身部しんぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では158番目に置かれる(7画の12番目、酉集の12番目)。

康熙字典 214 部首
足部 身部 車部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

概要

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身部には「身」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「」字は人間の体の幹となるより下でよりも上の部分を指す。また「身」字は体の幹部分の意味から引伸して首以上の部分を除いた体全体を指すようになり、人間だけでなく動物の体や器物の主幹となる部分を指すようにもなった。さらに自分自身を指したり、副詞として自分から行うことを意味している。

字源としては、「身」字は腹部を強調して描かれた人の象形文字[1][2]あるいは人の腹部に○印を加えた指事文字[3][4]で、いずれにせよ体の幹部分を図示したものである。なお『説文解字』は「人」+「𠂆」から構成される形声文字とし、また20世紀前半には妊婦を象る象形文字と解釈する説が広まっていたが、どちらも信頼できない説である。

「身」は意符としては身体に関する文字に含まれる。このとき左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作ることが多い。

部首の通称

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  • 日本:み・みへん
  • 中国:身字旁
  • 韓国:몸신부(mom sin bu、からだの身部)
  • 英米:Radical body

部首字

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例字

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    • 3:、6:、9:4)、17:

脚注

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  1. ^ 裘錫圭 (1988), 文字学概要, 北京: 商務印書館, p. 119, ISBN 7-100-00413-6 
  2. ^ 張世超; 孫凌安; 金国泰; 馬如森 (1996), 金文形義通解, 京都: 中文出版社, pp. 2065–9 
  3. ^ 黄天樹 (2002). "略論甲骨文中的"省形"和"省聲"". 語言文字学論叢. 1.
  4. ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 台北: 芸文印書館, ISBN 978-957-520-168-5