2022年カナダグランプリ: 2022 Canadian Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第9戦として、2022年6月19日ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットにて開催。

カナダの旗 2022年カナダグランプリ
レース詳細
日程 2022年シーズン第9戦
決勝開催日 6月19日
開催地 ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
カナダの旗 カナダ モントリオール
コース長 4.361km
レース距離 70周 (305.270km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:21.299
ファステストラップ
ドライバー スペインの旗 カルロス・サインツ
タイム 1:15.749(63周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

正式名称は「Formula 1 AWS Grand Prix Du Canada 2022[1]

背景

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タイヤ
本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C3 C4 C5 インターミディエイト フルウェット
 
(ハード)
 
(ミディアム)
 
(ソフト)
 
(小雨用)
 
(大雨用)
DRS:3箇所[3]※( )内は検知ポイント
  • DRS1:ターン7より95m先から(ターン5より15m先)
  • DRS2:ターン12の手前155mから(ターン9より110m先)
  • DRS3:ターン14より70m先から(DRS2と同様)

エントリーリスト

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前戦から変更なし。

フリー走行

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FP1[5]
2022年6月17日 14:00 EDT(UTC-4)
トップはマックス・フェルスタッペン。雲が多く雨が予想されたセッションだったが降ることはなかった。セッション中断やVSCなどが導入されることなく、ランド・ノリスを除く全車が2~30周の周回を重ねた。
FP2[6]
2022年6月17日 17:00 EDT(UTC-4)
FP1に続きトップはフェルスタッペン。アルファロメオバルテリ・ボッタスは度重なるトラブルにより走行は3周に留まった。セッション終盤には真っ黒な雲に覆われたが最後まで雨が降ることはなかった。
FP3[7]
2022年6月18日 13:00 EDT(UTC-4)
トップはフェルナンド・アロンソ。予報通りの雨となり前日よりも大幅に寒いセッションとなった。決勝の天気予報は晴れだったため、セッション開始から20分過ぎても大半がガレージに留まっており、各車の周回数は少なかった。

予選

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2022年6月18日 14:00 EDT(UTC-4)(文章の出典[8]

ポールマックス・フェルスタッペンでシーズン2度目、通算15回目の獲得。2番手にフェルナンド・アロンソ、3番手にカルロス・サインツ。アロンソがフロントロウに並ぶのは2012年ドイツGP以来[9]。予選は終始雨の中行われ、Q1では全車がエクストリームウェットを履いて路面状況が変わる中、周回を重ねた。Q2ではインターミディエイトでのタイム計測となった。アレクサンダー・アルボンはコースオフしバリアに衝突したが、ダメージは小さくコースへ復帰した。直後にターン3でセルジオ・ペレスも同様にバリアへ衝突、こちらはコース復帰が出来ず、マシン回収のために赤旗中断となった。Q3ではジョージ・ラッセルがソフトタイヤでタイム計測を試みたが、ターン2でコースアウトしバリアに接触した。

予選結果

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順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 1   マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT 1:32.219 1:23.746 1:21.299 1
2 14   フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 1:32.277 1:24.848 1:21.944 2
3 55   カルロス・サインツ フェラーリ 1:32.781 1:25.197 1:22.096 3
4 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:33.841 1:25.543 1:22.891 4
5 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:32.957 1:26.254 1:22.960 5
6 47   ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 1:33.707 1:25.684 1:23.356 6
7 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:33.012 1:26.135 1:23.529 7
8 63   ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.160 1:24.950 1:23.557 8
9 3   ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 1:33.636 1:26.375 1:23.749 9
10 24   周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 1:33.692 1:26.116 1:24.030 10
11 77   バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 1:33.689 1:26.788 11
12 23   アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:34.047 1:26.858 12
13 11   セルジオ・ペレス レッドブル-RBPT 1:33.929 1:33.127 13
14 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:34.066 DNF 14
15 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 1:33.008 191
16 10   ピエール・ガスリー アルファタウリ-RBPT 1:34.492 15
17 5   セバスチャン・ベッテル アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:34.512 16
18 18   ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:35.532 17
19 6   ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 1:35.660 18
20 22   角田裕毅 アルファタウリ-RBPT 1:36.575 201
107% time: 1:38.674
ソース:[10][11]
追記
  • ^1 - 角田とルクレールは追加のPUを使用したため最後尾からのスタート[12][13]

決勝

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2022年6月19日 14:00 EDT(UTC-4)(文章の出典[14]

優勝はマックス・フェルスタッペン。2位にカルロス・サインツ、3位にルイス・ハミルトンが続いた。

スタートタイヤは大半がミディアムを選択。スタートで大きな混乱はなかったがターン3でケビン・マグヌッセンとハミルトンが接触。マグヌッセンのフロントウイングの翼端板が破損し、のちにオレンジボールフラッグが振られた。9周目と20周目にセルジオ・ペレスミック・シューマッハがターン3でマシントラブルによりそれぞれ停車、マシンの回収のためにVSCが導入された。また、49周目には角田裕毅がピットアウト直後にコースを曲がりきれずターン2でクラッシュ。これによりセーフティカーが導入された。残り16周でレース再開となった後はフェルスタッペンとサインツによる一騎打ちとなったが、サインツが横に並びかけるまでには至らず、フェルスタッペンが0.993秒差で逃げ切った。

レース結果

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順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 1   マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT 70 1:36:21.757 1 25
2 55   カルロス・サインツ フェラーリ 70 +0.993 3 19FL
3 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 70 +7.006 4 15
4 63   ジョージ・ラッセル メルセデス 70 +12.313 8 12
5 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 70 +15.168 19 10
6 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 70 +23.890 7 8
7 77   バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 70 +25.247 11 6
8 24   周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 70 +26.952 10 4
9 14   フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 70 +29.9451 2 2
10 18   ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 70 +38.222 17 1
11 3   ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 70 +43.047 9
12 5   セバスチャン・ベッテル アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 70 +44.245 16
13 23   アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 70 +44.893 12
14 10   ピエール・ガスリー アルファタウリ-RBPT 70 +45.183 15
15 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 70 +52.1452 14
16 6   ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 70 +59.978 18
17 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 70 +68.180 5
Ret 22   角田裕毅 アルファタウリ-RBPT 47 DNF 20
Ret 47   ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 18 DNF 6
Ret 11   セルジオ・ペレス レッドブル-RBPT 7 DNF 13
ソース:[11][15][16]
追記
  • ^FL - ファステストラップの1点を含む
  • ^1 - アロンソは複数回にわたって走行ラインを変更したため、5秒のタイムペナルティ[17]
  • ^2 - ノリスはピットレーンの制限速度を5km/h超過したため、5秒のタイムペナルティ[18]

第9戦終了時点のランキング

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ワールド・チャンピオンシップ

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  • :いずれもトップ5まで掲載。

順位 ドライバー 獲得数
  1   シャルル・ルクレール 3
  2   マックス・フェルスタッペン 2
  3   セルジオ・ペレス 2
  1 4   カルロス・サインツ 1
  1 5   ランド・ノリス 1
ソース:[20]

  • :いずれもトップ5まで掲載。
  • :ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ Canadian Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年6月16日閲覧。
  2. ^ ピレリF1、第8戦アゼルバイジャンから第10戦イギリスまでのタイヤ選択を発表”. Fomula1-Data (2022年5月27日). 2022年6月16日閲覧。
  3. ^ 2022 Canadian Grand Prix - Event Notes - Circuit Map.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月15日). 2022年6月16日閲覧。
  4. ^ 2022 Canadian Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月17日). 2022年6月18日閲覧。
  5. ^ フェルスタッペン、ロールバーに問題も最速発進!角田裕毅は壁擦り / F1カナダGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年6月18日). 2022年6月18日閲覧。
  6. ^ フェルスタッペン連取!降格懸念ルクレールは意味深ラン…セットアップ苦戦でペレス不振 / F1カナダGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年6月18日). 2022年6月18日閲覧。
  7. ^ アロンソ、ガスリー抑え雨の最終走行で最速!トップ6を中団が占拠 / F1カナダGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年6月19日). 2022年6月21日閲覧。
  8. ^ 老練アロンソ、フェルスタッペンと並ぶ最前列「メガだった!」ペレスは赤旗クラッシュ / F1カナダGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年6月19日). 2022年6月21日閲覧。
  9. ^ 10年ぶりの最前列。アロンソ、ターン1への“マキシマムアタック”を誓う「マックスを抜いてトップに立ちたい」F1第9戦”. auto sport Web (2022年6月19日). 2022年6月27日閲覧。
  10. ^ FORMULA 1 AWS GRAND PRIX DU CANADA 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年6月18日). 2022年6月21日閲覧。
  11. ^ a b FORMULA 1 AWS GRAND PRIX DU CANADA 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年6月18日). 2022年6月21日閲覧。
  12. ^ 2022 Canadian Grand Prix - Offence - Car 22 - PU elements_0.pdf”. FIA.com (2022年6月18日). 2022年6月21日閲覧。
  13. ^ 2022 Canadian Grand Prix - Offence - Car 16 - PU elements_0.pdf”. FIA.com (2022年6月18日). 2022年6月21日閲覧。
  14. ^ 無線不通のフェルスタッペン、僅差で交わし2連勝!角田裕毅の終盤クラッシュで展開一変 / F1カナダGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年6月20日). 2022年6月21日閲覧。
  15. ^ FORMULA 1 AWS GRAND PRIX DU CANADA 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年6月19日). 2022年6月21日閲覧。
  16. ^ FORMULA 1 AWS GRAND PRIX DU CANADA 2022 - FASTEST LAPS”. formula1.com (2022年6月19日). 2022年6月21日閲覧。
  17. ^ 2022 Canadian Grand Prix - Offence - Car 14 - More than one change of direction.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月19日). 2022年6月13日閲覧。
  18. ^ 2022 Canadian Grand Prix - Offence - Car 4 - Pit lane speeding.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月19日). 2022年6月13日閲覧。
  19. ^ a b Formula One 2022 Canadian Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年6月12日). 2022年10月12日閲覧。
  20. ^ 2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年6月19日). 2022年6月21日閲覧。
前戦
2022年アゼルバイジャングランプリ
FIA F1世界選手権
2022年シーズン
次戦
2022年イギリスグランプリ
前回開催
2019年カナダグランプリ
2020年, 2021年は中止。
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