みなとみらい歩道橋

横浜市の歩道橋

みなとみらい歩道橋(みなとみらいほどうきょう)は、神奈川県横浜市西区みなとみらい地区にて、栄本町線(みなとみらい大通り)上に架かる歩行者デッキ歩道橋/跨道人道橋)である。2010年3月23日に開通した[5][注 1]

みなとみらい歩道橋
Minatomirai Pedestrian Bridge
みなとみらい歩道橋(2014年5月撮影) 地図
基本情報
日本
所在地 神奈川県横浜市西区
高島一丁目〜みなとみらい五・六丁目
設計者
施工者
竹中工務店設計
竹中土木異工種特定建設工事共同企業体[1]
※66 - 56デッキは設計が大成建設、施工が大成建設・京急建設共同企業体[2]
建設 <66 - 54および66 - 65デッキ>
2008年2月 - 2009年12月[3]
<66 - 56デッキ(分岐新設)>
2018年10月 - 2019年9月[2][4]
座標 北緯35度27分46.42秒 東経139度37分35.03秒 / 北緯35.4628944度 東経139.6263972度 / 35.4628944; 139.6263972座標: 北緯35度27分46.42秒 東経139度37分35.03秒 / 北緯35.4628944度 東経139.6263972度 / 35.4628944; 139.6263972
構造諸元
形式 床版ラーメン箱桁形式[3]
材料[3]
全長 66 - 54デッキ:約60m
66 - 65デッキ:約50m[1]
66 - 56デッキ:約40m[2]
66 - 54デッキ:約9m(有効幅員8m)
66 - 65デッキ:約7m(有効幅員6m)[1]
66 - 56デッキ:約4m[2]
地図
みなとみらい歩道橋の位置(横浜市内)
みなとみらい歩道橋
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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なお、整備段階の頃には「MM8号交差点デッキ」という仮称で呼ばれていた[1]

概要

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当デッキは2010年の開通時点では日産自動車グローバル本社の2階部分より二股に分岐して、富士ゼロックスR&Dスクエア(現・富士フイルムビジネスイノベーション横浜みなとみらい事業所)方面とみなとみらい地区54街区(新高島駅周辺)方面にアクセスしていた。その後、2019年には三分岐目として同56街区(京急グループ本社)方面に分岐・延伸する新たなデッキも整備されている(後節参照)。

日産グローバル本社内の「NISSANウォーク」および帷子川上に架かる「はまみらいウォーク」と合わせて、横浜駅東口(横浜新都市ビル)までの地上2階デッキレベルでの歩行者動線が確保されている[5]

また、上記の施設間を結ぶ歩行者デッキとしてだけでなく、栄本町線(みなとみらい大通り)の「とちのき通り西交差点」上を横断する歩道橋の役目も果たしている。

分岐するデッキ

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日産グローバル本社(66街区)より以下の三方向に分岐している[1][2]。なお、みなとみらい地区の街区については「横浜みなとみらい21#50-67街区(新高島駅方面)」も参照のこと。

設備

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当デッキまで上がるエレベーター(運転時間:7時〜20時[注 2])が3基と、日産グローバル本社2階部分よりエスカレーター(上下合わせて3基)が設置されている。なお、これらの設備は当デッキの開通時には運行されず、1週間ほど後の2010年4月1日より運行を開始している[1][6]

また、開通から約3年となる2012年9月〜2013年3月にかけて、デッキ上歩行者通路の屋根設置工事が実施された[7][8][9]

デッキ延伸計画

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66 - 56デッキ(分岐新設)
前述の通りデッキは当初、65街区と54街区方面の二股(V字型)に分岐していたが、56街区方面へのデッキ延伸(三分岐目)についても同街区周辺における開発の進展を見据えて元々計画されていたものである[10][11][12]。56-1街区にて京急グループ本社の開発が進み2019年9月に完成することから、三分岐目として同本社ビルに直結する新たなデッキが整備されている[13]
66 - 54デッキ(延伸)
54街区方面に伸びるデッキについても新高島駅周辺(52-54街区一帯)の開発が進んでいなかったことから[注 3]、これまで同街区の手前で途切れていたが、同街区にて清水建設による賃貸オフィスビル横浜グランゲート」の開発が進み2020年2月に完成することから、デッキを少し延伸し同ビルと接続するための工事が行われた[14][注 4]

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ デッキ自体は2009年11月末には完成していたものの、開通は富士ゼロックスR&Dスクエア(現・富士フイルムビジネスイノベーション横浜みなとみらい事業所)の完成を待って約4ヵ月後の2010年3月にずれ込んでいる[1]
  2. ^ 3基あるうち日産グローバル本社に近いエレベーターは、1階〜M2階(グローバル本社正面)間のみ22時まで運行している。
  3. ^ 2015年1月に閉鎖されたGENTO YOKOHAMA(同53街区)は元々10年間限定の暫定施設であり、その隣接地の54街区もしばらく空き地となっていた。
  4. ^ 隣接地の53街区における大林組などによる複合開発「横浜シンフォステージ[15]」(2024年3月完成)[16]や52街区における大和ハウス工業などによる複合開発(2027年5月完成予定)[17]では、横浜駅方面より横浜グランゲートまで接続しているペデストリアンデッキ(当デッキ)を同ビル経由で延伸し接続する計画となっており、さらに前者の開発ではグランモール軸の一部としてグランモール公園手前の「すずかけ通り歩道橋」まで接続しており、後者の開発計画でもキング軸の一部として高島中央公園手前の「高島中央歩道橋」まで接続(一体的に整備)する方針である。

出典

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  1. ^ a b c d e f g みなとみらい歩道橋の概要アーカイブ (PDF) (横浜市都市整備局)
  2. ^ a b c d e みなとみらい歩道橋の増設工事の状況 橋がつながりました。(東雲総合研究所 2018年11月29日作成、2019年4月25日更新)
  3. ^ a b c みなとみらい21中央地区8号交差点デッキ(株式会社エイト日本技術開発)
  4. ^ 日産本社ビルから京急本社ビルまで、歩道橋新設工事がスタート。横浜駅東口までスムーズなアクセスに(個人的横浜 2019年3月15日作成、2019年6月19日更新)
  5. ^ a b 「みなとみらい歩道橋」が開通しました!アーカイブ(横浜市都市整備局 2010年3月24日)
  6. ^ みなとみらい歩道橋[横浜駅からみなとみらい21地区までの歩行者空間の形成が進む]キャッシュ(公共施設/デザイン)
  7. ^ 建設部門:道路・景観製品関係(リバースチール株式会社)
  8. ^ 横浜市 みなとみらい歩道橋で屋根新設 52~54街区の公募前に利便性アップ(建通新聞 2011年8月18日<神奈川版2面>
  9. ^ みなとみらい歩道橋屋根設置工事 2012年10月キャッシュ(with Camera 2012年10月1日)
  10. ^ 「みなとみらい21 Information」vol.85 (PDF) (2014年3月発行 企画・発行元:横浜市都市整備局みなとみらい21推進課、横浜市港湾局資産活用課、一般社団法人横浜みなとみらい21
  11. ^ ペデストリアンデッキ・とちのき通りxMM大通りキャッシュ(みなとみらい線周辺散歩日記 2008年10月7日)
  12. ^ 桜木町駅からどこまでデッキが伸びる!? 「ウェスティンホテル横浜」がまもなく着工~みなとみらいレポート/page 3はまれぽ.com 2019年1月22日)
  13. ^ みなとみらい21地区54街区、56-1街区及び61街区(一部)の事業予定者を決定しました(横浜市記者発表資料 (同市財政局ほか) 平成28年 (2016年) 3月28日)
  14. ^ 約550億円を投じ、大規模賃貸オフィスビルを開発 ~(仮称)MM21-54街区プロジェクト~Archived 2016年5月2日, at the Wayback Machine.〉(清水建設 2016年3月28日)
  15. ^ みなとみらいの大規模開発「横浜シンフォステージ」に名称決定(Impress Watch, 2022年8月29日)
  16. ^ 「みなとみらい21中央地区53街区」の事業予定者に選定されました ~延べ面積約18万㎡の大規模複合ビルを開発~(株式会社大林組、京浜急行電鉄株式会社、新日鉄興和不動産株式会社、ヤマハ株式会社 2019年3月28日)
  17. ^ みなとみらい21地区52街区の開発事業予定者が決定(みなとみらいエリアマネジメント)

関連項目

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外部リンク

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