舞小雪
来歴
編集1967年、宝塚音楽学校に入学。1969年、55期生として宝塚歌劇団に入団。星組公演『シルクロード[2]』で初舞台を踏む。宝塚入団時の成績は60人中35位[2]。
1971年8月、入団3年目(宝塚用語で研3)にして宝塚大劇場公演『人魚姫』のヒロイン・ルイーゼ役に抜擢。同年10月には『小さな花がひらいた』にて二番手娘役格のおゆう役を演じる。
1974年5月、『虞美人』にて桃娘役を役替りで演じる。同年10月に月組へ組替え。
1975年、『赤と黒』にて、月組トップ娘役の初風諄が海外公演参加・星組への特別出演で全日程休演したことにより、ヒロインのレナール夫人を務める。
1976年に小松美保が月組トップ娘役に就任したが、その後も舞は大劇場公演で2度のヒロインを演じ(『紙すき恋歌』『春愁の記』)、全国ツアー『風と共に去りぬ』ではスカーレットを演じた為、小松とはポスターに二人並んで登場、退団公演ではサヨナラショーを開催するなど、ほぼ同等の扱いであった。
1978年、『風と共に去りぬ』の地方公演(全国ツアー)にてスカーレット・オハラを演じる。
1980年、『スリナガルの黒水仙/クラシカル・メニュー』の東京公演千秋楽を最後に同年11月30日付[2]で宝塚歌劇団を退団。
宝塚歌劇団時代の主な舞台出演
編集花組時代
編集- 1971年、『人魚姫-愛と魂の物語-』人魚姫ルイーゼ役 *大劇場公演初ヒロイン
- 1971年、『小さな花がひらいた』おゆう役
- 1972年、『浜千鳥』新人公演:ちじゅ役(本役:竹生沙由里)*新人公演ヒロイン
- 1973年、『新・花かげろう』新人公演:若狭役(本役:上原まり)*新人公演ヒロイン/『ラ・ラ・ファンタシーク』
- 1973年、『この恋は雲の涯まで』鳳蓮役
- 1974年、『花のお嬢吉三』新人公演:おとせ役(本役:上原まり)*新人公演ヒロイン/『カルナバル・ド・タカラヅカ』
- 1974年、『虞美人』桃娘役
- 1974年、『海と太陽とファド』ヌチバナの女役/『アン・ドウ・トロワ』
月組時代
編集- 1975年、梅田コマ劇場2月公演『同期の桜ー命ある日に』
- 1975年、『春の宝塚踊り』/『ラムール・ア・パリ』ナタリー役
- 1975年、『赤と黒』レナール夫人役 *ヒロイン/『イマージュ』
- 1976年、『スパーク&スパーク』/『長靴をはいた猫』魔女エグール役
- 1976年、『ベルサイユのばらIII』ソフィア役(東京公演)
- 1976年、『紙すき恋歌』節役*ヒロイン/『バレンシアの熱い花』シルヴィア役
- 1977年、『風と共に去りぬ』ベル・ワットリング役
- 1977年、『わが愛しのマリアンヌ』ミミ役/『ボーイ・ミーツ・ガール』
- 1977年、帝国劇場12月公演『モルガンお雪』
- 1978年、『祭りファンタジー』/『マイ・ラッキー・チャンス』
- 1978年、『隼別王子の叛乱』遠児役/『ラブ・メッセージ』
- 1978年、『風と共に去りぬ』スカーレット・オハラ役(全国ツアー公演)*ヒロイン
- 1979年、『日本の恋詩』/『カリブの太陽』シルビア役
- 1979年、『春愁の記』荻姫役 *ヒロイン/『ラ・ベルたからづか』
- 1979年、『恋とかもめと六文銭』鶴見屋小夜役(バウホール公演)
- 1980年、『アンジェリク-炎の恋の物語-』カルメンシータ役/『仮面舞踏会』
- 1980年、『スリナガルの黒水仙』カンチ役/『クラシカル・メニュー』 *退団公演
- 1980年、『恋とかもめと六文銭』淡島久女弥役*ヒロイン/『ラ・ベルたからづか』(全国ツアー公演)
宝塚歌劇団退団後の主な活動
編集テレビドラマ
編集- 御宿かわせみ 第2シリーズ第9話「幼なじみ」(1982年、NHK)
- ザ・サスペンス 私の愛した女(1983年、TBS)
- 影の軍団IV 第25話「幻の少女 私を殺さないで」(1985年、関西テレビ / 東映) - 松島
- 銭形平次 第1シリーズ第2話「茶室の殺人」(1991年、フジテレビ)
- 霧の橋の決闘! (1999年、ABC)
- 水戸黄門 第32部 第13話「赤ん坊背負った仇討ち -白石-」(2003年、TBS) - お紋
演劇
編集- ゆかいな海賊大冒険 (1982年・1983年・1984年) - クレオパトラ (金の波頭亭の女主人)
映画
編集- 龍飛岬 (1988年)
バラエティー
編集- クイズ!脳ベルSHOW(2018年、BSフジ)
脚注
編集- ^ “『クイズ!脳ベルSHOW』|BSフジ”. www.bsfuji.tv. 2023年10月2日閲覧。
- ^ a b c d 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』pp.78-79(阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日)。ISBN 9784484146010