Window Maker
Window Maker(ウィンドウメーカー)は、Unix系オペレーティングシステムでアプリケーションソフトウェアの利用を視覚的に可能にする、X Window System用のフリーでオープンソースなウィンドウマネージャである。
XDarwinで動作する標準設定のWindow Maker | |
開発元 | Window Maker developers |
---|---|
初版 | 1997年 |
最新版 |
0.95.8
/ 2017年3月11日 |
リポジトリ | |
対応OS | Unix系 |
種別 | ウィンドウマネージャ |
ライセンス | GNU General Public License v2 |
公式サイト | http://www.windowmaker.org/ |
概要
編集OpenStep互換環境であるNeXTSTEPのGUIを模倣する事を目指している。GNUプロジェクトに所属している。デスクトップに四角いアイコンをつなげて並べる、「ドック」と呼ばれる機能が特徴。クリップの形をしたアイコンがメインとなる。
Window Makerは、他のウィンドウマネージャやOSと比較してサイズが小さく、機能が簡素である。そのため、
- 余計な機能がなくて使いやすい
- 操作や仕組みの理解が容易で、カスタマイズが簡単で解り易い
- 動作が早くて軽い
- 古いマシンでも使える
などの利点がある。
WINGs Display Manager(WDM)や多くのdockappsなどのWINGsウィジェットを他のアプリケーションと共有して使用する。Window MakerのDock, Clipに統合されたアプレットは、AfterstepのWharfと互換性がある。
-
Window Maker 0.80.2
-
WPrefs graphical configuration tool
-
Amanda the Panda, mascot of Window Maker
歴史
編集Windows Makerは、元々、AfterStepを改良してGNUstepのデスクトップ環境とするために、ブラジルのプログラマー、アルフレッド・コジマ(Alfredo Kojima)によって開発された。
1990年代後半ごろでは、いくつかのディストリビューションで標準のウィンドウマネージャとして採用されていた(日本では、1990年代末の時点で代表的な日本産ディストリビューションであったVine Linuxで採用されていたのが有名)。 しかし2011年現在、Window Makerを標準で採用しているディストリビューションは少なくなっている。
利用
編集BSD系のほかUbuntuやDebian、OpenSUSEなどのメジャーなディストリビューションに後からインストールして使うこともできる。
-
FreeBSD5.3上で動作するWindow Maker 0.91.0
-
Manjaro OpenRC desktop with wmaker