バラ科(バラか、Rosaceae)は、バラ目に属する植物の一つ。およそ90属2500種を含む[2]牧野 (1940) などはイバラ科としている[3]

バラ科
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
学名
Rosaceae
Juss.1789
タイプ属
Rosa
L.[1]
和名
バラ科
亜科

特徴

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科名の由来であるバラを始め、野草・栽培種とも多彩な種を含む。花弁・がくは5枚、雄蕊は10本ないし多数あり、雌蕊は1本のものから多数分立するものまで多様。葉は単葉または複葉で根元に托葉がある。

サクラウメモモなど日本で古くから親しまれている花木類、また、イチゴリンゴナシビワカリンなど果実、アーモンドなど種子が食用であるものも多い。

バラ科のうちリンゴ属やナシ属などの仁果様の果実(種とそれを包む芯をさらに果肉が包む構造の果実)を収穫するものを仁果類という[4]

バラ科の食物はアレルギー症状が現れる場合がある。詳しくは口腔アレルギー症候群を参照。

分類

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3亜科に分けられる[5]

脚注

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  1. ^ Rosaceae Juss. Tropicos
  2. ^ rosaceae in apweb”. 2014年4月6日閲覧。
  3. ^ 牧野, 富太郎牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年http://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php?no1=H1 
  4. ^ 仁果類 農林水産省、2021年3月8日閲覧。
  5. ^ Potter, Daniel and Eriksson, Torsten and Evans, Rodger C and Oh, S and Smedmark, JEE and Morgan, David R and Kerr, Malin and Robertson, Kenneth R and Arsenault, Matthew and Dickinson, Timothy A and others (2007). “Phylogeny and classification of Rosaceae”. Plant systematics and evolution 266 (1-2): 5-43. doi:10.1007/s00606-007-0539-9. 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Kubitzki, K. (ed.) (2004). Flowering Plants · Dicotyledons: Celastrales, Oxalidales, Rosales, Cornales, Ericales, The Families and genera of Vascular Plants VI, pp. 361–5. Springer. ISBN 978-3-642-05714-4 doi:10.1007/978-3-662-07257-8 NCID BA65632160

関連項目

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外部リンク

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