ジフェニルエーテル
ジフェニルエーテル(diphenylether)は、有機化合物である。ヒドロキシル化、ニトロ化、ハロゲン化、スルホン化、そして、フリーデル・クラフツアルキル化またはアシル化など、フェニル基に特有な反応を受けやすい[1]。
ジフェニルエーテル | |
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1,1'-オキシジベンゼン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 101-84-8 |
特性 | |
化学式 | C12H10O |
モル質量 | 170.2104 g/mol |
示性式 | 示性式 C6H5OC6H5 または (C6H5)2O |
外観 | ゼラニウムの芳香を持つ無色の固体または液体 |
融点 |
25 - 27°C |
沸点 |
121°C at 1.34 kPa |
水への溶解度 | 不溶 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | Aldrich MSDS |
NFPA 704 | |
引火点 | 115 °C (388.15 K) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
合成
編集ジフェニルエーテルとその特性は1901年に初めて報告されている[2] 。このエーテルは、塩基と触媒の銅の存在下、ナトリウムフェノキシドとブロモベンゼンとの反応によって作られる。
出典
編集- ^ Fiege, H.; Voges, H.-M.; Hamamoto, T; Umemura, S.; Iwata, T.; Miki, H.; Fujita, Y.; Buysch, H.-J.; Garbe, D.; Paulus, W. (2000). “Phenol Derivatives”. Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry (Weinheim: Wiley-VCH). doi:10.1002/14356007.a19_313.
- ^ Cook, A. N. (1901). “Derivatives of Phenylether”. Journal of the American Chemical Society 23 (11): 806–813. doi:10.1021/ja02037a005.