Green Flash (AKB48の曲)
「Green Flash」(グリーン・フラッシュ)は日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。楽曲は秋元康により作詞、Carlos K.により作曲されている。2015年3月4日に、AKB48のメジャー39作目のシングルとしてキングレコードから発売された[注釈 1]。楽曲のセンターポジションは柏木由紀と小嶋陽菜の2人が務めた[2]。
「Green Flash」 | ||||||||||||||||
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AKB48 の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『0と1の間』 | ||||||||||||||||
A面 | Green Flash | |||||||||||||||
B面 |
マジすかFight (Type A) 春の光 近づいた夏 (Type A) ヤンキーロック (Type S) 世界が泣いてるなら (Type S) 履物と傘の物語 (Type N、劇場盤) パンキッシュ (Type N) 挨拶から始めよう (Type H) 大人列車 (Type H) 初恋のおしべ (劇場盤) | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
規格 | マキシシングル、音楽配信 | |||||||||||||||
ジャンル | J-POP | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | You, Be Cool!/KING RECORDS | |||||||||||||||
作詞・作曲 |
秋元康(作詞) Carlos K.(作曲) | |||||||||||||||
プロデュース | 秋元康 | |||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
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AKB48 シングル 年表 | ||||||||||||||||
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背景とリリース
前作『希望的リフレイン』から約3か月半ぶりのリリースで、2015年最初のシングル。
表題曲「Green Flash」は、2015年1月25日に開催された『AKB48 リクエストアワーセットリストベスト1035 2015』最終日公演にて選抜メンバー・センターが発表され、その場で楽曲を初披露した[2]。音楽番組では、同年2月27日に選抜メンバーが『MUSIC STATION』(テレビ朝日)に出演[注釈 2][3]、テレビ初披露した。
柏木由紀と小嶋陽菜がダブルセンターを務め、柏木はAKB48在籍9年目にして自身初のシングル表題曲センターとなり、小嶋陽菜は『ハート・エレキ』以来6作品ぶりのセンターである[4]。
選抜メンバーの人数は前作の半分の16人。初選抜と選抜復帰のメンバーはゼロで、前作の選抜メンバーのうち、大島涼花、大和田南那、加藤玲奈、川本紗矢、兒玉遥、白間美瑠、須田亜香里、高橋朱里、田野優花、中野郁海、宮澤佐江、峯岸みなみ、向井地美音、武藤十夢、森保まどか、渡辺美優紀の16人が選抜から外れた。
「Green Flash」は、日没時に一瞬見られる希少な自然現象「グリーンフラッシュ」をテーマにしており、ミディアムテンポのバラード楽曲の途中に高橋みなみと山本彩のラップがある[2][5]。AKB48のシングル表題曲にラップが取り入れられるのは初めてである[4]。また、2番のパートの途中に生駒里奈、入山杏奈、川栄李奈、木﨑ゆりあ、小嶋真子のラップもあり、同年3月7日に『AKB48 SHOW!』(NHK BSプレミアム)でフルコーラスの際、生駒、川栄、木﨑、小嶋真子、向井地美音[注釈 3]が2番のラップを初披露した。
キャッチコピーは「しあわせって何だろう?」。
アートワーク
Type A | 柏木由紀、小嶋陽菜、松井珠理奈、宮脇咲良 |
Type S | 川栄李奈、島崎遥香、高橋みなみ、山本彩 |
Type N | 生駒里奈、木﨑ゆりあ、指原莉乃、横山由依 |
Type H | 入山杏奈、小嶋真子、松井玲奈、渡辺麻友 |
劇場盤 | 柏木由紀、小嶋陽菜 |
チャート成績
『Green Flash』のシングルCDは、2015年3月16日付オリコン週間シングルチャートにおいて初登場で1位にランクインした。同チャートにおけるAKB48のシングルの1位獲得は『RIVER』から26作連続、通算26作目である。これにより、AKB48は浜崎あゆみが保持していた女性アーティストのシングル連続1位獲得数記録(25作)を4年5か月ぶりに更新した。このほか、AKB48のシングル1位獲得年数が2009年から7年連続となり、モーニング娘。が保持していた女性グループのシングル連続1位獲得年数(6年)も同時に更新した。初動売上は約100万1000枚で100万枚をわずかに上回り、初動売上のみでのミリオンセラーを達成した。AKB48のシングルのミリオンセラー達成は『桜の木になろう』から20作連続、通算21作目である[7]。オリコンによる2015年の年間シングルランキングにおいて3位となった[8]。
ミュージック・ビデオ
表題曲「Green Flash」のミュージック・ビデオは、「桜の木になろう」以来4年ぶりに映画監督の是枝裕和が担当して撮影された[5][9]。是枝が「泣き顔で始まろうということだけ最初に決めました。強い泣き顔。」とコメントしているように、島崎遥香が大粒の涙をこぼすシーンから始まり、8人のメンバーが次々と涙するシーンを受けて、それぞれの物語が別々の方向に展開され、その8人がグリーンフラッシュを観るために海辺に集まり、最後は海に沈む夕陽を見ている横顔のシーンが続き、海に沈む夕陽を背景にした全景で終る[5][9]。テーマに関して「あえて一言で表現するなら『浄化』」で、「海辺の8人の晴れやかな笑顔は特筆すべき美しさ」だったと是枝はコメントしている[5][9]。海辺のシーンは静岡県の西伊豆で、海辺のシーンに登場しないWセンター2人を含む別の8人のメンバーがグリーンの衣装を着用して歌唱するシーンは横浜のビル屋上で撮影された[9]。
シングル収録トラック
Type A
- 「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Green Flash」 | 秋元康 | Carlos K. | 佐々木裕 | |
2. | 「マジすかFight」 | 秋元康 | 井上トモノリ | 久下真音 | |
3. | 「春の光 近づいた夏」(AKB48選抜) | 秋元康 | Amber | 楊慶豪 | |
4. | 「Green Flash(off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「マジすかFight(off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「春の光 近づいた夏(off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 | 時間 |
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1. | 「Green Flash」 | 是枝裕和 | |
2. | 「マジすかFight」 | 松井夢壮 | |
3. | 「春の光 近づいた夏」 | 井上強 | |
合計時間: |
Type S
- 「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Green Flash」 | 秋元康 | Carlos K. | 佐々木裕 | |
2. | 「ヤンキーロック」 | 秋元康 | chalaza | 野中“まさ”雄一 | |
3. | 「世界が泣いてるなら」(SKE48選抜) | 秋元康 | 川島有真 | 野中“まさ”雄一 | |
4. | 「Green Flash(off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「ヤンキーロック(off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「世界が泣いてるなら(off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「Green Flash」 | 是枝裕和 | |
2. | 「ヤンキーロック」 | 松井夢壮 | |
3. | 「世界が泣いてるなら」 | 本郷伸明 | |
合計時間: |
Type N
- 「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Green Flash」 | 秋元康 | Carlos K. | 佐々木裕 | |
2. | 「履物と傘の物語」 | 秋元康 | 片桐周太郎 | 片桐周太郎 | |
3. | 「パンキッシュ」(NMB48選抜) | 秋元康 | 西島真実、力丸尊 | 西島真実、力丸尊 | |
4. | 「Green Flash(off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「履物と傘の物語(off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「パンキッシュ(off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 | 時間 |
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1. | 「Green Flash」 | 是枝裕和 | |
2. | 「履物と傘の物語」 | 井上哲央 | |
3. | 「パンキッシュ」 | スミス | |
合計時間: |
Type H
- 「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Green Flash」 | 秋元康 | Carlos K. | 佐々木裕 | |
2. | 「挨拶から始めよう」(Team 8) | 秋元康 | 木村有希 | 木村有希 | |
3. | 「大人列車」(HKT48選抜) | 秋元康 | 外山大輔 | 野中“まさ”雄一 | |
4. | 「Green Flash(off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「挨拶から始めよう(off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「大人列車(off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 | 時間 |
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1. | 「Green Flash」 | 是枝裕和 | |
2. | 「挨拶から始めよう」 | 土屋隆俊 | |
3. | 「大人列車」 | 高橋栄樹 | |
合計時間: |
劇場盤
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Green Flash」 | 秋元康 | Carlos K. | 佐々木裕 | |
2. | 「履物と傘の物語」 | 秋元康 | 片桐周太郎 | 片桐周太郎 | |
3. | 「初恋のおしべ」(てんとうむChu! & かぶとむChu!) | 秋元康 | NaO、MATCH | 若田部誠 | |
4. | 「Green Flash(off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「履物と傘の物語(off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「初恋のおしべ(off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
選抜メンバー
脚注
注釈
- ^ 配信限定シングル『Baby! Baby! Baby!』を含む。インディーズシングルを含めると通算41作目。いずれの数字も、配信限定の「誰かのために -What can I do for someone?-」と「掌が語ること」はシングルとしての配信ではないため含んでいない。
- ^ この日は生駒里奈が欠席で加藤玲奈が代役を担当。
- ^ 入山杏奈が欠席の代替出演。
- ^ 発売当時、AKB48の公式ライバルグループ・乃木坂46とAKB48を兼任。
- ^ 発売当時、AKB48とその姉妹グループ・NMB48を兼任。
- ^ AKB48の姉妹グループ・HKT48とHKT48劇場支配人を兼任。
- ^ AKB48の姉妹グループ・SKE48とAKB48を兼任。
- ^ AKB48の姉妹グループ・SKE48とAKB48の公式ライバルグループ・乃木坂46を兼任。
- ^ AKB48の姉妹グループ・HKT48とAKB48を兼任。
- ^ AKB48の姉妹グループ・NMB48を兼任。
出典
- ^ 一般社団法人 日本レコード協会|各種統計
- ^ a b c “AKB48柏木由紀&小嶋陽菜Wセンターの新曲発表&披露 高橋みなみ&山本彩はラップも”. modelpress. (2015年1月25日) 2015年2月9日閲覧。
- ^ “テレビ朝日|ミュージックステーション”. テレビ朝日. 2016年6月22日閲覧。
- ^ a b “AKB新曲で柏木初センター こじはる頼り? たかみな&さや姉がラップ挑戦”. ORICON STYLE (oricon ME inc.). (2015年1月26日) 2015年2月18日閲覧。
- ^ a b c d “本気涙と映像美で“浄化”するAKB48、是枝監督の新シングルPV”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2015年2月12日) 2019年2月19日閲覧。
- ^ AKB48 Green Flash | WORK 信藤三雄事務所
- ^ “【オリコン】AKB48“あゆ超え”26作連続1位 前人未到20作連続ミリオンも達成”. ORICON STYLE. (2015年3月10日) 2015年3月12日閲覧。
- ^ “2015年 年間音楽ランキングを発表!”. ORICON STYLE. oricon ME (2015年12月23日). 2015年12月23日閲覧。
- ^ a b c d “AKB新曲MVは4年ぶり是枝監督作品 ぱるる、珠理奈ら涙・涙…”. ORICON STYLE (oricon ME). (2015年2月12日) 2019年2月19日閲覧。