2022年の
FIMロードレース世界選手権
前年: 2021 翌年: 2023
2022年のMotoGP
2022年のMoto2
2022年のMoto3

2022年のMotoEは、FIMロードレース世界選手権の第74回大会の電動バイクのクラスで、MotoEとしては4年目のシーズンとなる。MotoE参戦3年目のドミニク・エガーターがタイトルを獲得した。

2022年シーズンは、MotoE元年からマシンを供給してきたエネルジカ英語版のマシンを使用する最後のシーズンである。2023年シーズンからはドゥカティがエネルジカの後任を担うこととなっている。

エントリーリスト

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車両は全チームがエネルジカ・エゴ・コルサ英語版を使用する

チーム No. ライダー 出場ラウンド
  WithU GRT RNF MotoEチーム 3   ルーカス・トゥロヴィッチ 1
7   ニッコロ・カネパ 全戦
9   アンドレア・マントヴァーニ 2-3
38   ブラッドリー・スミス[1] 4-6
  テック3 E-Racing 4   エクトル・ガルソ[2] 全戦
17   アレックス・エスクリチ[3] 全戦
  オープンバンク・アスパル・チーム 6   マリア・エレーラ 全戦
70   マルク・アルコバ 全戦
  アヴィンティア・エスポンソラマ・レーシング 10   ウナイ・オラドレ 4
18   シャビエル・カルデルス 2-3, 5-6
28   イェライ・ルイス 1
  FELOグレシーニMotoE 11   マッテオ・フェラーリ[4] 全戦
72   アレッシオ・フィネッロ 全戦
  オクト・プラマックMotoE 12   シャビエル・フォレス 全戦
34   ケビン・マンフレディ 全戦
  オンゲッタSIC58スクアドラ・コルセ 21   ケビン・ザンノーニ[5] 全戦
  ポンス・レーシング40 27   マッティア・カサデイ[6] 全戦
40   ジョルディ・トーレス[6] 1-2, 4-6
55   マッシモ・ロッコリ 3
  LCR E-Team 51   エリック・グラナド[7] 全戦
71   ミケル・ポンス[7] 全戦
  ダイナボルト・インタクトGP 77   ドミニク・エガーター[8] 全戦
  アヴァン・アジョMotoE 78   大久保光 全戦
Source:[9]
凡例
レギュラーライダー
代役参戦

ライダーの変更

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シーズン途中の変更

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レギュレーションの変更

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今シーズンより、金曜日に2本のフリー走行と予選、土曜日に決勝レース1、日曜日に決勝レース2が行われるようになった。

また、Eポールが廃止され、「Q1(10分) - インターバル(10分) - Q2(10分)」という従来の方式の予選が行われるようになった[16]

グランプリ

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2022年のMotoE暫定カレンダーは2020年11月11日に発表され、スペインフランスイタリアオランダオーストリアサンマリノの6会場で12レースが行われる[17]。当初はフィンランドを含めた7会場で14レースが行われる予定だったが、キュミリングのホモロゲーション作業が不完全であり、また地政学的状況に関連するリスクがあることから中止となった[18]

Rd. 決勝日 レース名称 グランプリ サーキット
1 R1 4月30日   Gran Premio Red Bull de España スペインGP ヘレス・サーキット
R2 5月1日
2 R1 5月14日   Shark Helmets Grand Prix de France フランスGP ブガッティ・サーキット
R2 5月15日
3 R1 5月28日   Gran Premio d'Italia Oakley イタリアGP ムジェロ・サーキット
R2 5月29日
4 R1 6月25日   Motul TT Assen オランダGP TTサーキット・アッセン
R2 6月26日
5 R1 8月20日   Motorrad Grand Prix von Österreich オーストリアGP レッドブル・リンク
R2 8月21日
6 R1 9月3日   Gran Premio Octo di San Marino e della Riviera di Rimini サンマリノ&リヴィエラ・ディ・リミニGP ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
R2 9月4日
中止となったグランプリ
- R1 7月9日   Grand Prix of Finland フィンランドGP キュミリング
R2 7月10日
2016年から2021年まで使用されたレッドブル・リンクのレイアウト(上)と、2022年から使用されるレイアウト(下)の比較。

2021年からの変更点

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  • フィンランドグランプリ1982年以来40年ぶりにカレンダーに復活。同GPは2020年2021年に開催される予定だったが新型コロナウイルス感染症の流行によりキャンセルされていた。しかし7月に開催予定だったフィンランドグランプリは、ホモロゲーション作業が不完全であり、地政学的状況に関連するリスクがあると判断されこの2022年も5月に中止が決定。2023年に開催延期と発表された[19]
  • オーストリアGPでは、レッドブル・リンクの新しいレイアウトが採用され、従来の高速のターン2にシケインが追加された[20]。これは、MotoGPにおいて、2020年・2021年と2年連続でターン3でのクラッシュによりレースが赤旗中断となったことに起因するもので、シケインの設置によりターン3への進入速度を大幅に低下させることでコースの安全性の向上が図られた。15の提案の中から最終的なレイアウトが選ばれ、コースはそれまでのレイアウトよりも30m延長された[21]

結果とランキング

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結果

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Rd. グランプリ ポールポジション ファステストラップ 優勝ライダー 優勝チーム レポート
1   スペイングランプリ   ミケル・ポンス   エクトル・ガルソ   エリック・グラナド   LCR E-Team 詳細
  エリック・グラナド   エリック・グラナド   LCR E-Team
2   フランスグランプリ   マッティア・カサデイ   マッティア・カサデイ   マッティア・カサデイ   ポンス・レーシング40 詳細
  アンドレア・マントヴァーニ   ドミニク・エガーター   ダイナボルト・インタクトGP
3   イタリアグランプリ   ドミニク・エガーター   ドミニク・エガーター   ドミニク・エガーター   ダイナボルト・インタクトGP 詳細
  ドミニク・エガーター   マッテオ・フェラーリ   FELOグレシーニMotoE
4   オランダグランプリ   ドミニク・エガーター   エリック・グラナド   ドミニク・エガーター   ダイナボルト・インタクトGP 詳細
  エリック・グラナド   エリック・グラナド   LCR E-Team
5   オーストリアグランプリ   エリック・グラナド   エリック・グラナド   エリック・グラナド   LCR E-Team 詳細
  ミケル・ポンス   エリック・グラナド   LCR E-Team
6   サンマリノグランプリ   ドミニク・エガーター   マッテオ・フェラーリ   マッティア・カサデイ   ポンス・レーシング40 詳細
  マッテオ・フェラーリ   マッテオ・フェラーリ   FELOグレシーニMotoE

ライダーズ・ランキング

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ポイントシステム

ポイントは15位まで。完走した場合にのみ与えられる。

順位  1位   2位   3位   4位   5位   6位   7位   8位   9位   10位   11位   12位   13位   14位   15位 
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

ライダーズ・ランキング

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ポイントシステム

ポイントは15位まで。完走した場合にのみ与えられる。

順位 ライダー SPA
 
FRA
 
ITA
 
NED 
 
AUT
 
RSM
 
Pts
1   ドミニク・エガーター 2 4 2 1 1P F 2P F 1P 2P 2 3 2P 4P 227
2   エリック・グラナド 1 1F 7 5 3 8 2F 1F 1PF 1P 17 3 192.5
3   マッテオ・フェラーリ 3 6 4 7 2 1 4 4 14 9 3F 1F 162.5
4   マッティア・カサデイ 17 3 1P F 2P 4 Ret 3 3 Ret 4 1 2 156
5   ミケル・ポンス 8P 2P 6 10 7 3 6 Ret 3 2F Ret 7 124
6   大久保光 6 5 3 6 11 Ret 13 11 4 7 7 9 95.5
7   ニッコロ・カネパ 11 9 8 3 6 6 7 5 Ret 12 6 6 94.5
8   エクトル・ガルソ 4F Ret 5 8 9 10 5 10 5 8 10 14 86
9   アレックス・エスクリチ 7 8 10 12 14 13 14 6 6 5 5 8 79
10   ケビン・ザンノーニ 12 13 16 4 8 5 10 9 7 13 11 10 71.5
11   ジョルディ・トーレス 5 7 Ret DNS 9 16 8 10 4 5 65
12   ケビン・マンフレディ 13 10 13 16 10 9 11 7 10 11 8 11 58.5
13   マルク・アルコバ 9 Ret Ret 9 5 7 Ret 13 12 15 13 13 46.5
14   シャビエル・フォレス 14 11 12 13 12 12 12 15 9 DNS 15 15 35.5
15   シャビエル・カルデルス 11 14 DNS DNS 13 6 9 12 31
16   アンドレア・マントヴァーニ 9 11F DSQ 4 25
17   マリア・エレーラ 15 14 14 15 16 15 15 8 11 14 14 Ret 21
18   ブラッドリー・スミス 8 17 Ret DNS 12 16 12
19   ルーカス・トゥロビッチ 10 12 10
20   アレッシオ・フィネッロ Ret 15 15 17 13 14 16 12 DNS DNS 16 17 9
21   マッシモ・ロッコリ 15 11 6
22   ウナイ・オラドレ 17 14 1
23   イェライ・ルイス 16 Ret 0
順位 ライダー SPA
 
FRA
 
ITA
 
NED 
 
AUT
 
RSM
 
Pts
結果
金色 優勝
銀色 2位
銅色 3位
ポイント圏内完走
青灰色 ポイント圏外完走
周回数不足 (NC)
リタイヤ (Ret)
予選不通過 (DNQ)
予備予選不通過 (DNPQ)
失格 (DSQ)
スタートせず (DNS)
エントリーせず (WD)
レースキャンセル (C)
空欄 欠場
出場停止処分 (EX)

P – Pole position
F – Fastest lap

  •   - オランダグランプリの決勝レース2は、3周以上を完了し、かつ規定周回数の3分の2を満たせなかったためハーフポイントととなった。

出典

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  1. ^ Bradley Smith on track for MotoE return in 2022 - Motorcycle Sports”. www.motorcyclesports.net. 2021年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。15 August 2022閲覧。
  2. ^ a b “Garzo returns to MotoE and Tech3 in 2022”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (2 December 2021). https://www.motogp.com/en/news/2021/12/02/garzo-returns-to-motoe-and-tech3-in-2022/403369 2 December 2021閲覧。 
  3. ^ “Alex Escrig set for MotoE debut with Tech3”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (10 December 2021). https://www.motogp.com/en/news/2021/12/10/alex-escrig-set-for-motoe-debut-with-tech3/403493 10 December 2021閲覧。 
  4. ^ “Ferrari remains with Gresini for another year in MotoE”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (25 November 2021). https://www.motogp.com/en/news/2021/11/24/ferrari-remains-with-gresini-for-another-year-in-motoe/403169 25 November 2021閲覧。 
  5. ^ MotoE: SIC58 punta su Kevin Zannoni per la stagione 2022”. Corsedimoto (December 3 2021). December 3, 2021閲覧。
  6. ^ a b c Mattia Casadei in Pons Racing with the champion Torres”. Italy24 News Sports (October 25 2021). 15 August 2022閲覧。
  7. ^ a b c Duggan, Frank (November 17 2021). “2022 LCR E-Team Line up Eric Granado and Miquel Pons”. November 17 2021閲覧。
  8. ^ Dominique Aegerter to remain with Intact GP for 2022 MotoE season” (15 December 2021). 15 August 2022閲覧。
  9. ^ “Provisional 2022 FIM Enel MotoE World Cup Entry List”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (16 December 2021). https://www.motogp.com/en/news/2021/12/16/provisional-2022-fim-enel-motoe-world-cup-entry-list/403593 16 December 2021閲覧。 
  10. ^ Spanish GP: Tulovic replaces Smith in MotoE” (April 27, 2022). 15 August 2022閲覧。
  11. ^ Last call: Mantovani at Le Mans in MotoE instead of Smith – News”. news.italy-24.com. 15 August 2022閲覧。
  12. ^ Xavi Cardelús será sustituido por Yeray Ruiz” (スペイン語) (29 April 2022). 25 June 2022閲覧。
  13. ^ MotoE: Unai Orradre sustituto de Xavi Cardelús en Assen” (スペイン語) (24 June 2022). 3 July 2022閲覧。
  14. ^ MotoE GP Francia, frattura per Jordi Torres: Non correrà gara 2 a Le Mans” (イタリア語) (14 May 2022). 25 June 2022閲覧。
  15. ^ Roccoli: "MotoE? Giovedì la chiamata, non sapevo cosa aspettarmi in FP1"” (イタリア語) (1 June 2022). 25 June 2022閲覧。
  16. ^ Two races and new qualifying format coming to MotoE™ in 2022”. MotoGP.com. ドルナスポーツ. 25 June 2022閲覧。
  17. ^ “Provisional 2022 FIM Enel MotoE World Cup calendar released”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). (7 December 2021). https://www.motogp.com/en/news/2021/12/07/provisional-2022-fim-enel-motoe-world-cup-calendar-released/403447 7 December 2021閲覧。 
  18. ^ “フィンランド、2023年に開催延期”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). https://www.motogp.com/ja/news/2022/05/25/フィンランド-2023年に開催延期/421737 25 May 2022閲覧。 
  19. ^ “フィンランド、2023年に開催延期”. MotoGP.com (ドルナスポーツ). https://www.motogp.com/ja/news/2022/05/25/フィンランド2023年に開催延期/421737 25 May 2022閲覧。 
  20. ^ “Red Bull Ring presents a spectacular new lay out”. ドルナスポーツ. (29 March 2022). https://www.motogp.com/en/news/2022/03/29/red-bull-ring-presents-a-spectacular-new-lay-out/411928 20 August 2022閲覧。 
  21. ^ “Premiere for new MotoGP chicane at Red Bull Ring”. (10 August 2022). https://www.redbullring.com/en/news/premiere-for-new-motogp-chicane-at-red-bull-ring/ 20 August 2022閲覧。 

脚注

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