ビフェノックス
ビフェノックス(英: bifenox)は、ジフェニルエーテル系除草剤である。
ビフェノックス | |
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Methyl 5-(2,4-dichlorophenoxy)-2-nitrobenzoate | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 42576-02-3 |
PubChem | 39230 |
ChemSpider | 35891 |
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特性 | |
化学式 | C14H9Cl2NO5 |
モル質量 | 342.13 g mol−1 |
外観 | 黄色の固体[1] |
融点 |
85 °C, 358 K, 185 °F [1] |
水への溶解度 | 0.35 mg/L[1] |
危険性 | |
半数致死量 LD50 | 6400 mg/kg (oral, rat)[2] |
関連する物質 | |
関連するジフェニルエーテル系除草剤 | クロメトキシニル クロルニトロフェン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途
編集ビフェノックスはプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤である。雑草の幼芽や若い葉に作用して細胞膜を破壊し、過酸化物を放出する。光合成を阻害する作用も持つ[3]。
アメリカのモービルケミカルが開発した薬剤で、日本では1981年11月5日に農薬登録を受けた。水田のノビルやマツバイに適用され、田植え前後に散布される。商品名は単剤の「ウィーラル」「モーダウン」、混合剤の「アップランダー」や「プレカット」などがある[4]。
脚注
編集- ^ a b c Record 労働安全衛生研究所(IFA)発行のGESTIS物質データベース
- ^ Thomson, W.T. (1977). Agricultural Chemicals. 2. Fresno, CA: Thomson Publications. p. 15
- ^ Bifenox Einsatz fcs-feinchemie
- ^ (植村 2002, p. 154)
参考文献
編集- 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。