ヨーロッパオープン・リスボン
ヨーロッパオープン・リスボン(Europian Open Lisbon)はポルトガルの国際柔道大会。
来歴
編集2009年よりIJFワールド柔道ツアーの一環として、グランドスラム、グランプリなどに次ぐ位置付けとなったコンチネンタルオープンのうちの1大会。なお、今大会は世界ランキング対象大会であるが、国際柔道連盟主催ではなく各大陸連盟主催の大会であるため、ワールド柔道ツアーには含まれない[1]。年度によって男女交互に開催される[2]。以前は「ポルトガル国際柔道大会」と呼ばれていた。2009年から「ワールドカップ・リスボン」という名称になったが、2013年には「ヨーロッパオープン・リスボン」という名称に変更された[3]。2017年からはオディべーラスで開催されることになった[4]。2022年からはグランプリ大会に格上げされて、アルマダでの開催となった[5]。2024年からは再びオディべーラスでの開催となった[6]。
名称の変遷
編集ポルトガル国際柔道大会( -2008)
ワールドカップ・リスボン World Cup Lisbon(2009-2012)
ヨーロッパオープン・リスボン Europian Open Lisbon(2013- )
ヨーロッパオープン・オディべーラス Europian Open Odivelas(2017-2019)
グランプリ・アルマダ Grand Prix Almada(2022- )
グランプリ・オディべーラス Grand Prix Odivelas(2024- )
優勝者
編集男子
編集年 | 60 kg級 | 66 kg級 | 73 kg級 | 81 kg級 | 90 kg級 | 100 kg級 | 100 kg超級 |
2010年 | トビアス・エングルマイアー | セルギー・ドレボット | ジョアン・ピナ | フラビオ・カント | ロメイン・バフェ | ルカシュ・クルパレク | テディ・リネール |
2012年 | ベスラン・ムドラノフ | アリム・ガダノフ | マンスール・イサエフ | アラン・シュミット | アレクサンダル・クコル | セルゲイ・サモイロビッチ | テディ・リネール |
2014年 | フランシスコ・ガリゴス | 八巻祐 | 橋本壮市 | 平尾譲一 | ダビド・ルイス・ザハック | ジョルジ・フォンセカ | 藤井岳 |
2017年 | フランシスコ・ガリゴス | タル・フリッカー | ギヨーム・シェヌ | ビクトル・ペナルベル | アクセル・クレルジュ | ニヤス・イリアソフ | アントン・ブラチェフ |
2019年 | 米村克麻 | キリアン・ル・ブルーシュ | ニルス・シュトゥンプ | 友清光 | ロイク・ピエトリ | セドリク・オリヴァル | 佐藤和哉 |
2022年 | イ・ハリム | デニス・ビエル | ムロジョン・ユルドシェフ | マティアス・カス | イェスパー・スミンク | ジョルジ・フォンセカ | キム・ミンジョン |
2023年 | 福田大和 | ムフリディン・ティロボフ | オビドホン・ノモノフ | 李俊奐 | イバイロ・イバノフ | イリア・スラマニゼ | キム・ミンジョン |
2024年 | ディルショドベク・バラトフ | 中立選手(AIN) ヤゴ・アブラゼ | 中立選手(AIN) ダニル・ラブレンテフ | 北条嘉人 | ミハエル・ジュガンク | 中立選手(AIN) マトベイ・カニコフスキー | 中立選手(AIN) イナル・タソエフ |
女子
編集年 | 48 kg級 | 52 kg級 | 57 kg級 | 63 kg級 | 70 kg級 | 78 kg級 | 78 kg超級 |
2009年 | サラ・メネゼス | ジョアナ・ラモス | テルマ・モンテイロ | エステル・スタム | エリザベート・グレーブ | ヤヒマ・ラミレス | 呉暁薇 |
2011年 | アナ・オルミーゴ | ナタリア・クジュティナ | ジュリア・クインタバレ | アリス・シュレジンガー | バルバラ・バンデル | ハイデ・ウォラート | テア・ドングザシビリ |
2013年 | タシアナ・リマ | ミランダ・ヴォルフスラフ | ヴロラ・ベデティ | アニカ・ファンエムデン | ハイデ・ウォラート | イリス・レーメン | フランツィスカ・コーニッツ |
2015年 | タシアナ・リマ | マイリンダ・ケルメンディ | ノラ・ジャコヴァ | ジェニファー・ウィヘルス | ラウラ・ヴァルガス=コッホ | カレン・ステーフェンソン | カロリン・ヴァイス |
2018年 | 山崎珠美 | エカテリーナ・グイカ | 出口クリスタ | カロリーナ・タワフ | ジョヴァンナ・スコッチマッロ | 梅津志悠 | エリザベータ・カラニナ |
2020年 | マリーヌ・レンリ | 立川莉奈 | 鶴岡来雪 | マノン・ドゥクテル | ケリー・ピーターセン=ポラード | ソフィー・ベルガー | ベアトリス・ソウザ |
2022年 | カタリナ・コスタ | ディストリア・クラスニキ | ラファエラ・シルバ | ジョアンネ・ファンリースハウト | ララ・ツヴェトコ | ユン・ヒョンジ | キム・ハユン |
2023年 | アビバ・アブジャキノワ | チェルシー・ジャイルズ | ホ・ミミ | バルバラ・ティモ | アオイフェ・コフラン | パトリシア・サンパイオ | キム・ハユン |
2024年 | 吉岡光 | ディヨラ・ケルディヨロワ | ホ・ミミ | ルーシー・レンシャル | バルバラ・マティッチ | アンナ=モンタ・オレク | ヒラル・エズテュルク |
各国メダル数
編集- グランプリ大会となった2022年以降
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 韓国 | 9 | 3 | 6 | 18 |
2 | ウズベキスタン | 5 | 1 | 0 | 6 |
3 | ポルトガル | 4 | 1 | 2 | 7 |
- | 中立選手(AIN) | 4 | 1 | 2 | 7 |
4 | 日本 | 3 | 4 | 7 | 14 |
5 | クロアチア | 2 | 2 | 2 | 6 |
6 | オランダ | 2 | 1 | 5 | 8 |
7 | トルコ | 2 | 1 | 0 | 3 |
8 | イギリス | 2 | 0 | 2 | 4 |
9 | ブラジル | 1 | 2 | 3 | 6 |
10 | モルドバ | 1 | 2 | 0 | 3 |
11 | ジョージア | 1 | 1 | 1 | 3 |
12 | オーストラリア | 1 | 1 | 0 | 2 |
13 | ドイツ | 1 | 0 | 3 | 4 |
カザフスタン | 1 | 0 | 3 | 4 | |
15 | コソボ | 1 | 0 | 1 | 2 |
16 | ベルギー | 1 | 0 | 0 | 1 |
ブルガリア | 1 | 0 | 0 | 1 | |
18 | スペイン | 0 | 5 | 4 | 9 |
19 | ハンガリー | 0 | 3 | 5 | 8 |
20 | アゼルバイジャン | 0 | 2 | 5 | 7 |
21 | スイス | 0 | 2 | 1 | 3 |
22 | イタリア | 0 | 2 | 0 | 2 |
23 | フランス | 0 | 1 | 10 | 11 |
24 | ウクライナ | 0 | 1 | 1 | 2 |
25 | エストニア | 0 | 1 | 0 | 1 |
フィンランド | 0 | 1 | 0 | 1 | |
スロベニア | 0 | 1 | 0 | 1 | |
ベネズエラ | 0 | 1 | 0 | 1 | |
29 | イスラエル | 0 | 0 | 3 | 3 |
イタリア | 0 | 0 | 3 | 3 | |
モンゴル | 0 | 0 | 3 | 3 | |
32 | チェコ | 0 | 0 | 2 | 2 |
ルーマニア | 0 | 0 | 2 | 2 | |
34 | ポーランド | 0 | 0 | 1 | 1 |
セネガル | 0 | 0 | 1 | 1 | |
セルビア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スウェーデン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
タジキスタン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
チャイニーズタイペイ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
アメリカ合衆国 | 0 | 0 | 1 | 1 |
- IJFは今大会に中立選手(AIN)で出場してメダルを獲得したロシア選手をメダル一覧表に含めなかった[7]。