マーベル・エンターテインメント

アメリカのエンターテイメント企業

マーベル・エンターテインメント: Marvel Entertainment, LLC)は、アメリカ合衆国エンターテインメント企業。1998年トイ・ビズとマーベル・エンターテインメント・グループの合併によって設立され、2009年から2023年まではウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社だった[1][2]

マーベル・エンターテインメント
MARVEL Entertainment, LLC
現地語社名
Marvel Entertainment, LLC
以前の社名
Marvel Enterprises, Inc. (1998年 - 2005年)
Marvel Entertainment, Inc.(2005年 - 2009年)
元の種類
子会社
業種 エンターテインメント
事業分野 実写アニメーション
その後 ウォルト・ディズニー・カンパニーへ吸収合併
前身 トイ・ビズ
マーベル・エンターテインメント・グループ
後継 ウォルト・ディズニー・カンパニー
設立 1998年6月2日
創業者 マーティン・グッドマン
解散 2023年3月29日
本社
拠点数
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州、カリフォルニア州フロリダ州
イギリスの旗 イギリス
ロンドン
事業地域
世界の旗 世界
主要人物
ケヴィン・ファイギ最高顧客責任者
ダン・バックリー(社長
製品 実写映画
アニメーション
コミック
ブランド アメリカン・コミックス(マーベル)
従業員数
500 ウィキデータを編集
親会社 ウォルト・ディズニー・カンパニー(2009年 - 2023年)
子会社 マーベル・コミック
マーベル・ゲームズ
マーベル・ワールドワイド
マーベル・アンリミテッド
ウェブサイト https://www.marvel.com/

2023年3月29日マーベル・コミックマーベル・ゲームズを含むマーベル・エンターテインメントの事業は、ディズニーのより大きなビジネスユニットに統合された[3][4]

概要

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マーベル・コミックの親会社として、マーベル・エンターテインメント・グループとトイ・ビズが合併する形で1998年に設立された。マーベル・コミックを初め、マーベル・アニメーションマーベル・スタジオマーベル・TV・スタジオマーベル・ゲームズなどを傘下に収めている。

2009年、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって40億ドルで買収された。これによりマーベル関連企業は全てディズニー社の完全子会社となった。また以前はマーベル・エンターテインメントの子会社であったマーベル・スタジオがウォルト・ディズニー・スタジオの直接の子会社となり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を始めとした様々な作品を製作している。

歴史

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スパイダーマンの権利騒動

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2017年、『スパイダーマン:ホームカミング』制作の際にディズニー・マーベル利益の分配率についての交渉が決裂し、2019年には、「スパイダーマン続編映画にはマーベルが関与しない」と報道された[16]。MCUファンやクリエイター、スパイダーマンの主演俳優であるトム・ホランドはたびたびこの問題に言及した。2019年秋、ディズニー、マーベル・エンターテインメントとソニー・ピクチャーズが和解し、2021年公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の業務提携による製作やソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの展開が可能となった。

業務提携

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2024年現在、マーベルはソニー・ピクチャーズスパイダーマンの映画作品を始めとする(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)、ユニバーサル・パークス&リゾーツアイランズ・オブ・アドベンチャー内にあるマーベル・スーパー・ヒーロー・アイランド(キャラクター権)との間でディズニーとの契約[17]を結んでいる。なお以前は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとスパイダーマンのみの契約を結んでいた[18][19]

その他のキャラクターなどの権利はディズニー社が保持しているため、ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツが展開しているディズニーパークディズニー・クルーズ・ラインディズニーストアや、ディズニー・エンターテインメント傘下のウォルト・ディズニー・スタジオが制作しているディズニー作品にもマーベル作品(『シュガー・ラッシュ:オンライン』など)を登場させることが出来る[20]

また、世界で唯一ディズニー社直営ではない東京ディズニーリゾートの施設では2020年9月に東京ディズニーランドのアトラクションである「ベイマックスのハッピーライド」がオープンするまで[21][22]、イベントでは2022年9月開催予定の「ディズニー・ハロウィーン」まで[24][25]、それぞれ同リゾート内においてマーベル関連の事業を展開していなかった。

2023年にはディズニーアンバサダーホテルにて、マーベルをテーマにした客室が誕生した[26]。同ホテルのレストランには、作中に登場するアイアンマントニー・スターク)の好物のチーズバーガーの販売を開始した[27]

2024年には同年9月に開催する東京ディズニーランドのシンデレラ城のキャッスルショーで、パーク内初のマーベル作品が登場することが同年1月に発表された[28][29]。また、2025年冬から期間限定でイッツ・ア・スモールワールドにマーベル・スタジオのキャラクターが登場することが2024年3月に発表された[30]

子会社・部門

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過去

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脚注

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  1. ^ ディズニー 米国最大のコミックス会社マーベル買収発表”. アニメ!アニメ! (2009年9月1日). 2023年10月31日閲覧。
  2. ^ ディズニーがアメコミのマーベルを40億ドルで買収へ”. マイナビニュース (2009年9月1日). 2023年10月31日閲覧。
  3. ^ a b Barnes, Brooks (March 29, 2023). “Disney Lays Off Ike Perlmutter, Chairman of Marvel Entertainment”. The New York Times. オリジナルのMarch 29, 2023時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230329181159/https://www.nytimes.com/2023/03/29/business/media/disney-marvel-ike-perlmutter.html March 29, 2023閲覧。 
  4. ^ a b Vary, Adam (March 29, 2023). “Disney Absorbs Marvel Entertainment Amid Layoffs, Dismisses Chairman Ike Perlmutter”. Variety. オリジナルのMarch 29, 2023時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230329174551/https://variety.com/2023/film/news/disney-marvel-entertainment-ike-perlmutter-layoffs-1235567927/ March 29, 2023閲覧。 
  5. ^ Cain, Áine (2019年8月20日). “廃業寸前から復活した5つのブランド”. www.businessinsider.jp. 2019年12月28日閲覧。
  6. ^ a b Bloomberg - Are you a robot?”. www.bloomberg.com. 2019年12月28日閲覧。
  7. ^ a b ディズニー 米国最大のコミックス会社マーベル買収発表”. アニメ!アニメ!. 2019年12月28日閲覧。
  8. ^ マーベル株主総会で ディズニーへ売却にゴーサイン | アニメ!アニメ!ビズ”. www.animeanime.biz. 2019年12月28日閲覧。
  9. ^ ディズニーがアメコミ大手の「マーベル」を3700億円で買収 買収合併 - 不景気.com”. www.fukeiki.com. 2019年12月28日閲覧。
  10. ^ マーク・ラファロ、『ハルク』単独映画の妨げとユニバーサルを猛批判 (2017年7月20日)”. エキサイトニュース. 2019年12月28日閲覧。
  11. ^ マーク・ラファロ、「ハルク」単独映画は実現しない!?”. cinemacafe.net. 2019年12月28日閲覧。
  12. ^ Inc, Aetas. “「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ アルティメットヒーローズ」のCMが公開”. www.4gamer.net. 2019年12月28日閲覧。
  13. ^ スパイダーマン、なぜ今“マーベル・シネマティック・ユニバース”と合体?”. シネマトゥデイ. 2019年12月28日閲覧。
  14. ^ ディズニーが21世紀フォックスの「買収完了」を報告、マーベル作品への影響は? - フロントロウ”. front-row.jp. 2019年12月28日閲覧。
  15. ^ マーベル映画『X-MEN』ディズニーで2021年以降にリブートへ ─ 『デッドプール』のみ存続、米報道”. THE RIVER (2019年3月21日). 2019年12月28日閲覧。
  16. ^ ソニーとディズニー、映画スパイダーマン巡り対立”. 日本経済新聞 (2019年8月21日). 2021年9月12日閲覧。
  17. ^ Glenn, Brian. “That Darn Marvel Contract - What Rights Does Universal and Disney Own” (英語). Inside Universal. 2019年12月28日閲覧。
  18. ^ USJ「スパイダーマン」、2024年1月に終了”. 日本経済新聞 (2023年5月16日). 2024年2月6日閲覧。
  19. ^ ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「スパイダーマン」が終了”. 日本経済新聞 (2024年1月22日). 2024年2月6日閲覧。
  20. ^ 「スパイダーマン」、ディズニー映画から姿消してもパークでは健在か”. Bloomberg.com. 2019年12月28日閲覧。
  21. ^ 東京ディズニーランド、新エリアついにお披露目 「美女と野獣」の世界忠実に再現”. 千葉日報 (2020年9月25日). 2021年10月16日閲覧。
  22. ^ TDL『ベイマックス』新アトラクション、予測不能な動きが爽快すぎた!”. シネマトゥデイ (2020年9月27日). 2021年10月16日閲覧。
  23. ^ 仮装対象作品一覧”. 東京ディズニーリゾート (2022年7月14日). 2022年7月16日閲覧。
  24. ^ なお、権利上の都合からスパイダーマンシリーズを始めとする一部のマーベル作品を除く[23]
  25. ^ TDR『ディズニー・ハロウィーン』9・15開催決定 フル仮装OK&マーベル作品も対象に”. ORICON NEWS (2022年7月14日). 2022年7月16日閲覧。
  26. ^ アベンジャーズが描かれた客室!「マーベルスペシャルルーム“アベンジャーズ:ヒーローズ・ユナイテッド”」:フォトギャラリー|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ (2023年1月12日). 2023年10月31日閲覧。
  27. ^ 【ディズニー】気分はトニー・スターク?スペシャルメニュー<地球最強のチーズバーガー>アンバサダーホテルに新登場|ウーマンエキサイト”. ウーマンエキサイト. 2024年2月6日閲覧。
  28. ^ TDL、シンデレラ城で新キャッスルプロジェクション9・20スタート “マーベル”キャラも初登場”. ORICON NEWS (2024年1月30日). 2024年2月6日閲覧。
  29. ^ 相川真由美 (2024年1月30日). “東京ディズニーランド、9月20日から新たな夜のキャッスルプロジェクションがスタート! マーベル映画のキャラクターも初登場”. トラベル Watch. 2024年3月27日閲覧。
  30. ^ マーベルのキャラクター、東京ディズニーランドに初登場決定 ─ 「イッツ・ア・スモールワールド」に期間限定で”. THE RIVER (2024年3月27日). 2024年3月27日閲覧。

外部リンク

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