浦臼町
北海道樺戸郡の町
浦臼町(うらうすちょう)は、北海道空知総合振興局管内にある町である。樺戸郡に属する。
うらうすちょう 浦臼町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(空知総合振興局) | ||||
郡 | 樺戸郡 | ||||
市町村コード | 01431-1 | ||||
法人番号 | 8000020014311 | ||||
面積 |
101.83km2 | ||||
総人口 |
1,582人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年11月30日) | ||||
人口密度 | 15.5人/km2 | ||||
隣接自治体 |
美唄市、樺戸郡新十津川町、月形町、空知郡奈井江町 石狩振興局:石狩郡当別町 | ||||
町の木 | サクラ | ||||
町の花 | ツツジ | ||||
浦臼町役場 | |||||
町長 | 川畑智昭 | ||||
所在地 |
〒061-0692 北海道樺戸郡浦臼町字ウラウスナイ183-15(字浦臼内183-15) 北緯43度25分50秒 東経141度49分08秒 / 北緯43.43047度 東経141.81878度座標: 北緯43度25分50秒 東経141度49分08秒 / 北緯43.43047度 東経141.81878度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
町名の由来
編集町内を流れる浦臼内川のアイヌ語名に由来するとされているが諸説あり、アイヌ語研究者の山田秀三は「ウラユシナイ(uray-us-nay)」(簗・多い・川)から、とする説を支持している[1]。このほか、語尾が同様に川を表す「ペッ(pet)」に置き換わった「ウラユシペッ(uray-us-pet)」からと紹介されることもあるが[1]、山田は幕末の探検家・松浦武四郎の記録や古い小地名における「ウラウスナイ」「ウラウシナイ」に記載から、懐疑的に見ている[1]。
このほか永田方正による「ウラシナイ(uras-nay)」(笹・川)からのという説があるが[2]、山田はこれについても、道内諸地に「ウラシ」由来の地名がある(例:浦士別など)ため、混合したのではないか、とみている[1]。
地理
編集北海道空知総合振興局管内のほぼ中央に位置し、西部は隈根尻山などの樺戸連山が南北に走る。市街地は石狩川右岸にあり、周辺部は水田がひろがる。
- 山 : 隈根尻山、樺戸山、浦臼山、鳥越山、天狗鼻
- 河川 : 石狩川、樺戸境川、浦臼内川、黄臼内川、滝田川、於札内川、札的内川、晩生内川
- 湖沼 : ピラ沼、トイ沼、浦臼沼、鶴沼、新沼、月沼、東沼、西沼、ウツギ沼
隣接している自治体
編集歴史
編集- 縄文時代より栄えた。
- 1807年(文化4年): 近藤重蔵は、浦臼で探索。
- 1887年(明治20年): 樺戸集治監の囚人達によって、月形 - 晩生内(おそきない)間の道路開削。入植開始。
- 1893年(明治26年): 聖園教会の開設。
- 1897年(明治30年): 坂本直寛が開拓の為、移住する。
- 1899年(明治32年)5月27日 : 浦臼村、月形村(現月形町)より分立
- 1909年(明治42年): 二級町村制施行
- 1951年(昭和26年)4月1日 : 奈井江町の一部を編入(三軒屋)。同日、キナウスナイの一部を奈井江町へ編入
- 1960年(昭和35年)9月1日 : 町制施行「浦臼町」
- 1998年(平成10年): ウラウスリゾート開発公社特別清算
- 1999年 : 開基百年
- 2003年 : 中空知地域合併協議会設置
経済
編集浦臼町は北海道内では数少ないコンビニエンスストアが出店していない自治体であったが、2019年(令和元年)6月1日に「ローソン浦臼町店」が開店しコンビニエンスストア空白地帯が解消された[3][4]。
産業
編集- 農業:米、花卉、メロン、ばれいしょ、アスパラガス、ぼたんそば、ブドウ(ワイン用)
立地企業
編集- 神内ファーム21株式会社
- 有限会社鶴沼ワイナリー
- 北海道ワイン株式会社加工用果樹試験研究センター
農協
編集- ピンネ農業協同組合(JAピンネ)浦臼支所
金融機関
編集- 北門信用金庫浦臼支店
郵便局
編集- 浦臼郵便局(集配局)
- 晩生内郵便局
- 鶴沼郵便局
宅配便
編集公共機関
編集警察
- 滝川警察署
- 浦臼駐在所、晩生内駐在所
消防
- 砂川地区広域消防組合奈井江・浦臼支署(奈井江町)
姉妹都市・提携都市
編集国内
地域
編集人口
編集浦臼町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 浦臼町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 浦臼町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
浦臼町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
編集2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[5]。
- 浦臼町 - 字なし区域
教育
編集- 中学校
- 小学校
交通
編集鉄道
編集廃止された鉄道路線
編集- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
バス
編集かつてはジェイ・アール北海道バス(石狩線)が町内で運行しており、同社撤退後は一部路線を浦臼町のほか北海道中央バス(滝川営業所)が承継したもののこちらも撤退している。
- 浦臼町営バス
- 美唄自動車学校
タクシー
編集- 美唄圏エリア
道路
編集名所・旧跡・観光スポット
編集- 札的沢大滝
- 美浦渡船[8]
- 鶴沼公園
- 浦臼町自然休養村センター/浦臼町温泉保養センター
- 浦臼神社
- 東洋一の鶴沼ワイナリー(ワイン用葡萄畑の作付け面積・収穫量が日本一)
- 坂本龍馬家の墓(往時の龍馬ゆかりの人々が眠る)
- いこいの森公園(樺戸連山が一望、野生小動物の鑑賞が出来る)
- カタクリとエゾエンゴサクの群生地浦臼神社
- 浦臼郷土資料館(蝦夷地開拓の夢を抱いた幕末のヒーロー龍馬に触れることが出来る)
- 恋人の聖地(石造り倉庫「蔵」)
- 田園空間博物館農機具展示場 (歴史的農機具展示施設)
- 山口誓子(俳人)の句碑
- 日本キリスト教会聖園教会(明治26年に浦臼に入植した、武市瑞山の親戚武市安哉が設立した教会。)
イベント・祭事・催事
編集- 浦臼夏祭り
- ワインの里フェスティバルin 浦臼
- ぼたんそば収穫祭 in 浦臼
出身者
編集ウラウスリゾート問題
編集- 第三セクターの「ウラウスリゾート開発公社」に関係する一連のスキャンダルと倒産劇。
- バブル期に大規模なリゾート開発が計画され、ウラウスリゾート開発公社が設立された。バブルがはじけたにもかかわらずある程度造成が進んだ。
- しかし1992年、富士銀行(現みずほ銀行)赤坂支店不正融資事件が発覚。逮捕された人物がウラウスリゾートに深く関わり、またリゾート計画そのものが事件と関与していることが国会でも取り上げられ、工事が中断。
- 1998年、開発公社は135億円の負債を抱え、札幌地方裁判所滝川支部に特別清算を申し入れ、倒産。
脚注
編集- ^ a b c d 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、48-49頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ “アイヌ語地名リスト イチャ~エリ P11-20”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “コンビニゼロの樺戸郡浦臼町に「ローソン」が6月1日出店”. リアルエコノミー (2019年4月27日). 2019年6月6日閲覧。
- ^ “新店情報”. ローソン. 2019年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月6日閲覧。
- ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課『平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日 。2017年5月20日閲覧。※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ^ a b “令和4年10月からの浦臼町地域公共交通のお知らせ”. 浦臼町 (2022年8月12日). 2022年10月26日閲覧。
- ^ “月形⇔浦臼(札沼線バス月形浦臼線 かばと~る号)”. 月形町. 2022年10月26日閲覧。
- ^ 2011年3月26日、北海道道1159号美唄浦臼線が全線開通したのに伴い、同年の9月25日限りで廃止された。
関連項目
編集外部リンク
編集- 浦臼町
- 浦臼町に関連する地理データ - オープンストリートマップ