魔女がいっぱい
『魔女がいっぱい』(まじょがいっぱい、原題:The Witches)は、2020年制作のアメリカ合衆国のホラー・ファンタジー映画。
魔女がいっぱい | |
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The Witches | |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 |
ギレルモ・デル・トロ ロバート・ゼメキス ケニヤ・バリス |
原作 |
ロアルド・ダール (「魔女がいっぱい」より) |
製作 |
ジャック・ラプケ ギレルモ・デル・トロ アルフォンソ・キュアロン ルーク・ケリー |
出演者 |
アン・ハサウェイ オクタヴィア・スペンサー スタンリー・トゥッチ クリス・ロック |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | ドン・バージェス |
編集 | ジェレマイア・オドリスコル |
製作会社 | イメージムーバーズ |
配給 |
HBO Max ワーナー・ブラザース |
公開 |
2020年10月22日[1] 2020年12月4日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | 2億8000万円[2] |
ロアルド・ダール作の同名児童文学作品をロバート・ゼメキス監督、アン・ハサウェイ主演で映画化した[3][4][5][6]。
あらすじ
編集両親を事故で亡くし、おばあちゃんに引き取られた少年。おばあちゃんは魔女に詳しく、少年に魔女の恐ろしさや人間になりすました魔女の見分け方などいろいろなことを教えてくれた。そんなある日、おばあちゃんと一緒に豪華なホテルに泊まった少年は、偶然にも魔女たちの集会を目撃してしまい、彼女たちの恐ろしい計画を知ることに。ところが少年は魔女たちを従える大魔女グランド・ウィッチに見つかり、ネズミの姿に変えられてしまう。それでも少年とおばあちゃんは諦めず魔女たちと対峙することを決意するのであった。
キャスト
編集- 大魔女:アン・ハサウェイ(朴璐美)
- おばあちゃん:オクタヴィア・スペンサー(斉藤こず恵)
- 若い頃のおばあちゃん:ミランダ・サルフォ・ペプラ(松本沙羅)
- ミスター・ストリンガー:スタンリー・トゥッチ(岩崎ひろし)
- ヒーローボーイ:ジャジール・ブルーノ(田村睦心)
- メアリー / デイジー:クリスティン・チェノウェス(声)(伊瀬茉莉也)
- ブルーノ・ジェンキンズ:コディ=レイ・イースティック(冨田泰代)
- レジナルド:ブライアン・ボベル(佐々木祐介)
- ジェンキンス氏:チャールズ・エドワーズ(菊池康弘)
- ジェンキンス夫人:モルガーナ・ロビンソン(恒松あゆみ)
- ゼルダ:ジョゼッテ・サイモン(きそひろこ)
- コンスウェラ:ユージーニア・カルーゾ(柚木尚子)
- エスメラルダ:アナ=マリア・マスケル(村松凪)
- サオワールス:オーラ・オルーク(和優希)
- 副料理長:サイモン・マニョンダ
- シェフ:フィリップ・スポール(堀総士郎)
- レイモンド : ジョナサン・リヴィングストン (内野孝聡)
- アリスの父 : ソボワーレイ・アントニオ・バンブーシェ (松川裕輝)
- アリスの母 : ヴィヴィアン・アチャンポン (田村千恵)
- サマンサ : アナ=マリア・マスケル (木村涼香)
- その他の日本語吹き替え - おまたかな/藤井隼/佐久間元輝/三重野帆貴
評価
編集レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは183件のレビューで支持率は49%、平均点は5.50/10となった[9]。Metacriticでは31件のレビューを基に加重平均値が47/100となった[10]。
備考
編集- 本作の撮影中の2019年6月19日、イギリス・リーブスデンにあるワーナー・ブラザースのスタジオでクルー同士がケンカになり、男性クルーがナイフで首を刺されるという事件が発生した[11]。
- アメリカでは、当初2020年10月9日に劇場公開する予定だったが、ワーナー・ブラザースは新型コロナウイルスの影響により、劇場公開を断念し、ワーナーメディア傘下の動画配信サービス「HBO Max」での配信に切り換えると同年10月2日に発表した。海外では劇場公開を行う方向で調整している[1]。
- アン・ハサウェイ演じる大魔女の手先の指は3本しかない設定となっているが、この事が手の先天異常である「欠指症」を連想させ、「同じような手を持つ子どもを含め、腕や手足に違いを持つ人たちの気持ちを傷つける」として、本作公開後に身体障害者や国際パラリンピック委員会などから批判を受けた[12][13][14]。それらを受け、ワーナー・ブラザースは直ちに謝罪声明を発表し、「原作に描かれている『猫のような鋭い爪』を、この映画のために再解釈してデザインしたが、決して身体的障害を持つ人を表現するつもりではなかった」と釈明した[13][14]。
脚注
編集- ^ a b “「007」「ワイルド・スピード」最新作、全米公開が再延期…アン・ハサウェイ主演映画はHBO MAXで配信へ”. MOVIE WALKER PRESS (2020年10月4日). 2020年10月4日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』 2022年3月下旬特別号 p.35
- ^ “Robert Zemeckis Taking On Roald Dahl’s ‘The Witches’”. Deadline (June 20, 2018). June 20, 2018閲覧。
- ^ “'The Witches' Starring Anne Hathaway Set for October 2020 Release Date”. The Wrap. (2019年1月30日) 2019年1月30日閲覧。
- ^ “ロアルド・ダール「魔女がいっぱい」、ロバート・ゼメキス監督が映画化”. SCREEN ONLINE. (2018年6月25日) 2020年4月20日閲覧。
- ^ “ロバート・ゼメキス監督「魔女がいっぱい」映画化にアン・ハサウェイが主演”. 映画.com. (2019年1月21日) 2020年5月20日閲覧。
- ^ “魔女がいっぱい”. ワーナー ブラザーズ ジャパン. 2021年1月29日閲覧。
- ^ “魔女がいっぱい”. ふきカエル大作戦!! (2021年3月2日). 2021年3月3日閲覧。
- ^ “Roald Dahl's The Witches (2020)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年6月6日閲覧。
- ^ “The Witches Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年6月6日閲覧。
- ^ “アン・ハサウェイ主演作の撮影現場でクルーが首を刺される”. シネマトゥデイ. (2019年6月20日) 2020年4月20日閲覧。
- ^ Paralympic Games [@Paralympics] (2020年11月3日). "Limb difference is not scary. Differences should be celebrated and disability has to be normalised. #NotAWitch calls out '#TheWitches' movie for portrayal of disability". X(旧Twitter)より2021年8月12日閲覧。
- ^ a b “アン・ハサウェイ、映画『魔女がいっぱい』の身体描写を謝罪”. ELLEgirl (2020年11月6日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b “アン・ハサウェイ、主演映画で演じたキャラクターについて謝罪「障がいのある人々を傷つけてしまった」”. Techinsight(テックインサイト) (2020年11月7日). 2020年11月7日閲覧。
関連項目
編集- ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ! - 同じ「魔女がいっぱい」を原作とした映画。1990年制作。