麻雀ウォッチ シンデレラリーグ

麻雀ウォッチ シンデレラリーグ(まあじゃんウォッチ シンデレラリーグ)とは、麻雀スリアロチャンネル・麻雀ウォッチにより共催される、女流プロによる麻雀の大会である。

2022年以降は「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」(まあじゃんウォッチ シンデレラファイト)の大会名で開催されている[1]

概要

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これまで各団体のリーグ戦や、主催麻雀大会を配信してきたスリアロチャンネルによる、「初の本格女流リーグ戦」。これまでもスリアロチャンネルの番組に出演してきた、最高位戦日本プロ麻雀協会日本プロ麻雀協会RMU所属選手が出場している。

初年度となる2017シーズンでは、タイトル経験者や各団体のリーグ戦上位ランカーを含む、20名の女流選手が参戦した。

翌2018年、麻雀ウォッチ プリンセスリーグ(2020年よりPrincess of the yearに改称[2])が新設され、タイトル経験者や上位ランカーによって争われるようになった。それに伴い、シンデレラリーグの2018シーズンは、まだタイトル経験のない(あるいは少ない)若手の女流が主体の大会となっている。

2022年に主催者から麻雀スリアロチャンネルが抜け、「シンデレラファイト」として大会をリニューアル[1]。さらに2023年からは「5団体(RMU、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀連盟麻将連合)所属でプロ歴7年未満」「SNSでの情報発信に協力的」「タイトル獲得経験なし」の条件を満たす女流雀士は全員参加可能となる、事実上のオープン大会となった[3]

方式

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「シンデレラファイト」となった2022年以降、本戦においては「シンデレラシステム」と称する独自のサバイバルシステムを導入している[4]。具体的には、8名を1組として3半荘を実施し、第1試合・第2試合目はそれぞれ1位が次のステージに進出、4位がその場で敗退となり、残る2位・3位の4名で第3試合を戦い、上位2名(又は最上位、或いは上位3名)が次のステージに進出する、というシステムである。

出典:[5]

1次予選
東日本と西日本でそれぞれ半荘3回戦を実施し、上位30%が2次予選進出。
2次予選
1次予選通過者と2次予選シードを加え、東日本と西日本でそれぞれ半荘3回戦を実施し、上位30%(16名)が予選Final進出。
予選Final
2次予選を勝ち上がった16名を4組に分け、各組で半荘1回戦を実施し、1位が本戦進出(4位が予選敗退)。
2位・3位は2組の4名で半荘1回戦を実施し、各組上位2名が本戦進出。(合計6名が本戦進出)
グループステージ
予選勝ち上がりの6名とシード38名を加えた44名を11名ずつ4グループに分ける。さらにグループ毎にシード3名とそれ以外の8名に分け、各グループ2日間で対局を行い、4名ずつが勝ち上がりとなる。
1日目は8名を2組に分けて各組で半荘1回戦を実施し、1位が2日目進出(4位が敗退)。さらに2位と3位同士で半荘1回戦を実施し、上位3名が2日目進出(4位が敗退)。
2日目は1日目勝ち上がりの5名とシード3名の計8名を2組に分けて各組で半荘1回戦を実施し、1位がラウンド16進出(4位が敗退)。さらに2位と3位同士で半荘1回戦を実施し、上位2名がラウンド16進出(3位・4位が敗退)。
ラウンド16
16名を8名ずつ2グループに分け、グループ内でさらに2組に分けて各組で半荘1回戦を実施し、1位が準決勝進出。
さらに2位と3位同士で半荘1回戦を実施し、上位2名が準決勝進出。
準決勝
8名を2組に分け、各組で半荘1回戦を実施し、1位が決勝進出。
各組の2位・3位が半荘1回戦を実施し、上位2名が決勝進出。
決勝
2半荘を実施し、優勝者を決定する。

出典:[1]

予選
全16選手で半荘4回戦を実施。最上位の選手が本戦進出、下位7名が敗退。
残る8選手で半荘1回戦を実施し、計5回戦の上位3名が本戦進出、残る5名が敗退。
1st Stage
予選勝ち抜けの4選手に主催者推薦の20名を加えた24選手で各節1半荘を実施。「各節の4位が脱落する」ルールで計12節(1人最大3節に参加)を実施し、12名が2nd Stage進出。
2nd Stage
1st Stage勝ち抜け順に応じて対局メンバーを振り分け、各節三人麻雀1半荘を実施し、「各節の3位が脱落する」ルールで計5節(1人最大2節に参加)を実施し、7名が準決勝進出。
敗者復活戦
本戦敗退メンバー17選手に「Stage通過ポイント」「Twitter投票ポイント」「主催者ポイント」の3項目で配点し合計の上位4名が参加し[6]、1半荘を実施。最上位が準決勝進出。
準決勝
準決勝進出者8名を2卓に分け、各卓で1半荘を実施。1位が決勝進出、4位が敗退。
残った各卓2位・3位の4名で1半荘を実施。上位2名が決勝進出。
決勝
3半荘を実施し、優勝者を決定する。

出典:[7]

一次予選
予選参加28名をAB2組に分け、各組半荘5回戦を行い、トータル上位が勝ち上がり。
  • A組は出場12名中上位5名が二次予選進出。
  • B組は出場16名中上位7名が二次予選進出。
二次予選
一次予選通過の12名にシード4名を加えた16名を4卓に分け、各卓半荘5回戦を行いトータル上位7名が準決勝進出。
準決勝
二次予選通過者7名+シード1名(シンデレラリーグ2020勝者)の8名を2卓に分け、各卓半荘2回戦を行いトータル上位2名ずつ計4名が決勝進出。
決勝
4半荘を実施し、優勝者を決定する。
予選
全16選手を、2ブロック各8名に分け実施され、各グループ内で各節4半荘を4節実施、各選手8半荘実施。
  • 各ブロック1位の選手は、決勝進出(2名)
  • 各ブロック2位の選手は、プレーオフ3に進出(2名)
  • 各ブロック3位の選手は、プレーオフ2に進出(2名)
  • 各ブロック4位・5位の選手は、プレーオフ1に進出(4名)
プレーオフ
各プレーオフでは4半荘行い、上位2名が次のプレーオフに進出
決勝
4半荘を実施し、優勝者を決定する。
予選
全24選手を、3ブロック各8名に分け実施された。各グループ内で各節4半荘を3節(1選手あたり12半荘)を実施。
  • 各ブロック上位2名そのまま準決勝進出(6名)
  • 各ブロック3位の選手は、プレーオフ2ndに進出(3名)
  • 各ブロック4位の選手及び、5位の選手のうち最もポイントの多い1名は、プレーオフ1stに進出(4名)
プレーオフ
まず、「プレーオフ1st」として、2半荘を実施。上位1名のみ、各ブロック3位選手が待つ「プレーオフ2nd」に進出。
「プレーオフ2nd」も2半荘実施。上位2名が準決勝進出。
準決勝
準決勝進出者8名を2卓に分け、それぞれ2半荘を実施。上位2名が、決勝に進出。
決勝
4半荘を実施し、優勝者を決定する。
予選
全20選手1リーグで争われた。各節5半荘を4節(1選手あたり20半荘)実施。上位16名が点数を持ち越して準々決勝に進出、下位4名は脱落。
準々決勝
1節分の4半荘を実施。予選と合わせた5節合計の上位8名が点数を持ち越して準決勝に進出、下位8名は脱落。
準決勝
1節分の4半荘を実施。準々決勝までと合わせた6節合計の上位4名が決勝進出、下位4名は脱落。
決勝
これまでのポイントはリセットし、4半荘を実施し、優勝者を決定する。

ルール

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「シンデレラファイト」移行後はMリーグルールに準拠して実施されている。

以下は「シンデレラリーグ」時代のルール。

  • 東南戦
  • クイタン、後ヅケあり
  • 25,000点持ち30,000点返し(トップ者に+20)
  • 順位点は +20、+10、▲10、▲20
  • 一発、裏ドラ、カンドラ、カン裏ドラあり
  • 赤牌あり(萬子、筒子、索子に各1枚)
  • アガリ連荘
  • オーラス、親のアガリやめ、テンパイやめなし
  • ダブロン、トリプルロンなし

決勝成績

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シンデレラリーグ決勝結果
優勝 準優勝 3位 4位 出典
氏名 所属 決勝成績 氏名 所属 決勝成績 氏名 所属 決勝成績 氏名 所属 決勝成績
2018 中山百合子 協会 134.4 水谷葵 協会 -3.6 水口美香 協会 -56.1 高橋樹里 最高位戦 -74.7 [8]
2019 山本ひかる RMU 184.7 涼宮麻由 協会 26.8 柚花ゆうり 協会 18.4 与那城葵 最高位戦 -229.9 [9]
2020 梅村日奈子 麻将連合 46.1 都美 協会 13.5 塚田美紀 最高位戦 -5.8 与那城葵 最高位戦 -53.8 [10]
2021 中山百合子 協会 32.2 梅村日奈子 麻将連合 29.1 田渕百恵 最高位戦 -22.7 中月裕子 協会 -38.6 [11]
シンデレラファイト決勝結果
優勝 準優勝 3位 4位 出典
氏名 所属 決勝成績 氏名 所属 決勝成績 氏名 所属 決勝成績 氏名 所属 決勝成績
1 2022年 三浦ももこ 協会 170.6 菅野真由 最高位戦 -23.2 柚月彩那 協会 -53.1 陽南まこ 協会 -94.3 [12]
2 2023年 新榮有理 最高位戦 132.6 木下遥 連盟 22.9 長谷川栞 協会 -34.2 松田彩花 連盟 -113.8 [13]

出場選手

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準決勝進出者経験者のみを対象。

最新出場年度が新しい順、最高成績が上位の順にソートした。また、2019年以降プリンセスリーグに出場し、シンデレラリーグに出場しなくなった者は「P」を記載した。

氏名 所属団体 最高成績 各シーズン成績
2018 2019
山本ひかる RMU 優勝 優勝
涼宮麻由 日本プロ麻雀協会 準優勝 準優勝
柚花ゆうり 日本プロ麻雀協会 3位 3位
与那城葵 最高位戦日本プロ麻雀協会 4位 17位 4位
塚田美紀 最高位戦日本プロ麻雀協会 5位 5位
夏目智依 RMU 5位 19位 5位
川又静香 日本プロ麻雀協会 7位 7位
里中花奈 RMU 7位 7位
中山百合子 日本プロ麻雀協会 優勝 優勝 16位
水谷葵 日本プロ麻雀協会 準優勝 準優勝 9位
水口美香 日本プロ麻雀協会 3位 3位 P
高橋樹里 最高位戦日本プロ麻雀協会 4位 4位 13位
吉田葵 最高位戦日本プロ麻雀協会 5位 5位 22位
瑞原明奈 最高位戦日本プロ麻雀協会 6位 6位 P
日向藍子 最高位戦日本プロ麻雀協会 7位 7位 P
樋口清香 最高位戦日本プロ麻雀協会 8位 8位

脚注

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  1. ^ a b c 「シンデレラファイト」とは?若手女流雀士による”ラスが即敗退”のサバイバルマッチ!”. 麻雀ウォッチ (2022年5月31日). 2024年6月29日閲覧。
  2. ^ 麻雀ウォッチ編集部 (2020年8月17日). “プリンセスリーグがリニューアルして開幕!「Princess of the year 2020」が8月18日12時より放送!”. ムー. オリジナルの2020年10月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201010132019/https://mj-news.net/news/princess/20200817149565 2020年10月10日閲覧。 
  3. ^ 麻雀ウォッチ シンデレラファイト シーズン2開催決定! 3月1日から予選会が開催!参加資格、申し込み方法はこちら!”. 麻雀ウォッチ (2023年1月19日). 2024年6月29日閲覧。
  4. ^ 大会システム”. シンデレラファイト公式サイト. 2024年6月30日閲覧。
  5. ^ シンデレラファイト シーズン2は130人超がエントリー!本戦は44名で争うサバイバルマッチ!”. 麻雀ウォッチ (2023年2月22日). 2024年6月29日閲覧。
  6. ^ 【7/1 シンデレラファイト 敗者復活戦 結果】僅差の戦いを制して梶田琴理がトップを獲得して準決勝に進出!8名の準決勝進出選手が決定!”. 麻雀ウォッチ (2022年7月1日). 2024年6月29日閲覧。
  7. ^ ガラスの靴を履くのは誰だ!? 麻雀ウォッチ シンデレラリーグ 2021年度も開催決定! 出場者、スケジュール一覧”. 麻雀ウォッチ (2021年5月27日). 2024年6月29日閲覧。
  8. ^ 中山百合子が優勝/麻雀ウォッチシンデレラリーグ決勝”. 麻雀ウォッチ (2017年10月16日). 2024年6月29日閲覧。
  9. ^ 山本ひかるが圧巻の3連勝で優勝 プロデビュー1年目で大きなタイトルを獲得/ 麻雀ウォッチ シンデレラリーグ 2018 決勝”. 麻雀ウォッチ (2019年4月10日). 2024年6月29日閲覧。
  10. ^ 麻将連合の梅村日奈子が優勝!プレーオフ1stからギリギリの戦いをくぐり抜け、決勝で花開く!/ 麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020 決勝”. 麻雀ウォッチ (2020年7月3日). 2024年6月29日閲覧。
  11. ^ 中山百合子が大接戦を制して2度目の優勝!/麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2021 決勝結果”. 麻雀ウォッチ (2021年7月27日). 2024年6月29日閲覧。
  12. ^ 【7/22 シンデレラファイト Final 結果】三浦ももこが圧倒的な3連勝で完全優勝を達成!”. 麻雀ウォッチ (2022年7月22日). 2024年6月29日閲覧。
  13. ^ ついに今夜決定!ガラスの靴を射止めたのは…【シンデレラファイト シーズン2 Final 担当記者・中島由矩】”. 麻雀ウォッチ (2023年8月30日). 2024年6月29日閲覧。

外部リンク

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