A&Wレストラン

アメリカのファストフードチェーン、日本ではA&W沖縄が運営している。

A&Wレストラン(エイアンドダブリュレストラン、: A&W Restaurants, Inc.)は、アメリカ合衆国インドネシア日本沖縄県などに展開するハンバーガールートビアなどを主力商品とするファストフードチェーンの本社企業である。

A&Wレストラン
現地語社名
A&W Restaurants, Inc.
種類
非公開会社完全子会社
業種 サービス
事業分野 ファストフード
設立 1919年6月20日 (105年前) (1919-06-20)
カリフォルニア州ローダイにて創業
創業者 ロイ・アレン共同創業者
フランク・ライト(共同創業者)
本社 ケンタッキー州レキシントン
主要人物
Kevin Bazner(CEO
売上高 14億USD[1] (2018)
所有者 UFCO(1967 - 1970)
UBC(1970 - 1982)
ヤム・ブランズ(2002 - 2011)
A Great American Brand LLC(2011 - 現在)
従業員数
48万7000人
ウェブサイト https://awrestaurants.com/
アリゾナ州ページの店舗

かつては「A&Wルートビア」ブランドも保有していたが、現在はドクターペッパー・スナップル・グループ(Dr Pepper Snapple Group)の手に渡っている。

概要

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A&Wの名は、創業者のロイ・アレン(Roy Allen)と、1919年に彼と提携したフランク・ライト(Frank Wright)の2人のファミリーネームの頭文字に由来する。当初はカリフォルニア州ローダイに本拠を置き、ルートビアスタンドの形態であった。

A&Wはアメリカ合衆国ではヤム・ブランズが展開している。

アメリカ国外での展開

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アメリカ国外では、オーストラリア、日本、バングラデシュマレーシアパキスタンイギリスドイツアラブ首長国連邦カタールタイ王国フィリピンインドネシアにも進出している。かつてはシンガポールエジプト中華人民共和国にも店舗があったが、2000年代に撤退した。

カナダの運営は、1972年にユニリーバ社が取得したが、現在はアメリカのA&Wとは無関係な経営陣に代わった。その経緯のため、A&Wカナダのロゴは、アメリカのものとは異なるものに変更されている。

インドネシアでは広く全国展開しており、北米を除くと店舗数が一番多い。

日本国内におけるA&Wのファストフード店舗は沖縄県内にしか存在せず、1970年代には近畿圏を中心に東京都福岡県などでもチェーン展開を行っていたが、現在はすべて撤退している。また1990 - 2000年代にも再進出の計画があり、東京都内でパイロットショップが営業していたが、やはり撤退した[2]

なお、ルートビアクリームソーダなどのA&Wブランドの飲料は、沖縄県以外でもいくつかの輸入業者を通して輸入食料品店や沖縄の特産品店、一部の雑貨店などで販売されている。

エイ・アンド・ダブリュ沖縄

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エイ・アンド・ダブリュ沖縄株式会社
A&W Okinawa Co,Ltd.
 
A&W牧港店(浦添市)
種類 株式会社
略称 エンダー
本社所在地   日本
901-2201
沖縄県浦添市牧港1196番地
設立 1963年12月25日 (61年前) (1963-12-25)
業種 小売業
法人番号 3360001008482
事業内容 レストランチェーンの経営 他
代表者 平良幸雄(代表取締役会長
平良健一(代表取締役社長
資本金 1,636万円
売上高 31億円(2015年)
支店舗数 23店舗(2024年4月現在)
決算期 6月30日
外部リンク https://www.awok.co.jp/
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DXチキンサンド(2013年4月・5月限定復刻版)、カーリーフライ、ルートビア

沖縄県内におけるA&Wファストフード店の運営は、エイ・アンド・ダブリュ沖縄株式会社(エイ・アンド・ダブリュおきなわかぶしきがいしゃ)が行っている。2024年4月現在、県内には23店舗ある。

沖縄県内ではしばしば「エンダー」と通称されるが、これはアメリカ人の発音「ィ・ァド・ダーボゥ」を真似たのが定着したものである。米国施政下から数えると事実上の日本で最古のショッピングセンターとされているプラザハウスショッピングセンターを関連会社にもつ。全店舗で楽天Edyが利用可能。

歴史

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A&Wは「日本初のファストフードレストラン」とされる[3][4]。県内1号店である屋宜原店のオープンは1963年であり、マクドナルド(1971年)やケンタッキー・フライドチキン(1970年)などの日本進出よりも先んじたものであった。

ただし、沖縄の本土復帰1972年であることから、復帰前の1970年2月に本土に1号店を開店したドムドムハンバーガーが「日本初のファストフードチェーン」とされるケースも多い[3]

サービス

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ルートビアについては、店内で飲む場合には冷えたジョッキで供され(持ち帰りの場合や国際通り牧志店など一部店舗では氷を入れた紙コップ)、S/R/L(他のファストフードチェーンのようにS/M/Lではない。Rはレギュラー(Regular)。)の3つのサイズが違う値段で販売されているにもかかわらず、どのサイズを注文しても何杯でもおかわり自由となっている。

ハンバーガーは本場のアメリカンスタイルを意識したものであり、主力は「The A&Wバーガー」と呼ばれるものでマクドナルドのビッグマックを超えるほどの食べ応えがある。また「コニードッグ」と呼ばれるチリドッグや、独特の風味を持つ「スーパーフライ(通常の冷凍ポテトではなく、いわゆるラスポテト)」、「カーリーフライ(スーパーフライをコイルばね状に巻いたもの)」も代表的なメニューである。「ALL AMERICAN FOOD」を標榜しており、他のファストフードチェーンよりもボリュームのあるメニューが多い。2010年12月からは、ライスを用いたボックス型の「ベントーミール(BENTO-MEAL)」(ロコモコなど)を発売するなど、大手他社との差別化を図る戦略も見られる。

また宮古空港店限定で沖縄そばの「宮古そば」を扱っている。

店舗一覧[5]

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1号店である屋宜原店の店内(2018年1月)
すべて沖縄県内。
北部エリア
  • 名桜店(名護市
  • 名護店(名護市)
中部エリア
南部エリア
離島エリア

ドライブイン

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多くの店舗では、車から降りずに注文し、そのまま商品を受け取って(店員が商品を車まで届けに来る)、駐車したまま食べるなり、店を出てどこかへ行くなりすることができる設備を備えている(ドライブスルーで使われるようなインターホンが個々の駐車スペースに据えつけられている)[6]

A&Wで「ドライブイン」と呼ばれるこのシステムは、車社会の発達に伴いアメリカ合衆国で1950年代に普及したものである。英語の「ドライブイン」  (drive‐in とは車に乗ったままで種々のサービスを受けられることを指し、日本で言うドライブインとは意味合いが異なる。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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