なめがたエリアテレビ(NAMEGATA AREA TV)は、茨城県行方市地上一般放送事業者として、市内全域を業務区域として行う地上一般放送である。 通称は『なめテレ[1]

概要

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ホワイトスペースを利用して実施するエリア放送である。

によるエリア放送でフルセグおよびワンセグ放送を実施するのは、福島県南相馬市南相馬チャンネル富山県南砺市なんとちゃんねる[2]に続く3例目[3]であるが、関東総合通信局管内で、また市内全域で受信できるように企図したのは行方市が初である[4]

東北地方太平洋沖地震で被災した行方市は、防災無線の補完としてエリア放送を採用することとし[5]、一部を除く市内で受信可能となったことにより本放送を開始した[6]

番組制作は専修大学と協定を結んでいる[7][8]

また、地方活性化を図るため吉本興業と提携し、芸人派遣や地元劇団を立ち上げるとしている[9]。その第一号としてよしもと住みます芸人茨城県のオスペンギンの番組『素敵に逢えるかな』が始まった。

諸元

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市内に地上一般放送局77局が設置されている[10]。計103局の免許を取得しており、エリア放送では最多となっている[11]

送信機防災行政無線の支柱に据え付けられ、麻生庁舎内のスタジオと光ファイバーで接続されている。

免許人 局名 呼出符号 物理ch 周波数 空中線電力 ERP 業務区域
行方市 麻生庁舎 JOXZ3BY-AREA 52ch 707.142857MHz 70mW 49.5mW 行方市
全域
玉造庁舎 JOXZ3BZ-AREA
北浦庁舎 JOXZ3CA-AREA 50mW 35.4mW
白浜1 JOXZ3CB-AREA
沖洲4 JOXZ3CD-AREA
羽生3 JOXZ3CE-AREA
上山2 JOXZ3CF-AREA 70mW 49.5mW
捻木3 JOXZ3CG-AREA
八木蒔4 JOXZ3CH-AREA 50mW 35.4mW
緑が丘2 JOXZ3CI-AREA
浜2 JOXZ3CJ-AREA 70mW 49.5mW
JOXZ3CK-AREA 50mW 35.4mW
高須1 JOXZ3CL-AREA 70mW 49.5mW
新宿 JOXZ3CM-AREA 50mW 35.4mW
船津 JOXZ3CN-AREA 70mW 49.5mW
新田2 JOXZ3CO-AREA 50mW 35.4mW
西連寺3 JOXZ3CP-AREA 70mW 49.5mW
井上1 JOXZ3CQ-AREA 50mW 19.8mW
藤井2 JOXZ3CR-AREA 70mW 49.5mW
五町田 JOXZ3CS-AREA
井貝4 JOXZ3CT-AREA
新宮2 JOXZ3CU-AREA
於下2 JOXZ3CV-AREA 50mW 35.4mW
小高2 JOXZ3CW-AREA 70mW 49.5mW
青沼1 JOXZ3CX-AREA
宇崎2 JOXZ3CY-AREA
島並3 JOXZ3CZ-AREA 50mW 35.4mW
麻生11 JOXZ3DA-AREA 19.8mW
矢幡1 JOXZ3DB-AREA 70mW 49.5mW
麻生13 JOXZ3DC-AREA
富田2 JOXZ3DD-AREA
長野江3 JOXZ3DE-AREA
行戸7 JOXZ3DF-AREA
次木2 JOXZ3DG-AREA 50mW 35.4mW
内宿2 JOXZ3DH-AREA 70mW 49.5mW
三和2 JOXZ3DI-AREA
山田9 JOXZ3DJ-AREA
小幡11 JOXZ3DK-AREA
繁昌2 JOXZ3DL-AREA 50mW 35.4mW
吉川2 JOXZ3DM-AREA
JOXZ3DN-AREA 70mW 49.5mW
JOXZ3DO-AREA
JOXZ3DP-AREA 24.7mW
JOXZ3DQ-AREA 49.5mW
JOXZ3DR-AREA
JOXZ3DS-AREA
JOXZ3DT-AREA
JOXZ3DU-AREA
JOXZ3DV-AREA
山田6 JOXZ3DW-AREA 50mW 42.2mW
JOXZ3DX-AREA 70mW 49.5mW
JOXZ3DY-AREA
JOXZ3DZ-AREA
JOXZ3EA-AREA
JOXZ3EB-AREA
JOXZ3ED-AREA
JOXZ3EH-AREA 50mW 31.5mW
JOXZ3EI-AREA 70mW 49.5mW
JOXZ3EJ-AREA
JOXZ3EK-AREA
JOXZ3EL-AREA
JOXZ3EM-AREA
JOXZ3EN-AREA
JOXZ3EO-AREA
JOXZ3EP-AREA
JOXZ3EQ-AREA
JOXZ3ER-AREA
JOXZ3ES-AREA
JOXZ3ET-AREA
JOXZ3EU-AREA 50mW 31.5mW
JOXZ3EV-AREA 25mW
JOXZ3EW-AREA 31.5mW
JOXZ3EX-AREA 70mW 49.5mW
JOXZ3EY-AREA
JOXZ3EZ-AREA
JOXZ3FA-AREA 30mW 21.2mW
JOXZ3FB-AREA 70mW 49.5mW
JOXZ3FE-AREA
JOXZ3FF-AREA
JOXZ3FG-AREA
JOXZ3FH-AREA
JOXZ3FI-AREA
JOXZ3FJ-AREA
JOXZ3FK-AREA
JOXZ3FL-AREA
JOXZ3FM-AREA
JOXZ3FN-AREA
JOXZ3FO-AREA
JOXZ3FP-AREA
JOXZ3FQ-AREA
JOXZ3FR-AREA
JOXZ3FS-AREA
JOXZ3FT-AREA
JOXZ3FU-AREA
JOXZ3FV-AREA
JOXZ3FW-AREA
JOXZ3FX-AREA
JOXZ3FY-AREA
JOXZ3FZ-AREA
JOXZ3GA-AREA
JOXZ3GB-AREA
JOXZ3GC-AREA
JOXZ3GD-AREA

局名は行方市発表のもの[12][13](2020年7月末日現在)

リモコンキーIDは、11を推奨。

現在放送中の番組

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生で情報発信!なめこい。
正午生放送される地域情報番組
ごごテレ
自転車で市内を巡り、地域の魅力や旬な情報を市民へ発信していく午後の情報番組
素敵に逢えるかな
オスペンギンによる地域交流促進番組。
ねばねばTV
ねば〜る君アニメ番組。
ここホレなめがた
オスペンギンによる行方の魅力を発掘する番組。
なめがたの行方(なめがたのゆ)、だっぺ食堂
専修大学福富ゼミナール制作。

沿革

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2015年(平成27年)
2016年(平成28年)
  • 3月中旬 - 試験電波発射開始[16]
  • 4月1日 - 11局の免許を取得、免許の有効期限は2021年3月31日まで[11]
  • 4月15日 - 専修大学と番組制作について協定締結[17]
  • 10月1日 - 『素敵に逢えるかな』放送開始。
  • 10月28日 - 12局の免許を取得、免許の有効期限は2021年10月27日まで[11]
  • 10月29日 - 「なめがたエリアテレビ」として本放送開始[16]
  • 11月22日 - 17局の免許を取得、免許の有効期限は2021年11月21日まで[11]
  • 12月20日 - 吉本興業と地域活性化について協定締結[18]
2017年(平成29年)
2019年(令和元年)
  • 5月17日 - 6局の免許を取得、免許の有効期限は2024年5月16日まで[11]
2020年(令和2年)
  • 4月13日 - 10局の免許を取得、免許の有効期限は2025年4月12日まで[11]
  • 5月25日 - 4局の免許を取得、免許の有効期限は2025年5月24日まで[11]
  • 9月7日 - 7局の免許を取得、免許の有効期限は2025年9月6日まで[11]
2021年(令和3年)
  • 4月1日 - 11局が再免許、免許の有効期限は2026年3月31日まで[11]
  • 10月28日 - 12局が再免許、免許の有効期限は2026年10月27日まで[11]
  • 11月22日 - 10局の免許を取得、17局が再免許、免許の有効期限は2026年11月21日まで[11]
2022年(令和4年)
  • 9月26日 - 9局の免許を取得、免許の有効期限は2027年9月25日まで[11]
2023年(令和5年)
  • 3月14日 - 9局の免許を取得、免許の有効期限は2028年3月13日まで[11]
  • 3月28日 - 6局の免許を取得、免許の有効期限は2028年3月27日まで[11]
2024年(令和6年)
  • 1月18日 - 2局の免許を取得、免許の有効期限は2029年1月17日まで[11]
  • 5月17日 - 6局が再免許、免許の有効期限は2029年5月16日まで[11]

脚注

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  1. ^ 茨城大ゼミ生のテレビ朗読ドラマ 第2弾は行方市民参加作品に”. 産経ニュース (2021年11月30日). 2021年11月30日閲覧。
  2. ^ 2018年廃止。
  3. ^ によるものでは北海道安平町あびらチャンネル)と岩手県大槌町(2018年廃止)が先行している。
  4. ^ なめがたエリアテレビ開局しました (PDF) p.4(行方市)
  5. ^ エリア放送局予備免許付与 (PDF) 市報なめがた 平成27年6月号pp.2-3(行方市)
  6. ^ なめがたエリアテレビについて(行方市) - ウェイバックマシン(2016年12月5日アーカイブ分)
  7. ^ 専修大学との地方創生に関する連携協定締結 (PDF) 市報なめがた 平成28年5月号p.6(行方市)
  8. ^ 専修大学は、生田キャンパスと川崎市多摩区役所でワンセグ放送「かわさきワンセグ」をしていた実績がある。
  9. ^ 笑いの力で地域活性化! (PDF) 市報なめがた 平成29年3月号p.2(行方市)
  10. ^ 免許状況の詳細(関東総合通信局 - 放送)
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 無線局等情報検索(総務省電波利用ホームページ)
  12. ^ チャンネル設定ガイド(行方市) (PDF)
  13. ^ 送信アンテナの置局箇所(行方市) - ウェイバックマシン(2018年10月1日アーカイブ分) (PDF)
  14. ^ 行方市が行うエリア放送(テレビジョン放送)に予備免許(関東総合通信局 報道資料 平成27年4月20日)(2015年5月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  15. ^ 行方市が行うエリア放送に予備免許”. 総務省 (2015年4月20日). 2015年4月30日閲覧。
  16. ^ a b 防災情報「いち早く」行方市、エリアテレビ開局(茨城新聞 2016年10月30日) - ウェイバックマシン(2016年10月30日アーカイブ分)
  17. ^ エリア放送で制作連携、行方市と専修大協定(茨城新聞 2016年4月16日) - ウェイバックマシン(2016年12月5日アーカイブ分)
  18. ^ “笑い”で地方活性化 行方市と吉本興業が提携(茨城新聞 2016年12月21日) - ウェイバックマシン(2016年12月21日アーカイブ分)
  19. ^ 行方市議会が本会議中継 エリア放送でスタート(茨城新聞 2017年2月25日) - ウェイバックマシン(2017年2月26日アーカイブ分)
  20. ^ ねば~る君と行方市の「なかよし契約 調印式」が開催されました! 行方日和 なめがたダイアリー 2017年3月29日
  21. ^ なめテレ ねば~る君の動画放送(茨城新聞 2017年4月5日) - ウェイバックマシン(2017年4月5日アーカイブ分)

外部リンク

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