北門駅 (嘉義市)
阿里山森林鉄路の駅
北門駅(ほくもん-えき,ベイメンえき)は、台湾嘉義市東区にある阿里山森林鉄路阿里山線の駅。1910年(明治43年)に「北門驛」として開業した。ベニヒを利用した日本統治時代の初代駅舎が復元・修復された後に市の古跡に指定され、2023年の駅舎移転まで現役であった。
北門駅 | |
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駅舎 | |
北門 ベイメン Beimen | |
所在地 | 台湾嘉義市東区林森里共和路428号 |
所属事業者 | 阿里山森林鉄路(林務局) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 単式ホーム1面1線 |
開業年月日 | 1910年10月1日 |
乗入路線 | |
所属路線 | ■阿里山線 |
駅番号 | 361 |
キロ程 | 1.6 km(嘉義起点) |
◄嘉義 (1.6 km) (9.2 km) 鹿麻産► |
北門駅 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 北門車站 |
簡体字: | 北门车站 |
拼音: | Běimén Chēzhàn |
通用拼音: | Běimén Chejhàn |
注音符号: | ㄅㄟˇ ㄇㄣˊ ㄔㄜ ㄓㄢˋ |
発音: | ベイメン チャーヂャン |
台湾語白話字: | Pak-mn̂g Chhia-thâu(車頭) |
客家語白話字: | Pet-mùn Chhâ-theù(車頭) |
日本語漢音読み: | ほくもんえき |
英文: | Beimen Station |
北門駅と阿里山森林鉄道 | |
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中華民国 文化資産 | |
木造時計 | |
登録名称 | (古蹟)阿里山鐵路北門驛、 (文化景観)北門驛與阿里山森林鐵道 |
種類 | (古蹟)駅、 (文化景観)農林漁牧 |
等級 | 県定古蹟、文化景観 |
文化資産登録 公告時期 | (古蹟)1998年4月30日[1] (文化景観)2011年2月16日[2] |
位置 | 中華民国(台湾) 嘉義市東区 |
歴史
編集- 1910年(明治43年)10月1日 - 竹崎までの平地区間開通とともに開業[3]。
- 1912年(大正元年) - 二萬坪駅まで延伸とともに木材輸送を本格化[1]
- 1918年(大正7年) - 貨車に客車を併結する形で旅客輸送開始[1][4]:頁13。
- 1933年(昭和8年) - 嘉義駅との間に栄町駅が、湾橋駅との間に盧厝駅・崎下駅が開業(1944年まで)[5]。
- 1973年 - 新駅舎供用[6]。旧駅は貨物輸送および車両整備拠点となる。
- 1998年
- 4月30日 - 旧木造駅舎が市の古蹟に指定。
- 5月16日 - 火災により旧駅舎の40%が焼失[4]:頁49。
- 11月 - 林務局嘉義林区管理処により旧駅舎復元。
- 2007年7月2日 - 前日で新駅舎の営業を終了し、この日より旧駅舎で営業再開[7]。
- 2009年3月 - 前年に運営権を獲得した宏都阿里山公司が新駅舎跡に建設していたホテル「阿里山麗星北門大飯店」が完工[8]。
- 2010年3月24日 - 運営権が再度林務局に戻る[9]。
- 2013年6月28日 - 嘉義地方法院による判決でホテルの所有権が宏都阿里山公司から林務局に移転[10]。
- 2021年7月29日 - 台湾高等法院台南分院で宏都阿里山公司と林務局との和解が成立。北門駅のホテルを林務局が買い取ることで合意[11]。
- 2023年3月20日 - 駅リニューアルのため、一時営業を休止。
- 2023年12月26日 - 駅舎を元阿里山麗星北門大飯店内に移転しリニューアルオープン。
- 2024年9月3日 - 元阿里山麗星北門大飯店の修復や完成後の運営を行なう民間事業者をROT(Rehabilitate Operate Transfer)方式で募集開始。
駅構造
編集画像
編集-
時刻表と運賃表(2005年)
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改札口(二代目駅舎)
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ホーム
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黒部峡谷鉄道との姉妹提携締結記念石碑
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北門機廠
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修復された旧駅舎
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二代目駅舎跡に落成したホテル(現駅舎)
駅周辺
編集公的機関
編集- 嘉義市政府
- 嘉義地方法院
- 嘉義市政府文化局
- 行政院農業委員会林務局嘉義林区管理処
- 法務部調査局嘉義市調査站
学校
編集観光地
編集バス
編集系統 | 管轄 | 事業者 | 停留所 | 行先 | 備考 |
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66 | 嘉義市公車 | 嘉義県公車処 | 檜意森活村 | 嘉義駅後站(西口) - 大雅商圈 | |
101 | 嘉義県市区公車 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 塘興村 | |
102 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 松仔脚 | 通学用バス。平日運行 | |
106 | 嘉義県公車処 | 檜意森活村 | 嘉義駅 - 高鉄嘉義駅 | 台湾好行故宮南院線。停留所は文化中心付近 | |
6880 | 公路総局 | 員林客運 | 嘉義林務局 | 嘉義 - 西螺 | 民雄、大林、斗南経由。停留所は文化中心付近 |
7202 | 嘉義客運 | 文化中心 | 嘉義 - 北港 | 民雄、新港経由 | |
7203 | 嘉義客運 | 文化中心 | 嘉義 - 土庫 | 渓口経由 | |
7204 | 嘉義客運 | 文化中心 | 嘉義 - 渓口 | 民雄経由 | |
7217 | 嘉義客運 | 文化中心 | 嘉義 - 蒜頭 | 一部の便はzh:宏仁女中校門前の宏仁女中1站まで延長。 | |
7304 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 梅山 | 大林経由。一部の便は大林慈済医院まで延長運行。 | |
7305 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 檳榔宅 | 台斗坑、中庄、渓底寮、十四甲経由 | |
7309 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 国立中正大学 | 頭橋、民雄駅、豊収経由。一部の便は南華大学まで延長運行。 | |
7312 | 嘉義県公車処 | 北門 | 嘉義 - 渓心寮 | 停留所は檜意森活村と同一場所。 | |
7313 | 嘉義県公車処 | 北門 | 嘉義 - 渓心寮 | 松脚経由 | |
7315 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 瑞峰 | 一部の便は大林慈済医院まで延長運行。 | |
7316 | 嘉義県公車処 | 文化中心 | 嘉義 - 崙子 | 渓口経由 | |
7319 | 嘉義県公車処 | 北門 | 嘉義 - 番路 | 内埔経由。一部の便は黎明国小、塘下寮、嘉義市学区、霊厳寺まで延長運行。 | |
7321 | 嘉義県公車処 | 北門 | 嘉義 - 松脚 | 一部の便はzh:竹崎高中、嘉義市学区まで延長運行。 | |
7323A | 嘉義県公車処 | 北門 | 嘉義 - 梅山 | 竹崎経由。内埔まで延長運行。 | |
7323B | 嘉義県公車処 | 北門 | 嘉義 - 梅山 | 竹崎経由。竹崎高中まで延長運行。 | |
7700 | 台西客運、嘉義客運 | 文化中心 | 嘉義 - 斗六 | 頭橋、民雄経由 | |
7701 | 台西客運、嘉義客運 | 文化中心 | 嘉義 - 麦寮 | 頭橋、民雄、三畳渓(渓口)、大林、斗南、恵来厝、崙背経由 |
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c 阿里山鐵路北門驛 文化部文化資産局 国家文化資産網
- ^ 北門驛與阿里山森林鐵道 文化部文化資産局 国家文化資産網
- ^ 台湾総督府 (1910-09-29). “台湾総督府告示第122号”. 官報. 1910年10月14日 (第8196号 ed.). 大蔵省印刷局. p. 391 . "明治四十三年十月一日ヨリ嘉義廳下嘉義竹頭崎間鐵道運輸營業ヲ開始ス 其ノ哩程左ノ通" 国立国会図書館
- ^ a b 符宏仁建築師事務所 (2000-10). 嘉義市市定古蹟阿里山鐵路北門驛調查研究規劃. 嘉義市政府. ISBN 9570265906 國家圖書館 臺灣記憶
- ^ “公告”. 台湾総督府報 (第1815号 ed.). 國史館臺灣文獻館. (1933-05-21). p. 73 . "左ノ通停車場ヲ新設シ瓦斯倫機動車旅客ヲ取扱フ"
- ^ “北門火車站落成,今後由公路直達阿里山”. 臺灣民聲日報社 (國立公共資訊圖書館 數位典藏服務網). (1973年4月8日)
- ^ “阿里山鐵路民營化 嘉義北門車站今起停止營業”. 大紀元. (2007年7月2日)
- ^ “宏都麗星北門飯店完工”. 大紀元. (2009年12月2日)
- ^ “阿里山BOT案終止 宏都將據理力爭”. 中央通訊社 (大紀元). (2010年3月24日)
- ^ “爭北門車站營運權 林務局勝訴”. 自由時報. (2013年6月28日)
- ^ 林務局與宏都阿里山公司終結促參履約爭議 取得嘉義北門車站飯店之所有權
- ^ “檜意森活村佔地3.7公頃 28棟歷史建築彷彿來到日本”. ETToday 東森旅遊雲. (2012年11月9日)
- ^ “映画「KANO」のモデル 嘉義農林学校ゆかりの資料、鞍替えで再展示/台湾”. フォーカス台湾. (2016年9月8日). オリジナルの2016年9月9日時点におけるアーカイブ。