関西線 (名古屋地区)

関西本線のうち東海旅客鉄道が運営する区間
関西本線 > 関西線 (名古屋地区)

本項では関西線(かんさいせん)とも呼ばれる関西本線(かんさいほんせん)のうち、東海旅客鉄道(JR東海)が管轄する愛知県名古屋市中村区名古屋駅から三重県亀山市亀山駅までの区間について記述する。

関西線 (名古屋地区)
シンボルマーク
紀勢本線・参宮線へ直通する快速「みえ」
紀勢本線参宮線へ直通する快速「みえ
基本情報
日本の旗 日本
所在地 愛知県三重県
種類 普通鉄道在来線幹線
起点 名古屋駅
終点 亀山駅
駅数 19駅
経由路線 関西本線
路線記号 CJ
開業 1890年12月25日 (133年前) (1890-12-25)
所有者 東海旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
運営者 東海旅客鉄道
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 59.9 km
軌間 1,067 mm狭軌
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 ATS-PT
最高速度 120 km/h
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概要

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愛知県から三重県北勢中勢地方を結ぶ。名古屋駅 - 四日市駅間では近畿日本鉄道(近鉄)の名古屋線と並走しており、近鉄との競争が激しい区間である。名古屋駅 - 河原田駅間は紀勢本線に付随する路線と化し、伊勢南紀方面に向かう快速特急が通過する一方で、河原田駅 - 亀山駅間は通勤・通学輸送に徹している。

全線複線でかつ四日市市の中心部にターミナル駅(近鉄四日市駅)を構える近鉄名古屋線に対し、JR関西本線は単線区間が多く残っている関係などで輸送力が低く、運行本数や所要時間の面で劣勢となっている。しかし、JR発足後の設備向上や一部複線化によってラッシュ時の増発が可能となり、快速「みえ」を設定するなどして近鉄に対抗している。運賃も特定区間運賃を設定して近鉄より安くなっており、輸送量はJR発足当時と比較して1999年ダイヤ改正後の時点で3倍の伸び率となっている[1]。名古屋駅 - 四日市駅間では日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車も運行される。1992年運輸政策審議会平成4年答申第12号では、名古屋駅 - 南四日市駅間を完全に複線化するという計画があり、1993年に一部区間が複線化された[1]が、それ以降は実施されていない。

路線データ

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沿線概況

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運行形態

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停車駅
日中1時間あたりの運行本数
種別\駅名 名古屋 四日市 河原田 亀山 本数
快速みえ   (無停車) →伊勢鉄道 1本
快速   (この間各駅停車) 1本
普通     2本
    →伊勢鉄道 1本

以下では、名古屋駅 - 亀山駅間の運行形態について解説する(2015年3月14日改正時点)[4]

この区間には伊勢鉄道伊勢線直通の快速みえ」と愛称なしの快速・区間快速・普通の4種別が設定されている。ほかに優等列車として伊勢鉄道伊勢線経由で名古屋駅と紀勢本線新宮駅紀伊勝浦駅とを結ぶ特急南紀」が1日に4往復運行されている。西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となる亀山駅以西(柘植伊賀上野方面)への直通定期列車は、2006年3月18日の急行かすが」の廃止を最後に運行されていない。

日中時間帯は1時間に4本(四日市駅 - 亀山駅間は1 - 2本)の運行である。その内訳は快速「みえ」と、名古屋駅 - 亀山駅間の快速(ただし、四日市駅 - 亀山駅間は例外なく各駅に停車)が1本ずつ、名古屋駅 - 四日市駅間の普通が2本である。「みえ」を除く普通・快速はほぼ全列車2両編成のワンマン運転列車番号の末尾がGの列車)である[5]。なお、ワンマン運転の場合において長島駅以西の無人駅あるいは日中有人駅(=早朝夜間および日中の窓口閉鎖時間帯)では原則車内精算を行う。ただし名古屋駅 - 弥富駅では2021年2月1日以降全ての駅に自動改札機が設置されているため車内精算は行わずホーム側の全てのドアが開き、駅収受となっている。

上りは平日のみ7 - 8時に亀山発の区間快速が3本運行されており、桑名駅で見るとピークとなる7時30分から8時30分では1時間あたり最大となる8本が運行されている。2006年3月18日改正で桑名発名古屋行きが新たに4本増発され、春田駅蟹江駅では22時台で5本運行されている。

下りは毎日19 - 22時の間には快速亀山行きが2006年3月18日から3本増発され5本の運行となり[1]、2009年3月14日に区間快速に変更されて現行ダイヤに至っている。終電は四日市駅行きの普通列車(車掌乗務有)となっており、名古屋発23時台終わりの四日市駅終着は0時台後半。この列車は東京発名古屋行きの最終「ひかり」から接続しており、並行する近鉄名古屋線では富吉駅までしか行けないところ[6]、弥富駅や桑名駅へ向かうことが可能である。

単線区間が多いことから、途中駅や信号場で列車交換(行き違い)が行われる。旅客列車同士の待避(追い抜き)は日中は行われておらず、先発列車が終着駅まで先に到着するが、朝や夕方・夜間は一部の列車が八田駅・桑名駅・富田駅(下りのみ)のほか、白鳥信号場で待避を行っている。一部の臨時列車は南四日市駅 (下りのみ) などでも待避を行っている。

特急「南紀」

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河原田駅から伊勢鉄道伊勢線経由で紀勢本線に直通し、名古屋と紀伊半島東部を結ぶ特急列車である。HC85系気動車が使われ、1日4往復が運行されている。関西本線内では快速(「みえ」を含む)と停車駅がほぼ同じで所要時間はあまり変わらない。

快速「みえ」

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河原田駅から伊勢鉄道伊勢線経由で紀勢本線参宮線に直通し、名古屋と伊勢地区を結ぶ快速列車である。名古屋駅を毎時30分頃に発車し、関西本線内は桑名駅・四日市駅に停車する (南四日市駅、河原田駅は通過)。非電化区間に直通するため、キハ75形気動車を使用している。編成両数は1号車の半分を指定席とした2両編成を基本とし、一部列車が1号車を指定席とした4両編成で運転されるが、2010年3月13日改正から2014年12月までは全列車が4両編成での運転で、1号車は指定席となっていた[7][8][9]。美濃太田車両区管内のキハ75形とは異なり、3両編成での運用はなくワンマン運転も行われていない。

快速

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名古屋駅 - 亀山駅間で運行されている。2009年3月14日のダイヤ改正から日中に1時間に1本運行されており、「みえ」と合わせて快速列車が1時間2本体制となっている[1]。四日市駅 - 亀山駅間は各駅に停車する。一部の列車(列車番号の末尾がGの列車)ではワンマン運転を実施している。日中時間帯の列車は四日市駅で伊勢鉄道線の普通列車と相互接続を図っている。1990年3月10日ダイヤ改正で新設され、2009年3月13日までは後述の現在の区間快速が「快速」を名乗っていた[10]。1999年12月4日ダイヤ改正までは桑名駅 - 四日市駅間の途中駅には停車しなかった[11][12]。編成両数は最大4両編成。

区間快速

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2009年3月14日のダイヤ改正で「快速」を改称する形で新設された種別であり、停車駅もそのまま引き継いでいる[10]。朝と夕方以降に名古屋駅 - 亀山駅間で運行される。朝は名古屋行き(平日のみ)、夕方以降は亀山行き(全日)の運行である。桑名駅 - 亀山駅間は各駅に停車する。ワンマン運転は行われておらず、すべて車掌が乗務する。編成両数は最大で4両編成。

2022年3月12日のダイヤ改正より、八田駅・春田駅が停車駅に追加され、通過駅が永和駅・長島駅のみとなった[13]

普通

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全区間ですべての駅に停車する。名古屋駅 - 桑名駅・四日市駅・亀山駅間の運行である。日中時間帯は名古屋駅 - 四日市駅間の列車が1時間に2本設定され、朝夕・深夜には桑名駅や亀山駅発着の列車も設定されており、一部列車はワンマン運転を実施している。編成両数は2両編成を基本とし、最長4両編成である。

このほかに四日市駅 - 河原田駅間では、伊勢鉄道伊勢線経由津駅発着の列車(伊勢鉄道の車両を使用)が1時間に1本程度設定されている。伊勢鉄道の車両による普通列車はすべて1両編成のワンマン運転である。

過去の列車

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急行「かすが
2006年3月17日まで、名古屋駅 - 亀山駅 - 奈良駅間で運行されていた。1999年まではキハ5865形で運転され、その後は廃止時までキハ75形で運転されていた。
ホームライナー四日市
1996年3月16日改正から平日朝に四日市発名古屋行きが1本運行されていたが、2011年3月12日のダイヤ改正により廃止され、以後は快速「みえ」2号が同時刻に運行されるようになった。特急用のキハ85系で運転されていた[1][7]

使用車両

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以下では名古屋駅 - 亀山駅間で使用されてきた旅客車両を列挙する。基本的に、電化区間である名古屋駅 - 亀山駅間のみで運行される列車には電車が、非電化区間である伊勢鉄道線・紀勢本線に直通する列車には気動車(ディーゼルカー)が使用される。

現用車両

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電車は神領車両区所属、気動車は名古屋車両区所属の車両が使用されている。また、定期列車に使用されている全ての車両(特急用のHC85系と伊勢鉄道のイセIII型を除く)が片側3扉であり、トイレを備えている。2022年3月12日のダイヤ改正以降は211系の運用が一旦消滅しており、電車が使用される普通・区間快速・快速は全て神領車両区所属の313系で運転されていた。2023年6月より315系が当区間で営業運転を開始した。2023年10月より211系5000番台4両編成が当区間で営業運転を復活[14]したが同年冬に運用を終了し[15]、現在は313系及び315系で運行される。なお、315系は朝夕ラッシュのみの運用である。

自社車両

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315系電車
4両編成の3000番台のみがラッシュ時の普通・区間快速・快速で使用されている。313系との連結運転も可能であるが、連結運転は行わず4両単独で運用される。車内はオールロングシートでトイレが設置されている。安全確認カメラを用いたワンマン運転に対応するが、現時点では車掌が乗務して運用されている[注釈 1]
313系電車
2024年3月現在はワンマン運転用機器と転換クロスシートを備えた2両編成の1300番台B500編成のみが2両編成単独または2両編成同士を連結した4両編成で普通列車・区間快速・快速で運用されており、ワンマン運転の2両編成は全列車が本番台で運用されている。
かつては4両編成転換式クロスシートの1100番台も運用に入っていた。同様の設備を持つ1000番台も共通で運用されていたが、2023年5月までに全3編成が大垣車両区へ転属した。
2012年4月まではセミクロスシートを備えた2両編成の3000番台も使用されていたが、119系を置き換えるために大垣車両区へ転属し、当線からは撤退した。
2022年3月12日のダイヤ改正までは、3両編成の1500番台・1600番台・1700番台も使用されていたが、当線からは撤退し、大垣車両区へ転属した。
セントラルライナー車である8000番台についても2022年3月5日から3月11日まで3両編成単独で普通列車・区間快速・快速として運用されたことがあった[16]。8000番台は当線区での運用終了後、静岡車両区に転属した。
HC85系特急型車両
2023年7月から特急「南紀」で運用されている。なお、JR東海はプレスリリース等で気動車と案内していない。
キハ75形気動車
転換式クロスシートを備える2両編成。名古屋車両区に配置された0・100番台と200・300番台が2両単独ないしは2編成連結の4両編成で快速「みえ」で運用されているが、まれに美濃太田車両区配置の1200・1300・3200・3300・3400・3500番台も運用されることがある。現在、関西本線内のみの運用はないが、313系投入前はラッシュ時に線内のみの運用が存在した。1999年から2006年までは急行「かすが」でも運用されていた。関西本線では定期列車で3両編成が運用されることはないが、F1グランプリなどの臨時列車で3両編成が運用されることがある。関西本線で定期運用されるキハ75形はワンマン運転には対応しない。

他の一般形気動車としては、キハ25形は関西本線での定期運用はなく、紀勢本線・参宮線への送り込み回送やF1グランプリなどの臨時列車で運用される。キハ11形も定期運用はなく基本的に名松線への送り込み回送として関西本線を通過している。

乗り入れ車両

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以下の伊勢鉄道の車両が伊勢鉄道伊勢線から河原田駅 - 四日市駅間に乗り入れている。

イセIII型気動車
2003年から運転されている。JR東海の車両とは異なり定期列車で連結運転は行わず全て1両編成である。ワンマン運転を行っている。片側に2扉を有する。トイレはない。

過去の車両

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本節ではJR発足後まで使用されたもののみ記載する。

自社車両

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103系電車
片側4扉で全席ロングシートを備えた通勤形電車1996年3月のダイヤ改正から1999年12月のダイヤ改正まで、ラッシュ時の一部の普通列車として、3両で運用されていた。
113系電車
片側3扉の近郊形電車
165系電車
片側2扉の急行形電車。1999年7月13日[17]まで、ラッシュ時の関西線で使用されていた。213系が登場するまでは終日運用されていた。
211系電車
2022年3月12日のダイヤ改正まで、4両組成の0番台ないし5000番台がラッシュ時の普通、区間快速、快速列車で使用されていた。0番台は2022年3月5日で、5000番台は2022年3月12日のダイヤ改正で当線から一時撤退した。かつてはトイレなし5000番台3連も入線していた。なお、2011年の転属以降0番台は当線限定運用であった。
その後は、しばらく313系2両・4両クロスシート車[注釈 2]のみの運用であったが、後継の315系投入間もなく混雑解消のため、315系の追加増備までの中継ぎとして2023年10月より、中央本線で余剰となった5000番台4両編成が同年冬まで再度営業運転に入った[14][15]。ワンマン運転に非対応のため、2022年以前/2023年以降問わず朝夕ラッシュ時間帯のみの運用であった。
213系電車
5000番台の2両編成が主にラッシュ時の普通列車・区間快速・快速に使用されていた。片側2扉・転換式クロスシートを備えている。トイレはなかったが、2011年4月からバリアフリー対応トイレが設置された。
1999年12月ダイヤ改正までは、日中時間帯の普通列車にも運用されていた。一部は2編成連結の4両編成や211系を連結した5両編成でも運転されていたが、2011年10月1日をもって同線から撤退した[18]
キハ58系キハ65形気動車
片側2扉の急行形気動車。1999年まで関西線の臨時の快速「みえ」で使用されていた。1993年にキハ75形が登場するまでは定期運行の「みえ」にも使用され、これには主にカミンズ製の大出力エンジン(DMF14)への換装や内装のグレードアップが施された5000番台が使用されていた。また、1999年までは急行「かすが」にも使用されていた。
キハ82系気動車
特急「南紀」で1992年3月まで運用されていた。
キハ85系気動車
1992年3月から特急「南紀」で運用されていた。「ホームライナー四日市」としても運用されていた[1]

乗り入れ車両

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以下の伊勢鉄道の車両が伊勢鉄道伊勢線から河原田駅 - 四日市駅間に乗り入れていた。

イセI型・イセII型気動車
イセI型は第三セクター鉄道として伊勢鉄道が開業した1987年から2004年まで、イセII型は1989年から2005年まで運転された。

関西線名古屋地区の列車の沿革

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ここでは、名古屋駅 - 亀山駅間の電化後の普通列車・快速列車の沿革について記述する[1][19]

  • 1982年昭和57年)5月:名古屋駅 - 亀山駅間電化。客車気動車(ディーゼルカー)による列車を新製した113系電車に置き換え。日中の運行本数は電化前の2 - 3時間に1本から、名古屋駅毎時00分発の毎時1本とする。これにより改正後1年間の乗客数は20%増加した[20]
  • 1985年(昭和60年)3月14日165系電車に置き換えられる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により東海旅客鉄道(JR東海)の経営となる。
  • 1989年平成元年)3月11日213系電車の運用を開始。名古屋駅 - 四日市駅間を毎時2本に増発。
  • 1990年(平成2年)3月10日:伊勢鉄道線経由紀勢本線直通の快速「みえ」の運行を開始。1日9往復の運行で、車両はキハ58形65形気動車を使用。日中は1時間あたり快速「みえ」1本・普通2本となる。朝夕ラッシュ時には快速(愛称なし)・普通の増発が行われる。快速の当時の途中停車駅は蟹江・弥富・桑名・四日市 - 亀山間の各駅。
  • 1991年(平成3年)3月16日:快速「みえ」を1日12往復に増発。夕ラッシュ時に4本増発。
  • 1993年(平成5年)8月1日:快速「みえ」にキハ75形気動車を導入し、最高速度を120km/hに向上[21]。富田浜駅 - 四日市駅間が複線化され(7月24日)、八田駅 - 蟹江駅間には春田信号場を設置[21]
  • 1994年(平成6年)12月3日:快速「みえ」の定期列車がすべてキハ75形に統一。
  • 1996年(平成8年)3月16日:朝ラッシュ時に特急「南紀」用のキハ85系気動車による「ホームライナー四日市」を設定。
  • 1999年(平成11年)12月4日313系電車が投入され、日中の列車が同系列に置き換わる。103系・165系電車の運用を終了。快速を桑名駅 - 四日市駅( - 亀山駅)間各駅停車とする。朝ラッシュ時に快速を増発し、快速とホームライナーをあわせて15分間隔とする[12]
  • 2001年(平成13年)
  • 2006年(平成18年)3月18日:夜間の列車を増発し、下り普通3本を快速に変更。
  • 2009年(平成21年)3月14日:日中に名古屋駅 - 亀山駅間の快速を毎時1本設定し、1時間当たり快速「みえ」1本・亀山駅発着快速1本・普通2本の体勢とする。従来のラッシュ時の快速を区間快速に変更。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月12日:快速「みえ」を1往復増発し、全列車2両編成から4両編成に増強。これに伴い「ホームライナー四日市」を廃止[7]
    • 10月:313系3000番台電車が転換クロスシート仕様の1300番台に置き換えられる。213系電車の運用が終了し、全列車3ドア車での運用となる。
  • 2018年(平成30年)3月:駅ナンバリング及びラインカラーを導入。当路線の路線コードは「CJ」、ラインカラーはターコイズブルー[24]
  • 2022年令和4年)3月12日:ダイヤ改正により、区間快速が八田駅・春田駅に停車[13]。特急を除く線内の3両・5両編成による運転が終了。
  • 2023年(令和5年)6月1日:315系電車が運用を開始[25]

駅一覧

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この節では、名古屋駅 - 亀山駅間の設置駅と営業キロ・接続路線・停車列車を一覧で示し、また過去に存在した接続路線についても列挙する。なお廃止となった駅・信号場については「関西本線#廃駅」を参照。

  • 特定都区市内制度における「名古屋市内」エリアの駅
  • 停車駅
    • 普通:すべての旅客駅に停車
    • 快速(各種):●印の駅は停車、|印の駅は通過
    • 特急:「南紀 (列車)」参照
  • 接続路線 : 駅名が異なる場合は⇒印で駅名を示す。
  • 線路 : ∥は複線区間、◇は単線区間(全駅・信号場とも列車交換可能)、∧はこれより下は複線、∨はこれより下は単線であることを表す。
  • 駅番号は2018年3月より導入[24]
駅番号 駅名 営業キロ 区間快速 快速 快速みえ 接続路線 線路 所在地
駅間 累計
CJ00 名古屋駅 - 0.0 東海旅客鉄道  東海道新幹線  東海道本線 (CA68)・  中央本線 (CF00)
名古屋臨海高速鉄道●AN あおなみ線 (AN01)
名古屋市営地下鉄  東山線 (H08)・  桜通線 (S02)
名古屋鉄道NH 名古屋本線名鉄名古屋駅 (NH36)
近畿日本鉄道E 名古屋線近鉄名古屋駅 (E01)
愛知県 名古屋市 中村区
笹島信号場 - 1.8 名古屋臨海高速鉄道:西名古屋港線〈乗り換え不可〉
CJ01 八田駅 3.8 3.8 名古屋市営地下鉄:  東山線 (H02)
近畿日本鉄道:E 名古屋線 ⇒近鉄八田駅 (E05)
CJ02 春田駅 3.7 7.5   中川区
CJ03 蟹江駅 1.8 9.3   海部郡
蟹江町
CJ04 永和駅 2.9 12.2   愛西市
白鳥信号場 - 14.0   弥富市
CJ05 弥富駅 4.2 16.4 名古屋鉄道:TB 尾西線 (TB11)
CJ06 長島駅 3.2 19.6   三重県 桑名市
CJ07 桑名駅 4.2 23.8 近畿日本鉄道:E 名古屋線 (E13)
養老鉄道養老線
三岐鉄道H 北勢線西桑名駅
朝明信号場 - 25.4  
CJ08 朝日駅 4.7 28.5   三重郡
朝日町
CJ09 富田駅 3.2 31.7 三岐鉄道:S 三岐線貨物線 四日市市
CJ10 富田浜駅 1.3 33.0  
CJ11 四日市駅 4.2 37.2 日本貨物鉄道:関西本線貨物支線(塩浜駅方面)
CJ12 南四日市駅 3.2 40.4  
CJ13 河原田駅 3.7 44.1 伊勢鉄道伊勢線[* 1] (3)
CJ14 河曲駅 3.4 47.5 伊勢鉄道線経由   鈴鹿市
CJ15 加佐登駅 3.4 50.9  
CJ16 井田川駅 4.4 55.3   亀山市
CJ17 亀山駅 4.6 59.9 東海旅客鉄道:紀勢本線
西日本旅客鉄道  関西本線加茂方面)
  1. ^ 伊勢鉄道の普通列車は平日朝の一部除き四日市駅まで乗り入れる。

過去の接続路線

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2026年3月以降、本形式を用いたワンマン運転が開始される予定。
  2. ^ トイレ反対側を除く車端部はロングシート。
  3. ^ 伊勢鉄道線直通列車に関しては1987年3月27日の開業時から実施していた。

出典

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  1. ^ a b c d e f g 「[特集]JR東海311系・313系電車と名古屋都市圏のJR線 - JR発足後の名古屋都市圏の輸送のあゆみ」『鉄道ダイヤ情報』第304号、交通新聞社、2009年8月、pp. 4-11。 
  2. ^ JR東海のICカード「TOICA」2019年春にエリア拡大…愛知環状鉄道も導入へ - レスポンス、2017年7月25日
  3. ^ 最混雑区間における混雑率(令和2年度)” (PDF). 国土交通省. p. 1 (2021年7月9日). 2021年8月22日閲覧。
  4. ^ 『JR時刻表』2015年5月号、交通新聞社。
  5. ^ a b 「3線区でワンマン運転」『交通新聞交通新聞社、2001年2月8日、1面。
  6. ^ 近畿日本鉄道鉄道本部企画統括部営業宣伝部『近鉄時刻表』(2020年3月14日ダイヤ変更号)、2020年3月14日、155頁及び307頁。 
  7. ^ a b c 平成23年3月ダイヤ改正について』(pdf)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2010年12月17日https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000011339.pdf2012年10月21日閲覧 
  8. ^ “冬”の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東海旅客鉄道、東海旅客鉄道プレスリリース 2014年10月24日
  9. ^ 『JTB時刻表』2015年3月号、JTBパブリッシング、p.1060
  10. ^ a b 平成21年3月ダイヤ改正について 別紙詳細 (PDF)インターネットアーカイブ)- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2008年12月19日
  11. ^ 『JR時刻表』第438号、弘済出版社、1999年10月、207 - 215頁。 
  12. ^ a b 『JR時刻表』第440号、弘済出版社、1999年12月、218 - 226頁。 
  13. ^ a b 2022年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東海旅客鉄道、2021年12月17日
  14. ^ a b 関西線混雑でロングシート投入 JR東海、競合の近鉄値上げで利用者流入か:ニュース:中日BIZナビ”. 中日BIZナビ. 2023年9月29日閲覧。
  15. ^ a b 211系5000番台(4両編成)が関西本線運用に暫定復帰 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2023年10月29日
  16. ^ 313系8000番台が関西本線に入線”. 鉄道ファン・railf.jp. 鉄道ニュース. 交友社 (2022年3月7日). 2022年3月8日閲覧。
  17. ^ 『鉄道ファン』1999年11月号、交友社、118頁。
  18. ^ 「JR東海 関西線より213系が撤退」『鉄道ピクトリアル』2011年12月号、電気車研究会、p.79。
  19. ^ 「【特集】大都市圏JR線区の快速運転 - JR各社の快速運転状況 JR東海 名古屋圏」『鉄道ピクトリアル』第736号、電気車研究会、2003年9月、pp. 53-56。 
  20. ^ 須田寛「“シティ電車”方式の経緯と実績」『鉄道ジャーナル』第222号、鉄道ジャーナル社、1985年8月、68-72頁。 
  21. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、188頁。ISBN 4-88283-115-5 
  22. ^ a b 「Railway Topics」『鉄道ジャーナル』第35巻第5号、鉄道ジャーナル社、2001年5月1日、96頁。 
  23. ^ 「関西線に春田駅誕生」『交通新聞』交通新聞社、2001年3月6日、1面。
  24. ^ a b 【社長会見】在来線駅に駅ナンバリングを導入します (PDF) - 東海旅客鉄道、2017年12月13日
  25. ^ 車両側面にカメラを設置した315系の営業運転開始及び画像認識技術の検証について』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年5月16日https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042716.pdf2023年6月2日閲覧 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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  •   関西線 - JR東海