北本市(きたもとし)は、埼玉県の中東部に位置する

きたもとし ウィキデータを編集
北本市
北本市旗 北本市章
1965年8月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
市町村コード 11233-0
法人番号 7000020112330 ウィキデータを編集
面積 19.82km2
総人口 64,539[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 3,256人/km2
隣接自治体 桶川市鴻巣市比企郡川島町吉見町
市の木 サクラ
市の花 キク
市の歌 「北本市の歌」「北本音頭」
北本市役所
市長 三宮幸雄
所在地 364-8633
埼玉県北本市本町一丁目111番地
北緯36度01分37秒 東経139度31分49秒 / 北緯36.02689度 東経139.53019度 / 36.02689; 139.53019座標: 北緯36度01分37秒 東経139度31分49秒 / 北緯36.02689度 東経139.53019度 / 36.02689; 139.53019
北本市役所
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

北本市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 市外局番:048(市内全域、熊谷MA)
ウィキプロジェクト

人口は約6万5千人。江戸幕府による宿駅整備以前の1602年慶長7年)までは中山道宿場鴻巣宿があったことが地名の由来である。1971年(昭和46年)市制施行。

地理

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北本市中心部周辺の空中写真。2021年4月15日撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

隣接自治体との関係

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鴻巣市
北部および東部で接している。鴻巣市が本市東部を覆うような形で接している。高崎線国道17号旧中山道埼玉県道164号鴻巣桶川さいたま線)などで結ばれており、また、北本駅が鴻巣市境に近接している為、住宅地や市街地が一部市境にまたがって存在するほか、鴻巣市に所在する鴻巣警察署の管轄内であり、電話番号の単位料金区域でも同じ熊谷MAに属し市内扱いであるなど、北本市にとって最も密接な市である。鴻巣市の南西部および南東部(常光地区)の住民は北本駅を利用、北本市北部(深井地区など)の住民は鴻巣駅を利用することがある。また、鴻巣市のコミュニティバス「フラワー号」の馬室コース・常光コースが北本駅まで乗り入れており、北本市内にもバス停が設置されている。なお、現在の鴻巣の街の基となった鴻巣宿は現在の北本市域から移設されたものである。
桶川市
南部で接している。高崎線や国道17号、旧中山道(埼玉県道164号鴻巣桶川さいたま線)などで結ばれている。本市南部(二ツ家地区など)の住民は桶川駅を利用することがある。
比企郡吉見町
西部で接している。市町境の荒川荒井橋および高尾橋冠水橋)が架橋されている。
比企郡川島町
南西部で接している。荒川で隔てられており、本市と川島町を直接結ぶ道路が存在しない為、移動には吉見町または桶川市を経由する必要がある。

地理と災害

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住宅情報誌『SUUMO』が2020年10月に発表した「災害に強い街」ランキングで、北本市は1都3県の184市区のうち3位であった。この順位は公益財団法人地盤工学会関東支部が、自然災害発生頻度と被害人口に、ハード・ソフト対策の充実度を掛け合わせ算出した、自然災害に対する独自のリスク指標「GNS」に基づいており、北本市が大宮台地にあり、地盤が固く標高が比較的高いことが高順位の要因にあげられている。一方、浄水関係施設の耐震化率などのライフラインが他市より劣っていることがGNSで判明したため、市は改善を検討しているという(1位は所沢市、2位は和光市[1]

歴史

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沿革

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北本町の町制施行祝賀パレード。北本中学校の校庭にて。
 
北本市役所旧庁舎

市名の由来と経緯

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本宿歩道橋
  • 中山道宿場鴻巣宿1602年慶長7年)に市宿新田(現在の鴻巣市)に移転し[5][6]、以後本(元)鴻巣村と呼ばれるようになった。それが転じて本(元)宿村となる。明治時代に入り、同一郡内に本(元)宿村がもう一つ存在(現・さいたま市桜区南元宿)したため、北本宿村に改められた[7]1889年明治22年)に周辺村との合併により中丸村となり、旧北本宿村は中丸村大字北本宿となった[8]
  • その後、1928年昭和3年)に高崎線の本宿信号場が駅に昇格した際に、所在地が大字北本宿であることから北本宿駅となり、1943年(昭和18年)に中丸村と石戸村が合併した際に、両村の最寄り駅である北本宿駅の名を採り、北本宿村が成立した。
  • 1959年(昭和34年)の町制施行と同時に自治体名を改称し、北本宿の宿を抜いて北本とした。旧中山道本宿交差点にある北本宿の碑や一部の地名辞典などで江戸時代の宿場町と記されるなど、北本という宿場があったかのような誤解が生じる要因となっている。
  • 1971年(昭和46年)の市制施行に先駆け、町内を発祥の地とし、信仰の拠点を置く解脱会関係者を中心として解脱市として市制施行する提案がなされたが実現せず、北本のまま市制施行し現在に至る。

北本町成立までの経過

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北本宿村が町制施行と改称を経て北本町となるまでの経過については、資料により記載内容が異なる。

北本宿村の廃止日を11月3日とするもの
11月3日に北本宿村が町制施行して北本宿町となり、即日改称して北本町となったという記述である。これは埼玉県の告示や官報、現北本市の例規などに記載されている。
北本宿村の廃止日を10月31日とするもの
まず10月31日に北本宿村が改称し北本村となり、その後11月3日に町制施行して北本町となったという記述である[3]。これは複数の地名辞典などに記載されている。

人口

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2004年に総人口が70,719人となってピークを迎えた。それ以降は年々減少傾向にある。2017年現在6万6千人の市となっている。消滅可能性都市の一つに挙げられている。

 
北本市と全国の年齢別人口分布(2005年) 北本市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 北本市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
北本市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 31,699人
1975年(昭和50年) 46,632人
1980年(昭和55年) 50,888人
1985年(昭和60年) 58,114人
1990年(平成2年) 63,929人
1995年(平成7年) 69,929人
2000年(平成12年) 69,524人
2005年(平成17年) 70,126人
2010年(平成22年) 68,884人
2015年(平成27年) 67,409人
2020年(令和2年) 65,201人
総務省統計局 国勢調査より


行政

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市長

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歴代市長

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市議会

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  • 定数:20人
  • 任期:2023年5月1日 - 2027年4月30日[9]

広域行政

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一部事務組合
  • 埼玉中部環境保全組合 : 鴻巣市(吹上地区を除く)・吉見町とともに、吉見町大串にてごみ処理を行っている。また、今後は、鴻巣市郷地に新施設を建設し、鴻巣市吹上地域を含む2市1町で使用する方針。
  • 北本地区衛生組合 : 鴻巣市、久喜市(旧南埼玉郡菖蒲町の区域)、吉見町とともにでし尿処理を行っている。
  • 埼玉県央広域事務組合 : 鴻巣市、桶川市とともに消防、火薬類取締法液化石油ガス法高圧ガス保安法に基づく事務(埼玉県央広域消防本部)、火葬場・葬祭場(県央みずほ斎場)運営を行っている。
地方公営企業
  • 桶川北本水道企業団 : 桶川市とともに上水道事業及び下水道使用料徴収業務を行っている。
協議会
  • 埼玉県央地域まちづくり協議会:鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町で構成している。

消防

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警察

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  • 鴻巣警察署(鴻巣市)
    • 北本交番 (本宿2丁目8番地)
    • 北本駅前交番 (中央2丁目172番地)
    • 二ツ家交番 (二ツ家1丁目380番地2)

経済

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企業

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農業

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ホテル

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  • ザ・セレクトン北本駅前
  • 北本天然温泉 ハナホテル北本

姉妹都市・提携都市

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国内

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地域

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郵便

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郵便番号は市内全域が上三桁は364。

健康

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  • 平均年齢:40.3歳(男 = 39.6歳、女41.0歳)

施設

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県の施設
 
北本県土整備事務所
市の施設
 
体育センター
  • 体育センター
  • 野外活動センター
  • 健康増進センター
  • 知的障害者通所授産施設あすなろ学園
  • 心身障害児通園訓練施設こども療育センター
  • 総合福祉センター
  • 市民交流プラザ
  • 中央公民館
  • 中央図書館
  • 南部学習センター(南部公民館)
  • 中央地域学習センター(東部公民館)
  • 西部学習センター(西部公民館)
  • 東間深井学習センター(北部公民館)
  • 中丸学習センター(中丸公民館)
  • 公団地域学習センター(学習センター)
  • 東地域学習センター(勤労福祉センター)
  • 本町西高尾学習センター(コミュニティセンター)
  • 児童館
  • 本宿子育て支援センター
  • 北本駅子育て支援センター

公園

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北本総合公園
  • 北本総合公園
  • 北本中央緑地 - 高崎線沿線で唯一の雑木林
  • 宮内緑地公園
  • 中丸緑地公園
  • 自然観察公園
  • 北本水辺プラザ公園
  • 高尾さくら公園
  • 子供公園
  • 天神下公園

 中丸公園

教育

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幼稚園
  • 森の詩幼稚園
  • 石戸幼稚園
  • 北本中央幼稚園
  • 北本東幼稚園
  • 北本みなみ幼稚園
  • 北本幼稚園
  • せきね幼稚園
  • ふじ幼稚園
  • みなみ第二幼稚園
保育所
  • 北本市立栄保育所
  • 北本市立中央保育所
  • 北本市立東保育所
  • 北本市立深井保育所
  • 共同保育所
  • 中丸保育園
  • 鈴や保育室
  • 高尾保育園
小学校
中学校
専修学校
高等学校

電話番号

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市外局番は市内全域「048」。市内局番が「5XX」の地域との通話は市内通話料金で利用可能(熊谷MA)。収容局は鴻巣局、鴻巣北本局。「5xx」から始まる市内局番は本市のほか、鴻巣市行田市羽生市熊谷市深谷市大里郡寄居町で使用されている。

交通

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鉄道路線

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北本駅(東口)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
  高崎線上野東京ライン  湘南新宿ライン

※市北部(深井地区など)では鴻巣駅、市南部(二ツ家地区など)では桶川駅を利用することがある。北本駅と桶川駅の間の二ツ家地区(圏央道予定区間の交点付近)に新駅を設置する計画(請願駅)があったが、財政負担が大きいことから計画の是非を市民に問う住民投票2013年12月15日に実施され[10]、その結果反対票が賛成票を大幅に上回ったため北本市は計画を撤回し、JR東日本への要望書提出は行わないことになった[11][12][13]

バス

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路線バス
コミュニティバス
北本市ではコミュニティバスの運行は行っていないが、隣接自治体のコミュニティバスの一部路線が北本市内を経由している。
  • 鴻巣市コミュニティバス「フラワー号
    • 馬室コース(鴻巣駅西口 - 馬室 - 松原 - 北本駅西口)
      北本駅西口まで乗り入れており、北本市内の西高尾地区にもバス停が設置されている。
    • 常光コース(鴻巣駅東口 - 常光 - 北本駅東口)
      北本駅東口まで乗り入れており、北本市内の宮内地区・北本地区にもバス停が設置されている。
  • 桶川市市内循環バス「べにばなGO
    • 東西循環コース
      北本市南部を経由しており、北本市内の下石戸上地区にもバス停が設置されている。
  • かつては吉見町の循環バスも乗り入れていたが、北本市内乗り入れの有無を問わず全路線が廃止された。

道路

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高速道路
圏央道が市内南部を通過しているが、市内にはインターチェンジは設置されていない。隣接する桶川市内に桶川北本IC桶川加納ICが設置されている。
そのほか、首都高速埼玉大宮線与野出入口関越道東松山IC東北道久喜IC加須ICなどの利用も上げられる。
加えて、将来新大宮上尾道路が建設され、市内にもインターチェンジが設置される予定。
一般国道
県道
主な市道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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石戸蒲ザクラ
  • 石戸城跡
  • 東光寺
  • 城ヶ谷堤 - 桜の名所
  • 阿弥陀堂
  • 高尾宮岡の景観地 - 埼玉県の「緑のトラスト保全地」に指定
  • デーノタメ遺跡
  • 解脱会御霊地
  • 真福寺(石戸両大師)
  • 北本まつり
  • 学校給食歴史館 - 日本で唯一とされる日本の学校給食に関する資料館[15]。公益財団法人埼玉県学校給食会が運営[16]
  • 北本天然温泉 - 楽市楽湯、湯楽の里

出身著名人

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その他

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脚注

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  1. ^ 「災害に強い街」1位は所沢 ベスト3、埼玉が独占 Yahoo News 2021年3月14日
  2. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』319頁。
  3. ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1422頁。
  4. ^ 図典 日本の市町村章 p72
  5. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』855頁。
  6. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1013-1015頁。
  7. ^ 北本の地名の起こり”. 埼玉県北本市. 2017年10月30日閲覧。
  8. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』632頁。
  9. ^ 任期満了日一覧”. 埼玉県庁 (2021年3月11日). 2021年11月17日閲覧。
  10. ^ 広報きたもと12月号特別号「新駅建設の賛否を問う住民投票が行われます」を発行しました - 北本市2013年11月29日
  11. ^ 住民投票データ 平成25年12月15日執行・北本市における新駅建設の賛否を問う住民投票結果 - 北本市2013年12月15日
  12. ^ 北本市における新駅建設の賛否を問う住民投票の開票結果を受けて[12月16日] - 北本市2013年12月16日
  13. ^ 「無駄遣い」圧倒的多数 埼玉・北本市住民投票 市費で新駅「ダメ」 - 東京新聞2013年12月16日朝刊
  14. ^ 埼玉新聞 2017年8月4日朝刊13面
  15. ^ 世界にひとつだけの学校給食博物館 - 北本市観光協会(2014年1月30日). 2018年11月10日閲覧。
  16. ^ 学校給食歴史館 - 公益財団法人 埼玉県学校給食会 .2018年11月10日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 

外部リンク

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行政
観光