鳥川町
鳥川町(とりかわちょう)は愛知県岡崎市額田地区の町名。丁番を持たない単独町名であり、30の小字が設置されている。
鳥川町 | |
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鳥川ホタルの里湧水群 | |
北緯34度54分4.97秒 東経137度20分46.48秒 / 北緯34.9013806度 東経137.3462444度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 愛知県 |
市町村 | 岡崎市 |
地区 | 額田地区 |
町名制定[1] | 2006年(平成18年)1月1日 |
面積 | |
• 合計 | 6.673236505 km2 |
人口 | |
• 合計 | 147人 |
• 密度 | 22人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
444-3614[4] |
市外局番 | 0564(岡崎MA)[5] |
ナンバープレート | 岡崎 |
特徴
編集ホタル
編集鳥川町は「ホタルの里」とも呼ばれ、多い時だと一晩で千匹を超すゲンジボタルが飛び交う。6月になると、人口163人(2017年8月現在)の町に1ヶ月で約3万人が訪れる。1950年~60年代には農薬や河川改修工事などの影響でホタルは絶滅状態にあったが、地元住民は1994年(平成6年)に「鳥川ホタル保存会」を設立。住民らの努力により、市内屈指のホタルの生息地に生まれ変わった[6][7][8]。2015年(平成27年)から1晩あたりの最大数が1400を超えるようになり、2018年(平成30年)は1,462匹を記録した[9]。
湧き水、かき氷
編集小高い山々に取り囲まれた鳥川町は、山に染み込んだ水がいたる所から湧き出しており、総称して「鳥川(とっかわ)ホタルの里湧水群」と呼ばれる。「鳥川ホタルの里湧水群」は2008年(平成20年)に環境省の主催する「平成の名水百選」に選ばれ[10]、2016年(平成28年)3月31日、インターネットによる人気投票で、昭和と平成の名水百選を合わせた中から「秘境地として素晴らしい名水」部門の1位に選ばれた[11][12][13]。現在は4カ所の湧き水がある。そのうちの一つ、「延命水」[14]は1981年(昭和56年)に旧額田町の町道が開通した際に地元住民に発見され、そのおいしさに「命が延びる思いをした」ことにちなんで名付けられた[12]。
2018年(平成30年)1月、額田地区における所得の向上や雇用の増大を目指す「岡崎市ぬかたブランド協議会」が設立された。同協議会は農林水産省の農山漁村振興交付金と市の補助を受け、様々な事業を展開[15][16]。同年7月21日から、各店が額田の超軟水の湧き水を使ってオリジナルかき氷を提供するイベント「おかざきかき氷街道」を始めた[17][18][19]。初年度は岡崎市ぬかた商工会主催で行われた。
「おかざきかき氷街道」は2021年(令和3年)には2店が加わり9店となった。鳥川町では2店営業している[20]。
地理
編集河川
編集字
編集
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世帯数と人口
編集2019年(令和元年)5月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[3]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
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鳥川町 | 60世帯 | 147人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移
2010年(平成22年) | 216人 | [21] | |
2015年(平成27年) | 153人 | [22] |
小・中学校の学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[23]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 岡崎市立豊富小学校 | 岡崎市立額田中学校 |
歴史
編集とりかわむら 鳥川村 | |
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廃止日 | 1889年10月1日 |
廃止理由 |
新設合併 片寄村、淡渕村、細光村、滝尻村、鳥川村 → 高富村 |
現在の自治体 | 岡崎市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
郡 | 額田郡 |
隣接自治体 |
額田郡 瀧尻村、大代村、鹿勝川村、細光村 宝飯郡 萩村 |
鳥川村役場 | |
所在地 | 愛知県額田郡鳥川村 |
ウィキプロジェクト |
額田郡鳥川村を前身とする。1889年(明治22年)10月1日、鳥川村は細光村、滝尻村、淡淵村、片寄村と合併し、高富村となる。 1906年(明治39年)5月1日、高富村は豊岡村、栄枝村の一部と合併し、豊富村となる。1956年(昭和31年)9月30日、豊富村は宮崎村、形埜村、下山村の一部と合併し、額田町となる。
2010年(平成22年)3月に閉校となった岡崎市立鳥川小学校の校舎は整備され、現在「岡崎市ホタル学校」として使用されている。
沿革
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史跡
編集交通
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施設
編集ギャラリー
編集その他
編集日本郵便
編集脚注
編集- ^ a b “「4 新旧町名対照一覧表」” (XLS). 岡崎市. 2019年5月26日閲覧。
- ^ “愛知県岡崎市の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年5月19日閲覧。
- ^ a b “支所・町別人口・世帯集計表(各月1日現在)” (XLS). 岡崎市(統計ポータルサイト) (2019年5月1日). 2019年5月19日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年5月19日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年5月19日閲覧。
- ^ 森田真奈子「はっくつ新・三河遺産 (24) 鳥川のホタル 岡崎 住民が支える光の里」 『中日新聞』2017年6月19日付朝刊、三河総合、15面。
- ^ “市政だより おかざき No.1097” (PDF). 岡崎市役所. pp. 3-7 (2008年6月1日). 2020年7月26日閲覧。
- ^ 鳥川ホタルの里|水とみどりの森の駅|岡崎市観光協会公式サイト
- ^ 大野晴香「ぐるり東海 岡崎旧額田町通信 山を守り 恵みの名水」 『朝日新聞』2019年2月5日付朝刊、地域総合、20面。
- ^ “市政だより おかざき No.1099” (PDF). 岡崎市役所. p. 11 (2008年7月1日). 2020年7月26日閲覧。
- ^ 今井亮 (2016年4月3日). “環境省主催選抜総選挙 秘境地名水で1位 岡崎 鳥川ホタルの里湧水群”. 東海愛知新聞 2016年4月9日閲覧。
- ^ a b 土屋あいり「岡崎点描 ①鳥川ホタルの里湧水群 命を育む秘境地の名水」 『中日新聞』2020年6月23日付朝刊、西三河版、13面。
- ^ 環境省選定 名水百選 東海
- ^ “延命水”. 岡崎おでかけナビ. 岡崎市観光協会. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “岡崎市議会 平成30年6月 経済建設常任委員会 06月15日-01号”. 岡崎市会議録検索システム. 2021年9月3日閲覧。
- ^ “流域圏担い手づくり事例集II 取材ノート 岡崎市ぬかたブランド協議会” (PDF). 国土交通省 中部地方整備局 豊橋河川事務所. 2021年9月3日閲覧。
- ^ 森田真奈子「自慢の天然水 味なかき氷に 岡崎・額田 きょうから販売」 『中日新聞』2018年7月21日付朝刊、西三河版、14面。
- ^ 高井瞳 (2021年8月17日). “地元名水のかき氷いかが 岡崎の9店販売イベント 農業大学校生育てた果物トッピング /愛知”. 毎日新聞 2021年9月3日閲覧。
- ^ おかざきかき氷街道
- ^ 鈴木渉太 (2021年9月2日). “<岡崎残暑点描> (5)山の上のかき氷屋さん”. 中日新聞 2021年9月3日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2012年1月20日). “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2017年1月27日). “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ “岡崎市立小中学校通学区域”. 岡崎市 (2018年6月9日). 2019年5月19日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 2018年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年5月18日閲覧。
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。
- 有限会社平凡社地方資料センター 編『日本歴史地名体系第23巻 愛知県の地名』平凡社、1981年。ISBN 4-582-49023-9。