サイクリン依存性キナーゼ阻害因子

サイクリン依存性キナーゼ阻害因子(サイクリンいぞんせいキナーゼそがいいんし、: cyclin-dependent kinase inhibitor)は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害するタンパク質である。CDK阻害因子によって、細胞周期の進行は遅れるかもしくは停止する。CDI、CKI、CDKIなどと略される。CDIは、細胞周期のG1での停止に関与している。

Cyclin-dependent kinase inhibitor
サイクリンA-CDK2複合体に結合したCDK阻害因子p27KIP1の構造[1]
識別子
略号 CDI
Pfam PF02234
InterPro IPR003175
SCOP 1jsu
SUPERFAMILY 1jsu
利用可能な蛋白質構造:
Pfam structures
PDB RCSB PDB; PDBe; PDBj
PDBsum structure summary
PDB 1jsuC:30-80 1h27E:30-35
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CDIは小文字の"p"の後に分子量を付けた名称で呼ばれることが多い。

コードする遺伝子と標的

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タンパク質 遺伝子 標的
p16 CDKN2A CDK4CDK6
p15 CDKN2B CDK4
p18 CDKN2C CDK4、CDK6
p19 CDKN2D CDK4、CDK6
p21/WAF1 CDKN1A[2] サイクリンE1/CDK2
p27 CDKN1B サイクリンD3/CDK4、サイクリンE1/CDK2
p57 CDKN1C サイクリンE1/CDK2
CDKN3英語版 CDKN3 CDK2

出典

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  1. ^ “Crystal structure of the p27Kip1 cyclin-dependent-kinase inhibitor bound to the cyclin A-Cdk2 complex”. Nature 382 (6589): 325–31. (July 1996). doi:10.1038/382325a0. PMID 8684460. 
  2. ^ “Constitutive activation of the 41-/43-kDa mitogen-activated protein kinase signaling pathway in human tumors”. Oncogene 18 (3): 813–22. (January 1999). doi:10.1038/sj.onc.1202367. PMID 9989833. 

外部リンク

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