八田町 (名古屋市)
名古屋市中川区・中村区の地名
八田町(はったちょう)は、愛知県名古屋市中川区および中村区の町名。丁番を持たない単独町名である。住居表示未実施[WEB 5]。現在3つの小字(字下長草・長田・屋敷添)が設置されている[WEB 6][WEB 7][注釈 1]。
八田町 | |
---|---|
JR八田駅 駅舎 | |
北緯35度8分49.71秒 東経136度51分11.04秒 / 北緯35.1471417度 東経136.8530667度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 愛知県 |
市町村 | 名古屋市 |
区 |
中川区 中村区 |
町名制定[1] | 1921年(大正10年)8月22日 |
人口 | |
• 合計 | 940人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号[WEB 2][WEB 3] |
454-0877(中川区) 453-0000(中村区) |
市外局番 | 052 (名古屋MA)[WEB 4] |
ナンバープレート | 名古屋 |
地理
編集名古屋市中川区八田町は区北部に位置し、東は柳森町・万町、西は岩塚町・花池町・柳瀬町、南は高畑五丁目・上高畑二丁目に接する。中村区八田町は区南部に位置し、北は並木二丁目・烏森町に接する。
中村区側はJR関西本線 八田駅、近鉄名古屋線 近鉄八田駅を含む鉄道敷地部分に存在する。
字一覧
編集八田町とその前身である愛知郡八田村の小字は以下の通り[2][3][WEB 6][WEB 7]。以下の表において、
- 消滅した字については背景色 で示す。
- 現存する小字のうち中村区に所在するものには★を、中川区に存在するものには■を付した。
- 括弧内には読みを示す。
字 | 字 |
---|---|
江戸免(えどめん) | 上長草(かみながくさ) |
五反田(ごたんだ) | 下長草(しもながくさ)■ |
僉議(せぎ) | 長田(ちょうだ)★ |
屋敷添(やしきぞえ)★ |
歴史
編集町名の由来
編集愛知郡八田村を前身とする。『尾張国地名考』では、正しい表記は「治田(はりた)」であり、高畑の北に位置するので開拓の時に「治田」「高畑」と対にして名付けられたとしている[4][5]。また湿地を意味する「やだ」に「八田」を当てたとの説もある[5]。
行政区画の変遷
編集- 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制施行・合併に伴い、愛知郡柳森村大字八田となる[1]。
- 1906年(明治39年)5月10日 - 合併に伴い、常磐村大字八田となる[1]。
- 1921年(大正10年)8月22日 - 名古屋市中区へ編入し、同区八田町となる[1]。
- 1930年(昭和5年)6月20日 - 中区八田町字江戸免の一部を同区花池町3丁目・柳瀬町1丁目から3丁目に、字上長草の一部を花池町1丁目および2丁目に、字五反田の一部を花池町1丁目から3丁目・柳瀬町1丁目および2丁目に、字下長草の一部を花池町1丁目から3丁目・八田本町・柳瀬町1丁目および2丁目にそれぞれ編入[6]。同時に中区八田町字僉議・長田・屋敷添の各一部で小字を廃止し同区八田町とする[6]。八田区画整理組合の換地処分による(愛知県告示842号)。
- 1931年(昭和6年)11月15日 - 一部を柳瀬町へ編入[1]。
- 1932年(昭和7年)4月1日 - 一部を花池町・柳瀬町へ編入[1]。
- 1937年(昭和12年)10月1日 - 行政区変更に伴い、中川区所属となる[1]。
- 1944年(昭和19年)2月11日 - 一部が中村区へ編入され、同区八田町が成立[1][7]。
- 1977年(昭和52年)5月15日 - 中村区八田町字長田の一部を同区並木二丁目・烏森町6丁目へ編入[8]。
- 1980年(昭和55年)
- 1982年(昭和57年)8月29日 - 中川区高畑町の一部を同区八田町へ編入[1]。
世帯数と人口
編集2019年(平成31年)2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 1]。
区 | 町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|---|
中川区 | 八田町 | 508世帯 | 940人 |
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[WEB 8]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[WEB 9]。なお、小・中学校は学校選択制度を導入しておらず、番毎で各学校に指定されている。
区 | 町丁・字 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 |
---|---|---|---|---|
中川区 | 八田町 | 名古屋市立常磐小学校 名古屋市立野田小学校 |
名古屋市立長良中学校 名古屋市立一柳中学校 |
尾張学区 |
八田町字上長草 | 名古屋市立常磐小学校 | 名古屋市立長良中学校 | ||
八田町字下長草 |
施設
編集交通
編集鉄道
編集道路
編集- 愛知県道190号名古屋一宮線(八田街道)
その他
編集日本郵便
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 小字が設置されているのは八田町の一部のみ。
出典
編集WEB
編集- ^ a b “町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年2月20日). 2019年2月20日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “「愛知県名古屋市中村区八田町」の郵便番号”. NAVITIME. ナビタイムジャパン. 2022年2月27日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
- ^ “中川区の町名一覧”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2019年2月13日閲覧。
- ^ a b “名古屋市道路認定図”. 名古屋市. 2022年3月27日閲覧。「中村区八田町」のページを参考にした。
- ^ “市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ “平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年02月10日閲覧 (PDF)
書籍
編集- ^ a b c d e f g h i j k 名古屋市計画局 1992, p. 820.
- ^ 中川倶楽部 1971, p. 20.
- ^ 山田寂雀 1982, p. 105.
- ^ 名古屋市計画局 1992, p. 485.
- ^ a b 山田寂雀 1982, p. 104.
- ^ a b 中川倶楽部 1971, p. 50-51,62.
- ^ 名古屋市計画局 1992, p. 777.
- ^ 中村区制施行50周年記念事業実行委員会記念誌編集委員会 1987, p. 443.
- ^ 名古屋市計画局 1992, p. 818.
- ^ a b 名古屋市計画局 1992, p. 819.
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 23 愛知県、角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。全国書誌番号:89022577。
- 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、名古屋、1992年3月31日。 NCID BN08352481。全国書誌番号:93012879。
- 山田寂雀 編『中川区の歴史』愛知県郷土資料刊行会、名古屋〈名古屋区史シリーズ〉、08-01。ISBN 4871610039。 NCID BN00080366。全国書誌番号:83027745。
- 中川倶楽部 編『中川区の町名一覧』名古屋、08-01。
- 中村区制施行50周年記念事業実行委員会記念誌編集委員会 編『中村区誌 : 中村区制施行50周年記念』中村区制施行50周年記念事業実行委員会、名古屋、1987年10月。 NCID BN04490279。全国書誌番号:88015629。
関連文献
編集- 津田正生『尾張国地名考』愛知県海部郡教育会、名古屋、1916年8月。 NCID BN15614056 。
関連項目
編集外部リンク
編集ウィキメディア・コモンズには、八田町 (名古屋市)に関するカテゴリがあります。