナリスト達を迎え、今大会を振り返る。司会は川島明、ゲストは西田幸治、とろサーモン、錦鯉。
- M-1打ち上げ by -196 〜どかーんと一発打ち上げようよ!〜(TVer、YouTube、X)
- 12月23日 0:00(22日深夜24:00)から生配信。決勝戦を終えたファイナリスト達を招いての打ち上げ企画。例年は千鳥[注 23]が幹事(司会)を務めていたが、今回はマヂカルラブリーと渋谷凪咲が務めた。
- M-1グランプリ2024 アナザーストーリー(ABCテレビ・テレビ朝日系列、TVer)
- 12月29日 22:30 - 23:30に放送。番組内のサブタイトルは「夢の終わりと始まり」。優勝者・令和ロマンと2位・バッテリィズの密着映像を公開。決勝戦数日後に収録されたインタビュー映像も使用されている。
関連書籍
編集- M-1グランプリ大全2001-2024(ヨシモトブックス / ワニブックス、ISBN 978-4847075117、2024年11月22日)[21]
脚注
編集注釈
編集- ^ 決勝戦以外で出場者が胸に貼るシールにも描かれている(従来は数個の星)。
- ^ 準々決勝に進出したことのあるコンビが再エントリー制度を利用して1回戦敗退に終わったのはパニーニ以来2組目。
- ^ 第12回(2016年)以降で前年度の決勝戦進出者が3回戦敗退に終わったのは、第18回(2022年)のももに次いで2組目。
- ^ ASH&Dコーポレーション所属コンビの準決勝進出は史上初。
- ^ 過去の準々決勝経験者の中では唯一ノーシードからの準決勝進出。
- ^ 大会復活後(第11回(2015年)以降)にピン芸人同士のユニットが準決勝に進出したのは、第16回(2020年)のおいでやすこが以来2組目。また、所属事務所が異なる2人によるコンビの準決勝進出も第8回(2008年)の東京ダイナマイト以来2組目で、エントリー時点で事務所が異なるのは初。
- ^ a b c 前大会では敗者復活戦の芸人審査員を務めた。
- ^ 石田、若林、哲夫の就任により、塙と合わせて第8回(2008年)の上位4組のメンバー1人ずつが審査員として揃い踏みした。
- ^ 当初は同率7位とされ、関連番組などでもそのように扱われていた(記載順はダイタクの方が先)。
- ^ 決選投票により決勝戦進出。
- ^ 決選投票により敗退。
- ^ ハライチも4大会連続(第9回 - 第12回)で進出したことがあるが、大会の一時終了を挟んでいる(2009年・2010年・2015年・2016年)。
- ^ 吉本興業以外で2組同時に決勝戦進出となった所属事務所は、第1回(2001年)・第2回(2002年)の松竹芸能、第18回(2022年)のタイタンに次いで3社目。
- ^ タイムマシーン3号は大会の一時終了を挟んでいるため、年基準では10年越し(2005年→2015年)の返り咲き。
- ^ 兄弟コンビとしては第1回(2001年)の中川家、第13回(2017年)・第14回(2018年)のミキに次ぐ3組目。
- ^ 敗者復活も含めると第9回(2009年)のNON STYLE、第10回(2010年)のパンクブーブーに次ぐ3組目。
- ^ 第15回(2019年):和牛(3組目)、第16回(2020年):インディアンス(1組目)、第17回(2021年):ハライチ(4組目)、第18回(2022年):オズワルド(3組目)、第19回(2023年):シシガシラ(2組目)、第20回(2024年):マユリカ(4組目)
- ^ 第19回(2023年):ヤーレンズ、第20回(2024年):バッテリィズ
- ^ 第17回(2021年):錦鯉、第18回(2022年):ウエストランド、第19回(2023年):ヤーレンズ、第20回(2024年):真空ジェシカ
- ^ 2020年までは『R-1ぐらんぷり』。
- ^ 2011年から2014年までのコンクール時代。
- ^ 2度のトップバッターとしては第5回(2005年)・第7回(2007年)の笑い飯も該当。
- ^ 2021年はかまいたち。
出典
編集- ^ “「M―1グランプリ2024」出場者は過去最高の1万330組 4日に1回戦終了、7日から2回戦 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年10月5日閲覧。
- ^ 「M-1連覇狙う令和ロマン「今年はケムリイヤーに」、マユリカは「キモダチ」の呪い払拭したい」『お笑いナタリー』ナターシャ、2024年6月26日。2024年6月29日閲覧。
- ^ “令和ロマン | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “エントリー情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年6月27日閲覧。
- ^ “レギュラー西川の気絶で今年も「M-1」開幕! 1回戦初日に骨付きバナナ、サツキら”. お笑いナタリー. ナターシャ. 2024年9月9日閲覧。
- ^ “完熟フレッシュ | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “完熟フレッシュ「M-1」1回戦で“2度敗退”の屈辱!父は審査に憮然「正直ウケてた」「理由を聞きたい」/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年9月27日). 2024年9月27日閲覧。
- ^ “teruo haruo | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “「ダウンタウン復活か!?」 M-1にエントリーされていた“謎のコンビ”にネット騒然「ほんまなら激アツすぎる」(ENCOUNT)”. Yahoo!ニュース. 2024年9月25日閲覧。
- ^ “ダウンタウンか!?とネットがざわついた「teruo haruo」がM-1の1回戦登場 正体は金髪丸刈り男性…会場の爆笑誘う(ENCOUNT)”. Yahoo!ニュース. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “M−1 最終年で敗退のモグライダーにSNS衝撃「波乱すぎないかぁ?」「来年頑張れって言えない」”. gooニュース. 2024年11月9日閲覧。
- ^ “ラパルフェ | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年12月3日閲覧。
- ^ “『M-1』予選で"完コピ"衝撃作が話題、ラパルフェ「9月くらいには『準々決勝でニューヨークさんのネタをやりたいな』って」 - エンタメ - ニュース”. 週プレNEWS (2024年12月10日). 2025年1月1日閲覧。
- ^ “M-1配信動画でネタカット芸人が集結!謎解明ライブが盛況「カットされたネタに注目、今回が初めてかも」|よろず〜ニュース”. よろず〜ニュース (2024年12月12日). 2024年12月30日閲覧。
- ^ “乙女ブレンド | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年12月31日閲覧。
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- ^ “『M-1グランプリ2024』決勝戦MC発表 今田耕司&上戸彩が今年も担当”. ORICON NEWS (2024年12月1日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “「M-1だけでも復帰すれば」「一気に冷めた」番組冒頭の創設者・島田紳助さんの直筆メッセージにネットで賛否渦巻く:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2024年12月22日). 2024年12月29日閲覧。
- ^ a b “令和ロマン「M-1グランプリ2024」優勝、史上初の連覇”. お笑いナタリー (2024年12月22日). 2024年12月22日閲覧。
- ^ “「M-1グランプリ2024」決勝、TVerリアルタイム配信でもっとも多くのユーザーが視聴(お笑いナタリー)”. Yahoo!ニュース (2024年12月27日). 2024年12月29日閲覧。
- ^ “お知らせ”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年12月28日閲覧。