J's Tipo
日本の雑誌
ジェイズ・ティーポ(J's Tipo)はかつて存在した日本の自動車雑誌。発売元はネコ・パブリッシング(編集はエディトリアル・クリッパー)。1992年に創刊され、2010年1月16日発売号をもって休刊となった。
概要
編集創刊は1992年(平成4年)7月、同じくネコ・パブリッシングが発行する自動車雑誌「ティーポ(Tipo)」の姉妹誌として発行された。「新旧日本車を刺激的に楽しむカー・マガジンを目指します」とし、誌名の「J's」が示すように日本車(Japanese cars)に関する話題や情報を取り扱っていた。一時の期間は月刊となっていたものの、創刊時、及び廃刊時ともに隔月刊であった。最終的な発刊形態は、奇数月26日の発売(書類上は奇数月1日発行)で、一冊定価が680円だった。
新車から旧車まで日本車のみを扱う雑誌であり、外国車は一切登場しなかった。創刊から156号までは、誰も実行しないであろう、無謀な企画などコミカルな路線をたどっていた。スカイラインGT-Rなどの有名車が特集となることもあったが、誰もが忘れてしまったような珍車、名車が取り上げられることもあった。
沿革
編集創刊号の表紙は、富士スピードウェイで撮影されたKPGC10型スカイラインGT-RとR32型スカイラインGT-Rであった。
存在した連載
編集- 「コダワリ・ジェイズ・スタイル」
- 「ピットイン・ジェイズ・ガレージ」
- 「Spirits of J's」
- 「J's New Car Review/新車インプレッション」
- 「ニッポン自動車情報」
- 「New Car Information/新車フラッシュ」
- 「J's Event Review」
- 「シビックRワンメイクレース/目指せシビック・マイスター」
- 「ジェイズ流パーツ図鑑」
- 「ジェイズ商会」
- 「ジェイズ・ティーポ編集部 ホビダス支店」
- 「J'sラジコン同好会」
- 「J's TOOL REPORT」
存在した企画
編集- 「蘇れ!J'sブル社会復帰計画」 - 創刊号より開始。510型ブルーバードをレストアしていく過程をレポートし、完成時には「栄光の10000キロ 日本一周チャレンジラン」と題して全国を回った。
- 「俺達の24時間耐久in JAPAN」- 実際のル・マン24時間レースと同じ時間にスタートし、一般公道を24時間休みなく走らせたらどこまで行けるのかを検証する企画。結果は約2447kmだった。
- 「真冬にオープンカー」- 冬に幌全開でS2000、ロードスター、MR-Sで東京-秋田間を走破するという企画。
- 「Zで京都」- J's Tipoの特徴である忍耐企画の1つ。フェアレディZの後席に乗り、東京 - 京都間1000kmを一般道で走破するというもの。
- 「RX-7で広島」- 真夏に4人乗車のRX-7で東京 - 広島間を走破する企画。ルールはエアコンと窓開放禁止という内容であった。
- 「男4人、軽自動車で鳥取へ」- 全国一(当時)の軽自動車登録台数を誇る鳥取県に、軽自動車で男4人フル乗車で行くという企画。当誌史上、最も過酷な企画とも言われた。
- 「軽自動車耐久企画」- 軽自動車の耐久レース、K4GPに参戦するという企画。結果的にクラス優勝を遂げる。
- 「ジェイズアクセラ全国縦断」- マツダ・323のラリー仕様風のカラーリングを施したアクセラで全国を縦断するという企画。あらかじめ読者に場所と日時を通知しておいたにもかかわらず、人が集まった所と全く人が来なかった所とまちまちだった。
- 「富士チャンピオンレース参戦記」- 富士スピードウェイで開催されているアマチュアレース「富士チャンピオンレース」の、カローラアクシオGTクラスに参戦する企画。車両はTRDのデモカーを借用し、ゼッケンは本誌の発売日に合わせて「16」とした。開始直後に廃刊となったため、参戦期間は2009年の第4戦から最終戦までの3戦のみだった。
関連した人物
編集評論家
編集ドライバー
編集独特の用語
編集誌面上では、当誌内でしか通じない用語などが多数存在した。