UTエアー
UTエアー(露: «Авиакомпания «ЮТэйр»)はロシアのハンティ・マンシースクに本拠地を置く航空会社である。ロシア国内以外にもウクライナ、スロバキア、アルメニア、ペルー、インド、南アフリカにも子会社及び拠点を持つ。
| ||||
設立 | 1967年2月 | |||
---|---|---|---|---|
ハブ空港 |
ハンティ・マンシースク空港 スルグト国際空港 スィクティフカル空港 ヴヌーコヴォ国際空港 ロシノ国際空港 ノヤブリスク空港 | |||
マイレージサービス | STATUS | |||
保有機材数 | 67機(64機発注中) | |||
就航地 | 72都市 | |||
本拠地 | ロシア・ハンティ・マンシースク | |||
代表者 | アンドレイ・マトロソフ (MD) | |||
外部リンク | http://www.utair.ru/ |
沿革
編集前身は、1967年2月に設立されたアエロフロート・ロシア航空のチュメニ総局である。ソビエト連邦が1991年に崩壊した後、チュメニアヴィアトランス航空 (Tyumenaviatrans Aviation, TAT) になり、その後2003年に社名が現在のUTエアーになった。
2014年11月、UTエアーは資金難に陥り債権を支払えなくなった[1]。2015年4月、UTエアーは財政難により保有機材を50機以上減らすと発表した[2]。24機のスホーイ・スーパージェット100の発注も取り消した[3]。数週間後には、子会社の地域航空会社UTエアー・エクスプレスが運航を停止した[4]。
2015年12月、UTエアーは子会社のレジャー航空会社アズール・エアをトルコの観光会社アネックス・ツーリズム・グループ(Anex Tourism Group、数週間前にUTエアー・ウクライナも買収)に売却した[5]。
2017年10月31日、UTエアーはブランド変更を行い、社名を"UTair Aviation"から"Utair"に変更すると発表した[6]。
2020年4月から5月初めまで、UTエアーはCOVID-19の感染の拡大に伴う検疫措置で搭乗できなかった乗客の航空券の払い戻しを拒否した。現在、UTエアーに対する集団訴訟が進行している[7]。
就航都市
編集コードシェアパートナー
編集機材
編集現役機材
編集機材 | 運用機材 | 発注機数 | 座席数 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C | Y | 計 | 注釈 | |||||
ATR 72-500 | 15 | — | — | 70 | 70 | [11] | ||
ボーイング737-400 | 6 | — | 6 | 144 | 150 | [12] | ||
ボーイング737-500 | 30 | — | 8 | 108 | 116 | [13] | ||
— | 126 | 126 | ||||||
ボーイング737-800 | 10 | — | 8 | 165 | 173 | [14] | ||
— | 186 | 186 | ||||||
ボーイング737 MAX 7 | — | 30 | TBA | ボーイング737-400/-500後継機[15] | ||||
ボーイング737 MAX 8 | TBA | |||||||
Boeing 767-200ER | 3 | — | – | 249 | 249 | [16] | ||
Total | 65 | 30 |
その他にもヘリコプターを保有している。
退役機材数
編集機種 | 運航開始 | 退役 | 備考 |
---|---|---|---|
エアバスA321-200 | 2013 | 2015 | |
アントノフAn-24 | 1993 | 2014 | |
ATR 42-300 | 2005 | 2014 | |
ボンバルディア CRJ100LR | 2010 | 2014 | |
ボンバルディア CRJ200LR | 2010 | 2014 | |
Boeing 757-200 | 2010 | 2015 | |
ツポレフ Tu-134 | 1999 | 2014 | |
ツポレフ Tu-154M | 1992 | 2014 | |
ヤコヴレフ Yak-40 | 1992 | 2012 | |
ヤコヴレフ Yak-42 | 2006 | 2013 |
事故
編集- 2007年2月17日 UTエアー471便着陸失敗事故:サマーラの空港に緊急着陸した際に着地に失敗し大破。乗員乗客57名の内6名が死亡した。
- 2012年4月2日 UTエアー120便墜落事故:チュメニ発スルグト行きの120便がチュメニ近郊で墜落、乗員乗客43名の内32名が死亡、残りの11名は重体である[18]。
- 2018年9月1日 UTエアー579便着陸失敗事故:モスクワ発ソチ行きの579便がソチで着陸に失敗。オーバーランした。空港職員1人が死亡した。
- 2020年2月9日 UTエアー595便着陸失敗事故:モスクワ発コミ共和国ウシンスク行きの595便がウシンスクで着陸に失敗。尻餅ちをつきオーバーランした。乗客88人と乗員6名は全員脱出し、死亡者はいなかった[19][20]。
脚注
編集- ^ Doff, Natasha (20 November 2014). “UTair Misses Bond Payment in Russia Funding-Crunch Sign”. Bloomberg
- ^ “44 Flugzeuge weniger: Utair dezimiert Flotte - aeroTELEGRAPH”. aeroTELEGRAPH. 4 November 2015閲覧。
- ^ “Superjet Boost”. Airliner World: 10. (October 2015).
- ^ “Russia suspends UTair-Express' AOC”. ch-aviation. 4 November 2015閲覧。
- ^ ch-aviation.com - Russia's UTair Group offloads Azur Air unit to Turkey's ATG 7 December 2015
- ^ “Авиакомпания "ЮТэйр" - Встречайте новый Utair” (ロシア語). www.utair.ru. ПАО «Авиакомпания «ЮТэйр». 1 November 2017閲覧。
- ^ “Форум авиокомпании Utair” (ロシア語). forum.airlines-inform.ru. 4 May 2020閲覧。
- ^ “UTエア・アビエーション 就航都市・路線一覧”. Flyteam. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “UT Air Airlines-partners”. UT Air. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “UTair Aviation Fleet Details and History”. Planespotters.net. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “ATR 72-500 Salon scheme”. UT Air. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “Boeing 737-400 Salon scheme”. UT Air. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “Boeing 737-500 Salon scheme”. UT Air. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “Boeing 737-800 Salon scheme”. UT Air. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “Russia’s UTair unveiled as customer for 30 Boeing 737MAXs”. Russian Aviation Insider. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “Boeing 767-200 Salon scheme”. UT Air. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “UTair Aviation Fleet Details and History”. Planespotters.net. 2020年4月5日閲覧。
- ^ [“ロシアのUTエアのATR72が墜落-乗員乗客43名が死傷”. Flyteam. (2012年4月2日)
- ^ Bernwald, Stanislav (9 February 2020). “Жесткая посадка самолета "ЮТэйр": версии” [UTair hard landing: versions] (ロシア語). vesti.ru. 2020年6月25日閲覧。
- ^ “"Боинг" ударился о полосу при приземлении: возбуждено дело” [“Boeing” hit the lane when landing: a lawsuit] (ロシア語). vesti.ru (9 February 2020). 2020年6月25日閲覧。
外部リンク
編集