日本アルプス

本州の中部地方にある山脈の総称

日本アルプス(にほんアルプス)または中部山岳(ちゅうぶさんがく)とは、本州中部地方にある以下の3つの山脈の総称である。

日本アルプス
北アルプス(左最奥)・中央アルプス(左)・
南アルプス(右)
所在地 日本の旗 日本 新潟県富山県山梨県長野県岐阜県静岡県
位置 北緯35度47分0秒 東経137度48分0秒 / 北緯35.78333度 東経137.80000度 / 35.78333; 137.80000座標: 北緯35度47分0秒 東経137度48分0秒 / 北緯35.78333度 東経137.80000度 / 35.78333; 137.80000
最高峰 北岳(3,193 m
延長 200 km
40 km
日本アルプスの位置(日本内)
日本アルプス
日本アルプス (日本)
プロジェクト 山
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概要

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上高地に設置されている「日本アルプスの父」と呼ばれるウォルター・ウェストン

1881年に刊行された『日本案内』の中で、飛彈山脈を調査したイギリス人鉱山技師ウィリアム・ゴーランドが、ヨーロッパアルプス山脈に因んで、そこから見える山脈、周辺含めて「日本アルプス」と紹介したのがこの名前の由来である。後に小島烏水が飛騨山脈を「北アルプス」、木曽山脈を「中央アルプス」、赤石山脈を「南アルプス」とした。

一般に「日本アルプスの父」とまで呼ばれるイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンは、自身が盛んに日本アルプスに登り、また、ヨーロッパにも日本アルプスの名を紹介した。上高地にはウェストン碑があり、また毎年ウェストン祭が行われている。ウェストンは、南信州の天竜川周辺、南アルプスにも足跡を残している。

このように、アルプスと言う名前はイギリス人による命名であるが、山梨県南アルプス市の市名に見られるように、現在では日本固有の名前を押しのけるほどの影響力を持つようになっている。しかしながら、平成の大合併で出来た『南アルプス市』の市名については、反対意見も多かった。

アルプス山脈より緯度で南に位置し高度も低いため氷河の分布は非常に限定的であるが、森林相と高山植物は豊富である。これらの山の上部は森林限界で積雪期には、はっきりとした白い山容が見られる。


2年に一度、日本海側の富山湾から日本アルプスを縦断して、太平洋側の駿河湾までの約420kmを1週間以内に走破するトランスジャパンアルプスレースという競技が行われている。

覚え方としては『赤い木が飛んだ』などがある(赤=赤石、木=木曽、飛=飛騨)。

関連画像

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その他の日本のアルプス

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脚注

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注釈

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  1. ^ 山域が比較的広く、2,600m圏の高峰を含め、2,000m級の山々が多数連なっていることから、この山域の山小屋関係者などが「東アルプス」と称している(当該記事も参照)。

出典

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  1. ^ 世界大百科事典 第2版「朝日山地」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
  2. ^ デジタル大辞泉沼津アルプス」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
  3. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「鈴鹿山脈」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
  4. ^ デジタル大辞泉大和アルプス」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
  5. ^ 北川淳一郎『四国アルプス』伊予史籍刊行会、1925年7月12日、「四国アルプスの巻頭に」より。
  6. ^ 松山商工会議所「東温アルプス登山」より(2015年9月29日閲覧)。
  7. ^ 九州アルプス商工会「九州アルプスとは?」より(2015年9月29日閲覧)。
  8. ^ 天草宝島観光協会「観海アルプスルート」より(2015年9月29日閲覧)。
  9. ^ 世界大百科事典 第2版「八重岳」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。

参考文献

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関連項目

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