最高峰
最も高い山
最高峰(さいこうほう)とは、ある大陸・島や地方、国などで最も高い山に対する呼称である。例えば世界の最高峰はエベレスト山(8848m)、日本の最高峰は富士山の剣ヶ峰(3776m)である。七大陸最高峰、各都道府県の最高峰など、テーマを決めて最高峰の完登に挑戦する登山者も少なくない。
転じて、ある一群の中で最高のものの意にも使用される。
最高峰が明確に決定できない場合
編集以下のような理由から、対象とする地域の最高峰が明確に決定できず、複数の説が存在する場合や議論の元となる場合がある[1]。
- 最高峰周辺において境界線が決定されていない、または係争中である場合。
- 対象地域の最高地点が山頂ではなく山の中腹にある場合。必ずしも最高地点=最高峰であるとは限らない。
- 最高峰が名称のつけられていない小ピークである場合。
- 大陸または島の最高峰で、その大陸または島本体(いわゆる本土)よりも高い山が周辺の諸島に存在している場合。
1.の例
2.の例
- 大阪府の最高地点は金剛山の中腹にある1056m地点である。最高峰を山頂に限ると大和葛城山(959m)である。
- 秋田県の最高地点は鳥海山の中腹にある1775m地点である。最高峰を山頂に限ると秋田駒ケ岳(1637m)である。
3.の例
- 和歌山県の最高峰は護摩壇山(1372m)とされてきたが、その約700m東にあるピークが1382mで、より高いことがわかった。このピークは2009年3月に「龍神岳」と命名されるまで永らく名称がつけられていなかった。
4.の例
- オーストラリア大陸の最高峰はコジオスコ(2228m)であるが、その周辺の諸島まで含めた場合はニューギニア島のカルステンツ・ピラミッド(4884m)である。詳細は「七大陸最高峰」を参照。