草川直也
日本の元俳優
くさかわ なおや 草川 直也 | |
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本名 | 草川 義夫 |
生年月日 | 1929年6月11日(95歳) |
出生地 | 満洲国 [注釈 1] |
国籍 | 日本 |
職業 | 元俳優 |
ジャンル | 映画・テレビドラマ |
活動期間 | 1959年 - 1970年代半ば |
来歴・人物
編集満州公立新京第一中学校卒業。1951年、新演劇研究所の研究生から演劇活動を経て、1957年に俳優・笠智衆に師事し、付き人となる。1959年に東宝と契約し、映画でバイプレーヤーとして活躍した。さまざまなジャンルに及ぶ作品群の中で幅広い役柄を演じたが、主にアクション映画やクレージー映画における個性的な役柄で存在感を発揮した[2]。
『独立愚連隊西へ 』(1960年、岡本喜八監督)、『やま猫作戦』(1962年、谷口千吉監督)、『クレージーの怪盗ジバコ』(1967年、坪島孝監督)などでは中国人の役を演じ、流暢な中国語を披露している。
東宝が専属契約制度を廃止した後も、1970年代半ばまで俳優として活動したが、俳優仲間だった天本英世の著書『スペイン回想』によると、その後俳優を引退し、出家して僧侶となったようである[5]。
主な出演作品
編集映画
編集- 秋立ちぬ(1960年、東宝) - 警官
- 愚連隊シリーズ(東宝)
- 暗黒街の弾痕(1961年、東宝) - 前川
- 情無用の罠(1961年、東宝) - 香田俊夫
- 用心棒(1961年、東宝=黒澤プロダクション) - 清兵衛の子分
- 紅の海(1961年、東宝)
- 世界大戦争(1961年、東宝) - ヘリ乗組員[6]
- B・G物語 二十才の設計(1961年、東宝) - 杉浦五平
- 暗黒街撃滅命令(1961年、東宝) - 南
- 黒い画集 第二話 寒流(1961年、東宝) - 行員
- 吼えろ脱獄囚(1962年、東宝) - 刑事
- 高校生と女教師 非情の青春(1962年、東宝) - 医師
- 若大将シリーズ(東宝)
- ゴジラシリーズ(東宝)
- キングコング対ゴジラ(1962年) - 記者[出典 3]
- 怪獣総進撃(1968年) - 国際警察刑事C[出典 3]
- 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年) - 受付の警官[出典 3]
- 暗黒街の牙(1962年、東宝) - 乾分
- 月給泥棒(1962年、東宝) - オリバーカメラ営業部長
- 戦国野郎(1963年、東宝) - 野武士
- 大盗賊(1963年、東宝)
- 江分利満氏の優雅な生活(1963年、東宝) - マスター
- やぶにらみニッポン(1963年、東宝) - 石黒
- 国際秘密警察シリーズ(東宝)
- 国際秘密警察 虎の牙(1964年、東宝) - 赤木
- 国際秘密警察 火薬の樽(1964年、東宝) - 6号
- ああ爆弾(1964年、東宝) - 医者
- がらくた(1964年、東宝)
- 花のお江戸の無責任(1964年、東宝) - 白柄組幹部
- 侍(1965年、東宝=三船プロ) - 目付きの鋭い男
- 暗黒街全滅作戦(1965年、東宝) - 北村
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年、東宝) - 五艦隊通信参謀[1][3]
- 狸シリーズ(東宝)
- 100発100中(1965年、東宝) - 青沼武
- 暴れ豪右衛門(1966年、東宝) - 又八
- 奇巌城の冒険(1966年、東宝)
- クレージー映画(東宝=渡辺プロダクション)
- クレージーだよ奇想天外(1966年) - 人相の悪い男
- クレージー大作戦(1966年) - 幹部B
- クレージーだよ天下無敵(1967年) - 産業スパイ
- クレージー黄金作戦(1967年) - 大同通信社記者
- クレージーの怪盗ジバコ(1967年) - チン・タクト
- クレージーメキシコ大作戦(1968年) - コステロの子分
- クレージーのぶちゃむくれ大発見(1969年) - 鬼熊の配下
- クレージーの大爆発(1969年) - GIB情報部員
- クレージーの殴り込み清水港(1970年) - 同心
- 日本一のヤクザ男(1970年) - テツ
- だまされて貰います(1971年) - 黒江
- 日本一のショック男(1971年) - 松田
- 殺人狂時代(1967年、東宝) - 編集長
- キングコングの逆襲(1967年、東宝) - ドクター・フーの助手C[出典 4]
- 東宝8.15シリーズ(東宝)
- 日本のいちばん長い日(1967年、東宝) - 長友技師
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年、東宝) - 機関参謀[7]
- 日本海大海戦(1969年、東宝)
- 激動の昭和史 沖縄決戦(1971年、東宝) - 輸送指揮官の少尉[7]
- 乱れ雲(1967年、東宝) - 井上
- 愛のきずな(1969年、東宝)
- ブラック・コメディ ああ!馬鹿(1969年、東宝) - 松本刑事
- 俺たちの荒野(1969年、東宝) - 町田通訳
- 奇々怪々 俺は誰だ?!(1969年、東宝) - 哲
- 喜劇 負けてたまるか!(1970年、東宝) - 駒村
- 紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る(1972年、東宝) - 刑事
- にっぽん三銃士 おさらば東京の巻(1972年、東京映画) - 中年の刑事
- 人間革命(1973年、シナノ企画=東宝映像)
- 愛こんにちは(1974年、東宝) - 刑事
- 吶喊(1975年、喜八プロダクション=ATG)
テレビ
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, p. 529, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 118, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e モスラ映画大全 2011, p. 51, 「脇役俳優辞典17」
- ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「6月11日 / 6月12日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、157頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 天本英世『スペイン回想 『スペイン巡礼』を補遺する』話の特集、1982年、[要ページ番号]頁。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 59, 「『世界大戦争』作品解説/俳優名鑑」
- ^ a b c 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–537, 「主要特撮作品配役リスト」
出典(リンク)
編集参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
外部リンク
編集- 草川直也 - 日本映画データベース
- 草川直也 - allcinema
- 草川直也 - KINENOTE
- Naoya Kusakawa - IMDb
- 草川直也 - テレビドラマデータベース