犬山イヌコ

日本の女優、女性声優 (1965-)
犬山犬子から転送)

犬山 イヌコ(いぬやま イヌコ、1965年[3]12月16日[1][2][4] - )は、日本女優[5]声優[6]ナレーター東京都出身[1][2]アクロス エンタテインメント(芸能事務所)[2]およびナイロン100℃(劇団)[1]所属。旧芸名犬山 犬子(いぬやま いぬこ)[4]

いぬやま イヌコ
犬山 イヌコ
別名義 戸塚千絵(とづか ちえ)、心残御密(こころのこり おみつ)、犬山いぬ子、犬山犬子
生年月日 (1965-12-16) 1965年12月16日(59歳)
出身地 日本の旗 日本東京都[1][2]
身長 155cm[2]
血液型 O型[1]
職業 女優声優ナレーター
ジャンル 演劇映画テレビドラマアニメゲーム吹き替えナレーション
活動期間 1980年代 -
所属劇団 ナイロン100℃
事務所 アクロス エンタテインメント
主な作品
テレビドラマ
怪奇恋愛作戦』(唄子)
映画
ラブ&ピース』(スネ公)
アニメ
ポケットモンスター』シリーズ(ニャース
備考
第26回読売演劇大賞・優秀女優賞(2019年
テンプレートを表示

代表作に『ポケットモンスター』シリーズ(ニャース)、『怪奇恋愛作戦』(唄子)、『ラブ&ピース』(スネ公)などがある[5][6]

来歴

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1985年、KERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)を中心に「劇団健康」を旗揚げし、後継の「ナイロン100℃」でも旗揚げから参加し、現在に至る[7]

1996年、『みどりのマキバオー』でアニメ声優デビュー(起用に関しては、布川ゆうじによれば主人公・マキバオーのキャスティングが決まらずに難航していた中、原作者のつの丸が当時犬山がDJを担当していた深夜ラジオを聞いて「この人しかない」と犬山を推薦したとのこと[8][9])。

役者としては堤幸彦作品に複数回起用されている。

2015年2月末日に長年所属した事務所キューブから、3月よりアクロス エンタテインメントに移籍。

人物

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趣味・特技はボウリングシュノーケリング昭和歌謡曲研究、バスケットボール三線[2]

数字の8のことをパチと発音するのを好み、ニッポン放送郵便番号は「100-8439」(イチマルマルのパチヨンサンキュウ)と言う。同様に、はがきを「ガキ」(ポケモンアワー)・北海道日本ハムファイターズを「ニッポンム」(日本全国ラジベガス)などとわざと読んでいる一方、「ポケモンアワー」放送作家の「はせがわくん」は「せがわくん」のままで、番組内の質問コーナーで本人によると『「はせがわくん」は弾けてないから』とのこと。

また、『グランブルーファンタジー』のヘビーユーザーであることも知られている。

受賞歴

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第26回読売演劇大賞・優秀女優賞[10](2019年) - ナイロン100℃『百年の秘密』(再演)、KERA・MAP『修道女たち』の演技による

出演

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太字はメインキャラクター。

テレビドラマ

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配信ドラマ

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映画

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舞台

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ナイロン100℃
(典拠:[17]
  • 予定外(1993年8月) - ユロ・リーシャル、マルチーヌ・ヨークシャ 役
  • 1979(1994年5月) - 坂井トシオ、牛添マチコ 役
  • ウチハソバヤジャナイ〜version100℃〜(1995年5月) - アルジャーノン、メンチ 役
  • 下北ビートニクス(1996年5月) - 三森ミハエ 役
  • カラフルメリィでオハヨ'97〜いつもの軽い致命傷の朝〜(1997年4月) - 杉田 役
  • フランケンシュタイン〜version100℃〜(1997年12月) - アイゴール 役
  • フローズン・ビーチ(1998年8月、2002年7月再演) - 市子 役
  • テイク・ザ・マネー・アンド・ラン(1999年9月) - 一之江キリナ 役
  • すべての犬は天国へ行く(2001年4月) - 早撃ちエルザ 役
  • 東京のSF(2002年12月) - アイゴール、ミタライ(執事) 役
  • ドント・トラスト・オーバー30(2003年5月) - モケ美、五十嵐アゲハ 役
  • ハルディン・ホテル(2003年11月) - フタツモリ(ツアーコンダクター) 役
  • 消失(2004年12月、2015年12月再演) - ホワイト・スワンレイク 役
  • カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜(再演、2006年4月) - 杉田、写真部・ハエトリ 役
  • わが闇(2007年12月、2013年6月再演) - 柏木立子 役
  • シャープさんフラットさん(2008年9月) - 園田春奈、煙の母親 役
  • 神様とその他の変種(2009年4月) - 女2(スズキサチオの母親) 役
  • 2番目、或いは3番目(2010年6月) - 姉妹・姉 役
  • 百年の秘密(2012年4月、2018年4月再演) - ティルダ・ベイカー 役
  • 社長吸血記(2014年9月) - 望月マリィ(演習の担当官)、女2(市子) 役
  • ちょっと、まってください(2017年11月) - 女4(金持ちの母親) 役
  • 江戸時代の思い出(2024年6月 - 8月)
その他の公演
  • 砂漠監視隊(1989年12月)
  • BONTAN-DOUROU(1994年8月)
  • ねえ! キスしてよ(1995年7月)
  • ふくすけ(1998年12月)
  • ロベルト・ズッコ(2000年3月)
  • 贋作・桜の森の満開の下(2001年6月)
  • パパ・センプリチータ(2002年4月)
  • カメレオンズ・リップ(2004年2月)
  • MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人(2004年7月) - 木之元 役
  • 労働者M(2006年2月)
  • 開放弦(2006年7月)
  • 少女とガソリン(2007年6月)
  • 犯さん哉(2007年)
  • どん底(2008年4月)
  • 東京月光魔曲(2009年12月)
  • 黴菌(2010年12月)
  • 奥様お尻をどうぞ(2011年)
  • 祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜 【KERAバージョン】(2012年 - 2013年)
  • 夕空はれて-よくかきくうきゃく-(2014年)
  • 8月の家族たち August:Osage County(2016年)
  • ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜(2016年7月 - 9月)
  • 陥没(2017年)
  • 修道女たち(2018年)
  • ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜(2019年)
  • 世界は笑う(2022年)[18]
  • 骨と軽蔑(2024年)[19]
  • ベイジルタウンの女神(2025年)[20]

トークライブ

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バラエティ

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教育・子供番組

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ラジオ

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テレビアニメ

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1996年
1997年
2000年
2001年
2002年
2006年
2010年
2013年
2016年
2019年
2021年
2022年

劇場アニメ

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1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
1998年
1999年
  • ピカチュウのふゆやすみ2000(ニャース)
2000年
  • ピチューとピカチュウのふゆやすみ2001(ニャース)
2003年
  • ぼくたちピチューブラザーズ・パーティはおおさわぎ!のまき(ニャース)
2004年
  • ピカチュウのなつまつり(ニャース)
2005年
  • ピカチュウのおばけカーニバル(ニャース)
2006年
  • ピカチュウのわんぱくアイランド(ニャース)
2007年
  • ピカチュウたんけんクラブ(ニャース)
2008年
  • ピカチュウ 氷の大冒険(ニャース)
2009年
  • ピカチュウのキラキラだいそうさく!(ニャース)
2010年
  • ピカチュウのふしぎなふしぎな大冒険(ニャース)
2011年
  • ピカチュウのサマー・ブリッジ・ストーリー(ニャース)
2022年

Webアニメ

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ゲーム

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1997年
1998年
2000年
2002年
2003年
2004年
2009年
2011年
2015年
2018年
2019年
2020年
2022年

ドラマCD

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ボイスコミック

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  • 善鬼とトゲ吉「登龍坂の巻」(2022年、トゲ吉[41]

吹き替え

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ディスコグラフィ

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キャラクターソング

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参加作品

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発売日 収録先(アーティスト名 / タイトル) 参加曲 備考
2016年9月21日 いとうせいこう&リビルダーズ『再建設的 JOE TALKS いとうせいこうトリビュートアルバム
ユースケ・サンタマリア with KERA & 犬山イヌコ名義で収録[45]

作詞

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  • 正調ゴジラップ(『冒険!ゴジランド』挿入歌)[4]

著書

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脚注

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シリーズ一覧

  1. ^ 第1期(2016年)、第2期(2017年)、第4期(2019年)、第6期(2023年)
  2. ^ 『ポケットモンスター』(2019年 - 2022年)、特別編『遥かなる青い空』(2022年)、『めざせポケモンマスター』[32](2023年)

出典

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  1. ^ a b c d e ナイロン100℃・Member”. ナイロン100℃. 2024年7月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 犬山イヌコ”. アクロス エンタテインメント (2019年8月12日). 2024年7月24日閲覧。
  3. ^ 犬山イヌコ(いぬやまいぬこ)の解説 - goo人名事典”. goo (2021年9月16日). 2024年7月24日閲覧。
  4. ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「12月16日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、361頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  5. ^ a b 犬山イヌコ”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社 (2017年3月28日). 2024年7月24日閲覧。
  6. ^ a b 犬山イヌコ”. タレントデータバンク (2017年3月28日). 2024年7月24日閲覧。
  7. ^ ナイロン100℃・Member 内「犬山イヌコ」”. ナイロン100℃. 2019年8月12日閲覧。
  8. ^ 布川郁司「第7章 欠落こそが才能なのだ! 成否を分ける声のキャスティング」『クリィミーマミはなぜステッキで変身するのか? 愛されるコンテンツを生むスタジオの秘密』日経BP社、2013年12月24日、151-152頁。ISBN 978-4-8222-4992-2 
  9. ^ 布川郁司「CHAPTER 2 「匂い」こそが、良い企画の条件である 好奇心がなければ企画もない」『「おそ松さん」の企画術 ヒットの秘密を解き明かす』集英社、2016年7月31日、72-73頁。ISBN 978-4-08-786072-6 
  10. ^ 読売演劇大賞:表彰・コンクール(文化・スポーツ・国際)のお知らせ:会社案内サイト「読売新聞へようこそ」
  11. ^ ノッキンオン・ロックドドア 第6話”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 2023年9月8日閲覧。
  12. ^ 「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シーズン2放送、キャストに浜野謙太、渡辺大知ら”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月22日). 2024年3月22日閲覧。
  13. ^ 妻、小学生になる。:オリジナルストーリー「ヤコ、ショウがクセになる。」配信 小椋梨央がドラマ初主演”. まんたんウェブ (2022年2月4日). 2022年2月4日閲覧。
  14. ^ TVer『潜入捜査官 松下洸平』相関図”. TVer『潜入捜査官 松下洸平』公式サイト. TVer. 2023年9月5日閲覧。
  15. ^ グミ・チョコレート・パイン”. Movie Walker. KADOKAWA. 2017年4月3日閲覧。
  16. ^ 映画『[PERFECT DAYS』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2023年12月22日閲覧。
  17. ^ Member/犬山イヌコ”. ナイロン100℃. 2024年2月25日閲覧。
  18. ^ “KERAが“全員がメインキャスト、みたいな”出演者と届ける「世界は笑う」に瀬戸康史ら”. ステージナタリー (ナターシャ). (2022年4月4日). https://natalie.mu/stage/news/472532 2022年4月19日閲覧。 
  19. ^ “KERA CROSSラストは新作「骨と軽蔑」出演は宮沢りえ・鈴木杏ら7名の女優たち”. ステージナタリー (ナターシャ). (2023年9月28日). https://natalie.mu/stage/news/542727 2023年9月28日閲覧。 
  20. ^ KERA×緒川たまきの演劇ユニット・ケムリ研究室が『ベイジルタウンの女神』再演~古田新太、坂東龍汰、藤間爽子らが新たに参加”. SPICE. イープラス (2024年11月6日). 2024年11月6日閲覧。
  21. ^ みどりのマキバオー”. ぴえろ公式サイト. 2016年5月16日閲覧。
  22. ^ キャラクター紹介”. ポケットモンスター. 小学館プロダクション. 2020年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月27日閲覧。
  23. ^ スタッフ&キャスト”. シャーマンキング. 2016年6月27日閲覧。
  24. ^ 『アニメージュ』2009年3月号、徳間書店、2009年3月、127頁。 
  25. ^ スタッフ・キャスト”. ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2 デコロラアドベンチャー. あにてれ:テレビ東京. 2021年4月2日閲覧。
  26. ^ スタッフ・キャスト”. ポケットモンスター エックスワイ:あにてれ. テレビ東京. 2017年1月29日閲覧。
  27. ^ スタッフ・キャスト”. あにてれ ポケットモンスター XY&Z. テレビ東京. 2017年1月29日閲覧。
  28. ^ STAFF&CAST”. TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』. 2017年4月3日閲覧。
  29. ^ スタッフ・キャスト”. あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン. テレビ東京. 2016年10月23日閲覧。
  30. ^ 『ポケットモンスター』TVアニメ新シリーズ、ロケット団が今作も続投! 声優の林原めぐみさん・三木眞一郎さん・犬山イヌコさんからコメント到着”. アニメイトタイムズ (2019年10月25日). 2019年10月27日閲覧。
  31. ^ 岡部文都子(編)『アニメディア』2019年12月号、学研プラス、2019年10月9日、32頁。 
  32. ^ スタッフ・キャスト”. ポケットモンスター. テレビ東京. 2022年12月23日閲覧。
  33. ^ CAST”. TVアニメ『シャーマンキング』公式サイト. 2020年12月23日閲覧。
  34. ^ 『ポプテピピック』第3話のキャスト発表 『ポケモン』大谷育江&犬山イヌコ、『呪術廻戦』榎木淳弥&内田雄馬コンビ”. ORICON NEWS (2022年10月16日). 2022年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年10月16日閲覧。
  35. ^ ねずみ物語~ジョージとジェラルドの冒険~”. マッドハウス. 2023年5月20日閲覧。
  36. ^ 小林賢太郎のアニメ「カラフル忍者いろまき」、声優に清水葉月&犬山イヌコ”. ステージナタリー. ナターシャ (2016年9月12日). 2016年9月12日閲覧。
  37. ^ 劇場版ポケットモンスター みんなの物語”. 2018年4月22日閲覧。
  38. ^ 「映画おしりたんてい」ゲストキャラ役に小林星蘭・犬山イヌコ・竹井亮介”. 映画ナタリー. ナターシャ (2020年3月26日). 2020年3月26日閲覧。
  39. ^ “「みどりのマキバオー」BD特典で原作最終話のレースを初アニメ化!犬山イヌコも胸熱”. マイナビニュース. (2022年6月13日). https://news.mynavi.jp/article/20220613-2367144/ 2022年6月13日閲覧。 
  40. ^ イベント「フォール・オブ・ドラゴン」を開催!”. グランブルーファンタジー. 2015年9月16日閲覧。
  41. ^ 【ジャンプ漫画】(cv:犬山イヌコ)凸凹コンビが街に潜む謎に挑む!?超新感覚アクション奇譚!『善鬼とトゲ吉』前編【ボイスコミック】”. ジャンプチャンネル(YouTubeチャンネル) (2022年5月15日). 2022年5月21日閲覧。
  42. ^ “名探偵ピカチュウの日本語吹替えは西島秀俊!”. 映画「名探偵ピカチュウ」公式サイト. https://meitantei-pikachu.jp/info/?page=2019/05/03/pikachu/ 2019年5月3日閲覧。 
  43. ^ ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷”. ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント. 2020年12月18日閲覧。
  44. ^ でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード”. ふきカエル大作戦!! (2022年1月21日). 2022年1月21日閲覧。
  45. ^ “いとうせいこうトリビュート『再建設的』参加アーティスト&収録曲公開”. ORICON NEWS (オリコン). (2016年7月20日). https://www.oricon.co.jp/news/2075335/full/ 2016年7月20日閲覧。 

外部リンク

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