4AD(フォーエーディー)は、イギリスインディーレコードレーベル。主にインディー・ロックのアーティストを取り扱っている。1980年に、ベガーズ・バンケット・レコードの資金提供を受け、アイヴォ・ワッツ=ラッセルとピーター・ケントによって設立された。

4AD
親会社ベガーズ・グループ
設立1980年
設立者アイヴォ・ワッツ=ラッセル、ピーター・ケント
販売元ベガーズ・グループ
ジャンルオルタナティヴ・ロックポストパンクドリーム・ポップ電子音楽インディー・ロック
イギリスの旗 イギリス
本社所在地ロンドン
公式サイトwww.4ad.com

概要

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4AD設立当初のアーティストであったデッド・カン・ダンス

当初、アクシス・レコード(Axis Records)のレーベル名で設立されたが、同名の会社が存在することを知り4ADに改名した。レーベル名は、「Looking Forward(展望)」という言葉から派生して生まれた[1]

ピーター・ケントの退社後、アイヴォ・ワッツ=ラッセルグラフィック・デザイナーのヴォーン・オリヴァーを招いた。ヴォーン・オリヴァーは写真家のナイジェル・グリーアソンとデザイン・チーム「23エンベロップ (23 Envelope)」を結成し、レーベルのアート・ワークを手掛け、退廃的な音と耽美的なデザインを一致させることによりレーベルカラーを確立した[2]

1980年代初期は、バウハウスコクトー・ツインズデッド・カン・ダンス等、ゴシック調のスタイルを特徴としたアーティストを中心にリリースしていたが、1980年代半ばよりスローイング・ミュージズピクシーズ等、アメリカオルタナティヴ・ロック勢にリリースの比重を置き始めた[1]。一方で、ブルガリアの民族音楽「Le Mystere Des Voix Bulgares / 神秘の声」をリリースするなどカテゴリーも多様化していった[3]。1987年には、A.R. ケインを中心に結成されたM/A/R/R/Sの『パンプ・アップ・ザ・ボリューム』が全英チャート1位を獲得した[4]。この曲は、ブレイクビーツをサンプリングしたアシッド・ハウスの先駆けとして知られている[1]

 
1990年代の4ADの看板アーティストであったブリーダーズ

1990年代には、ロサンゼルスにオフィスを設け、ブリーダーズ、レッド・ハウス・ペインターズ、アンレスト、ヒズ・ネーム・イズ・アライヴの作品をリリースし成功を収めた。1999年にアイヴォ・ワッツ=ラッセルは、持ち株をベガーズ・バンケットへ売却し、以後4ADはベガーズ・グループ傘下のレーベルとして活動を続ける。

2008年、ベガーズ・グループの事業再構築が行われ、ベガーズ・バンケットとトゥー・ピュアの両レーベルが4ADに吸収されることとなった[1]

主なアーティスト

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ピクシーズブラック・フランシス
 
ラッシュ
 
ディアハンターのブラッドフォード・コックス
 
グライムス

過去のアーティストを含む

ディスコグラフィ

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企画盤

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参考文献・出典

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  • 4AD JAPAN 日本版オフィシャルサイト
  1. ^ a b c d [1]4AD 日本版オフィシャルサイト
  2. ^ [2]CDJournal 「マットな手触り、23 Envelope/V23 ヴォーン・オリヴァーとは 」2008.2.13
  3. ^ [3]Discogs Le Mystere Des Voix Bulgares
  4. ^ [4]Music Week Pump Up The Volume - M/A/R/R/S

外部リンク

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英語版記事の音声を再生 (16)
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この音声ファイルは英語版記事の2017年11月7日 (2017-11-07)版を元に作成されており、以降の記事の編集内容は反映されていません。