聖光学院中学校・高等学校
聖光学院中学校・高等学校(せいこうがくいんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、神奈川県横浜市中区滝之上に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校。
聖光学院中学校・高等学校 | |
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北緯35度25分20.7秒 東経139度38分32.5秒 / 北緯35.422417度 東経139.642361度座標: 北緯35度25分20.7秒 東経139度38分32.5秒 / 北緯35.422417度 東経139.642361度 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人聖マリア学園 |
校訓 | 紳士たれ (Be Gentlemen) |
設立年月日 | 1954年11月24日 |
共学・別学 | 男子校 |
中高一貫教育 | 完全一貫制 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学校コード |
C114310000082 中学校) D114310000106 (高等学校) | (
高校コード | 14506J |
所在地 | 〒231-0837 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集1819年にフランスで創設されたキリスト教教育修士会の創設者ジャン・マリー・ド・ラ・ムネから思想を受け継ぐ。本学の守護聖人である宣教師フランシスコ・ザビエルの祝日12月3日を学校記念日としている[2]。
校訓は「紳士たれ」(be gentlemen) であり、現在の学校長は工藤誠一である。前学院長トマス・アンドレ・トランブレは2021年3月23日に急性心筋梗塞で他界した。
東京都世田谷区のセント・メリーズ・インターナショナル・スクールと静岡県静岡市駿河区の静岡聖光学院中学校・高等学校は姉妹校で交流がある。当校とセント・メリーズ・インターナショナル・スクールは、いずれもキリスト教教育修士会の学校法人聖マリア学園が運営する。静岡聖光学院は1977年3月に学校法人聖マリア学園から独立した。福島県伊達市の高校野球で著名な聖光学院高等学校と山口県光市の聖光高等学校は、ともにプロテスタントで関係がない。
2011年度から3年計画で段階的に全校舎を建て替えたが、東日本大震災や台風の影響で2014年11月15日に竣工した。
平成29年度から令和2年度まで文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール (SSH) の指定を受けた[3]。
沿革
編集- 1817年 - キリスト教教育修士会(学校法人聖マリア学園の母体)、フランスにて創立(現在、本部ローマ)
- 1954年 - セント・メリーズ・インターナショナル・スクール(姉妹校)が、キリスト教教育修士会のカナダ支部により創立
- 1956年 - さゆり幼稚園(姉妹校)創立
- 1958年 - 聖光学院中学校創立(中学校のみ)
- 1961年 - 聖光学院高等学校創立(第一期生の高校進学に合わせて開設)
- 1969年 - 静岡聖光学院中学校(姉妹校)創立
- 1972年 - 静岡聖光学院高等学校(姉妹校)創立
象徴
編集制服
編集冬服は黒色のイートンジャケット、灰色のニット・ネクタイ[4]、黒色のズボンで、喪服に由来するイートン・カレッジの制服の意匠を採り入れたとされる。無襟が特徴で、胸ポケットに学年色の校章を付す。学年色は3色であったが現在は黄、紺、赤、緑、藤、水、の6色。
夏服は白色の半袖開襟シャツ、黒色のズボンで、シャツのポケットに学年色で校章の刺繍を施す。ズボンはかつて灰色であった。
2019年から夏季休業期間中のみ学校指定のポロシャツが導入され、2021年に夏服期間中の着用が許可された。
マスコット
編集マスコットは「ジェントルペンギン」[5]。制服と赤い帽子が特徴的なキャラクターで、2020年6月にLINEスタンプを発売した[6]。
行事
編集聖光祭
編集文化祭は、4月下旬または5月上旬の土日に「聖光祭」を催す。生徒の自主性を重点に運営し2日間で例年2万人以上が訪れる。近年は聖光祭案内アプリを作成した。春夜祭、グランドフィナーレなどの催事がある。
2020年度は、新型コロナウイルスの影響で感染症対策、混雑回避のために食品は扱わずにチケット制で9月19日から22日に開催した。2021年度はコロナ禍の影響で10月2日から10月4日に開催し、食品店舗を復活してキャッシュレス決済を導入した。2022年度は例年に従い4月30日と5月1日に来訪人数を制限せずに開催した。この時に販売していたパンケーキは売れば売るほど赤字になってしまうことから途中で販売を中止した。
体育祭
編集9月下旬に非公開で催し、中学生と高校1・2年生がクラス対抗の形式で5チームに分かれて優勝を争う。高校2年から文系と理系それぞれで普通2学級、選抜1学級、計6学級に分かれるため高校2年生は高校1年時所属クラスで参加する。クラス編成はA~Eまでのアルファベットだが、体育祭の時はA組が青、B組が黄、C組が緑、D組が白、E組が赤とクラスごとに色が割り振られ、普段と違い「色+組」で呼ばれる。
入場行進は吹奏楽部の演奏によって行われる。
2019年度以前は1日のみの開催だったが、新型コロナウイルスが感染拡大した2020年度は9月10日、11日の2日間に渡って開催された。それ以降も2日間の開催が定番となっている。
部活動
編集運動部
編集- 中学バスケットボール部は、2004年に私立学校では初めて神奈川県大会で優勝し、2022年に神奈川県ベスト16となった。
- 高校野球部は、2022年に全国高等学校軟式野球選手権大会神奈川県予選(夏季神奈川県大会)で準優勝した。
- 少林寺拳法部は、全国大会出場者を多数輩出している。
- 軟式テニス部は、2014年に廃部となった。
文化部
編集- 囲碁・将棋部は、2005年に第2回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦全国大会中学生の部で第3位となった。
- 地学天文学部は、2009年に第2回日本地学オリンピック大会最優秀賞(第4回国際地学オリンピック大会日本代表)および優秀賞となる。
公認団体・同好会・趣味研
編集同好会などを含む学校認可団体を公認団体、聖光祭に展示団体として参加する団体を趣味研[7]、それぞれを称し、本項目は両者を記す。
交通アクセス
編集下車駅 | 系統 | 下車停留所 | 運行事業者 |
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JR根岸線桜木町駅 | 20 | 山手駅前、徒歩8分 | ■横浜市営 |
JR根岸線根岸駅 | 21・103 | 滝の上、徒歩5分 |
その他
編集姉妹校(日本国内)
編集その他、世界各国にキリスト教教育修士会の系列姉妹校を多数擁する。
著名な出身者
編集- 小田和正(ミュージシャン、オフコースのメンバー、3期)
- 鈴木康博(ミュージシャン、オフコースのメンバー、3期)
- 地主道夫(建築家、オフコースのメンバー、3期)
- 須藤尊史(オフコースのメンバー、3期)
- 長岡亮介(明治大学理工学部教授、3期)
- 中嶋成博(元富士フイルムホールディングス社長、元日本化学工業協会副会長、4期)
- 田中伸男(国際エネルギー機関事務局長、5期)
- 小林和行(建築家、オフコースのメンバー、5期)[9]
- 松本純(防災担当大臣、国家公安委員会委員長、前衆議院議員、6期)
- 小松一郎(内閣法制局長官、内閣官房参与、在フランス特命全権大使、6期)
- 石橋幸治(テレビ朝日元アナウンサー、6期)
- 大塚将司(ジャーナリスト、6期)
- 矢部彰(元カリフォルニア大学バークレー校機械工学科教授、元日本機械学会会長)
- 佐藤直良(元国土交通事務次官、元国土交通省河川局長、先端建設技術センター理事長、8期)
- 工藤誠一(本校現校長、教育者、11期)
- 鈴木繁治(元会計検査院事務総長、元駐ルクセンブルク特命全権大使)
- 鐸木能光(作家、ミュージシャン、11期)
- 中川裕(千葉大学大学院人文社会科学研究科教授、11期)
- 伊奈正人(東京女子大学現代教養学部社会学専攻教授、12期)
- 榊真二(東急ハンズ社長、東急リバブル社長、不動産流通経営協会理事長、12期)
- 石川一郎(テレビ東京ホールディングス社長、テレビ東京社長、13期)
- 上坂充(東京大学大学院工学系研究科教授、内閣府原子力委員会委員長、日本原子力学会会長)
- 金子武志(裁判官、札幌高等裁判所部総括判事、元千葉地方裁判所部総括判事、14期)
- 小川良介(第14代農林水産審議官、第10代農林水産省消費・安全局長、内閣府食品安全委員会事務局長)
- 金子洋一(元参議院議員、18期)
- 深瀬勝範(経営コンサルタント、社会保険労務士、18期)
- 杉村太郎(㈱ジャパンビジネスラボCEO、我究館会長、プレゼンス会長、ハーバード大学研究員、19期)
- 髙杉優弘(駐コロンビア特命全権大使、内閣官房内閣審議官、20期)
- 夏目季代久(九州工業大学教授、生物学、20期)
- 野村竜一(第5代気象防災監)[10]
- 落合功(青山学院大学経済学部教授、21期)
- 西原大輔(比較文学者・詩人、東京外国語大学国際日本学部教授、22期)
- 奥田亡羊(歌人、23期)
- 杉本哲哉(株式会社マクロミル創業者、株式会社グライダーアソシエイツ代表取締役社長、23期)
- 蜂屋誠一(児童文学作家、25期)
- 堀禎一(映画監督、25期)
- 角澤照治(テレビ朝日アナウンサー、26期)
- 北田暁大(社会学者、東京大学大学院情報学環教授、27期)
- 高島宏平(オイシックス・ラ・大地代表取締役社長、29期)[11]
- 曽我部真裕(京都大学大学院法学研究科教授、30期)
- 勝沼栄明(元衆議院議員、30期)
- 大西卓哉(JAXA宇宙飛行士、31期)
- 樺島弘明(株式会社エル・ティー・エス 代表取締役CEO、31期)
- 藤原徹平(FUJIWALABO代表、横浜国立大学大学院Y-GSA准教授、31期)
- 川島和正(ビジネス書作家、世界を旅する年収1億円ブロガー、35期)
- 中山祐次郎(外科医、作家「泣くな研修医」シリーズ、36期)
- 久保田裕也(株式会社オトバンク代表取締役社長、38期)
- 藤巻健太(衆議院議員、藤巻健史の長男、39期)
- 米重克洋(株式会社JX通信社代表取締役、44期)
- 川口成彦(ピアノ、フォルテピアノ、チェンバロ奏者、45期)
- 西塚真吾(ミュージシャン、anderlustのベーシスト、46期)
- 荒川龍太(ボート選手、2018年アジア競技大会銅メダル、50期)
- リップグリップ(岩永圭吾、倉田紘顕)(お笑いコンビ、50期)
- 河野玄斗(タレント、YouTuber、51期)
- 倉石一郎(京都大学教授、教育社会学)
- 米田俊彦(お茶の水女子大学教授、教育史)[12]
脚注および参照
編集- ^ 設立以来、高校からの入学受験を実施したことはない。
- ^ “聖光学院 中学校・高等学校”. www.facebook.com. 2022年9月18日閲覧。
- ^ (資料1)スーパーサイエンスハイスクール 平成29年度新規指定内定校 及び 科学技術人材育成重点枠内定校 (PDF:61KB)
- ^ 現在はポリエステル製
- ^ “ジェントルペンギン特設ページ|第57回聖光祭2016年度公式サイト”. seikofesta.official.jp. 2020年6月25日閲覧。
- ^ “聖光学院 ジェントルペンギン - LINE スタンプ”. LINE STORE. 2020年6月25日閲覧。
- ^ “公認団体”. 聖光学院中学校・高等学校. 2024年2月25日閲覧。
- ^ 中学校・高等学校/posts/970253956477003 聖光学院 中学校・高等学校の投稿(970253956477003) - Facebook
- ^ “鐸木能光/たくき よしみつ のデジタルストレス王(キング)”. 鐸木能光. 2021年1月31日閲覧。
- ^ 「毎日フォーラム・霞が関人物録:神奈川県・上」『毎日新聞デジタル』毎日新聞社、2022年11月10日。2024年2月20日閲覧。
- ^ “高島宏平”. 高島宏平公式facebook. 2024年2月26日閲覧。
- ^ “米田 俊彦”. お茶の水女子大学. 2024年2月26日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 聖光学院中学校・高等学校(ホームページ)
- 聖光学院 中学校・高等学校 (seikogakuin.yokohama) - Facebook