1990年ブラジルグランプリ
1990年ブラジルグランプリ(葡: 1990 Grande Prêmio do Brasil)は、1990年F1世界選手権の第2戦として、1990年3月25日にインテルラゴス・サーキットで決勝レースが開催された。
レース詳細 | |||
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日程 | 1990年シーズン第2戦 | ||
決勝開催日 | 3月25日 | ||
開催地 |
インテルラゴス・サーキット ブラジル サンパウロ | ||
コース長 | 4.325km | ||
レース距離 | 71周(307.075km) | ||
決勝日天候 | 晴れ(ドライ) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1'17.277 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ゲルハルト・ベルガー | ||
タイム | 1'19.899(Lap 55) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
概要
編集ブラジルGPは1983年以来シーズン開幕戦に定着してきたが、この年はアメリカGPが開幕戦に移ったため、第2戦として行われた。インテルラゴス・サーキットでのグランプリ開催は1980年以来10年ぶりとなる。再開にあたりコースレイアウトの改修工事が行われ、全長は1周7.9kmから4.3kmに短縮された。
サンパウロはアイルトン・セナの故郷であり、母国GP初優勝を期待するパウリスタたちの熱烈な声援に包まれた。一方、前年の日本GP以降セナに厳しい処罰を下してきたジャン=マリー・バレストルFIA会長に対してはブーイングが浴びせられた。
予選
編集予備予選結果
編集順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 1'23.763 | — |
2 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 1'23.982 | +0.219 |
3 | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 1'23.987 | +0.224 |
4 | 18 | ヤニック・ダルマス | AGS・フォード | 1'24.015 | +0.252 |
DNPQ | 17 | ガブリエル・タルキーニ | AGS・フォード | 1'24.265 | +0.502 |
DNPQ | 33 | ロベルト・モレノ | ユーロブルン・ジャッド | 1'25.763 | +2.000 |
DNPQ | 31 | ベルトラン・ガショー | コローニ・スバル | 1'34.046 | +10.283 |
DNPQ | 34 | クラウディオ・ランジェス | ユーロブルン・ジャッド | 1'39.188 | +15.425 |
DNPQ | 39 | ゲイリー・ブラバム | ライフ | — | — |
予選結果
編集順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | アイルトン・セナ | マクラーレン・ホンダ | 1'17.277 | — | |
2 | 28 | ゲルハルト・ベルガー | マクラーレン・ホンダ | 1'17.888 | +0.611 | |
3 | 5 | ティエリー・ブーツェン | ウィリアムズ・ルノー | 1'18.150 | +0.873 | |
4 | 6 | リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ・ルノー | 1'18.288 | +1.011 | |
5 | 2 | ナイジェル・マンセル | フェラーリ | 1'18.509 | +1.232 | |
6 | 1 | アラン・プロスト | フェラーリ | 1'18.631 | +1.354 | |
7 | 4 | ジャン・アレジ | ティレル・フォード | 1'18.923 | +1.646 | |
8 | 23 | ピエルルイジ・マルティニ | ミナルディ・フォード | 1'19.039 | +1.762 | |
9 | 22 | アンドレア・デ・チェザリス | ダラーラ・フォード | 1'19.125 | +1.848 | |
10 | 26 | フィリップ・アリオー | リジェ・フォード | 1'19.309 | +2.032 | |
11 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 1'19.406 | +2.129 | |
12 | 8 | ステファノ・モデナ | ブラバム・ジャッド | 1'19.425 | +2.148 | |
13 | 20 | ネルソン・ピケ | ベネトン・フォード | 1'19.629 | +2.352 | |
14 | 12 | マーティン・ドネリー | ロータス・ランボルギーニ | 1'20.032 | +2.755 | |
15 | 19 | アレッサンドロ・ナニーニ | ベネトン・フォード | 1'20.055 | +2.778 | |
16 | 21 | ジャンニ・モルビデリ | ダラーラ・フォード | 1'20.164 | +2.887 | |
17 | 24 | パオロ・バリッラ | ミナルディ・フォード | 1'20.282 | +3.005 | |
18 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 1'20.557 | +3.280 | |
19 | 3 | 中嶋悟 | ティレル・フォード | 1'20.568 | +3.291 | |
20 | 25 | ニコラ・ラリーニ | リジェ・フォード | 1'20.650 | +3.373 | |
21 | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 1'20.884 | +3.607 | |
22 | 7 | グレガー・フォイテク | ブラバム・ジャッド | 1'20.902 | +3.625 | |
23 | 9 | ミケーレ・アルボレート | アロウズ・フォード | 1'20.920 | +3.643 | |
24 | 11 | デレック・ワーウィック | ロータス・ランボルギーニ | 1'20.998 | +3.721 | |
25 | 10 | アレックス・カフィ | アロウズ・フォード | 1'21.065 | +3.788 | |
26 | 18 | ヤニック・ダルマス | AGS・フォード | 1'21.087 | +3.810 | |
DNQ | 35 | ステファン・ヨハンソン | オニクス・フォード | 1'21.241 | +3.964 | |
DNQ | 36 | J.J.レート | オニクス・フォード | 1'21.323 | +4.046 | |
DNQ | 16 | イヴァン・カペリ | レイトンハウス・ジャッド | 1'21.383 | +4.106 | |
DNQ | 15 | マウリシオ・グージェルミン | レイトンハウス・ジャッド | 1'21.616 | +4.339 | |
出典[1]
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決勝
編集セナは好スタートから先行逃げ切りペースに持ち込み、2位に10秒以上の差をつけて独走した。しかし、40周目にアクシデントが起こる。インフィールドのヘアピンで中嶋のティレルを周回遅れにしようとした際、汚れたアウト側からラインをずらした中嶋と接触してフロントウィングを破損。ピットでノーズを交換するも、3位に転落した。
ブーツェンも8周目にベルガーを攻略し2位を走行していたが、30周目にタイヤ交換のためピットインした際、ピットボックスに止まり切れず、交換用のタイヤにぶつかりノーズを破損(ブレーキペダルが甘くなっていた)。優勝のチャンスをふいにした。
6番グリッドスタートから3位を走行していたプロストは、セナとブーツェンの後退でトップに立ち、ブラジルGP6勝目となるチェッカーを受けた。フェラーリ移籍2戦目にしてシーズン初勝利。セナの地元という「アウェイ」のレースで、自身の通算40勝目を達成した。
決勝結果
編集順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 周回 | タイム/リタイア | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | アラン・プロスト | フェラーリ | 71 | 1:37'21.258 | 6 | 9 |
2 | 28 | ゲルハルト・ベルガー | マクラーレン・ホンダ | 71 | +13.564 | 2 | 6 |
3 | 27 | アイルトン・セナ | マクラーレン・ホンダ | 71 | +37.722 | 1 | 4 |
4 | 2 | ナイジェル・マンセル | フェラーリ | 71 | +47.266 | 5 | 3 |
5 | 5 | ティエリー・ブーツェン | ウィリアムズ・ルノー | 70 | +1 Lap | 3 | 2 |
6 | 20 | ネルソン・ピケ | ベネトン・フォード | 70 | +1 Lap | 13 | 1 |
7 | 4 | ジャン・アレジ | ティレル・フォード | 70 | +1 Lap | 7 | |
8 | 3 | 中嶋悟 | ティレル・フォード | 70 | +1 Lap | 19 | |
9 | 23 | ピエルルイジ・マルティニ | ミナルディ・フォード | 69 | +2 laps | 8 | |
10 | 19 | アレッサンドロ・ナニーニ | ベネトン・フォード | 68 | パンク | 15 | |
11 | 25 | ニコラ・ラリーニ | リジェ・フォード | 68 | +3 Laps | 20 | |
12 | 26 | フィリップ・アリオー | リジェ・フォード | 68 | +3 Laps | 10 | |
13 | 6 | リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ・ルノー | 65 | 油圧 | 4 | |
14 | 21 | ジャンニ・モルビデリ | ダラーラ・フォード | 64 | +7 Laps | 16 | |
Ret | 10 | アレックス・カフィ | アロウズ・フォード | 49 | クラッチ | 25 | |
Ret | 12 | マーティン・ドネリー | ロータス・ランボルギーニ | 43 | スピン | 14 | |
Ret | 8 | ステファノ・モデナ | ブラバム・ジャッド | 39 | スピン | 12 | |
Ret | 24 | パオロ・バリッラ | ミナルディ・フォード | 38 | エンジン | 17 | |
Ret | 18 | ヤニック・ダルマス | AGS・フォード | 28 | サスペンション | 26 | |
Ret | 11 | デレック・ワーウィック | ロータス・ランボルギーニ | 25 | 電気系 | 24 | |
Ret | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 24 | サスペンション | 18 | |
Ret | 9 | ミケーレ・アルボレート | アロウズ・フォード | 24 | サスペンション | 23 | |
Ret | 7 | グレガー・フォイテク | ブラバム・ジャッド | 14 | 変速機 | 22 | |
Ret | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 13 | ギアボックス | 11 | |
Ret | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 8 | 接触 | 21 | |
Ret | 22 | アンドレア・デ・チェザリス | ダラーラ・フォード | 0 | 接触 | 9 | |
出典[2]
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レース後の選手権順位
編集
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- 注:上位5位まで記載。
脚注
編集- ^ “Brazilian Grand Prix - OVERALL QUALIFYING”. formula1.com. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “Brazilian Grand Prix - RACE RESULT”. formula1.com. 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b “Brazil 1990 - Championship”. STATS F1. 2020年4月22日閲覧。
前戦 1990年アメリカグランプリ |
FIA F1世界選手権 1990年シーズン |
次戦 1990年サンマリノグランプリ |
前回開催 1989年ブラジルグランプリ |
ブラジルグランプリ | 次回開催 1991年ブラジルグランプリ |