Wikipedia:百科事典向け写真撮影のガイド/修正・傾き

写真をアップロードする前に仕上げの作業をしましょう。

傾きの修正

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仕上げ作業のうち効果的なもののひとつに「傾きの修正」があります。

スナップ写真などは、じっくりチェックすると、たいてい傾いているものです。傾きを修正することで、見易い写真に仕上げることができます。

なお、「傾きを修正するためには、上下左右が多少削られてしまう」といった問題点もあります。被写体が上下左右のどこかの辺にぎりぎりに写っている場合には、傾きの修正をすることが不可能な場合もあります。出来るかぎり、撮影の段階で傾いていないことが望ましいのは確かです。シャッターを押す前に、ファインダーの中をいまいちど確認する習慣をつけるといいでしょう。

サンプル1 - 道端の石碑
 
写真の撮り方説明-傾き修正-碑文1
ぱっと見ただけでわかりますが、左に傾いています。
 
写真の撮り方説明-傾き修正-碑文2
そこで、傾きを修正し、その結果出てきてしまったくさび形の余白を切り取ります(「トリミング」もあわせてご覧ください)。
 
写真の撮り方説明-傾き修正-碑文3
完成品。最初の傾いた写真と見比べてみてください。
サンプル2 - 建物
 
写真の撮り方説明-傾き修正-お寺1
よく見ないとわかりませんが、多少左に傾いています。
 
写真の撮り方説明-傾き修正-お寺2
そこで修正を行います。なお、この写真については、お寺の正面の柱のうち向かっていちばん右側のもの(画面のもっとも中央寄りのもの)を目安に、傾きの修正を行いました。上下左右に出るくさび形の余白を切り取って仕上げます。
 
写真の撮り方説明-傾き修正-お寺3
完成品。まあ、これは微妙な傾きなので、よくわからないかもしれません。
サンプル3 - コインロッカー
 
写真の撮り方説明-傾き修正-コインロッカー1
これは、右に傾いています。
 
写真の撮り方説明-傾き修正-コインロッカー2
そこで、修正を行います。このケースでは、垂直だけではなく水平も大事です。そこで、垂直線として右から3本目の縦の桟を目安とし、水平線としては上から2段目のロッカーを目安として、バランスを取りました(斜めに写す場合被写体の水平線は画面上では平行にはなりません。うち、目の高さに近いものを画面上の水平にするのが、自然に見せるコツです)。その上で、上下左右のくさび形の余白を切り落としています。この修正方法は、ビル建築などの建物にも応用できます。
 
写真の撮り方説明-傾き修正-コインロッカー3
完成品。これは、1枚目と比べれば、だいぶ違うのがおわかりいただけるかと。