クロメトキシニル
クロメトキシニル(英: Chlomethoxynil)は、ジフェニルエーテル系除草剤の一種である。クロメトキシフェン(英: Chlomethoxyfen)とも表記される。
クロメトキシニル Chlomethoxynil[1] | |
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別称 クロメトキシフェン エックスゴーニ(商品名) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 32861-85-1 |
特性 | |
化学式 | C13H9Cl2NO4 |
モル質量 | 314.12 g mol−1 |
外観 | 薄い黄色の結晶性粉末 |
融点 |
114-117℃ |
水への溶解度 | 可溶 |
有機溶媒への溶解度 | アセトン・ジメチルスルホキシド・ベンゼンに可溶 |
危険性 | |
半数致死量 LD50 | 18mg/kg(ラット、経口) |
関連する物質 | |
関連するジフェニルエーテル系除草剤 | ビフェノックス クロルニトロフェン ニトロフェン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途
編集石原産業と日本農薬が共同開発した薬剤で、日本では1973年4月20日に農薬登録を受けた。水田のノビエやマツバイに適用されたが、1997年4月20日に登録が失効した。2,4-ジクロロフェノールなどを原料として製造され、原体の生産量は最盛期の1978年には2360トンであった。商品名には「エックスゴーニ」があった[2]。
作用機序は、他のジフェニルエーテル系除草剤の多くと同様、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼの阻害(HRAC分類 E)によるものと考えられる[3]。
脚注
編集- ^ “クロメトキシニル標準品”. 富士フイルム和光純薬. 2018年8月23日閲覧。
- ^ (植村 2002, pp. 45–46)
- ^ “除草剤の作用機構分類(HRAC より)” (pdf). 農薬工業会(グリーンジャパン) (2013年9月1日). 2018年8月23日閲覧。
参考文献
編集- 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。