しずおか市町対抗駅伝
しずおか市町対抗駅伝(しずおかしちょうたいこうえきでん)は、毎年12月最初の日曜日の前日の土曜日に静岡県で開催される、静岡県の市町対抗の駅伝大会。正式名称は第10回大会までは静岡県市町村対抗駅伝競走大会[1]、第11回大会以降は静岡県市町対抗駅伝競走大会である。2019年で第20回大会を迎える。
概要
編集静岡市葵区の静岡県庁前から同市清水区の清見寺前を経由し、同市駿河区の草薙陸上競技場までを、小学生から一般・40歳以上までの全12区間(第7回大会までは全10区間・第17回大会までは全11区間)で襷をつなぐ。距離は第1回大会のみ42.220km、第2回大会以降は42.195kmとなっている。市の部と町(町村)の部の2部制で行われるが、スタートは同時である。
大会運営
編集- 主催
- 共催
- 特別後援
- 公益財団法人静岡県市町村振興協会、静岡市
- 後援
- 参加市町、参加市町議会、参加市町教育委員会、参加市町体育(スポーツ)協会、静岡県市長会、静岡県町村会、静岡県市議会議長会
- 静岡県町村議会議長会、静岡県校長会、静岡県高等学校長協会、静岡県私学協会、静岡県高等学校体育連盟、静岡県中学校体育連盟
- 協賛
- 学校法人常葉大学、スズキ株式会社、セキスイハイム東海株式会社、株式会社杏林堂薬局、鈴与グループ、ダイドードリンコ株式会社
- 東海旅客鉄道株式会社、第一生命保険株式会社、はごろもフーズ株式会社、西日本電信電話株式会社静岡支店、日本製紙株式会社
- 共和レザー株式会社、株式会社シラトリ、株式会社静岡銀行、エヌ・イー ケムキャット株式会社、中部電力株式会社
- 協力
- 静岡県警察、陸上自衛隊板妻駐屯地第34普通科連隊、国土交通省静岡国道事務所、公益社団法人静岡県看護協会、静岡市自治会連合会
- 静岡市清水区各地区交通安全会、静岡市交通指導員会、静岡市清水区連合交通安全推進本部長会、静岡市スポーツ推進委員連絡協議会
- 静岡市清水区連合体育会、日本ボーイスカウト静岡県連盟静岡地区・清水地区、長谷通り商店街振興会・同周辺町内会、しずおかRC、清水健走会、草薙激走会
- 麻機学区体育振興会、西奈南学区体育振興会、NTTドコモショップ静岡安東店、しずおか焼津信用金庫長谷支店、静岡保険代弁株式会社、JA静岡市あさはた支店
- 株式会社JA静岡市やすらぎセンター、鳥坂自治会、サーラ物流株式会社静岡営業所、サクライ石油株式会社鳥坂SS、株式会社合同物流
- 飯田庵原地域包括支援センター、セントケア清水、静岡市袖師生涯学習交流館、榊屋、株式会社ミライサポート、鈴与自動車運送株式会社、港トラック運送株式会社
- 静岡市役所清水区役所、しずてつジャストライン株式会社
- 運営協力校
コース
編集第18回大会より、第9区に小学生区間が追加され、12区間となった。[2]
区間 | 距離 | 起点 | 終点 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1区 | 3.673km | 県庁本館前(中堀2周) | 二之丸橋 | 中学生・高校生(女子) |
2区 | 1.903km | 二之丸橋(中堀1周) | 二之丸橋 | 小学生(男子) |
3区 | 1.715km | 二之丸橋 | 長谷通り(西草深町東交差点) | 小学生(女子) |
4区 | 3.549km | 長谷通り(西草深町東交差点) | JAあさはた支店 | 中学生・高校生(女子) |
5区 | 6.855km | JAあさはた支店 | 鳥坂自治会館 | 中学生・高校生(男子) |
6区 | 3.911km | 鳥坂自治会館 | 清水六中前 | 40歳以上(男女不問) |
7区 | 3.564km | 清水六中前 | 袖師生涯学習交流館 | 中学生(男子) |
8区 | 3.02km | 袖師生涯学習交流館 | 清水清見潟公園 | 中学生(女子) |
9区 | 1.619km | 清水清見潟公園 | 榊屋 | 小学生(男女不問) |
10区 | 3.051km | 榊屋 | 清水区役所 | 一般(女子) |
11区 | 4.31km | 清水区役所 | 清水七中 | 中学生・高校生(男子) |
12区 | 5.025km | 清水七中 | 草薙陸上競技場 | 一般(男子) |
チーム編成
編集歴史
編集東海道400年祭を契機とし、県内市町村相互の交流促進、県民スポーツの振興をはかるとともに、県内スポーツ選手の発掘・育成・強化、県民の体力向上を目的として、2000年11月23日に第1回大会が開催された。前日に行われた開会式に於いて、当時の県知事・石川嘉延は「大会が回を重ねる中で、本県が得意としなかった長距離部門の盛り上がりを期待したい。出来ることならば、3年後に開催される静岡国体で成果が表れることを切望します」と語った[3]。
第1回大会では74市町村から74チームが参加。市の部は富士市が優勝。その後の大会では御殿場市、浜松市、静岡市が優勝を分け合う展開を続けている。第1回大会町村の部は浅羽町が優勝。その後は長泉町が圧倒的な強さを見せ、2008年の第9回大会から2012年の第13回大会まで5連覇を達成した。
大会記録
編集区間数 | 距離 | 市の部 | タイム | 町の部 | タイム | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2000年11月23日 | 10 | 42.220km | 富士市 | 2時間16分12秒 | 浅羽町[5] | 2時間23分54秒 |
第2回 | 2001年11月23日 | 42.195km | 静岡市 | 2時間15分34秒 | 長泉町 | 2時間22分32秒 | |
第3回 | 2002年11月30日 | 御殿場市 | 2時間16分10秒 | 長泉町 | 2時間22分27秒 | ||
第4回 | 2003年12月6日 | 浜松市 | 2時間15分34秒 | 森町 | 2時間22分07秒 | ||
第5回 | 2004年12月4日 | 浜松市 | 2時間14分48秒 | 函南町 | 2時間19分47秒 | ||
第6回 | 2005年12月3日 | 御殿場市 | 2時間15分07秒 | 長泉町 | 2時間19分28秒 | ||
第7回 | 2006年12月2日 | 静岡市静岡[6] | 2時間15分13秒 | 函南町 | 2時間21分07秒 | ||
第8回 | 2007年12月1日 | 11 | 浜松市中央[7] | 2時間15分20秒 | 新居町[8] | 2時間19分36秒 | |
第9回 | 2008年12月6日 | 浜松市西部[7] | 2時間17分04秒 | 長泉町 | 2時間21分21秒 | ||
第10回 | 2009年12月5日 | 静岡市静岡A[9] | 2時間16分17秒 | 長泉町 | 2時間19分06秒 | ||
第11回 | 2010年12月4日 | 浜松市西部[7] | 2時間14分44秒 | 長泉町 | 2時間20分37秒 | ||
第12回 | 2011年12月3日 | 浜松市西部[7] | 2時間13分15秒 | 長泉町 | 2時間23分11秒 | ||
第13回 | 2012年12月1日 | 浜松市西部[7] | 2時間13分29秒 | 長泉町 | 2時間18分18秒 | ||
第14回 | 2013年11月30日 | 浜松市西部[7] | 2時間11分17秒 | 小山町 | 2時間16分48秒 | ||
第15回 | 2014年12月6日 | 浜松市西部[7] | 2時間11分58秒 | 小山町 | 2時間16分57秒 | ||
第16回 | 2015年12月5日 | 浜松市北部[7] | 2時間12分09秒 | 函南町 | 2時間17分11秒 | ||
第17回 | 2016年12月3日 | 浜松市西部[7] | 2時間11分07秒 | 小山町 | 2時間18分46秒 | ||
第18回 | 2017年12月2日 | 12 | 浜松市北部[7] | 2時間12分39秒 | 函南町 | 2時間18分43秒 | |
第19回 | 2018年12月1日 | 御殿場市 | 2時間11分44秒 | 函南町 | 2時間16分30秒 | ||
第20回 | 2019年11月30日 | 御殿場市 | 2時間9分29秒 | 清水町 | 2時間17分13秒 | ||
第21回 | 2020年12月5日 | 浜松市北部[10] | 2時間10分49秒 | 清水町 | 2時間14分59秒 | ||
第22回 | 2021年12月4日 | 浜松市北部 | 2時間12分16秒 | 吉田町 | 2時間17分53秒 | ||
第23回 | 2022年12月3日 | 浜松市北部 | 2時間11分30秒 | 清水町 | 2時間14分25秒 | ||
第24回 | 2023年12月2日 | 御殿場市 | 2時間11分21秒 | 長泉町 | 2時間16分16秒 |
なお、人口1万人(第21回大会からは1万5000人)以下の市町の最高順位チームに対し、ふるさと賞が贈呈される。
中継
編集静岡放送(SBSラジオ・SBSテレビ)で生中継される。
また、YouTubeを用いたWeb中継も行われる。
ラジオはスタート前より完全生中継。
テレビはJNNニュース全国枠のみ中断され、JNNニュースのローカル枠はニュースを伝えず、枠内で中継が行われる(放送上はニュースの終了である12時まで中断と案内される)。
センター実況・フィニッシュ実況はテレビ・ラジオ別に配置されるが、スタート・各中継所実況はテレビ・ラジオ共通となる。
また、一部中継所は中継所担当が配置されず、センター実況が実況を行う。
実況は基本的に静岡放送のアナウンサー(フリーだが実質的に静岡放送所属の鬼頭里枝含む)が担当するが、毎年TBSテレビ・CBCテレビより1名ずつアナウンサーが派遣される(2019年は伊藤隆佑(TBS)・江田亮(CBC)。2020年は両局ともに派遣せず)。
Web中継の実況音声はテレビ・ラジオのどちらかが使われる。
公式テーマソング
編集公式テーマソングは、静岡放送で番組を担当しているアーティストの楽曲が使用されることが多い。
回 | 開催年 | タイトル | アーティスト |
---|---|---|---|
第8回(2007年)以前は不明 | |||
第9回 | 2008年 | 風をきって | CRaNE |
第10回 | 2009年 | ||
第11回 | 2010年 | JOIN | |
第12回 | 2011年 | ||
第13回 | 2012年 | Ready Go! | Sissy |
第14回 | 2013年 | スタートライブ | STRIKE |
第15回 | 2014年 | 1%でも僕は挑むよ | ROYALcomfort |
第16回 | 2015年 | Are you ready? | ポタリ |
第17回 | 2016年 | 未来DELIGHT | UNIONE |
第18回 | 2017年 | 風を追い越して | 渡邊ヒロアキ |
第19回 | 2018年 | スタートダッシュ | スピラ・スピカ |
第20回 | 2019年 | ボルテージ! | フレンズ |
第21回 | 2020年 | ハジマリ | Hakubi |
第22回 | 2021年 | トライミライ | she9 |
第23回 | 2022年 | GODSPEED | ももいろクローバーZ |
第24回 | 2023年 |
市町村対抗駅伝を行っている他の都道府県
編集- 青森県(青森県民駅伝競走大会)
- 岩手県(一関・盛岡間駅伝競走大会)
- 山形県(山形県縦断駅伝競走大会)
- 福島県(市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会)
- 栃木県(栃木県郡市町対抗駅伝)
- 新潟県(新潟県縦断郡市対抗駅伝競走大会)
- 長野県(長野県市町村対抗駅伝競走大会、長野県縦断駅伝競走)
- 山梨県(山梨県一周駅伝)
- 東京都(中学生「東京駅伝」大会)
- 神奈川県(市町村対抗かながわ駅伝競走大会)
- 岐阜県(ぎふ清流郡市対抗駅伝競走大会)
- 愛知県(愛知県市町村対抗駅伝競走大会)
- 三重県(美(うま)し国三重市町対抗駅伝)
- 和歌山県(和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会)
- 兵庫県(兵庫県郡市区対抗駅伝)
- 岡山県(「晴れの国 岡山」駅伝競走大会)
- 香川県(郡市対抗源平駅伝)
- 徳島県(徳島駅伝)
- 高知県(県市町村対抗駅伝)
- 福岡県(市町村対抗福岡駅伝)
- 佐賀県(郡市対抗県内一周駅伝大会)
- 長崎県(郡市対抗県下一周駅伝大会)
- 熊本県(郡市対抗熊日駅伝、熊日郡市対抗女子駅伝大会)
- 大分県(県内一周大分合同駅伝)
- 鹿児島県(鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会)
- 沖縄県(沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会)
脚注
編集- ^ 静岡県の村は2005年に龍山村が浜松市と合併したことにより消滅したが、第1回大会以来の名称を守って『市町村対抗駅伝』と称していた。村としての最後の出場チームは第6回大会の磐田市豊岡。
- ^ a b 大会要綱
- ^ 市町村対抗駅伝ダイジェスト版
- ^ 大会記録室[1]
- ^ 現・袋井市。
- ^ 旧静岡市域。旧清水市域は「静岡市清水」として出場。
- ^ a b c d e f g h i j 東区・中区・南区は浜松市中央、西区・北区は浜松市西部として出場、浜北区・天竜区は浜松市北部として出場。
- ^ 現・湖西市。
- ^ 旧静岡市では葵区・駿河区に分けるのではなく旧静岡市から2チーム編成するという方針にしたため、『静岡市静岡A・B』というチーム名になった。
- ^ 前年までの浜松市北部と浜松市西部が浜松市北部として出場した。
- ^ 鬼頭里枝のTwitterより 2017年10月期のTBS系列日曜劇場、「陸王」のポスター・ロゴなどで装飾されたTBSテレビの中継車が確認できる。