2022年のMotoE
2022年の FIMロードレース世界選手権 |
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前年: | 2021 | 翌年: | 2023 |
2022年のMotoGP 2022年のMoto2 2022年のMoto3 |
2022年のMotoEは、FIMロードレース世界選手権の第74回大会の電動バイクのクラスで、MotoEとしては4年目のシーズンとなる。MotoE参戦3年目のドミニク・エガーターがタイトルを獲得した。
2022年シーズンは、MotoE元年からマシンを供給してきたエネルジカのマシンを使用する最後のシーズンである。2023年シーズンからはドゥカティがエネルジカの後任を担うこととなっている。
エントリーリスト
編集車両は全チームがエネルジカ・エゴ・コルサを使用する
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ライダーの変更
編集- マッティア・カサデイは、ジャスパー・イウェマの後任としてオンゲッタSIC58スクアドラ・コルセからポンス・レーシング40に加入した[6]。
- エリック・グラナドは、ケビン・ザンノーニの後任としてワン・エナジー・レーシングからLCR E-Teamに加入した[7]。
- 2020年からの2シーズンをMoto2で過ごしたエクトル・ガルソが、2019年シーズンに所属していたテック3 E-Racingに再加入、3年振りにMotoEに復帰する[2]。
シーズン途中の変更
編集- ブラッドリー・スミスはル・マン24時間耐久ロードレースで脊椎を骨折したため、開幕3戦を欠場した。代役は、開幕戦スペイングランプリはルーカス・トゥロヴィッチが、第2戦フランスグランプリと第3戦イタリアグランプリはアンドレア・マントヴァーニが務めた[10][11]。
- シャビエル・カルデルスはトレーニング中の事故で左手第4中手骨を骨折したため、開幕戦スペイングランプリを欠場し、代役をイェライ・ルイスが務めた[12]。カルデルスは更に、第3戦イタリアグランプリのQ1で負った右足の腱断裂の手術を受けたために、第4戦オランダグランプリも欠場した。この時の代役はウナイ・オラドレが務めた[13]。
- ジョルディ・トーレスは第2戦フランスグランプリの決勝レース1で腓骨を骨折したため、第3戦イタリアグランプリを欠場した。代役をマッシモ・ロッコリが務めた[14][15]。
レギュレーションの変更
編集今シーズンより、金曜日に2本のフリー走行と予選、土曜日に決勝レース1、日曜日に決勝レース2が行われるようになった。
また、Eポールが廃止され、「Q1(10分) - インターバル(10分) - Q2(10分)」という従来の方式の予選が行われるようになった[16]。
グランプリ
編集2022年のMotoE暫定カレンダーは2020年11月11日に発表され、スペイン、フランス、イタリア、オランダ、オーストリア、サンマリノの6会場で12レースが行われる[17]。当初はフィンランドを含めた7会場で14レースが行われる予定だったが、キュミリングのホモロゲーション作業が不完全であり、また地政学的状況に関連するリスクがあることから中止となった[18]。
Rd. | 決勝日 | レース名称 | グランプリ | サーキット | |
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1 | R1 | 4月30日 | Gran Premio Red Bull de España | スペインGP | ヘレス・サーキット |
R2 | 5月1日 | ||||
2 | R1 | 5月14日 | Shark Helmets Grand Prix de France | フランスGP | ブガッティ・サーキット |
R2 | 5月15日 | ||||
3 | R1 | 5月28日 | Gran Premio d'Italia Oakley | イタリアGP | ムジェロ・サーキット |
R2 | 5月29日 | ||||
4 | R1 | 6月25日 | Motul TT Assen | オランダGP | TTサーキット・アッセン |
R2 | 6月26日 | ||||
5 | R1 | 8月20日 | Motorrad Grand Prix von Österreich | オーストリアGP | レッドブル・リンク |
R2 | 8月21日 | ||||
6 | R1 | 9月3日 | Gran Premio Octo di San Marino e della Riviera di Rimini | サンマリノ&リヴィエラ・ディ・リミニGP | ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ |
R2 | 9月4日 | ||||
中止となったグランプリ | |||||
- | R1 | Grand Prix of Finland | フィンランドGP | キュミリング | |
R2 |
2021年からの変更点
編集- フィンランドグランプリが1982年以来40年ぶりにカレンダーに復活。同GPは2020年・2021年に開催される予定だったが新型コロナウイルス感染症の流行によりキャンセルされていた。しかし7月に開催予定だったフィンランドグランプリは、ホモロゲーション作業が不完全であり、地政学的状況に関連するリスクがあると判断されこの2022年も5月に中止が決定。2023年に開催延期と発表された[19]。
- オーストリアGPでは、レッドブル・リンクの新しいレイアウトが採用され、従来の高速のターン2にシケインが追加された[20]。これは、MotoGPにおいて、2020年・2021年と2年連続でターン3でのクラッシュによりレースが赤旗中断となったことに起因するもので、シケインの設置によりターン3への進入速度を大幅に低下させることでコースの安全性の向上が図られた。15の提案の中から最終的なレイアウトが選ばれ、コースはそれまでのレイアウトよりも30m延長された[21]
結果とランキング
編集結果
編集Rd. | グランプリ | ポールポジション | ファステストラップ | 優勝ライダー | 優勝チーム | レポート |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | スペイングランプリ | ミケル・ポンス | エクトル・ガルソ | エリック・グラナド | LCR E-Team | 詳細 |
エリック・グラナド | エリック・グラナド | LCR E-Team | ||||
2 | フランスグランプリ | マッティア・カサデイ | マッティア・カサデイ | マッティア・カサデイ | ポンス・レーシング40 | 詳細 |
アンドレア・マントヴァーニ | ドミニク・エガーター | ダイナボルト・インタクトGP | ||||
3 | イタリアグランプリ | ドミニク・エガーター | ドミニク・エガーター | ドミニク・エガーター | ダイナボルト・インタクトGP | 詳細 |
ドミニク・エガーター | マッテオ・フェラーリ | FELOグレシーニMotoE | ||||
4 | オランダグランプリ | ドミニク・エガーター | エリック・グラナド | ドミニク・エガーター | ダイナボルト・インタクトGP | 詳細 |
エリック・グラナド | エリック・グラナド | LCR E-Team | ||||
5 | オーストリアグランプリ | エリック・グラナド | エリック・グラナド | エリック・グラナド | LCR E-Team | 詳細 |
ミケル・ポンス | エリック・グラナド | LCR E-Team | ||||
6 | サンマリノグランプリ | ドミニク・エガーター | マッテオ・フェラーリ | マッティア・カサデイ | ポンス・レーシング40 | 詳細 |
マッテオ・フェラーリ | マッテオ・フェラーリ | FELOグレシーニMotoE |
ライダーズ・ランキング
編集- ポイントシステム
ポイントは15位まで。完走した場合にのみ与えられる。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | 11位 | 12位 | 13位 | 14位 | 15位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ポイント | 25 | 20 | 16 | 13 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ライダーズ・ランキング
編集- ポイントシステム
ポイントは15位まで。完走した場合にのみ与えられる。
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P – Pole position |
- - オランダグランプリの決勝レース2は、3周以上を完了し、かつ規定周回数の3分の2を満たせなかったためハーフポイントととなった。
出典
編集- ^ “Bradley Smith on track for MotoE return in 2022 - Motorcycle Sports”. www.motorcyclesports.net. 2021年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。15 August 2022閲覧。
- ^ a b “Garzo returns to MotoE and Tech3 in 2022”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (2 December 2021) 2 December 2021閲覧。
- ^ “Alex Escrig set for MotoE debut with Tech3”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (10 December 2021) 10 December 2021閲覧。
- ^ “Ferrari remains with Gresini for another year in MotoE”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (25 November 2021) 25 November 2021閲覧。
- ^ “MotoE: SIC58 punta su Kevin Zannoni per la stagione 2022”. Corsedimoto (December 3 2021). December 3, 2021閲覧。
- ^ a b c “Mattia Casadei in Pons Racing with the champion Torres”. Italy24 News Sports (October 25 2021). 15 August 2022閲覧。
- ^ a b c Duggan, Frank (November 17 2021). “2022 LCR E-Team Line up Eric Granado and Miquel Pons”. November 17 2021閲覧。
- ^ “Dominique Aegerter to remain with Intact GP for 2022 MotoE season” (15 December 2021). 15 August 2022閲覧。
- ^ “Provisional 2022 FIM Enel MotoE World Cup Entry List”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (16 December 2021) 16 December 2021閲覧。
- ^ “Spanish GP: Tulovic replaces Smith in MotoE” (April 27, 2022). 15 August 2022閲覧。
- ^ “Last call: Mantovani at Le Mans in MotoE instead of Smith – News”. news.italy-24.com. 15 August 2022閲覧。
- ^ “Xavi Cardelús será sustituido por Yeray Ruiz” (スペイン語) (29 April 2022). 25 June 2022閲覧。
- ^ “MotoE: Unai Orradre sustituto de Xavi Cardelús en Assen” (スペイン語) (24 June 2022). 3 July 2022閲覧。
- ^ “MotoE GP Francia, frattura per Jordi Torres: Non correrà gara 2 a Le Mans” (イタリア語) (14 May 2022). 25 June 2022閲覧。
- ^ “Roccoli: "MotoE? Giovedì la chiamata, non sapevo cosa aspettarmi in FP1"” (イタリア語) (1 June 2022). 25 June 2022閲覧。
- ^ “Two races and new qualifying format coming to MotoE™ in 2022”. MotoGP.com. ドルナスポーツ. 25 June 2022閲覧。
- ^ “Provisional 2022 FIM Enel MotoE World Cup calendar released”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (7 December 2021) 7 December 2021閲覧。
- ^ “フィンランド、2023年に開催延期”. MotoGP.com (ドルナスポーツ) 25 May 2022閲覧。
- ^ “フィンランド、2023年に開催延期”. MotoGP.com (ドルナスポーツ) 25 May 2022閲覧。
- ^ “Red Bull Ring presents a spectacular new lay out”. ドルナスポーツ. (29 March 2022) 20 August 2022閲覧。
- ^ “Premiere for new MotoGP chicane at Red Bull Ring”. (10 August 2022) 20 August 2022閲覧。
脚注
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