2020年富山県知事選挙
2020年富山県知事選挙(2020ねんとやまけんちじせんきょ)は、2020年(令和2年)10月25日に執行された富山県知事選挙である。
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新田、石井が得た得票率の差 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要
編集現職の石井隆一の任期満了に伴う知事選挙。出馬したのは現職で5期目を目指す石井、元日本海ガス社長の新田八朗、NGO代表の川渕映子の3名で、保守分裂選挙としては1969年以来51年ぶり、3人以上の立候補は1973年以来47年ぶり、女性候補の出馬は1948年以来72年ぶりとなった[1][2]。
選挙データ
編集告示日・執行日
編集- 告示日:2020年(令和2年)10月8日
- 執行日:2020年(令和2年)10月25日
広報キャラクター
編集立候補者
編集(届け出順)
氏名 | 年齢 | 現元新 | 職業・肩書 |
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新田八朗 (にった はちろう) |
62 | 新 | 元日本海ガス社長 |
川渕映子 (かわぶち えいこ) |
71 | 新 | NGO代表 |
石井隆一 (いしい たかかず) |
74 | 現 | 富山県知事(現職)・元消防庁長官 |
立候補を取りやめた人物
編集- 舛田忠治 - 元県職員
- 堀孝童 - 動画投稿者
- 2020年9月18日、候補予定者事務説明会に立候補を検討しているとして出席。10月6日、自身の投稿した動画で不出馬を表明。
立候補者のホームページ
編集- 新田八朗 - 新田はちろう公式サイト | ワンチームとやま
- 川渕映子 - かわぶち映子 | いのちの会
- 石井隆一 - 石井隆一(いしいたかかず) 富山県知事公式ウェブサイト
タイムライン
編集2019年
2020年
政党・政治団体の動き
編集自由民主党富山県連は、石井・新田の2名が推薦を依頼していたが、現職の石井の推薦を決定[9]。公明党も7月2日、石井を富山県本部として推薦することを決定[10]。しかし、この方針に反発し新田への支持を表明した自民党所属の富山県議会議員4名が会派「自民党県議会議員会」を離脱し新会派「自民党新令和会」を結成する事態となった[11]。
また、自民党の現職国会議員・経験者の支援先も割れ、元首相・総務大臣で副総理兼財務大臣・金融担当大臣の麻生太郎、前政調会長の岸田文雄、総務会長代理の片山さつき、幹事長代行の野田聖子、農林水産大臣で参議院富山県選挙区選出の野上浩太郎らが石井への支持を呼びかける一方、新田の実姉で前北海道知事の高橋はるみ(参議院北海道選挙区選出)、元首相の森喜朗、元文部科学大臣の馳浩らは新田支持に回った[12]。
日本維新の会県連組織にあたる富山維新の会は独自候補の擁立を検討したが、8月26日に候補擁立を見送った上で新田への支援を決定した[13]。
日本共産党富山県委員会、社会民主党富山県連はそれぞれ独自候補の擁立を検討したが、日本共産党が9月1日、社会民主党県連が同14日にそれぞれ川渕への応援(事実上の支持)を決定[14][15]。
選挙結果
編集投開票の結果、新人の新田が現職の石井らを破り初当選を果たした。
※当日有権者数:882,675人 最終投票率:60.67%(前回比:+25.33pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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新田八朗 | 62 | 無所属 | 新 | 285,118票 | 53.53% | 日本維新の会(富山維新の会)支援 |
石井隆一 | 74 | 無所属 | 現 | 222,417票 | 41.76% | 自由民主党富山県連・公明党富山県本部・国民民主党富山県連推薦 |
川渕映子 | 71 | 無所属 | 新 | 25,085票 | 4.71% |
市町村 | 新田八朗 | 石井隆一 | 川渕映子 | |||
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得票 | % | 得票 | % | 得票 | % | |
合計 | 285,118 | 53.53% | 222,417 | 41.76% | 25,085 | 4.71% |
富山市 | 115,319 | 57.38% | 75,400 | 37.52% | 10,251 | 5.10% |
高岡市 | 45,720 | 56.00% | 32,011 | 39.21% | 3,916 | 4.80% |
魚津市 | 10,688 | 52.53% | 8,797 | 43.23% | 863 | 4.24% |
氷見市 | 11,943 | 48.61% | 11,580 | 47.13% | 1,045 | 4.25% |
滑川市 | 8,570 | 50.91% | 7,477 | 44.42% | 786 | 4.67% |
黒部市 | 10,012 | 47.04% | 10,394 | 48.83% | 878 | 4.13% |
砺波市 | 12,665 | 48.93% | 12,136 | 46.89% | 1,081 | 4.18% |
小矢部市 | 8,006 | 47.89% | 8,123 | 48.59% | 589 | 3.52% |
南砺市 | 14,731 | 49.00% | 14,070 | 46.80% | 1,262 | 4.20% |
射水市 | 24,699 | 52.38% | 20,180 | 42.80% | 2,276 | 4.83% |
舟橋村 | 938 | 53.05% | 753 | 42.59% | 77 | 4.36% |
上市町 | 5,084 | 46.78% | 5,225 | 48.08% | 558 | 5.13% |
立山町 | 7,567 | 54.94% | 5,527 | 40.13% | 679 | 4.93% |
入善町 | 5,832 | 43.11% | 7,106 | 52.53% | 589 | 4.35% |
朝日町 | 3,344 | 46.34% | 3,638 | 50.41% | 235 | 3.26% |
脚注
編集- ^ “富山県知事選きょう投開票 最終盤まで激戦”. 北国新聞. (2020年10月25日) 2020年11月2日閲覧。
- ^ “富山県知事選、投票始まる 半世紀ぶりの保守分裂”. 東京新聞. (2020年10月25日) 2020年11月2日閲覧。
- ^ a b “県知事選啓発に 朝乃山関を起用 県選管ポスター作製”. 中日新聞. (2020年10月3日) 2020年10月26日閲覧。
- ^ “出馬表明の3陣営と検討中の2人出席 立候補予定者事務説明会”. 北日本新聞. (2020年9月18日) 2020年10月4日閲覧。
- ^ 知事選 届け出書類事前審査 3陣営が出席|NNNニュース
- ^ “富山知事選、前北海道知事の弟・新田氏が出馬表明 日本海ガス社長”. 毎日新聞. (2019年12月11日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “富山県知事が5選出馬を表明”. 西日本新聞. (2020年1月14日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “【富山】川渕氏が出馬表明 共産系支援へ”. 中日新聞. (2020年9月1日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “自民県連、石井氏を推薦 富山知事選”. 日本経済新聞. (2020年6月6日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “富山知事選、現職を県本部推薦 公明”. 時事ドットコム. (2020年7月2日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ 田島知樹 (2020年9月30日). “自民の4県議 新会派を結成 知事選めぐり離脱 富山”. 朝日新聞 2020年10月9日閲覧。
- ^ “保守王国分裂 勝敗の分岐点”. NHK政治マガジン. (2020年10月26日) 2020年11月22日閲覧。
- ^ “維新、新田氏を支援 富山県総支部”. 中日新聞. (2020年8月27日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “川渕氏を「応援」、候補擁立見送り 共産など市民団体 /富山”. 毎日新聞. (2020年9月2日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “【富山】 独自候補 擁立見送り 社民県連 川渕氏を「応援」へ”. 中日新聞. (2020年9月15日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年10月25日). “富山県知事選|地方選挙 | NHK選挙WEB”. www.nhk.or.jp. 2020年10月25日閲覧。