けんぶち絵本の里大賞
けんぶち絵本の里大賞(けんぶちえほんのさとたいしょう)は、北海道上川郡剣淵町にある「剣淵町絵本の館」の来館者が、応募された絵本の中から、好きな作品を選ぶ文学賞である。最多得票数のものを『けんぶち絵本の里大賞』とし、他に『びばからす賞』、『アルパカ賞』がある。前年4月1日~当年3月31日に出版された絵本を対象とする。1991年創設。
歴代受賞作
編集大賞
編集- 第01回(1991年) - 「おばあさんのすーぷ」(文/林原玉枝、絵/水野二郎)
- 第02回(1992年) - 「ぼくはきみがすき」(文・絵/いもとようこ)
- 第03回(1993年) - 「魔女図鑑」(絵/マルカム・バード、訳/岡部史)
- 第04回(1994年) - 「星のふる夜に」(絵・文/千住博)
- 第05回(1995年) - 「おばあちゃんがいるといいのにな」(絵/石倉欣二、文/松田素子)
- 第06回(1996年) - 「ぼくたちのコンニャク先生」(文・写真/星川ヒロ子)
- 第07回(1997年) - 「イルカの星」(文・絵/葉祥明)
- 第08回(1998年) - 「帰ってきたおとうさんはウルトラマン」(文・絵/みやにしたつや)
- 第09回(1999年) - 「いつでも会える」(文・絵/菊田まりこ)
- 第10回(2000年) - 「パパはウルトラセブン」(文・絵/みやにしたつや)
- 第11回(2001年) - 「すみっこのおばけ」(作・絵/武田美穂)
- 第12回(2002年) - 「くれよんのくろくん」(作・絵/なかやみわ)
- 第13回(2003年) - 「おまえ うまそうだな」(文・絵/宮西達也)
- 第14回(2004年) - 「かあちゃんかいじゅう」(作/内田麟太郎、絵/長谷川義史)
- 第15回(2005年) - 「もったいないばあさん」(作・絵/真珠まりこ)
- 第16回(2006年) - 「もったいないばあさんがくるよ!」(作・絵/真珠まりこ)
- 第17回(2007年) - 「おへそのあな」(文・絵/長谷川義史)
- 第18回(2008年) - 「もったいないことしてないかい?」(作・絵/真珠まりこ)
- 第19回(2009年) - 「いいからいいから3」(作/長谷川義史)
- 第20回(2010年) - 「ちゅーちゅー」(作・絵/宮西達也)
- 第21回(2011年) - 「シニガミさん」(作・絵/宮西達也)
- 第22回(2012年) - 「恋ちゃん はじめての看取り」(文・写真/國森康弘)
- 第23回(2013年) - 「クロコダイルとイルカ」(作/ドリアン助川、絵/あべ弘士)
- 第24回(2014年) - 「パンダ銭湯」(作/tupera tupera)
- 第25回(2015年) - 「もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし」(作・絵/真珠まりこ)
- 第26回(2016年) - 「もう ぬげない」(作/ヨシタケシンスケ)[1]
- 第27回(2017年) - 「さよなら ママがおばけになっちゃった!」(作/のぶみ)
- 第28回(2018年) - 「くろくんとちいさいしろくん」(さく・え/なかやみわ)[2]
- 第29回(2019年) - 「おしっこちょっぴりもれたろう」(作・絵/ヨシタケシンスケ)
- 第30回(2020年) - 「ころべばいいのに」(作/ヨシタケシンスケ)
- 第31回(2021年) - 「ねぐせのしくみ」(作/ヨシタケシンスケ)
- 第32回(2022年) - 「あきらがあけてあげるから」(作/ヨシタケシンスケ)
- 第33回(2023年) - 「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」(作/ヨシタケシンスケ)
- 第34回(2024年) - 「もったいないばあさんの おばあちゃん」(作・絵/真珠まりこ)
びばからす賞
編集- 第01回(1991年) - 「わにくんとかわいい木」(文・絵/みやざきひろかず)、「おやすみなさいサンタクロース」(絵/小沢摩純、文/舟崎克彦)、「おばあさんのメリークリスマス」(絵/つちだよしはる、文/もりやまみやこ)、「いろいろおばけ」(文・絵/木村裕一)
- 第02回(1992年) - 「となりのせきのますだくん 」(文・絵/武田美穂)、「さる・るるるonemore」(文・絵/五味太郎)、「ワニくんのながーいよる」(文・絵/みやざきひろかず)、「雪わたり」(絵/方緒良、文/宮沢賢治)
- 第03回(1993年) - 「ひとくちぱくり」(文・絵/木曽秀夫)、「犬の生活」(文・絵/津田直美)、「ワニくんのえにっき」(文・絵/みやざきひろかず)、「ゆきのふるよる」(絵/ニツク・バドワース、文/はやしまみ)
- 第04回(1994年) - 「うさぎのぴこぴこ」(絵/いもとようこ、文/山崎陽子)、「おかあさんがおかあさんになった日」(文・絵/長野ヒデ子)、「ひゃくえんだま」(絵/荒井良二、文/ねじめ正一)、「空とぶクジラ」(文・絵/大垣友紀恵)
- 第05回(1995年) - 「ちゅ」(文・絵/福田直)、「うんこ」(文・絵/みやにしたつや)、「14ひきのこもりうた」(文・絵/いわむらかずお)、「ゆきの日のさがしもの」(絵/薫くみこ、文/さとうゆうこ)
- 第06回(1996年) - 「おばあちゃんのしまで」(文・写真/ふりやかよこ)、「ナヌークの贈りもの」(文・写真/星野道夫)、「まっ黒なおべんとう」(絵/長澤靖、文/児玉辰春)
- 第07回(1997年) - 「おとうさんはウルトラマン」(文・絵/みやにしたつや)、「きょうりゅうだぁ!!」(文・絵/きむらゆういち)、「たぬきのちょうちん」(絵/いもとようこ、文/浜田廣介)
- 第08回(1998年) - 「海の宝物」(絵/クリスチャン・ラッセン、訳/小梨直)、「森が海をつくる」(絵/葉祥明、英訳/リッキー・ニノミヤ)、「きつねのきんた」(絵/いもとようこ、文/かこさとし)
- 第09回(1999年) - 「あなたが生まれるまで」(絵/ローラ・コーネル、作/ジェニファー・ディビス、訳/槙朝子)、「星空のシロ」(絵/葉祥明、文/井上夕香)、「くもくん」(文・絵/いとうひろし)
- 第10回(2000年) - 「でこちゃん」(作・絵/つちだのぶこ)、「とんとんとんのこもりうた」(作・絵/いもとようこ)、「にじいろのさかなとおおくじら」(作/マーカス・フィスター、訳/谷川俊太郎)
- 第11回(2001年) - 「おにいちゃんだから」(作・絵/福田岩緒)、「キミに会いにきたよ」(著/田村みえ)、「さよなら エルマおばあさん」(写真・文/大塚敦子)
- 第12回(2002年) - 「けんかのきもち」(文/柴田愛子、絵/伊藤秀男)、「えがおのむこうで」(著/田村みえ)、「かつくん」(文/クリスチャン・メルベイユ、絵/ジョス・ゴフィン、訳/乙武洋匡)
- 第13回(2003年) - 「まる」(文・絵/上野修一)、「歯がぬけた」(絵/大島妙子、作/中川ひろたか)、「キミといっしょ」(著/田村みえ)
- 第14回(2004年) - 「げんきですか?」(著/田村みえ)、「三本足のロッキー」(作/どうまえあやこ、絵/いしぐろのりこ)、「あしたも晴れるよ」(著/田村みえ)、「パパはウルトラセブン・みんなのおうち」(文・絵/みやにしたつや)、「Mister O」(作/ルイス・トロンダイム)
- 第15回(2005年) - 「ねこがさかなをすきになったわけ」(さく・え/ひだのかな代)、「うちにあかちゃんがうまれるの」(文/いとうえみこ、写真/伊藤泰寛)、「つきのよるに」(作・絵/いもとようこ)
- 第16回(2006年) - 「おじいちゃんのごくらくごくらく」(絵/長谷川義史、作/西本鶏介)、「北海道わくわく地図えほん」(文・絵/堀川真)、「いのちのいろえんぴつ」(詩・絵/豊島加純、絵/マイケル・グレイニエツ、文/こやま峰子)
- 第17回(2007年) - 「いいからいいから」(文・絵/長谷川義史)、「りんご りんごろ りんごろりん」(著/ひだのかな代)、「つきよのさんぽ」(作/安江リエ、絵/池谷陽子)
- 第18回(2008年) - 「いつも いっしょに」(作/こんのひとみ、絵/いもとようこ)、「いいからいいから2」(作/長谷川義史)、「ぼくがラーメンたべてるとき」(作/長谷川義史)
- 第19回(2009年) - 「エゾオオカミ物語」(作/あべ弘士)、「あいしてくれてありがとう」(作・絵/宮西達也)、「てんごくのおとうちゃん」(作/長谷川義史)
- 第20回(2010年) - 「もったいないばあさんのいただきます」(作・絵/真珠まりこ)、「うんこ!」(文/サトシン、絵/西村敏雄)、「くろくんとなぞのおばけ」(作・絵/なかやみわ)
- 第21回(2011年) - 「いいからいいから4」(作/長谷川義史)、「いのちのいれもの」(文/小菅正夫、絵/堀川真)、「じごくのラーメンや」(文/苅田澄子、絵/西村繁男)、「小さないのち まほうをかけられた犬たち」(文/今西乃子、写真/浜田一男)
- 第22回(2012年) - 「まわるおすし」(作/長谷川義史)、「うまれてきてくれてありがとう」(文/にしもとよう、絵/黒井健)、「ようちえん いやや」(作/長谷川義史)
- 第23回(2013年) - 「おかあちゃんがつくったる」(作/長谷川義史)、「メガネをかけたら」(文/くすのきしげのり、絵/たるいしまこ)、「うちは精肉店」(著・写真/本橋成一)
- 第24回(2014年) - 「きみがおしえてくれた。」(文/今西乃子、絵/加納果林)、「おかあさん だいすきだよ」(文・絵/みやにしたつや)、「ぼくは海になった」(作・絵/うさ)
- 第25回(2015年) - 「へいわってすてきだね」(詩/安里有生、画/長谷川義史)、「トラネコとクロネコ」(作・絵/宮西達也)、「しんでくれた」(詩/谷川俊太郎、画/塚本やすし)
- 第26回(2016年) - 「もりのやきゅうちーむふぁいたーず」(作/北海道日本ハムファイターズ選手会、画/堀川真)、「はなちゃんのみそ汁」(文・絵/魚戸おさむ、原作/安武信吾、安武千恵、安武はな)、「ママがおばけになっちゃった!」(作/のぶみ)
- 第27回(2017年) - 「ネコヅメのよる」(作/町田尚子)、「なつみはなんにでもなれる」(作・絵/ヨシタケシンスケ)、「うまれるまえのおはなし」(文・絵/ひだのかな代)、「さきちゃんのくつ」(作/そうまこうへい、絵/まるやまあやこ)
- 第28回(2018年) - 「こねて のばして」(作/ヨシタケシンスケ)、「あいたくて あいたくて」(作・絵/宮西達也)、「あま~いしろくま」(作・絵/柴田ケイコ)
- 第29回(2019年) - 「おしりたんてい ププッ ゆきやまの しろい かいぶつ!?」(作・絵/トロル)、「ぼくはなきました」(作/くすのきしげのり、画/石井聖岳)、「みえるとか みえないとか」(さく/ヨシタケシンスケ、そうだん/伊藤亜紗)
- 第30回(2020年) - 「なまえのないねこ」(文/竹下文子、絵/町田尚子)、「じゃない!」(作/チョーヒカル)、「わたしのわごむはわたさない」(作・絵/ヨシタケシンスケ)
- 第31回(2021年) - 「パンどろぼう」(作/柴田ケイコ)、「私の名前は宗谷本線」(文/荒尾美知子、絵/堀川真)
- 第32回(2022年) - 「パンどろぼうなぞのフランスパン」(作/柴田ケイコ)、「やっぱり じゃない!」(作/チョーヒカル)
- 第33回(2023年) - 「ビッグブック おめんです3」(作・絵/いしかわこうじ)、「パンしろくま」(作・絵/柴田ケイコ)
- 第34回(2024年) - 「おまえうまそうだな さよならウマソウ」(作・絵/宮西達也)、「一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション」(選者/鹿島和夫)、画家/ヨシタケシンスケ)
アルパカ賞(特別賞)
編集- 第21回(2011年) - 「ばあちゃんのおなか」(文/かさいまり、絵/よしながこうたく)
- 第22回(2012年) - 「ぼく、仮面ライダーになる!フォーゼ編」(作/のぶみ)
- 第23回(2013年) - 「さわるめいろ」(著/村山純子)
- 第24回(2014年) - 「おっぱいちゃん」(作・絵/有田奈央)
- 第25回(2015年) - 「ふしぎなにじ」(作/わたなべちなつ)
- 第26回(2016年) - 「おばあさんのしんぶん」(文・絵/松本春野、原作/岩國哲人)
- 第27回(2017年) - 「おいしそうなしろくま」(作・絵/柴田ケイコ)
- 第28回(2018年) - 「いちにちじごく」(さく/ふくべあきひろ、え/かわしまななえ)
- 第29回(2019年) - 「ぼくのばしょなのに」(著/刀根里衣)
- 第30回(2020年) - 「みんなのおすし」(作/はらぺこめがね)
- 第31回(2021年) - 「悲しみのゴリラ」(文/ジャッキー・アズーア・クレイマー、絵/シンディ・ダービー、訳/落合恵子)
- 第32回(2022年) - 「大ピンチずかん」(作/鈴木のりたけ)
- 第33回(2023年) - 「戦争をやめた人たち-1914年のクリスマス休戦-」(文・絵/鈴木まもる)
- 第34回(2024年) - 「野球しようぜ! 大谷翔平ものがたり」(文/とりごえこうじ、絵/山田花菜)
脚注
編集- ^ 毎日新聞2016年10月7日北海道朝刊『けんぶち絵本の里大賞「もうぬげない」』
- ^ 北海道新聞2018年10月1日『けんぶち絵本の里大賞に「くろくんとちいさいしろくん」』